My Laid-back Aussie Life

オーストラリア、アデレード発のオージーライフ、家族、看護などについて~

初のオーストラリア空手道大会出場!

2007-07-30 10:25:25 | 空手道場日誌
先週土曜日、SA州空手道大会の形試合に出場した。空手の試合はもう15年ぶり…。久しぶりだからというわけではなく、極度のあがり性であるため、試合に出場すると決まった3週間前から試合のことを考えるたびに動悸がしたりお腹をこわしたりともうそれはそれは大変な緊張をしっぱなしだった。それでも練習を沢山積んでおけば自信がついて緊張が少しは和らぐと思って毎日家でも練習し、道場には週3~4日通った。な・の・に!先生は私の試合は眼中に無いらしく、試合前々日に「今週の試合の審判する準備できた?大丈夫かい?」とか聞いてくるし(その試合に聞いている本人がでるっつーの)、前日に気合を入れて試合前のおさらいをしようと思って道着を着込んで練習にいって道場に行くと、「きみはそっち(道場)じゃなくて、こっち(審判たちが集まっているセミナー室)でしょう!と問答無用で引っ張っていかれ、審判の心得なるものを叩き込まれ、結局は練習できず終い。そして、やったことも無い審判を当日しなくてはいけないことにさらに緊張は高まっていく。

そして当日、緊張して余り眠れなかったプラスこの日は特別に休みを希望していたのに病院から急に「日勤をしてくれないか」なんてふざけた電話が6時前に入り起こされ、ひどい睡眠不足と連日の緊張から来る疲れで試合の日を迎えた。それでもせめてしっかり食べるものだけは食べて、ストレッチとウォームアップも万全にし、成人女子Open形と成人35歳以上(男子と混ぜこぜ)に観空大と燕飛で臨む。緊張はしていても、自分に言い聞かせて故意にゆっくりと形をするようにしたので焦りまくってひどい形を披露するということはなかったし、一番心配していた形を忘れて失格になるということも無かったので当初の目的は達成できたので満足した。結果は悲惨だったけど。2試合ともなんと初戦負け!でも、今まで形の試合で2回戦までいったとこが覚えている限り無かったような気がする。そう、そんだけ形が得意ではないということ。でも、やるからには上達したい。なので、2回戦まで勝ち進めるようになるまで試合に出場し続けることを決心した。ふふっ、先生、私は諦めが悪いのさっ!

でも、試合自体はとてもいい経験になった。35歳以上の試合では同年輩の家族そろってきていた黒帯の男性。とてもまじめな真摯な態度で形を演武していた。そしてもう1人は同じ歳の同じ日本人女性のママさんで彼女もとてもうまく落ち着いて抜塞大をして私と決勝戦に勝ち進む。私は何故か初戦で決勝戦。しかも負け。結構あっさり負けてしまったけどとても上手な相手なので不満は全然無い。でも、茶帯に負けてしまったのでそれがちょっと悔しい…。でも、3人しかいなかった試合なので、参加者皆入賞。私でも2位のメダルを頂いた。もう、勝利の証ではなくて試合出場記念って感じ?でも2位は2位だ。そして1つとても嬉しかったことがあった。他の糸東流のとても経験のある先生が、試合の後に私にこう言ってくれた。

「君達みたいに35歳以上の人たちがこうして試合に出てきてくれると、ほかの年配の人たちも試合に出ようという勇気が出ると思うよ。ぼくの道場のある黒帯の人も試合に出たいのにいまひとつ勇気が無いみたいでね。」

そして私の形の演武については、「今回は久しぶりの試合に出たっていうことが大切なのだから。一つ一つ目標を達成していけばいいよ。」と、心強い言葉ももらった。もー、私の試合なんがどうでも良いうちの先生とは大違い。いや、比べるのは良くないか。うちの先生は、単に私に試合の運営を手伝って欲しいという希望のほうがやたら強いだけなのだから。

今度は、自分の好きな型だけを選んで2、3つだけ特訓するように決めた。岩鶴・壮鎮・五十四歩小だ。いずれも上級者向け。それでもこれだけに限って努力すれば努力は実るはず…。



