My Laid-back Aussie Life

オーストラリア、アデレード発のオージーライフ、家族、看護などについて~

Kapunda週末旅行2~Part3Barossa編続き

2007-06-20 16:51:47 | カントリーサイド~Kapundaにて
しつこくBarossa日記。今回訪れたワイナリーは2つでLangmeilとChateau Dorrien。このChateau Dorrienはもちろんワインを生産しているが、どちらかと言うと売りは蜂蜜で作られているリキュールのMead。ワインのほうは余りぱっとしない。オーストラリアでもMeadを作っているワイナリーは5つほどしかないとか…。ここにおいてあるMeadは4種類。全部試飲させてくれた。シナモンやチョコレートなどスパイス系のMeadを飲むときは、小さいミルクパンに入れてちょっとだけ火にかけて暖めて飲む。こんな寒い時期にはちょうど良い。体が温まる。なんだか、昔に大晦日に行った地元の神社で貰った甘酒を何故か思い出した。ワイナリーのおばちゃんはこのワイナリーがMeadを作ることになったきっかけやらそれぞれについているMeadのラベルの名前の由来なんかを話しながらMeadを暖めてくれた。私はシナモンとチョコレート味の暖めて飲む Scarlet(「風と共に去りぬ」のScarlet O`Haraの情熱的なイメージかららしい…)とオレンジ系のGran MenielというMeadを1本つづ購入。私の試飲した残りのMeadを息子達が喧嘩しながら飲み干してしまった。甘いからジュース感覚で飲んだらしい。これで酔っ払って少しでも静かになってくれたら…。



直売店の建物。



建てのもの入り口。



中はかなり広くちょっとしたワイナリーの資料館のようになっている。古いワインの貯蔵庫や、ワインを絞るのに使った機具、地元の人たちが作ったのであろう工芸品なんかも置いてあって面白い。



時代がかったやかんとワインの樽。



古いワインの貯蔵庫に描かれている当時の様子。この絵はワインを足で踏みつけて絞っている場面。



ブトウ圧搾機っていうのか?



次に行ったのは、Chateau Dorrienからほんの2-3分のMaggie Beerのグルメショップ。このおばさんはオーストラリアでもかなり有名なひとでいろんなレシピを作り出している。ここにはワインはもちろん、主にはここにある養鶏所(っていうのか?)で育てている雉から作るレーバーペース、ワイン用のぶどう(Carbenet)やQuince(花梨っぽいすっぱい果物)から作ったジャムやペースト、トマトソース、チリソース、アイスクリーム、オリーブオイル、ヴィネガーなんかの高級グルメフードがおいてある。値段も結構良い…。ものによってはAdelaideの町にも置いてあるものもある。試食試飲はほとんどさせてくれ、それだけでも結構お腹が満たされる。



建物はガラス張りになっているところが多く、周りにある湖が中から見渡せるようになっている。部屋の一角と湖に面したテラスではここのグルメフードの盛り合わせや手作りケーキが食べられるようになっている。とてもきれいな場所。



何故か、直径1メートルはあるかぼちゃが入り口に鎮座している。息子達が面白そうに叩きまくっていた。



敷地内にある雉の農場。何故か孔雀までいる…。雉ってこんなにいろんな色があるんだー。知らなかった。もちろんカラフルなのは雄だけだろうけど。

敷地内にはプラムやその他の果物の木、オリーブの木が沢山あり、農場の人がオリーブを摘み取っているのを見かけた。あれもあの美味しい香りの高いオリーブオイルになるのだろう。

これでバロッサの日記は終わり。次回はオーストラリアでも一番美味しいとされているRockford WineryとHenshcke Winery(だっけ?)に訪れてみたい。

