My Laid-back Aussie Life

オーストラリア、アデレード発のオージーライフ、家族、看護などについて~

水彩画コース・ノート~(6)

2008-03-31 17:49:07 | Art・その他の趣味ついて
今回は、Wet-in-wetを習った。前にもクラス中にしたことがあったけど、今回は広い画面をほとんどこの技法で描ける様に、紙の両面を思いっきり水で濡らしてから、ほとんど水分を含まない筆で絵具を紙にのせる。水墨画のぼかしみたいな効果が出る。水を使う画法ならではの味というか魅力…。とりあえず、鼻歌交じりですっごくたのしそーに簡単そーにいつも描く先生のデモンストレーションのあと、自分達でプランも何もなしで気ままにいろんな色を使って描いてみた。こういうのってすごく生徒達の個性が出てみていて面白い。私のは…なんだこりゃ?峠から望む夕焼けの山脈?先生に家で見つけた日本の某製薬会社がくれたカレンダーについていた歌麿の美人画をみせたり、図書館で見つけた古い水彩画の本を見せたりしていたからあまり確かによく考えずに描いていた。絵を見てひとつまた学ぶ。

・絵具をほとんど乾いた筆でのせるときに、こまめに筆の水分を吸い取ること。そのときは筆の真ん中ではなく、出来るだけ先のほうの水分をティッシュでふき取ること。でないと、この絵の左側のように水っぽくなってしまう。





先生のお気に入りの特注のパレットを一つ分けてもらった。特注で、25×40センチくらいで、38ドル。真ん中に色を混ぜる場所があって、周りにはかなり大きめの各色を出しておく場所がずらりと並んでいる。そして、気が利いている事に、その両方の場所の間は、まるでお堀みたいに小さな溝になっていて、各色を出しておく場所から汚れた色が落ちていくように設計されている。でかい蓋も付いていて誇りから絵具を守れるし、蓋は大きなウォッシュをするときのパレットにもなるというスグレモノ。「この先生とおそろいのパレットを使えば、先生が絵を描いているときの気分に浸れるかもね。」とクラスの人に言ったら、先生はとてもてれていた。



今日、クラスから帰ってきてから、クラスで失敗したWet-In-Wetで描いた藤の花を再チャレンジした。水でガーッと紙の表面だけをぬらして、一気に時間をかけないで10分くらいで仕上げる。乾かないうちにしなければならないので時間の勝負。10分くらいで仕上げる。表面がしっかりと乾いた後に、木炭で、チョコチョコとポイントだけ強調するように手を加える。なんだか、西洋の水彩画と東洋の絵画技術の線描きの融合…みたいな。

公式空手審判デビュー

2008-03-30 22:08:11 | 空手道場日誌
今日、空手の試合に公式に審判としてデビューした。今までは見習いとして、大先輩の審判についてもらって、何回か副審を勤めさせてもらっただけだったが、今回は一人前の審判としてみなされる。責任重大だ。私の資格は、形の審判のみで、組手の審判としてはまだ見習いの身分。

試合は9時から。試合直前に、審判だけでミーティングをする。そのときに、余り話したこともない、年配の大先輩達の風格に圧倒され、さらに緊張が高まる。むこうも同様に私のことはあまり知らない。

ともかく、2つのコートに別れ、他の4人の審判とチームを組んで形の試合の審判を勤める。自分の形の試合くらいに緊張する。いや、もっときつい。なんせ、3時間ぶっ続け緊張が続いているのだから…。出場している子供達や成人の選手皆、私たちの審査で勝敗が決まるとおもうと、気は一瞬も抜けない。でも、形の審判としての勤めは、無事にこなせ、ほっと一安心。あー、頭はげそう…。