この一大イベントである試合が終わったのも束の間、次の日にはまたまた試合の前日に引き続き、審判のためのセミナーに出ることになった。そしていつも間にか、形の審判の試験まで模試のつもりで受けることに…。そして、ついうっかり触れるのを忘れていたが、試合当日に実は男子の組手の審判を補助する補助判定員を初体験した。そのことについては次回のブログで-。

空手審判員の講習会

2007-07-24 01:14:05 | 空手道場日誌
ああー、長男の小学校の2週間の休みも先週末で終わり。それはそれは長い休みだった…。

その締めくくりとして、先週の土曜日に通っている道場で、空手の試合の審判になるための講習会に先生に誘われて3時間ほど行って来た。言ってみるとバリバリ現役の審判であり道場の師範が2人、審判志望の人が数人いた。最低条件は黒帯取得者。歳は高校生から、うーん…60歳くらいかな?

講師は主催側のうちの道場の先生。来週はビクトリア州から偉い審判の先生が来てじきじきに試合の判定の仕方を伝授してくださるそうだ。今回はさらっと、試合の判定をするときに一番難しいことは何か(例えば、技が有効として決まるときの程度、反則をどこまで取るかなど)を話し合って、あとは道場の小学生の男の子達に協力してもらって、組手の審判をみんなで交代しながらする。判定用語はもちろん日本語。だがっ!みんなの言っている日本語が時々わからない!!妙なアクセントがあって聞き取りにくい!逆に私のちゃんとした日本語は彼らにはきっと聞き取りにくいのだろうと察する。そして、実地訓練では同時に「中段突き一本」とか声に出しながらサインで示すのも憶えなくてはならないのが大変。もうそれは手話みたいな…。主審は手で、副審は旗で旗信号を送る。結構面白い。

私が主審役をしていたときに「えーっと、赤…中段突き…一本?」とかいかにも自信なさそうにどもりながら言っていたら、「はっきりと言うんだよ。まさか君が日本語に不自由があるなんていわないよね。」とか先生に茶化される。そして、みんなと「今の上段回し蹴り、入ったよね?」とか、「いやいや、今のはちょっと遠いかったよ。」とか、みんなであれこれ話し合うのもとても勉強になるし楽しい。

講習の帰りに、先生にインド人の仲間の生徒と引き止められ「審判になるための試験受けてみないかい?」とか言われる。「インド人の彼と「ええ、いいっすけど、いつですかー?」と聞くと、「来週の金曜日。」と、気まずそうな顔をして先生。「え"ぇーっ!!」みたいな…。この先生は忙しすぎて、こういう肝心なことをポロリと言っておくのを忘れることがある。まったく。ちなみにこの試験は、筆記試験と実地試験で筆記試験は世界空手連盟(WKF)の空手試合ルール、全50ページ以上をすっかり憶えて、実際にそれが実地で出来るようにならなければならないらしい。そんなん、準備期間が最低数週間必要だっつーの。次回の試験に向けて、今週の土曜日の形の試合が終わったら審判になるための勉強だ。楽しみが又1つ、増えた…。

Specialナースの半日

2007-07-16 14:16:38 | 看護に関するあれこれ
先週末、土日両方半日勤務で働いた。土曜は、内科病棟で(何故か)小さい手術したかなり高齢の患者さんの個室での看護に付けられた。かなりの難聴で補聴器がほとんど役に立たず、目がほとんど見えない、痴呆の人で、コミュニケーションを獲るのに一苦労だった。術後1日目のせいか疲れていてほとんどウトウトしていた。必要な処置をして、患者さんがうとうとしているときは、看護記録をしたり、患者さんのカルテを読んだりする。それでも暇をもてあまし、病室の壁に架かっている小冊子用のホルダーに入っている資料を手に取る。