Kapunda週末旅行2~Part2Barossa編

2007-06-19 00:17:15 | カントリーサイド~Kapundaにて
日曜日にはKapundaからほんの15分くらいのBarossa Valleyに家族とHさんと行って来た。まずはランチを、ということでとりあえずメインストリートのMurray Streetに行って路駐する。えーと、どこで食べようか、Hさんには彼女がまだ食べたことが無いというカンガルーを体験してもらいたいし、子供がいても気軽に食べれて且つちゃんとした質の良いレストランが無いかなー、なんて考えていたらなんと車を停めた真ん前のカフェレストランの「Stone Grill」という面白そうな看板が目に入る。ガラス窓に貼ってあるメニューを見ると結構しっかりしたものが食べれそうだ。迷わず入り、私と夫は調味料にマリネードしてあった色々な肉類のグリルとポテト・野菜の付け合せを一緒に食べることに、Hさんはカンガルーとポテト&サラダ、チビ達はイカのリングのフライとフライドポテトを注文。で、この期待のStone Grillとやらがやってきた。本当にStone=石に肉がのっている。ガンガンに熱した四角い石の上に肉類がのせてあって、まずこの肉をひっくり返して、1口大に切って好みの焼き具合になったら食べていく、とお店のおねーさんが説明していく。みんなで、「おおっ!!」とか大いに反応してしまった。クールな夫はいつものように「フーン。」とか…。この石は結構余熱があり、うまい具合に食べるペースと肉が焼けるペースが合って具合が良い。これを付け合せのソースにつけてパクパクといく。ああ、車を運転していなかったら地元の美味しい赤ワインなんか完璧に合うだろうな、など思ってしまう。まあ、それは次に待っているワイナリーでのティスティングで補うことにする。とりあえずランチは大当たり!

まず、行ったワイナリーの1つのLangmeil。これは次男が生まれたときに知り合いにお祝いで頂いたとても美味しかったワインの生産元。是非来て見たかった所だ。



割とこじんまりしているところで、注意していないと見過ごしてしまうかも。とても古い家をそのまま使っている。とてもおしゃれな感じのする素敵な雰囲気を持っているワイナリーだ。そしてとても暖かい感じがする。



奥の左手にあるのが入り口。庭にはテーブルやワインの樽が置いてある。ここで何が食べれるのだろうか?ついでに、ワインの樽が半分に切って大きめの植木鉢として売っている。大きな庭があったら是非試したい。とてもおしゃれだ。Harndorfのメインストリートにもいろんな花を植えてあちらこちらに飾ってあった。



庭の前にあった、同じく古い建物。コテージといった感じか。何に使われているのだろう?この町にはこういった敷地に小さな建物がいくつかある、というのを良く見かける。そう、大きな家をどーんと建ててあるのではなく…。



SA州のワイナリーは知る限りはテイスティングをするのは無料。ここでは赤のみを試飲する。うちのチビたちは見るもの全てが珍しいらしくワインを造るための古い器具やワインボトルを触って遊んでいるので気が気でない…。Hさんと試飲は交代ですることに。ここのワイナリーの人たちはとても上品なおば様たちでそしてとても親切。ワインのことに関して私がした質問に詳しく答えてくれた。そして、チーズやクラッカーなども置いてありすすめてくれる。ワインはとても良いものだった。値段も手ごろ($19~25)。ただ、上等なものは高いため(一本$50以上する)試飲はできなかった。色々な種類の赤ぶどうが入っているとてもフルーティーな香りのする赤Three Gardens (Shiraz Grenache Mourvedre)と、フルボディのBlacksmith Cabernetを1本づつ購入する。なんと、気を使って私達の写真まで撮ってくれた。とても気持ちの良いワイナリー。



試飲をする部屋は、暖炉で暖かった。外から見ると煙突からもくもくを煙が昇っている。こんなのは味があって良い。



見渡す限りブドウ畑。今冬であるためぶどうの木には葉がほとんど付いていないか紅葉が少し残っているくらいだ。



数年前に見つけた隠れた名所。Viking Wineryの前からみるValley。Valleyがぐるっと見渡すことが出来る。深呼吸、深呼吸!冷たい澄んだ空気が脳に染み込んでいく…。

~Part3に続く~

Kapunda週末旅行2~Part1Kapunda周辺

2007-06-18 13:26:41 | カントリーサイド~Kapundaにて
先日まで、1泊2日の恒例のKapunda週末旅行に行ってきた。今回は飛び入りでナース仲間のHさんも一緒。土曜日のお昼を一緒にうちで食べて(自家製焼き豚入りのベトナム風春巻き)午後からゆっくりとKapundaにチビ2人と泊まり用具・食料を積み込んで出発した。午後3時半くらいにKapundaに今度は迷うことも無く無事に到着し、チビ達が車の中で爆睡しているのをいいことにKapunda初心者のHさんを連れてそのまま主な観光スポットを車で流すことにした。余りアデレード市内を出ないHさん、田舎の風景や町にいちいち反応していたのでそれを見るのも楽しかった。