問題はまだ勉強中の、いやあまりまだ実地をしたことが無い組手の試合。分厚いWKF空手ルールブックがあり、その中でも組手の審判は思えなくてはならないことがかなりある。審判でもすべてを覚えていない人は多いようだ。「わたし、まだ組手の審判の試験通っていませんので、副審としていくつか先輩達に後ろについてもらって実地訓練としてさんかさせてもらっていいですかー?」といって、副審の席について頭の中に旗信号をぐるぐるさせながら、開始。そしたらなんといきなり、17から18歳の男子の組手。女子や子供達と違ってかなり荒っぽくなるし動きも早いから難しい。信号を送るのに2-3秒かかったり、判定できずに「見えない」の信号を送ったり、最初はかなりてこずった。でも結局、4時間近くするうちにだんだんと目がなれ、ルールや旗信号にもなれてきて、少し自信を持って審判と出来るようになってきた。今度うちの道場で生徒達にモルモットになってもらってバシバシ練習しなくては。先輩達に、「色々アドバイスありがとうございました。何か注意することはないですか?」と何人かにフィードバックを請うと、「いやいや、よくがんばったよ。信号もだんだん早くなってきたしね(と言いながら笑っている…)。ちょっとでも、判定に迷ったら『見えません』の信号を出せばいいよ。」とコメントを頂く。皆さん、暖かい指導と信頼をありがとう!もっともっと勉強して、がんばります!中には、私のとろい判定にいらいらしている審判もいたし、見習い中の私でも信頼してくれてちゃんと意見を考慮してくれる審判もいた。病院とは違った場面で他の人と一緒に働く…とてもよい経験になる。

それにしても、試合の後に嬉しそうな入賞者にメダルとトロフィーを祝福の言葉とともに渡すのはとてもとても気持ちが良いもの。うちの道場から形試合に出場している世界大会に出た高校生の男の子に優勝のトロフィーを渡すときは、日本語付きで「Congraturation!おめでとう!」と握手をしながら言うと、「ありがとう。」と日本語で返してきた。

そして、なんと今までSA州の試合で見かけたことの無い日本人の、素晴らしい形を演武する高校生の女の子がいた。剛柔流で、スーパーリンペイなどというとても難しくとてつもなく長い形を高校生とは思えない堂々とした態度で演武していた。交換留学生らしい。彼女とは今日は忙しくてあまり話せなかったけど、次回の試合で是非また話がしたい。また、彼女の形が見たい。

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空手形審判の証書を授与されたときの写真。ベテランの大先輩達に囲まれて、自分がまるで高校生のように見える。



いつも試合が開かれる体育館は、VirginiaというCityからほんの25分ばかり離れた農場に囲まれたど田舎にぽつんとある。これはいつものように道に迷ってしまってまた地図を広げて場所を確認しているときに撮ったもの。気持ちの良い朝の風景。

雲を描く

2008-03-27 23:45:28 | Art・その他の趣味ついて
今日、ある水彩画技法の本に載っていた雲をウォッシュの練習もかねて模写してみた。模写はとてもとても勉強になる。でも、それを自分の絵に取り込むのはとても難しい…。

これはRowland Hinderという有名な(らしい)イギリス人の画家が結構前に出版した本で、現在は本屋では見つけられない。図書館にはこういう古い良書が残っているから便利。この人の絵は、とてもとてもすごい。上手いって言うのはこういうことを言うのだろう。

Successful Watercolour Painting. (1986). Rowland Hilder Obe. Williams and Collins Sons.

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でっかい積雲と層雲のコンビネーション。そらはたっぷり質感を出すためか、セルリアン・ブルーとイエロー・オーカーという半透明色。ちょっと重みを出すために、バーント・アンバーをウォッシュしてみた。それと対象にコントラストをきかせるためか崖は透明色のウルトラマリン・ブルーとロー・シエンナ。そして海は空と崖に使ったブルー2色の混色。セルリアン・ブルーを使ったのは初めて。なんか自然な色に見えなくって、まだ使い方が良く分らない。Wet-On-Wetに他の色と使うととても雰囲気のある良い色になる。



Cumulus Clouds(積雲)

空は、コバルトブルー、ロー・シエンナ、バーント・アンバー。白いところは海面で大胆に拭き取ってしまう。草原はフーカース・グリーン、カドニウム・イエロー、コバルトブルー。このグリーンを使ったのは初めて。黄色や茶系、赤などと混ぜると色んなグリーンが作れて便利。



Cirrus Clouds(巻雲)