その1つに、「Your Right and Responsibilities(患者の権利と責任)」があった。こちらで大学院で勉強していた頃、散々患者の権利について論文や研究をしたが、こうして実際患者のベッドサイドに当たり前のように置いてあり、臨床で患者に自分の権利に関しての情報を積極的に提供し教育している現場を見るととても新鮮な感じがした。この小冊子は、SA州政府厚生省が出版しているSA州での公立のヘルスケアの消費者のための権利憲章。とても簡潔に解り易くまとめられていて、デザインも色々な色を使いつつ見やすくしてあり、A4の半分のサイズで10ページそこそこものも。患者の権利に関してはとても良く知られているが、患者の責任という項目に目が引かれた。例えば、

*自分の健康状態や問題、アレルギーなど聞かれたことは詳細に答えること
*医師には勧められた治療・薬・検査についての詳しい説明を聞くこと
*もし説明されたことでわからないことがあればさらに説明してもらうように伝えること
*自分が認めた治療に関して、例えば与えられた注意事項を守る・健康状態の変化を医療者に知らせるなどして、自分も積極的に参加すること(残念ながらこれが出来ていない患者さんが結構多い)

そうそう、権利を持つということは自分もそれに対して責任を負うということ-何も医療だけではない物事の理(ことわり)だ。



そうこうしている間にあっという間に時間が過ぎ、帰る時間。とその前に、日本で介護関連の記事を書いている友人に頼まれたリフティングマシーン(患者さんをつるして移動させる機械)の写真を撮る。私としてはリフティングマシーンを使っている私の写真を獲りたかったのに、看護婦が面白そうだと2-3人集まってきて、「まあ、せっかくだからあなた自分が入っているところ撮りましょうよ!患者さんの側からリフティングについて考えてみるということで。」とかなんとかいって盛り上がって、結局私が吊るされている写真をゲット。こっちのナースは仕事が忙しくでも結構こんなのりだ。とてもふざけたことが(ジョークが?)好きでユーモアをいつも大切にする。この日も良いシフトで終わったとこに彼女たちに感謝する…。






再・37才の挑戦!

2007-07-13 22:29:59 | 空手道場日誌
7月28日土曜日の行われる、AKF(Australian Karate Federation)主催のSA州の空手道大会に出場することにした。といっても、形試合のみだけ出場。形よりよほど自信のある組手は、まだ指の骨折が完治していないため見送り。オーストラリアの空手の試合では圧倒的に子供~20半ばの選手が多く、余り30代以上の選手は見かけない。日本ではそれはもう、色々な年齢層が出場しているのに…。試合に出るのは、自分にチャレンジしたいのと、20才頃に散々な結果だった形の試合(Test-phobiaのせい?)でプレッシャーの中で自分の精神統一が出来るように訓練することが目的。まあ、ともかく同じ歳の日本人女性と一緒に出ることになった。そうそう、中年女性の威厳と日本人の根性を見せなくては(笑)!!

今回の試合では、私達には女性の形試合は16歳以上のOpenと35歳以上のVeteran(爆笑!)とに出る資格がある。でもSA州は田舎なのでどうせ人数が少なく、何に申し込んでもOpenで一緒くたにされることを見込み、35歳以上のカテゴリーだけに申し込む。2つ以上に申し込むと出場費それだけもっと高くなる。といっても数ドルの違いだけどね。

「でも、試合会場を思い出す限り35歳以上の選手っていたっけ?」

「いいえ、みんなピチピチでしたよー。(注:若者ばかりって言う意味)」

「そうでしたよねー、肌なんかツルツルでしたよね。」

「ピチピチでバンッ!キュッ!バンッ!でしたよねー。でも、若い子達には負けたくないですよね。」

と、彼女とは余り当事者以外は判らない話をしながら励ましあっている。

今日、先生に何の型をするか見てもらって、慈恩・(抜塞大)・観空大・燕飛の三つで勝負することに決まった。抜塞大以外の3つは指定形。しかも、今の道場で今年の2月から練習を始めてからいくつもの新しい形を習ったのにそれが1つも候補に入らなかった…。使い物にならないらしい。まあ、先生は全国レベルの形の審査員だから信用するとしよう。どうせだから新しい形にチャレンジしたいと思ったのに…。まあ、付け焼き刃(っていうんだっけ?日本語で。)ではダメだということか。確かにその通り。昔の沖縄の空手の師範たちは各々2つか3つの形しかしなかったとか…。数少なく奥深く。量より質っていうか。これから2週間強、毎日形の特訓。頑張ろう!