 
前回も掲載したが、Kapundaの入り口で皆を出迎えている「MAP」という名物おじさん(の巨大な像)。炭鉱夫らしくつるはしを抱えている。



前回は日没直前で余りきれいに写真に残せなかったKapunda炭鉱跡地。生(ナマ)の羊とウサギが見れる。Hさん曰く、「やはり田舎は空気が澄んでいて気持ちいい。」そういえば、その昔、イギリス人が持ち込んだウサギが大量繁殖して農作物を食い荒らすようになったので、今度はそれを制御するために狐を離した所、その狐が大量に繁殖しオーストラリア原産の動物の何種類かを絶滅に追いやったとか何とかという話を聞いたのをうろ覚えに記憶に残っている。



Kapunda観光案内所の地下にある炭鉱資料館。Kapundaの史跡を簡単にまとめたビデオを流している。そのほかにもいろんな資料の展示がされている。地下に炭鉱の中の雰囲気を再現しているので、当時に浸りたい人にお勧め。これを見るとこの町は1800年代の半ば頃からかなりに栄えたらしい。今は寂れた農業中心の小さな町…。



Kapunda Historic Trailというものを辿って行くと、こんな小さな町なのにいろんな宗派の教会がもうそれは各ブロックごとくらいに沢山建っている。それが建てられたのはほとんど炭鉱の町として栄えた当時なのだろうけど、それらがこうして残っているというのは凄いことだとおもう。



毎回チャンスを逃していたMuseum。閉館までまだ30分くらいあったのに、受付の魔女のような時代がかったコートを着込んだ年配のおばちゃんがいうには、中はかなり広く地下も相当広いし、庭にもさらに色々な展示物があるのでゆっくり見るには時間は必要だとの事。また、HさんとMKさんでも連れて改めて来る事にする。残念…。それにしても開館時間が午後1時~4時までってどーよ?商売っ気がまるで無い。



町の中心からほんの少し離れたところにある見晴台。ちょうど日没直前だったので夕焼けがとてもきれいだった。

日曜日には、夫、Hさん、チビ達と一緒にKapundaから15分くらいのオーストラリアでも有数のワイン生産の地、Barrosa Valleyに行く。

~Part2に続く~


Kapundaでの週末Part2

2007-04-24 01:04:39 | カントリーサイド~Kapundaにて
先週末もKapundaに行ってきた。今回は1泊のみ。旅行気分で異常に興奮して普段よりさらに元気の良い息子達相手に、家から離れるのは1~2日が限度。

今回は、GawlerというBarossa Valleyの入り口の町まではすんなり来たのに、どういうわけか高速道路の下りる地点を若干間違えたらしく、気がつけば前回と同じように小さい田舎町の道に迷い込んでいた…。しょうがないので、ちいさーなテイクアウト・ショップの駐車場に止まって、人のよさそうなおっちゃん(どちらかと言うとおじいさん)に、「Kapundaってどう行けばたどり着きますかー?道に迷っちゃったんですー。」と聞いたら、「おう、僕はKapundaに住んでいるんだ。あと、5分くらいでテイクアウトの注文が出来上がるからそれを待っててくれたらくるまで先導してあげるよ。」と親切に申し出てくれた。ありがたくそうしてもらうことにするが、私はトイレに行きたくてしょうがないので、トイレがこのあたりにないかと聞くと、「いやー、道なら案内してあげれるけどそりゃ助けてあげられないなー。そこの大きなゴミ箱の陰に隠れてささっと用を足したらええよ。僕は気にしないさ。」と業務用の巨大ごみ箱を指差してこともなげに言う。ちなみにそのゴミ箱は道路にもろに面している…。ため息をつきながら、しかも膀胱の限界に近づいているのを青い顔をしながらお店の店員用のトイレを使わせてもらう。以前にMannumで似たようなことがあったのでこりた為、ドライブ前の水分摂取は避けて、必ず車に乗る前にトイレは行くことにしたが、今回のように予想外に時間がかかってしまった場合はしょうがない…。