夕焼けの雲。空はコバルトブルー、ロー・シエンナ、バーント・シエンナ。山はバーントシエンナとコバルトブルー。手前の草原はフーカースグリーン、ロー・シエンナ、バーント・シエンナ。空に茶色の絵具。前でまったく思いつかなかった。こうして見ると空には本当に色んな色が見える。

ウォッシュは時間との戦い。水と絵具の調整をさっさと出来なくて、最初と最後の絵は一回やり直した。プランを頭の中に整理されていることがいかに大事かを思い知る…。そして、紙の上を筆で水と絵具と一緒にダンスをする。リラックスして楽しんでいないと出来やしない。それにしても空を描くのって楽しい!


水彩画コース・ノート~(5)

2008-03-24 02:23:46 | Art・その他の趣味ついて
今週と先週は、一枚の写真から「これが描きたい!」という構図を切り取って、それをちゃんとした割合で自分の水彩画紙に書き写す、ということをした。そしてもちろんそれを絵具で描く。

線書きまではおてのもの。そして最初のウォッシュと空までは上手くいった。皆にも「あらー、きれいにかけてるわねー!」と言われる。それに対し、「いつもここまでは上手くいくのよ。問題はこれからなの!」と低い声で返す。本当にいつも細かいところに気をとられて全体のバランスを見失って平坦な絵かまとまりの無い絵になったり、書き込みすぎて透明感がなくなってしまう。緊張しながら先生に、「ここからどーしたらいいのか全然わかりまーせん!」と叫んで遠慮なくヘルプを乞う。油絵とは違って最初からほとんどのプランを立てないと水彩画は収拾が付かなくなってしまうことが多い。先生のアドバイスどおりに、海をまずコバルト・ブルーとウルトラマリン・ブルーでウォッシュ、そしてタフロ・ブルー(って日本では言うんだっけ?)を上にかける。そして崖の岩目にはタフロ・ブルーをほんのちょっとの赤と黄色でトーンを落として水で濃淡をつけながらWet-On-Dryで描く。あれ?色がにごってきたぞ。で、ナイロンの絵筆で水を使いながらLiftingして色を落とそうとしたら…なんと!まったくびくともしないでしっかりとその色が紙にへばりついている。そうだった。タフロ・ブルーは数少ないStaining Pigmentで接触した紙やら他の色の絵具にばっちりと着色してしまうという、アグレッシブな強烈な色の種類のひとつ。今まで使ったことが無いのに使うように先生はアドバイスをしたってことは、このようにStaining Pigmentの怖さを思い知らせたかったのだろうか?いやいや、ともかく早速ひとつ勉強になった。まあ、しょうがない。少しでも見れるものにするために、濃い目のオレンジを持ってきたり、海綿で岩肌を描いたりと救済策を試したが結局玉砕…。Archesの紙さん、ごめんなさい。こんなに良い紙なのに。それが最初の写真の絵。2番の絵は、反省を踏まえて再度チャレンジ。まあ、最初の絵よりはだいぶ良い。でもまだ途中で、仕上げはクラスの中でする予定。

今回の反省:

・プランは最初から最後まで細かく立てること。最初の鉛筆スケッチ・明暗のレベルチェック・重ねる色のプランも含めて。

・Staining  Pigmentを使うときは別の紙で試してから使うこと。気軽に使うと、後でとても怖いことになってしまう。

・空と海と崖が分断されている。全体的にまとめるために次回は、使っている色を混ぜ合わせてしまわないで見えるように全体にちりばめてみよう。

・紙の白地を残したい場合は極力、マスキング・テープかマスキング・リキッドで保護すること。まっすぐな線を蝋燭で残そうとすると、2番目の絵みたいに不自然な海岸線になってしまう。しかも、無色だから自分の書いている線が見えないから、描きにくい。使った白の蝋燭は、岩肌とか木の幹や建物みたいにしっかりした物質を表現するときに使ったほうがいいかも。

