My Laid-back Aussie Life

オーストラリア、アデレード発のオージーライフ、家族、看護などについて~

ひょんなことに見る子供の成長

2009-02-03 11:29:51 | 家族について
昨日、連日の記録的な猛暑からの疲れのせいか、朝から風邪でもなさそうなのに頭痛に悩まされた。でも、子育てに待ったなしはお母さんのつらいところ…。あまり聞きもしない痛み止めを飲みながら、夫が仕事から帰ってくると同時にベッドに倒れこんで休む。でも、チビ達はなんだかんだと私が気になってしょっちゅう私の様子を見に来るから(しかもうるさい)結局休めない。で、9時頃に夫が「そろそろ歯を磨いて寝る準備しなさい。」と言われている。いつもだったら、私にガミガミ言われないと、2人そろってふざけていつまでたっても起きている。が、横になりつつ様子を見ているとなんと…

「そうだね。こっちにきて歯を磨こう。」
「OK!!!!!」-そして歯を磨く。

「えーと、つぎは君は自分のオムツを持ってダディのところに行ってしてもらいな。それから、一緒に寝る前の絵本を読もうね。」
「わーかった!」-そして一緒に本をお互いに読みあっている。

こんな感じで、さくさくといつもの寝る前の習慣を一つ一つこなしている。一応、私が具合が悪いので、気を使っているらしい。7歳の甘ったれの長男もいつの間にか、しっかりとおにーさんとして弟の面倒をみれるようになっている。ちょっと感動もの…。

でも、これってやればできるっとことじゃない?と思うと、彼らとの接し方を考え直さなければ、とか思う。



長男のキャンプ報告

2008-09-05 23:22:57 | 家族について
先週末、長男が無事にキャンプから帰ってきた。学校に迎えに行ったとき丁度バスから降りて荷物を引きずっているところだった。私の顔を見るなり、嬉しそうななきそうな微妙な表情になった。家族から離れてさびしかった思いと疲れが一気に出たらしい。どうやら他の生徒もそうらしく、みんな親を見るなりぐずぐず言っている。「楽しかった?」と聞くと、「面白くなかった。行きたくないって言ったのにー。」と文句をたれている。でも、家に帰ってひと段落したら、時間をかけて、「キャンプでね、朝はコーンフレークとミルクとトースト、そしてお昼は自分で色々選べるバーガーとパスタ(なんつー組み合わせ…)を食べたんだ。夜はフィッシュ&チップスでおいしかったよ。」とか、「お昼は、外でいろんな草木を取って、においを嗅ぐテストしたり(??)、夜はキャンプファイヤーでマシュマロを焼いたんだ(西欧のキャンプのときの伝統らしい。)。で、誰かがマシュマロを火の中に落としてね、黒くなったんだ。」とかつらつら話し始めた。何だかんだいって結構楽しかったらしい。

で、「なんだ。楽しかったんじゃない。いってよかったでしょ?」と言うと、意地でも、「んー、でも行きたくないって言ったもーん。」と言い張っている。いくら楽しくても自分の意見を聞いてもらえなかったことを根に持っているらしい。そうだ、彼は私に性格もかなり似ている。もっと、扱いに気をつけねば。一生覚えていて、後でことあるごとに言われるかもしれないし-。

長男の初キャンプ

2008-08-29 09:25:57 | 家族について
一昨日、小学校一年生の長男が学校が引率するキャンプに発った。これは、家から車で1時間ほどの山のほうにある、林間学校のような施設。費用はかなり安く、2泊3日でバス・食事・野外授業つきで一人80ドル。でも、なぜ真冬にわざわざあるのだろうか??