このおっちゃんは無事に彼の夕飯になるだろうテイクアウトを抱えて車に乗り込み、先導してくれた。が、なんと私が行きたかった道はその店からほんの数十メートルだった。彼は指示機で、「ここから僕はこの道から左に曲がるけど、この道を真っ直ぐに行くんだよー。」と教えてくれ、車の窓を開けて手をひらひらと振ってバイバイをしてくれた。こちらも「ありがとねー!」とクラクションを2回鳴らしてKapundaに急ぐ。このおっちゃんが曲がった道の先遥か彼方に、果てしなく広がる農地の真ん中に農家がぽつんとあった。きっと彼はここら辺一帯の農場を経営しているのだろう。しっかり日に焼けて人懐っこいおおらかな顔が印象的だった。

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Kapundaのメインストリートの観光案内所の建物。2回はアートギャラリーになっている。古い建物をきれいに使っているのが好ましい。



観光案内所のすぐそばにあるMuseum。中には何があるのか知らないけど、外にはアンティークな農耕器具が一杯展示されていた。



かなり古そうな教会。この町にはもうそれは沢山の教会がある。日曜日だったのでかなりの人たちがいた。見かけた神父さんはなんとインド人だった。



教会のそばの民家の庭。何故かこの古い車輪が気になったので…。



Kapundaの目印の巨大な炭鉱夫の像。町の入り口にでかでかと立っている。



夕暮れのKapunda Mine跡地。見晴らしが良い。



炭鉱町として栄えた古き良き時代の名残か、この町にはかなり大きな古い豪邸がいくつもある。そして、おしゃれな鉄飾りが塀に施されているのが特徴。



市民ホール・前は教会だったっぽい建物。



かなり古い建物だけど何に使われていたのだろう?イメージは役場かな?



何時見ても惚れ惚れするオーストラリアの夕焼け。田舎の夕暮れはさらに素晴らしい。



See you again, Kapunda!!

Kapundaでの週末

2007-04-17 20:00:40 | カントリーサイド~Kapundaにて
数週間前にもなることだが、夫の勤務先のKapundaに週末滞在をした。これは、夫が数週間おきに丸々週末3日間(金曜の夕方から月曜の朝まで)当直になるため、それにあわせてチビ達2人を連れて泊まりに行った。夫が病院からあてがわれている家は、Adelaide市郊外にある我が家より遥かに大きく新しい豪邸だ。それをたった週に1日、そしてたまに週間に週末だけ使うために病院が、スタッフでもあるある医師の持ち家を借りているらしい。家具やTV、寝具やタオル類、キッチンの料理に必要なものは全てそろっていてアパートメントスタイルのホテルみたいだ。知り合いの持ち家なので写真を公開できないので残念…。もうそれはそれは広々としていて、キッチンのダイニングエリアで、空手型の「燕飛」(最後に回転しながら飛んだりするやつ)を練習できたくらい。でも、かなり静かな町。メインストリートからちょっとしか離れていないこのうちの前なんか、道路が舗装が全然されていなくて、車を走らせるたびに振り向けば砂埃かもうもうと立つ。この現象、ちょっと新鮮だ。今回はBlogを日記というより写真集にしてみた。



メインストリートからちょっとしか離れていないところにある公園。夫の勤め先のGPクリニックにとても近い。とてもいい雰囲気の公園。とても大きくて、自然にあるものをそのまま公園って名前をつけたって感じの場所。この場所の主はアヒルやカモ達だ。



公園の一部の休憩所。このレンガの寂れた感じがいい…。



公園の主達。Adelaide市内の公園にいるアヒルやカモ達より、種類が豊富。そしてとても積極的。



生まれてからかなり日の浅い雛達。なにせとてもとてもすばしっこく泳いでいるので(私の次男並み)この写真を撮るのに、かなりのボツ写真を作った。



上の公園のそばにあって、GPクリニックのまん前にある子供用の公園。結構新しく、かなり色々な遊び場が広い敷地に設置してあり、レベルの高い(?)公園。もう、チビ達も大喜び!!