・書く対象は自分がビビッと来るものを描くこと。「これが描きたい!」と思わなければインスピレーションが沸いてこない。そうなると書くときに一番大切なテーマが決められない。例えば夕焼けのしっとりとした静かなムードを書きたいとか、さんさんとした朗らかな花畑を書きたいとか…。この写真は先生の持ってきた写真の中で選んだもので、まー、これで試してみっか。見たいなノリで描き始めた。もちろん、そんなんではプランが思いつかない。

・ディテール(絵筆を動かす数に相当)は最小に、シンボルを強調する。

・空と海以外にもウォッシュをもっとジャンジャン使おう!ディテールを押える事に繋がる。

・筆使いは、ゆっくりとソフトに。Pigmentがしっかりと紙にのってくれないので、白っぽくなってしまう。





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下の2枚は、Adobe Photoshopで上の2枚をそれぞれSaturationを75プラス位に上げたもの。おおっ!彩度が強く出ていて、なんともインパクトのある絵になる!こっちのほうが断然オーストラリアらしい。今度参考にしよう。





Fringe Festivalへ行こう!!

2008-03-23 01:22:48 | 日常あれこれ


アデレードでは毎年2月下旬から3月中旬までフェスティバルシーズン。ついこの間までWomadelaide、Festival Of Art、International Baskers Festival、Fringe Festivalと一挙に開催されて、静かなAdelaideもどっからこんなに人が来たのだろう、と思えるほどCityは賑わう。先週土曜日、一年おきに開かれるAdelaideでは最大級のFestival、Fringe Festivalに行って来た。これもいつものHIROMIさん、MKさんとのトリオ。コメディ、演劇、コンサート、ダンス、キャバレーショーと、もー数え切れないほどのショーが、アデレードのシアター、ホール、公園に張られたテント、果ては、バーやレストランの中でテーブルを取っ払って即席舞台にして行われる。忙しい中、遊んでばかりもいられないので歌・音楽・コメディーをすべて楽しめてしまうという、キャバレー・ショー(日本ではキャバレーと言う言葉はちょっと怪しげな響きがあるが…)に行くことに決めた。そして、オーストラリアのものではなく海外からのもののほうが、めったにお目にかかるチャンスは無いだろうと言うことで、カナダでの公演でかなり評判のよかったドイツからのコンビ、Die Roten Pankte: Super Musikante(英語ではDie Rotten Pank:Super Musitian)という、名前からしておかしなグループのショーに行って来た。

舞台は公演の仮設テントの中の舞台でまたこれがえらく小さい。それでも80人以上は入ったんじゃないかな?入り口はとても小さく、入ると木造の床がミシミシとなんともノスタルジックな音を立てる。そしてごつごつとした木のベンチに腰掛けると…もやのかかったくらい照明の中から徐々に迫力のあるドラムの音とともに2人現れる。おお、なんともカッコイー登場の仕方ではないか!と思いきや、なんじゃこりゃー!?現れたのは男か女か分らないでも女性らしきかなりふくよかな迫力のあるドラマー、そしてマッシュルームカットにかなりにおかしな化粧をした変な内股でっさそうと演奏しているギタリスト…。すごく奇妙なコンビ。

でも最初っから最後まで観客をがっちりとひきつけてはなさない魅力と才能のある2人だった。もー私なんか最初から最後までお腹がよじれるほど隣に座っているMKさんと笑いっぱなし。HIROMIさんを見ると、こういうショーを見たことのない(クラシックとが好きで、ピアノを弾くのが大好きな人)らしくボーゼンとしている。どういう反応をしたらいいのか分らないらしい。

二人は姉弟で、二人の小さいときの思い出とか、色んな日常のネタをコメディにしている。2人とも歌って踊れていくつかの楽器も演奏できて、弟のほうは作曲の才能もあるらしく、とてもぐっとくるようなバラードを披露したりもした。そしてさらに驚いたのが…ある酔っ払っている女性の観客が、場所や周りの雰囲気も考えずになんと失礼なことに「Piss Off!! 」と何度もしつこく彼らに向かって絶叫したときの、彼らのその対応ときたらプロそのもの。面白おかしくサラッと流して、それまでもネタにショーの間中面白おかしく使っている。挙句の果てにはおねーさんのほうは最後のほうでばっちりとその客にやり返したりもしていた。アッパレ!!また再来年もAdelaideに来て欲しい。

ショーは一時間ちょっと位だったかな?これでなんとチケット代は26ドル。かなりかなり安い。暑いAdelaideの夜を、ジェラッティをなめつつ、幻想的なFestivalのイルミネーションや回転木馬、路上パフォーマンス、フェスティバルの雰囲気を満喫している人たちを眺める。Adelaideにこの時期にいる人にには絶対にお勧めしたい。

Adelaide、Festival Experience!