最初は、「いきたくないー!」とごねていた彼。でも、親としてはもっと大きな世界を見て触れて知って欲しい。その第一歩が家から離れて他のグループで色んな体験をすること。私はごねている彼に、「これはマミーとダディーが決めること(本当はうそだけど…)。いい経験になるよきっと!」と、強制的に参加させた。中には、嫌がる子供の意見を尊重し、参加させない親も結構いる。クラス25人中、4人は欠席をした。でも、私はスーパーシャイな長男にはちょっとプッシュが必要だと思う。そしたら、案の定、数日前からなんだか気分が盛り上がってきて、「キャンプではこんなことが見れるんだって。」とか、「キャンプ用に、あったかいBeanie(スキー帽みたいなやつ)が欲しいな。」とか、もうすっかりキャンプムードに入っていた。

枕や着替えやらで、彼の身体と同じくらいのバック二つ引きずって、私と次男に手を振り振りしながらバスに乗り込む彼を見送るとき、なんとも言い表せない感慨に浸った。彼もこんなに成長したのかと…。もう、達成感みたいなもの?中には「自分の可愛い坊やがいなくてさびしくないの?」と、もうさびしくなっている人もいる。さびしいかって?「No Way!」とすかさず返している。それより、今日もう帰ってきてしまう彼のお土産話がとても楽しみ!!

長男の小さな成長

2008-06-16 22:02:25 | 家族について
先日、子供達の空手のクラスで補助指導員として先生と一緒にいつものように練習を始めようとしていた時のこと。

指導員は正面を背にして並び、子供達は一列に並んで正面に向いて、みな正座して先生の号令で「お互いに礼!」で、礼をする。そして、級・段が一番高い生徒が、「先生に礼!」と号令をかけ、皆で礼をする。で、その日はいつも号令をかける一番級が上の女の子が欠席で、なんとその次に級の高いうちの長男が号令をかける役目になった。いつもだったら、誰がなんと言おうと恥ずかしがってだんまりしたままだったから、今回はどうか!と、私も先生も興味深く彼の様子を伺っていたら…なんと!小さな声ながらも、「先生に礼。」とすごく早口で言った。テレながらも、そういう役割に付いたということが誇らしげな様子。幼稚園では卒園直前まで先生が彼の声を知らなかったくらいシャイだった彼。つい最近も、小学校の先生との三者面談で、皆の前で「週末に何をしたか。」という小さなことも、みんなの前では発言できなかったと指摘された彼。親としてはこういう子供の小さな成長がとても嬉しい。

練習が終わった後に、「あの号令とてもよかったよ。ちょっと声小さかったけど。」と褒めたら、彼はとても嬉しそうだった。

祝!長男赤帯取得!

2007-12-19 23:22:05 | 家族について
先週末、両日とも午前中は病院で働き、土曜日は午後から長男の初の空手昇級審査。かなりシャイな彼は人前で練習するのも照れてそれを隠すためにかなり態度がいい加減になる。で、帰ってから結構真剣に家族の見ていないところでチョコチョコ練習していたりする。空手をはじめて10ヶ月。最近、意欲が出てきた様子。同じクラスの女の子が赤帯になったのがきっかけで、自分から形を教えて欲しいとか言って来る様になった。で、この何ヶ月間も覚える気のなかった基本形(太極初段)だけではなく、平安初段をも一気に覚えて毎日練習している。

そして、先生がインドに行く数週間前に「いつテスト(昇級試験)受けられるの?どうやったら赤帯取れる?」とか聞いてきた。それからは毎日、基本技と移動稽古、そして形の練習を見ることになった。で、審査当日道場に行ったらすでに準備運動が始まっていて、ほとんど見たことも無いような大きな人たちがたくさんいてみんな緊張している所為か道場の張り詰めた雰囲気にびびった彼は、「お腹が痛い。」と言い始めた。いつもは同じ年齢の子供達と練習しているのでかなり勝手が違う。「じゃあ、審査は今度にする?」と彼の覚悟をちょっと試したら、「ううん、ちょっとすればよくなる。」という答えが返ってきた。意地らしい。可笑しいー!緊張して胃がきゅんとなった感じだったのだろうか?それでも気丈に20人くらいの大人たちが見ている中で、基本技・移動・組手(のまね)・形をまじめにほかの同じクラスの男の子と頑張って先生に言われたとおりにこなした。もうそれは緊張していて、「追突き前進」を間違って「下段払い前進」でやったり、「5五本追突き前進」を数を数える余裕が無くて隣の子にただ合わせていたり…。突きなんか、目標は常に自分の体の真ん中でお腹の前辺りだっていっているのに、もうバラバラであらぬところに拳を突いていたり…。もうそれはそれはマジで見ているほうの心臓に悪い。いや、親はもちろん、回りで見ている大人たちは見ている間はくすくすと彼らのいじらしさを見てか、はらはらしている私達母親をみてか小さく笑っていたり、さらに終わった後は皆から大きな安堵のため息まで出た。十数年前に受けた自分の昇級試験のほうがよっぽど緊張しなかったように思う。ともかく、何はともあれなかなか堂々と皆の見ている前で一通り終えられただけで、彼にめい一杯拍手を送った。幼稚園の先生と結局ほとんどしゃべれないほどシャイだった彼には信じられないほどの成長振りだ。よく頑張った!