その公園にあったカエル。あれ、何でいきなり置物のカエル??とおもって近づいてみるとなんとゴミ箱だった。すっごくかわいいっ!これのワニバージョンもあった。


To be continued...

デート@Kapunda & Tanunda

2006-11-29 13:31:16 | カントリーサイド~Kapundaにて
先週、夫の来年の勤め先のKapundaにあるPGクリニックに給料の交渉ともろもろの膨大な契約に関する書類へのサインのため、2度目のKapundaへのドライブに夫について行って来た。事務的な処理がすべて終わる頃、ちょうどお昼の時間になっていたので、Kapundaから車でほんの10分で行ける、かのBarossa Valleyのどこかでランチをとることにした。帰りには、時間の余裕があれば前から訪れてみたかったRockfordワイナリーに立ち寄る予定を入れる。



ランチは、Barossa Valleyの中心地のTanundaの真ん中を走るMurray Streetに面した、ひっそりと建っている普通の年代ものの一見民家に見えるカフェレストラン、“1918”でとることに。前からBarossa Valleyの案内を見るたびに目にしたレストランの名前だ。が、何回も往復したこの通りで、今まで見かけたことがなかった。とても控えめに建っていて、しかもちょっと敷居の高そうなレストランだ。そうそう、ここはちなみに賞をいくつも取ったレストランだとか。



この名前は何処から来たのだろう…。この通りの番地ではないし。この建物が1918年に建ったからとか?



私達のテーブルから見たレストランの中の様子。結構、アンティークっぽいわりには明るく清潔な雰囲気にしている。隅から隅まで手入れが行き届いている。外のテラスにもテーブルが設けられていて、緑の多い雰囲気のある空間が楽しめそうだ。が、暑い日だったので迷わず中でテーブルをとる。



食事の前に出てきたパン。あら引きの黒胡椒とあら塩、そしてオリーブオイルが添えられており、好みによって味付けをする。私はオリーブオイル+黒胡椒。パンがとってもフレッシュで美味しかった。何処で仕入れているんだろう?聞いておけばよかった…。ちなみに料金は別途でこれで$1.5。



レストランに行くと、癖のように眺め回してしまうワインリスト。酒屋で一般に良く売っている知名度の高い手ごろなワインより、BarossaとClare Valleyのワイナリーから誰かがこだわって選んでいるような感じがした。私が頼んだのは“Langmei”のShiraz。口当たりはドライですっきり、後味にはかなりリッチなコクとわずかな上品なスパイスが感じられる。ワインの量販店では見かけたことがないワインだ。たっぷり入ったグラスで$9.2。まぁ、たまには贅沢も…。



お待ちかねのメインディッシュ。メインを見た瞬間に私達はお互い顔を合わせて“Yappy!”と同時に言っていた。こういうときに息が合うのもなんだかおかしい。私は例によってKangarooを注文。オーストラリアらしいし、家では絶対に作らないものだから、外では色々なところで試して比べてみたい。洋梨とベーコンのスライスをローストしたものにミディアム・レアのカンガルーのフィレ、そして長ネギをからっと揚げてあるものが添えられている。カンガルーの絶妙な焼き具合といい、洋梨の濃縮された甘みとローストされたとき付いた香ばしいかおり、からっと揚げてある揚げ長ネギ(?)のアクセントといい、料理もここまで来ると芸術品だ。夫は、前日にも自分で作った中華風鴨ローストをたらふく食べたくせに、またまた鴨料理を選んでいた。とうもろこしと何かの野菜(味見してみたけど芋類だと思う)のマッシュしたものに鴨の足とフィレが乗っていて、リキュールベースのソースがかかっている。これもなかなか美味しそうだった。カンガルーは$25で鴨は$28。



Murray Street。この通りはとても落ち着いていてのどかでおしゃれな通り。だカフェ・ホテル・テイクアウトショップ・お土産や・アンティークショップ・画廊などが並んでいる。この辺には、画家や陶芸家などの芸術家が多く住んでいる。ワイナリーがすぐそばにあるせいか、風が吹いた拍子にワインの香りがフワッと流れてくる…。ああ、こんな素敵な町に一度住んでみたい…。