2008-03-22 00:31:42 | 日常あれこれ
この数週間、かなり性質の悪い風邪にかかったり、ひどい歯の感染にかかったり、その大きな治療をしたり、かなり体調が悪かった。なのに、チビ達の面倒、仕事はちゃんと待ったなしでしなければならない。と言うわけで、優先度の低いものは迷わず後回し。おかげで家の中はひっちゃかめっちゃか。

そんな中でも、先週末、先々週末はフェスティバルで2つショーを見に行き、例の綾子舞の練習と、とあるハイスクールでの綾子舞の公演、そしてブリスベンから来ていただいた沖縄古武道の有名な先生の3時間半にわたる特別セミナーへの出席、とまだだるいからだを引きずってかなりハードなスケジュールをこなした。でもとても充実していて楽しいとおもうから何とかしてしまうもの…。

まずまず、先々週に行ったWomadelaide。これは毎年行われるGlobal Music Festivalで世界中のアーティストが集まって、Cityにある植物園と動物園の間の広い敷地で開かれる。参加しているグループは、オーストラリアはもちろん、アフリカ、フランス、ルーマニア(ジプシー音楽)、イスラエル、アメリカ、インド、カンボジア、ロシア、ニュージーランド、その他色々。ジャンルも本当にさまざま。なんと、綾子舞を率いるMr.Uもなんと98年度のこのFestivalに日本のミュージシャンとして参加したそうだ。Adelaideには9年以上住んでいるが、なんとこのFestival行くのは今回はじめて。金曜の夜から日曜の夜まで昼夜ひっきりなしにコンサートや色々な催し物が開かれる。私と、HIROMIさんとMKさんのいつものトリオで気合を入れて土曜日の夜のチケットをゲットした。夜の6時から11時くらいまでで、1時間単位でいくつもの野外ステージで同時にコンサートが開かれる。と言うことは、見たいものが同じ時間に被っていることもよくあるということ。だからかなり注意してさっさと選んで場所を確保する必要がある。椅子はもちろんなしで、私たちはいなり寿司だの卵焼きだのをもってレジャーシートを広げてピクニック気分で麦茶をすすりながらコンサートを聴いた。

なんか、観客層が…ちょっと独特。っーか、あたり見渡せばヒッピーっぽいひとばかり。そしてアジア人がほとんどいないのが驚いた。皆、かなりお酒が入っていて、コンサートを聴くでもなしにそこいらに転がってガーガー寝ている人も結構多かった。その日は日中40度近くにもなって、日没するまでかなり凌ぎつらい日だった。こんな日にアルコールが入ったらかなりいい気分になるだろう。会場は、色んな出店があり、ビアガーデンなんかもあった。そして多国籍料理屋さんとか。なんだか、とてもあの雰囲気が面白くて気に入った。

そして肝心のコンサートは、6時からのものは会場をうろうろしたりトイレに行ったりスケジュールをゲットしに行ったりで、結局見逃し、7時から4つのコンサートを見た。

Sarah Blasko

オージーのシンガーソングライター。結構シャイな人らしく、あまりしゃべらない。でも、とっても雰囲気のある声で、バックもバイオリンやチェロの弦楽器が主。これは絶対にCDをゲットしたい。