Indulging in luxuries~ケーキ編

2007-07-08 00:32:21 | 日常あれこれ
先週、Hさんとシティのノーステラス沿いにあるRegattaというカフェ・レストランでお茶をしに行った。そうそう、わざわざお茶をしにシティにまで出かけていった。このカフェはその価値が十分ある。ここのレストランは川沿いにあって、客席に面して一面全部ガラス張りになっていてきれいな景色が満喫できる。ボートが走っていたり鴨や白鳥が泳いでいたりジョギングをしている人たちが行ったりきたり…。とても和む景色だ。テラスに出て食事をすることも出来る。私達夫婦はここを誕生日や結婚記念日などの特別な日にディナーやランチをしに来るお気に入りの場所でもある。サービスは一流、メニューの種類も豊富、そして多国籍料理というかいろんな国の料理をかなり独創的にアレンジしてかなり洗練された料理にしている。もう芸術的?

ここのデザートは、オーストラリアでありがちな砂糖とクリームの味ばっかりするものとは違う!Hさんはパッションフルーツのチーズケーキ、私はナッツ系のチョコレートムースっぽいケーキにした。飲み物はもうこれは癖のようにLatteを頼む。お茶とケーキを待っている間に、サービスとしてナッツ系の素朴なクッキーを4枚出してくれた。Hさんとお互い一口ずつ味見をしながら雨模様の川辺を優雅な眺めながら美味しく頂いた。お味はとてもリッチでありながら上品、見た目まで芸術的だ。そしてお茶とセットで一人当たり8ドル。嗚呼、幸せ…。お互い仕事や育児で忙しい(一応…)身には、たまのこんな時間はとても必要だ。




空手指導員への第一歩

2007-07-03 23:22:13 | 空手道場日誌
先週、長男の空手クラスの師範の補助指導員を始めて務めさせていただいた。最近、長男のクラス(4~7歳)の生徒がやたらに増えて、6人くらいだったのが急激にその倍くらいになっている。どうせ私も長男のクラスを客席で見ているのだから、お手伝いくらいはさせていただこうという話で先週からこのクラスだけ師範の手伝いをすることになった。

私のこの日の役目はと言うと…

基本形(太極初段ともいう)の突きや下段払いなどの受け技や方向転換の意味をデモンストレーションするときのモデルになる

先生の目の届かないところにいる子供達の基本技の指導(先生が通り過ぎると手を抜く子供が多いのにはビックリ。手を抜くというよりは集中力が極端に短いというか。)

前からこのクラスにいた子達(つまりクラスでの先輩格)の形の指導

-とざっとこんなところである。

いつも長男の形の練習を家で見ているし、子供相手に教えるということがどんなに忍耐力が要るかということをうちの子供達相手に実感しているので緊張もしなかったし結構楽しかった。ただ、私の英語の発音に慣れていないせいか時々「あれ?」っていう顔を子供達がしていた。かわいい!でも大丈夫、子供はすぐに慣れるから。が、やはり疲れる…。茶帯や青帯などの大人の中上級者を教えるほうがよほど簡単だ。何が大変って、あの集中力の短さ!子供によっては丸々60分間、人の話を全然聞けない子供もいる。空手は基本の技の練習から始めるが、基本的な体の動かし方が一番大切で、そしてはじめが一番難しい。そして子供の気分のムラ。機嫌よく練習していたと思ったらちょっと難しいことにぶつかるといきなり泣き始めてお母さんのところに行ってしまったり…。先生はとても子供の扱いがうまく、冗談や遊びをチョコチョコ交えてとても上手に教えている。私も、今週基本形の順番を早く覚えられるようににゲームでも考えていこう。

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9月には先生の薦めもあって、スポーツ指導員1級の資格を取得するコースを取ることになった。この子達は私の空手指導員としての始めての生徒となることになる…。皆よろしくね。押忍!