My Laid-back Aussie Life

オーストラリア、アデレード発のオージーライフ、家族、看護などについて~

公式空手審判デビュー

2008-03-30 22:08:11 | 空手道場日誌
今日、空手の試合に公式に審判としてデビューした。今までは見習いとして、大先輩の審判についてもらって、何回か副審を勤めさせてもらっただけだったが、今回は一人前の審判としてみなされる。責任重大だ。私の資格は、形の審判のみで、組手の審判としてはまだ見習いの身分。

試合は9時から。試合直前に、審判だけでミーティングをする。そのときに、余り話したこともない、年配の大先輩達の風格に圧倒され、さらに緊張が高まる。むこうも同様に私のことはあまり知らない。

ともかく、2つのコートに別れ、他の4人の審判とチームを組んで形の試合の審判を勤める。自分の形の試合くらいに緊張する。いや、もっときつい。なんせ、3時間ぶっ続け緊張が続いているのだから…。出場している子供達や成人の選手皆、私たちの審査で勝敗が決まるとおもうと、気は一瞬も抜けない。でも、形の審判としての勤めは、無事にこなせ、ほっと一安心。あー、頭はげそう…。

問題はまだ勉強中の、いやあまりまだ実地をしたことが無い組手の試合。分厚いWKF空手ルールブックがあり、その中でも組手の審判は思えなくてはならないことがかなりある。審判でもすべてを覚えていない人は多いようだ。「わたし、まだ組手の審判の試験通っていませんので、副審としていくつか先輩達に後ろについてもらって実地訓練としてさんかさせてもらっていいですかー?」といって、副審の席について頭の中に旗信号をぐるぐるさせながら、開始。そしたらなんといきなり、17から18歳の男子の組手。女子や子供達と違ってかなり荒っぽくなるし動きも早いから難しい。信号を送るのに2-3秒かかったり、判定できずに「見えない」の信号を送ったり、最初はかなりてこずった。でも結局、4時間近くするうちにだんだんと目がなれ、ルールや旗信号にもなれてきて、少し自信を持って審判と出来るようになってきた。今度うちの道場で生徒達にモルモットになってもらってバシバシ練習しなくては。先輩達に、「色々アドバイスありがとうございました。何か注意することはないですか?」と何人かにフィードバックを請うと、「いやいや、よくがんばったよ。信号もだんだん早くなってきたしね(と言いながら笑っている…)。ちょっとでも、判定に迷ったら『見えません』の信号を出せばいいよ。」とコメントを頂く。皆さん、暖かい指導と信頼をありがとう!もっともっと勉強して、がんばります!中には、私のとろい判定にいらいらしている審判もいたし、見習い中の私でも信頼してくれてちゃんと意見を考慮してくれる審判もいた。病院とは違った場面で他の人と一緒に働く…とてもよい経験になる。

それにしても、試合の後に嬉しそうな入賞者にメダルとトロフィーを祝福の言葉とともに渡すのはとてもとても気持ちが良いもの。うちの道場から形試合に出場している世界大会に出た高校生の男の子に優勝のトロフィーを渡すときは、日本語付きで「Congraturation!おめでとう!」と握手をしながら言うと、「ありがとう。」と日本語で返してきた。

そして、なんと今までSA州の試合で見かけたことの無い日本人の、素晴らしい形を演武する高校生の女の子がいた。剛柔流で、スーパーリンペイなどというとても難しくとてつもなく長い形を高校生とは思えない堂々とした態度で演武していた。交換留学生らしい。彼女とは今日は忙しくてあまり話せなかったけど、次回の試合で是非また話がしたい。また、彼女の形が見たい。

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空手形審判の証書を授与されたときの写真。ベテランの大先輩達に囲まれて、自分がまるで高校生のように見える。



いつも試合が開かれる体育館は、VirginiaというCityからほんの25分ばかり離れた農場に囲まれたど田舎にぽつんとある。これはいつものように道に迷ってしまってまた地図を広げて場所を確認しているときに撮ったもの。気持ちの良い朝の風景。