Cesaria Evora

Cape Verdesのグループ。ジャンルとしてはサルサ?でもなんと、ボーカルの女性が脳梗塞で病欠。大丈夫だろうか…。彼女は自国の立場の弱い女性や子供達のために活動している人。バンドだけは出場してきてくれた。これがもー、一分の好きもない最高のバンド。主役のボーカルがいなくても会場は最高に盛り上がる。観客はとても正直だ。そして私たちのまん前でご機嫌で踊りまくっているマッチョな人がおかしー!立っている場所だけでは物足りなくて、空いている場穂を見つけては縦横にジグザグと大移動しながら豪快に踊っている!!それを見ているだけでも面白い。でも、すごく上手い。

Black Grace

NZからのダンスグループ。かなりの大所帯。なんと、あのハカから始まった。それ以外はコンテンポラリーダンス。これは説明しにくいけど、かなり見ごたえがあった。すごいダイナミック…。

Tounami Diabate`s Symmetric Orchestra

アフリカ音楽のバンド。なんだか名前も分らないような珍しい楽器を演奏している。とても明るい透明感のある音楽。とても上手いんだけど、何かが足りないような気がした。

夜の部はこれで、大人は90ドル。かなりお得だ。来年から習慣にしよう!!




ひたすらWashの練習

2008-03-20 12:19:21 | Art・その他の趣味ついて
暇を見つけては、水彩画ではとても大事なウォッシュ法の練習をしている。これが上手く出来たらかなり透明感のあるダイナミックな画が描けるだろう。でも水分の調節がとても微妙で難しい。水彩画コースのクラスメートはいつも私の隣で、「私は水彩画を描くとき、いつもIncontinenceになるみたいだわ。」とか言っている。Incontinenceは失禁と言う意味。私は、尿失禁とか便失禁とか、病院で聞き飽きるほど耳にする言葉だけど、保険会社で働いている中年女性が言うところがとてもおかしい…。「私はIncontinence(絵具が少なすぎで、水が多すぎ)かConstipation(便秘!でもこの場合は、水が少なすぎでアクリル絵具みたいにべったり塗ってしまうこと)のどちらかに偏るみたい…。快調!みたいな丁度いい状態になかなかならなくって…。」と、こちらは合いの手を入れる。

さあさあ!ひたすら練習してものにするしかない。



あるアーティストの画を模写してみた。模写は何を主にチャレンジしているのかという問題意識を持ってすると、とてつもなく大きな成果が得られる。これは最初の下地のウォッシュを空と川に同じ色を使って全体のバランスをとろうと試みたもの。それから最初のウォッシュのときにかなり彩度の強い色を持ってきてインパクトとコントラストを効かせている。自分の画に活かせたらいいなー。



一昨年滞在したMannumの岸辺。夕焼けのムードを出したかっただけなので構図はとってもシンプルにした。Raw Sienna、マダー・レーキ・ディープ、ウルトラマリンだけで描いたもの。

思考するということ

2008-03-14 23:58:56 | 日常あれこれ
先日、図書館から借りてきた水彩画の本にこういうフレーズが使われているのを見た。この本を書いた人は、オーストラリア人の水彩画アーティスト。40代半ばから、水彩画を描き始めたらしい。

ぱっと見るとあたりまえの事しか書いていない。でも、失敗を恐れないで、失敗するのが当たり前のことだとみなして、どんどん前に進んでいくのは勇気がいる。失敗を恐れてなかなかその最初の一歩を踏み出せないこともある。そして、何よりこの3行の過程を続けることが、一番大切で難しい…。

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Failure leads to Analysis,

Analysis leads to Knowledge,

Knowledge leads to Success!

Simplifyin complex scenes in watercolor by Malcom Beattie

水彩画コース・ノート~(4)

2008-03-12 21:35:41 | Art・その他の趣味ついて
ちょっと遅れて先週分の水彩画コースのメモをしておこう。もう早いもので4回目。今回は、難しいことを事を何も考えずに、水彩絵具だけではなく、色々なものを使ってもっとフレキシブルに水彩画と言う枠の中で色々な表現の仕方を習った。