彼が自分で始めて大きな目標を設定して、それに向かって努力をした。そして、シャイな彼が人前で自分の空手を見せる、それだけでも大きな貴重な経験だと思って、結果のほうは落ちたならしょうがないくらいに私は思っていた。が、先生に聞いたらなんとぎりぎりで赤帯合格!!おめでとう!!彼に伝えたら、かなりテレながらそれはもう喜んでいた。

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後日、「次は何色の帯なの?どの形をすればいいの?」とか聞いてきた。「まず今やっていることがすごくきっちり出来たら次を喜んで教えてあげるよ。今していることがちゃんとできたら次もちゃんとできるようになるからね。」と、基礎がとても大切であることを何気に釘をさしておいた。目指せ、黄帯!(あれ、オレンジ色だっけ?)

祝!GP資格試験合格!!

2007-12-12 23:46:48 | 家族について
やっほーっ!夫が、10月に受けたGP資格試験に合格した。筆記試験と臨床試験があって、合格率は80%くらい。だから、普通にGP研修用のテキストを勉強して、臨床経験をつめば大方は合格するはず…。だが、今回は珍しく夫は受かっているかどうかがかなり心配だった様子だった。というのは、優秀な頭脳を持って生まれたラッキーな彼はまったく(まあ、ほとんど?))努力をすることなくここまできてしまったため、かわいそうなことに努力するという能力がほとんど身についていない。医学生の時の一番大きな卒業試験だって、そばでずっと見ていたけど合計の勉強時間は15分、多く見ても30分くらいだったような…。それはもう、そばで見ているほうが怖いくらい全然勉強しなかった。それでもちゃんと合格点を取るのだから不思議で不思議でしょうがない。でも、今回は筆記試験がかなり難しく、中には現実的にGPが知らないでも良いようなものがかなり出題されていたとか。そうだなー、私の看護師の国家試験もそんな問題結構あったような気がする。でもその試験の問題はどんなに難しくてもGP研修用の分厚いテキストに書かれているものが大体出題されるとか。だから言い訳はきかないだろう。ここまで勉強しないでこの試験に受かった人は夫くらいかもしれない…。こぇー。そんなこんなで、今回はちょっと懲りたかもしれない。そうそう、人生なめていると、きっとどこかで痛い目にあう…。地道な努力はやはり大切だと思う。こんなことを夫に懇々と言って聞かせても、努力するということを彼には、やはり馬鹿らしいことに思えるのだろうか…。

それにしても、まあ、2年間田舎町への通勤よくがんばった!!昨日の夕飯はとりあえずのお祝いに、夫の大好きな天ぷら(しそ・えび・イカ・ししとうの代わりにピーマン・なす・人参・きのこ)をSA州が誇るPenfoldワイナリーのBIN28で乾杯することにした。そのうち試験に合格した人たちのフォーマル・パーティーがどこかのホテルの会場で大々的に開かれるらしい。その時は思いっきりきれいにめかし込んだワイフのエスコートをさせてあげよう!

頑張れ白帯君!