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というけで、私達はすっかり舌もお腹も満足し、40度近いオーブンの中を歩いているような暑さの中、見渡す限りワイン用の葡萄の木畑が続くBarossa Valleyを車でかけて帰途に着いた…。次回は時間の余裕を持って、ワイナリーをいくつか訪れてみたい。


次の研修地、Kapundaについて

2006-10-18 10:24:30 | カントリーサイド~Kapundaにて
昨日、夫の次なるGP研修地、Kapundaに一緒について行ってきた。この訪問は夫の来年からのボス(指導ドクター?)がいるGPクリニックにいって、このクリニックの概要について聞いたり、スケジュールのアレンジメント・給料・研修医の滞在する貸家などについて話し合うため。そして私は、だたKapundaというところはどういうところかをドライブがてらに見に行きたいから付いていった。子供達はディケアと小学校で、久しぶりのデート気分だ。

Kapundaは、世界でも有名なワイナリーが集まっているBarossa Valleyからほんの10-15分くらいで、地域的にはまたまたオーストラリア内でもワイン製造で有名なClare Valleyに含まれている。嬉しすぎる!!毎回行くたびに、行きと帰りにワイナリーを1つずつ訪れて、写真と共に記事にしたら面白いかも…。そして、Barrosaにある54つのワイナリーが来年一年で制覇できるかもしれない。54のうちすでに12件ほどは攻略済みだ。残るは42と、Clare Valleyの40以上もあるワイナリー。結構数があるかも。あぁ、涎が…。さて、肝心の市内について情報を集めるためInformation Centreに行って色々と地図や見所マップをもらって目を通す。あぁ、ここでも肝心の町内(村内といったほうがぴったりと来る)の地図よりワイナリーの地図に目が行ってしまう…。受付の若いお兄さんが、「まずは、これをどうぞ。」と、町内地図をくれる。このお兄さん、とてもシャイで柔和な感じで、とても羊みたいな雰囲気の人だ。きっとこの町で生まれて育ったのだろう。さて、ここKapundaはもともと19世紀の中ごろに炭鉱で栄えたところだそうだ。夫の将来のボス曰く、今は農家や退職した夫婦が移って静かに暮らしているというケースが多いらしい。自然と、老人医療に重きを置くことになる。人口は4000人。Mannumの3000人より若干大きい。町の中心は大体同じくらいの大きさだが、ややMannumより洗練されてどこと無く気品があり、とても落ち着いた感じ。炭鉱で栄えていた裕福な時代の名残だろうか?Kapundaは家からの距離は75キロ。時間はきっかり1時間だった。毎週通っているMannumへよりは約15分短い。たかが15分、されど15分。週に1-2回この距離を通うと、15分の差は大きい…。これくらいの距離だったら、気が向いたときにOn-callで無い限りAdelaideの家に帰ってこれる。よしっ!

まず、面会の前に腹ごしらえをする。美味しいものへの嗅覚が鋭い夫はさらっと通りを歩いて、あるホテルのPub&Restrauntに惹かれたらしい。Sir Sydney Kidman`s Hotelという2階がホテルで、1階がパブと食事が取れるレストランで、オーストラリアによくあるタイプのホテルだ。とても歴史があるらしく、外観も堂々としていて威厳がある。



と、中へ入るも、パブだけあってレストランが見当たらない。まさかカウンターで食べるだけではないと思い、勝手に中を探検する。真昼なのに暗い廊下を進んでいくと地下へ通じる階段があるも、‘関係者以外立ち入り禁止’と札がかかっている。とても怪しい雰囲気が満点だ。きっちり閉ざされた扉を開けてみると、Bingo!そこは広間になっていて、ダイニングルームにセットされている。天井はとても凝った飾り細工が施してあり、シャンデリアが広い部屋に控えめに光を落としている。壁にはどっしりとした石造りの暖炉と鏡と古いタペストリー。このホテルは古い建物だということがよく分かる。テープルはちゃんとテーブルクロスが二重にかけられ、Jacob`s CreekのShirazのワインと、ワイングラス、ナイフ・フォーク・ナプキンがきちんと揃えられている。なんだか、タイムスリップしたような感じ…。





ダイニングルームに勝手に入り込むと、いつの間にかきれいなウェイトレスがやってきていてテーブルに案内してくれた。メニューに早速目を通すと、とても個性的なレパートリーが並んでいる。つい面白くて読みふけってしまい、なかなか決まらない。とりあえず、私はワラビーとエミューの料理にしようと思ったが、ちょっとなんだか不安になり、Kakadu Kangarooという、カンガルーのフィレをハーブと一緒に焼いたものにプラムのソースと、オーストラリア原産のPepper Berryが添えてあるものを注文した。夫は、無難にチキンとクリームのリンギーネ(パスタの一種)。これらのメインの料理には、サラダか温野菜、ロースとポテトかフレンチフライ、そしてパンが付く。これはとても美味しかった。すごいボリュームでランチ一人分、$15。カンガルーも独特の臭みが無く焼き具合も最高のミディアム・レアに仕上がっている。プラム・ソースの甘みとPepper Berryの苦味もとても良くマッチしている。夫のリンギーネを1口味見させてもらう。これも美味しい。白ワインがたっぷりと入っていたのがとても印象に残った。Barrosa ValleyとCalre Valleyの間にある町だし?



壁にかかっているワインリストを上から下まで目を通す。これは…もう癖のようだ。リストにあるものは、まずいワインがない代わりにそんなに上等なワインもないといった感じだ。テーブルワインより上等だけど、ワインだけをじっくり味わいたいようなレベルのものが無い。こんな感じの食事をするならこのレベルが妥当と思う。BarrosaとCalre Valleyのものが半々位。



食事を終え、腹ごなしがてらに町のメイン・ストリートを歩く。が、数分で終わってしまう。古い小奇麗な建物が多く、歩いているだけでも楽しい…。手工芸品店や画廊がちらほらとあるが、夫はあまり興味が無いため素通りして、PGクリニックに向かう。



以下はGPクリニックの正面。暖かく落ち着いた感じの建物で、小奇麗にしている。待合室や受付もオープンになっていてかなりスペースにゆとりがある。ボスが出てきてお互い自己紹介する。この人、うわさでは気難しい人だと聞いていたが、そんなに気難しそうに見えないし、とりあえず仕事を一緒にしやすそうな人だと感じた。忙しい状況になったら人は多少変わることも多々あるから分からないが…。このクリニックでも私の職業を聞かれ、「ナースです。」と答えたら、さっと周りの空気が変わった…。あぁ、ここでもナースがよほど足りないのだと察する。私と夫共々、「Kapundaで将来、二人とも働く気はないかね?いつでもポジションが待っているよ。」と早速口説かれる…。雇用条件は今のところより良くなりそうだ。研修医専門の3つベッドルームがある家を丸々一軒使用させてくれるらしい。ボスと夫の会話を聞いているうちに、お決まりの午後の強烈な睡魔がやってくる。私の魔の時間は午後2時から4時と決まっていて、この間はコーヒーを飲んでも何をしても頭が使い物に全くならない。それがたとえナースの仕事場の重要な申し送り中でも!話も終わりに近づき、「ところで奥さんのほうは静かにしているが、何か質問はないかね?」といきなり話題をふられ、「いえいえ、もうそろそろここを出発しないと子供を小学校に迎えに行く時間にちょっと間に合わなくなりそうなので…。心配になってきただけです。」とか何とか言って、会話を終わりにしてもらう。んー、なかなかよさそうなクリニックだ。



帰りがてらに、この時期の風物、Heyをカメラに収める。これは藁を切り取って巨大な円状に丸めたもの。牛やら羊の餌になるとか。それにしても、AdelaideからKapundaに至るまでの道はだだっ広い荒涼とした土地が多いMannumへの道と違い、ワイナリーが多いだけあって緑が多く豊かさを感じる。



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KapundaにはMannumとは違った見所がちらほらあるようだ。なんだか、こう、久しぶりに町並みや郊外の風景画を描きたくなった…。パステル画とかとても合いそうな町だ。Kapundaにはそんな、Inspirationを湧き上がらせるような魅力を感じる。Kapundaの周辺の紹介はまた来年になってしまうが、追々していこうと思う。