左端から、黄色の枠はグラデーションを適当につけて髪がまだしっかりぬれている状態でラップ(料理で使うアレ)をクシャクシャっと丸めてしわをつけて乗せて乾かしたもの。面白い模様が出来る。背景に使えそう。その隣の茶色い枠が、絵具を塗った直後にちり紙をビリビリと裂いてのせて部分的に絵具を吸い取って模様をつけたもの。そしてまだ絵具が着いている場所にナイフでレンガ模様をつけてみた。部分的にはがれたレンガの壁に見える!その隣はクレヨンで下に線を書いてその上に絵具を塗るというわりとよくする手法。下のブルーの枠はWet-On-Wetで下に書いた絵具がまだしっかりぬれているときに、水を全然加えない原液の絵具で乾いたブラシを使って模様をつけたもの。適当に書いていたらマガ玉模様になっている。後は、ついうっかり「ああやべぇ!」と、残しておくべき白いところを万が一絵具で塗ってしまったりすることを防ぐために、ワックス(無色のローソクでもいい)を塗っておいてから、色を塗る。桜の木の幹の光が当たっているように見えるところがそう。そして、幹のところどころをチャコール(木炭)でアクセントをつけて絵具とところどころブレンドする。それから桜の花と幹の周りの草むららしきものは、すべて海綿で絵具を紙に載せたもの。筆では出来ない繊細なタッチが出来る。一番最後の隅にあるのは、絵具を塗った後に濡れているうちにソフトパステルをのせてブレンドしたもの。パステルと水彩絵具の原料は一緒。だからよく合う。でも、パステルは透明ではなく半透明に性質になることを頭に入れておかないと、期待している効果が出ないことになってしまうので注意。

病み上がりでボーとつぃていて、「あれ、今何をしている途中なんだっけ?」と何回も立ち止まって考え込んでいたら、「大丈夫だよ。僕がちゃんと見張っていてあげるから。」と先生は何気に声をかけてくれる。ふざけた人だけど、とても頼もしい…。



私がいつも使っているテーブルとクラスメート。手前の風呂敷がある散らかっている場所が私の席。うちのテーブルは隣のテーブルより遥かに個性的で、騒がしい。この黒いシャツを着ている人はNZに住んでいたことがあって、その人と私は何故かハカ(マオリの民族舞踊のようなもの)のさわりを、絵を描いている最中に気晴らしに2人で演武した。



「皆、結構水彩画って水彩絵具と水をつかって描くもの、ってひとつの中の枠に入れてしまいがちなんだよね。でも、水彩画ももっともっと色んな物を使って表現できる可能性があるんだよ。」と先生は言っていた。物事を新鮮な眼でフレキシブルに自由に見れてそれを実践に活かす力って、色んなところでもとても大切だと思う。色んなものを学ぶと、ある同じ結論にたどり着くことが時々ある。だから勉強って楽しい…。

病み上がりの空手稽古

2008-03-10 00:09:09 | 空手道場日誌
先週、病み上がりで空手の練習にうちに遊びに来てくれたHIROMIさんをお供に入ってきた。この日は2時間の練習の日。上級者のクラスでかなりの数の黒帯が来ていた。そしたら、いきなり「んー…じゃあ今日は筋トレからはじめようか。」とか言って、いきなりウォームアップをかねて筋トレが始まった。病み上がりでいきなりかい?その後はペアを組んで間合いの取り方に集中しての基本、一本組手と続いていくうちに、頭がくらくらしてくる。ちょっと意識が遠のきかけた。後はあまり何をしたか覚えていない…。そうだ、終わりのほうで抜塞小の形を練習した。



抜塞小の練習しているところ。先生とどう言う訳かシンクロしている…。抜塞小は棒を武器として持っている相手を想定しての形。大抵の形は演武のスタート地点に戻ってきて終わるようになっているが、これだけは不思議なことに開始地点に戻ってこれない。



久々の練習に眩暈を覚えながら、いつもの様に三段のMさん(Mさんは同じ名前が3人道場にいるため、初段・二段・三段で区別している。)に、練習が終わった後に10分くらいの自由組手の相手をしてもらっているところ。私の力量と体格に合わせて絶妙なコントロールをしてくれる。彼はスイス人で、柔道をしていたことのある。強くて、早くて、とても大きくて、人間的にも大きな人…。今度個人レッスン手当てとしてビールでも持っていってあげなくては。