2007-03-11 09:34:15 | 家族について


<PSをしている長男と次男。小さな後姿がかわいい…。〉 5歳の長男が、彼の友人(同い年でオージーと日本人のハーフ)と一緒に空手を始めた。今回で、3回目の練習に行った。

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彼は外ではひどくシャイで、一年間通った幼稚園の先生にでさえ、会話らしい会話をさせなかったらしい。でも、家ではひっきりなしにしゃべっている。おかげで、園児の発達レベルのアセスメントをするときに、「査定不可能」とされた項目がいくつかあった…。先生の聞いたことに答えなかったためらしい。生まれて以来、しょっちゅう家族ぐるみの付き合いで会っている友人達でも、彼が自分から話しかける大人はとても少ない。子供同士でも、かなり好き嫌いがあるらしく、気に入ったごく一部の子供としか一緒に遊ばない。サイエンス系と美術系が得意で、文系とスポーツがとてもとても苦手。好きなことにはとんでもない集中力と能力を発揮するが、関心のないことは理解力・記憶力共にまるで働かない。なんだかこれらすべてに、身に覚えがある…。可愛そうに。

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そんな彼には、何かスポーツを1つなんでも幼い頃からさせて、体力だけではなく、自信や集中力を養ってほしいと思う。そしてできれば、数年間は最低同じものを続けさせたい。とりあえず、スポーツはあまり好きではないので自分の通っている道場で彼の友達を誘って空手をさせることにした。最初は、「何で空手をしなくちゃならないの?」と聞いてきた彼に、「しっかりと良いものを食べて、しっかりと寝て、しっかりとエクササイズ(運動)すれば健康でハッピーになれるんだよ。」と大雑把に説明したら、「ふーん。そうか。」と一応納得したらしい。何でも人に言われたままするのが気に入らなく、自分で納得してからでなければ何もしたくない、というこの性格、こんなところまで私にとても良く似ている。

前回の練習は3人だけで、彼の友達は来ていなかった。彼と、6歳の女の子と4歳半の男の子。彼らは兄弟らしい。先生はイギリス人で30年以上も空手をしている。いくつかの小学校にも教えにいっていて、自分も小学生の男の子がいる。とにかくユーモアのセンスが抜群で、子供が好きだ。そして、子供達に対してとてーも忍耐強い。でなければ、あんなに小さい子供達に物を教えるのは無理だろう…。私はつくづく小学校の先生は凄いと思う。心から尊敬する。

このクラスは4-7歳児のクラスで、みんな初心者。基本の立ち方(自然立ち、前屈立ち)と突き、揚げ受け、下段払い、前蹴りと移動するときの足の運び方を習った。見ていると、やる気はなかなかあるのに、先生の言ったことに従ってやってみるというのが苦手のようだ。英語力のせいではない。彼はれっきとしたオージーで英語には問題はまずない。理解力がとてつもなく遅い。隣の女の子がやっているのを見ながら遅ればせについていこうと必死に努力している。バランスとコーディネーションもかなり怪しい…。もう、まさしくデ・ジャ・ヴって感じ?先生に「『気合!』って最後に決めるときに言ってごらん。」と言われても、先生の顔を見つめたまま、沈黙。「こんなシャイな子を見たのは本当に久しぶりだ。」とか言われている。でも、だからこそ必要だと思う。少しずつでもできるようになれば自信も付くし、やりがいもでてくるだろう。

将来、もし彼が何かほかのスポーツに興味を持つようになって、そっちに熱中したいならそれでもいいと思う。空手でなくてもいい。何か1つ、スポーツを続けてくれたらそれでいい。

とりあえず彼は、今のところ白帯から赤帯になりたくてそれを励みに頑張っているらしい。頑張れ、白帯君!!

失えないもの

2006-11-10 20:09:19 | 家族について
4:30に終わる長男のスポーツクラブに合わせて、小学校に迎えに行った。学校に着いたのは4:31。スポーツクラブや他の部活をしている子供達以外はほとんどもう下校しているので、学校の前に車が停め放題。早速学校の目の前に駐車して、いつもと違う門から最短距離で、彼の待っているはずのグラウンドに急ぐ。が、2-3人の子供とスポーツクラブの先生がいても長男が見当たらない。彼女に聞くと、「あら、さっきまでここで遊んでいたのに。」と言う。やたらに広いグラウンドと校内に数箇所もある公園を見てみるがいない…。さすがに不振に思い、いつも車を停めてある方向を探してみたらビンゴ!2ブロック先に大きなバックパックで身体のほとんどが隠れている小さい姿が見えた。どうやら、数秒の差で、私とすれ違ったらしい。名前を大きな声で呼んでも本人は気がつかない…。ダッシュして追いつこうとしていると、どこかのおねーさんに彼は呼び止められて何か聞かれている。追いつくと、「あそこのユニフォームを着ている子だけど、なんでここできょろきょろしていたのかと思って。」と気にかけてくれたそうだ。彼女に丁寧にお礼を言う。

ここまではあまり焦ったり余計な不安とかは持たないように冷静に考えて行動したが、こうしていざ逢えると、すごーく安心した…。彼の小さな身体をしっかり抱きしめた。

「大丈夫?学校にいないから心配したよ?どこに向かって歩いていたの?」

「マミーの車のところ。」

「学校の外は車がいたりして危ないからあなたが小さいうちはマミーが迎えに来るまで学校から絶対に出ないようにね。」

「マミーがいないから寂しかった…。」と、少し恥ずかしそうに言う彼。でもしっかりと、「今度から遅くならないでね。」と要求してくる。不安だったのだろう。

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失えないもの、失いたくないかけがえのないものが、今、自分あることを誰かに感謝した…。

長男のバースデー・パーティー

2006-10-11 10:31:03 | 家族について


先週末は、長男の5歳の誕生日ランチ・パーティーだった。招待客は、子供7人、大人9人。そのうち1家族は連絡の行き違いで夕方現れた。招待客をみるととても国際色豊か。子供達はほとんどオーストラリア生まれであるため、皆オージーでちゃんとした英語でお互いコミュニケーションをとっている。その両親達は台湾・日本・インドネシア・ベトナム・オランダと国籍はまちまち。これらの国で生まれて幼いうちにオーストラリアに移住してきた人が少数、ほとんどは成人してからオーストラリアに来た人だ。自然と、家の中はいろんな国の言葉が行き交う。

子供達は4歳になる女の子1人を除いて皆見事に元気の良い男の子ばかり。家の中はあっという間に動物園のようになった。ランチはいつもはパスタ・サラダ・から揚げ・フライドポテト・巻き寿司みたいな感じで和洋折衷で用意しているのが、今回は趣向を変えて「Making Own Pizza Party」にしてみた。

ピザの生地はちゃんとイーストを入れて発酵させてあるものが、一袋$3でCentral Marketのパン屋で売っている。一袋とはどのくらいか…。小さめのピザが12枚作れる。この人数で2袋もあれば十分だった。あとは、トマトペースト(ハーブも玉ねぎも入っていないシンプルなほうが美味しい。)・チーズ(モッツァレラ・チェダー・パルメザンチーズの3種類が入ったものがBest)・マッシュルーム・サラミ・ハム・トマト・アンチョビー・パイナップル・ピーマンなどのトッピングを好きに並べて焼くだけ。ただ、このピザの生地、引き伸ばして適当な薄さにするのが結構大変。伸ばしてもゴムのようにビヨーン、と跳ね返ってなかなか広がってくれない。わざわざ当日の朝6時に、インターネットで「ピザ生地の伸ばし方」なるものを検索してしまった。が、結局はどれを試してみてもイマイチ。20枚作ってみて、ようやくこつを掴んでやりやすかった方法は、適当に(1cmくらいの厚さ)伸ばしたら両手で両端を持って手首をスナップきかせてペロンペロンという感じで上下に振ってその重心で伸ばすのが早くてきれいに仕上がった。試しに、ピザ職人なんかがよくやっている片手でクルクルまわして時々上に飛ばして遠心力を使って美しい円形に広げているのを思い出してやってみた…。結果、5秒で断念。自分は決して不器用なほうではないと自負しているが、これは長年の修行が絶対必要だと思い知る。あとは、オリーブと新鮮なバジルがあったらいう事無しだったのがすっかり買い忘れていた。代わりに乾燥刻みパセリをまぶすことにした。

さて、子供達には自分で好きなトッピングをしてもらおうという予定だったのが、いざ彼らが到着してみると束になって走り回って一緒に遊ぶのに忙しいようだ。食べ物にはほとんど見向きもしないで騒いでいる。結局自分でピザを作ったのは紅一点の女の子のみ。彼女はパイナップルとハムが好きなようだ。あとは、女の子のお母さんが生地を広げ、ひたすら私が具をのせてオーブンで焼くという作業になった。出来上がりはなかなか好評。ピザハットとかのテイクアウトよりずいぶん脂分が少なく、具も良いものを使っているので胃にもたれる感じが無い。何より楽しいし、皆が好きなものだし、ボリュームもあるので用意するほうとしても、とても楽だ。

ひとしきり食べた後に、果物とお茶の時間、そしてケーキを出す。ケーキはSt Gourge`s Bakeryというケーキ屋さんで注文したもの。30人分の大きさだ。息子にデザインを選ばせたら緑のドラゴンの絵柄でチョコレート・スポンジケーキにイチゴと生クリームをはさんだもの。こっちのケーキにしては甘さ控えめで結構美味しい。ろうそくを消した彼はとても嬉しそうだった。

続いてプレゼントを一つ一つ開ける。大好きなロボット系の組み立て式のおもちゃとか機関車トーマスものとかミニ・サッカーゲームとか…。超ご機嫌だ。私は自分の誕生日を皆で祝うとかいう習慣(お盆もクリスマスも無い。しいて言うなら、年越しそばと簡単御節料理があったくらい?)が家ではなかったため、最初は息子の誕生日にどうしたらいいのかちょっと見当が付かなかった。初めて息子の友達の誕生日に招かれたときはうっかりプレゼントを用意するのを直前まで忘れていたという、信じられないこともあった。夫の家族も似たようなものだったそうだ。なので、夫は行事物にはほとんど関心が無く、どちらかというとかったるい、という態度をする。なので、私達夫婦にはクリスマスや誕生日のプレゼントの交換というものが無い。出来れば、ちょっと良いレストランに出かけるくらいだ。が、たとえ準備やら何やらに手間がかかっても息子達にとってはかけがえの無い皆に祝ってもらえる自分だけの特別の日だ。成長すればそれも良い子供のときの思い出になるだろう。それを思えば、毎年の誕生日には色々考えてできるだけ楽しい時間を過ごせるようにしてあげようと思う…。

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パーティーのあと、長男がふと私のそばに来て、「ぼくがダディみたいに大きくなったら、マミーにキラキラ光る石(お店で彼が見かけたダイヤモンドのことらしい)を買って誕生日にプレゼントしてあげるね。」と言ってきた。宝石類には興味が無いが、泣かせることを言ってくれる…。彼も成長したもんだな。こんないっちょ前のことがいえるなんて。その気持ちだけで十分だよ。ありがとう!

小学校教育~長男に対して願うこと

2006-09-29 13:52:36 | 家族について


〈3歳年上のお兄さんに見守られつつ校庭で遊んでいる長男。背後に次男が楽しそうに一緒に遊んでいる。〉

今日、長男の小学校のIntroductry Visit(全3回)の最終日だった。朝9時に始まり、9時半から新入生の保護者と先生が懇談会を兼ねて、生徒達がいろんなことをしているそばで持ち寄りモーニング・ティーが開かれた。生徒達は来週から始まる2週間の休みを前にして、すでにかなり開放的な気分に浸ってはしゃぎまくっている。11時半に長男は学校終了。2週間後に正式な小学生として、学校に通う予定。

この懇談会で、クラスの担任の先生とじっくり話す機会に恵まれた。彼女は30前半から後半で、とても落ち着いた知的な雰囲気を持っている人。厳しそうな感じではなくて、どちらかというととても母性を感じるやさしいタイプだ。でも、はっきりと指導することはし、きびきびとクラスを和やか且つまとまりのあるグループに導いている。私と話しながらも実によく各生徒の様子を見ている。生徒達もお互いとても親切でフレンドリーだ。長男がクラスに入るとすぐにあちこちから「Aくん、おはよう!こっちにきて一緒に座ろう!!」と声がかかる。彼も、私の手を離して自分から進んでクラスのアクティビティーにすぐに参加する。幼稚園では私が他の園児と彼の間をとりなさなくてはなかなか入って行かなかったのに…。

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小学校教育に親が望むものは、本当に様々だと思う。中にはかなり気合を入れて、公立・私立の小学校を色々調べたり説明会にいったりして、じっくり選ぶ親もいる。私達夫婦は(特に夫は)ほとんど頓着しない。私としてはあえて言うなら、公立の学校はその地域のカラーが生徒にも出るので、学習環境という面においてその地域が余り柄の悪い場所でない限り(例えば、低所得者ばかりが集まっている犯罪の多い地域)、まず学校の環境(緑が多いとか、十分な広さの教室・校庭があるなど。)と設備(教室の様子・図書館・PCその他の資源)が整っていて、その学校についての評判がある程度良ければOKだ。今の彼の学校は今のところ何の問題もないし、校長先生と他の先生達と話してみて、とても信頼できそうだと感じた。何より彼自身が新しい環境に安心している。私にとってもそれで十分だ。

小学校に通い初めてた日に、校長先生と保護者達の懇談会が開かれたときに、保護者から様々な質問が出た。これには、保護者、主に両親の教育観というか、教育に関して何に重きを置いているかが現れる。とても面白い…。まず、質問を最初にするのはオージーの人達。内容的には、「クラスサイズは?使っている教育アプローチは?もし、生徒が何かの教科で付いていけないようだったら、どのような個人的なサポートがされるのか?」などというような質問が多い。個人のニーズに合わせた教育が出来るか、ということがとても気になっているようだ。で、アジア人(特に中国系の黄色人種)の人からは、「宿題は学校始まってからすぐに出してくれるのか。どのくらいでるのか。最初から算数・読み書きを学ぶのか。」などという質問がでる。これは、オーストラリアとアジアの学校教育(小学校に限らず)の違いを親達の価値観を通して見ているようだ。長期的な長い人生の学習と人格の基礎固めとして捉えているか、教育の成果を教科書的な知識の量で計るか。それに加え、校長先生の話から分かったことだが、教育カリキュラムやアセスメントの方法をみても個人の持っている性格・才能に着目し、それらを出来るだけ伸ばせるような指導に力を入れている感じだ。Holisticなアプローチは、学校の要求する基準に生徒達をあわせるのではなく、とてもIndividualizedされていてオージー的だと思う。私的にはとても心強く感じる。私としてはすべては始まってみないことには分からない、と思っているので「へぇー、そうなんですかー。」と話に相槌をしつつ、他の保護者や先生達の観察をするにとどまる。

私が今の時点で息子に望むこと。多くのクラスメートや先生達の中で、人との健康的な係わり合いを学んでほしい。お互い助け合って協力し合って楽しいときを一緒にすごすことの大切さ、そして悪いことと良いことの基本的な区別を学んでほしい。そして、何かに興味を感じ、それを自分でいろんな手段を使って知識と視野をどんどん広げていける能力を伸ばすこと。いろんな国から来た色々な異なる価値観を持つ人達がいるということも。そして最後に、学ぶことはとても楽しいことだということを、学校の中で実際に体感してほしい。ただそれだけだ。

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今日、初めて先生に対して「Good Morning」を彼は言ったそうだ。感動ものだ。実は一年以上通った幼稚園では一度も先生にこういった挨拶はまだしたことはなかった。このクラスと先生にとても会的に感じて安心している証だろうと思う…。実に良いスタートだ。この良い環境で、沢山のことを学んで楽しい学校生活を送っていってほしい。