いやいや、やっと読了しましたよ。
分厚いのと、タイトルがちょっとアレなので、尻込みしそうになりますが、
ひさしぶりに充実した読書体験でした。
人類滅亡とか、地球の破滅とか、あまり安易に取り上げることがはばかられるテーマですが、
この小説では、あえてそこを掘り下げているんですね。
それにしても700ページを超える大長編です。よく書いたものですね。
地球の大気中で繁殖する微生物のために、酸素の濃度がしだいに下がっていき、
およそ200年後には人類が死に絶える、ということがわかってしまう。
そのとき人間たちは、どうするか?
「シールドポリス」という巨大シェルターを築き、選ばれた人間だけをそこで生き延びさせ、未来をつなごうとする人々。
「グレートエンディング」という思想を掲げ、シールドポリスの建設を妨害し、「人類に美しく尊い最期を」と主張するテロリストたち。
そして、ついに「最期のとき」が訪れ…
山田宗樹作品については、このブログで何度か、取り上げていると思いますが、
やはり今回も期待を裏切らない(裏切る?)面白さでした。
読むのにちょっと時間がかかりますけどね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます