My Laid-back Aussie Life

オーストラリア、アデレード発のオージーライフ、家族、看護などについて~

大根キムチの作り方

2007-11-30 23:07:13 | Myレシピ!
今日も道場でこってり2時間、師範代の先輩にしぼられた。この人はかなりみっちりまんべんなくメニューをたててこなす人なので、クーラー付けていても最初っからもー汗かきっぱなし。かなり擦り切れたくたくたの古い方の道着をきていって本当に良かった…。どういう訳か、練習前と練習後を比べると、かなり帯の長さ(正確には締めて余っている長さ?)が違うような気がする。休憩中にまた、親父グループと一緒においしいビールの情報交換をする。ベルギー産のLeffeとKreekがいいとか…。

アデレードは夏時間なので、練習が終わった8時半でも外はまだ暑く明るい。帰ってから、チビ達とシャワーを浴び、今日の夕飯の残りの鮭の刺身・餃子・大根のキムチを肴にCooper Pale Aleをグイグイやる。あーっ!極楽!!そばで3歳になる次男が私にぴったりとくっついて「ビール、ちょっとだけ、ほんの一口だけ飲ませて?マミー、Please!」と子犬のようなつぶらな瞳でかわいくしつこくせがんでくる。かれはビールだけではなくワインも相当好きならしい…。それにしても、3歳児のセリフとしてはちょっとおかしくないか?

この大根キムチは知り合いに聞いたり、ネットで調べたりして自分の舌に合うように作ったもの。3度目にしてようやく「これだ!!」というものが出来た。大根キムチは以外にあまり売っていないうえに、キムチ自体そんなに安くは無いし(決して高いもんじゃないけど!)かなり簡単に出来るものなので自家製を作らない手は無い。買えば5.5ドルくらいの大根キムチが、自分で作れば1ドルくらいで作れる。しかも、売っているキムチは合成調味料がかなり入っているが、自前だとそんなものは入れなくて済むし、辛さも好みに合わせて調節できる。一回コツをつかめば、胡瓜キムチ・白菜キムチもおなじように作れるのでぜひお勧め。

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大根キムチの作り方(出来上がり0.5キロ分)


材料:大根・塩・浅葱・にんにく・しょうが・ゴマ・韓国製または中国製の荒い粉末状の唐辛子・にら・フィッシュソース(日本ではナンプラー?)・砂糖

作り方:

大根は皮をむいて1.5~2cm角に切り、塩を豪快にぶっ掛けて4-5時間ほど置き、水でよくすすいで水を切っておく。

浅葱・にらを4-5cmくらいの長さに切り、しょうが(小さじ2杯くらい?)とにんにく(2個くらい)はみじん切りにし、ゴマ小さじ山盛り1杯・フィッシュソース大さじ1杯・唐辛子大さじ2杯・砂糖小さじ1杯と混ぜて、室内温度下で放置しておく。

この放置しておく時間が発酵させるために結構重要らしく、夏場は丸一日、冬場は2日くらいが良いとか。放置している間は、時々入れ物を元気よく振って味が均等になるようにしよう。そしてすぐに食べれるようになるので冷蔵庫で保管する。

唐辛子の粉は、韓国産のほうが中国産のものに比べて辛さがマイルドで少し甘味もあるらしい。でも、韓国産のほうがちょっとお値段は高め。フィッシュソースはアンチョビーで出来ているすっげーしょっぱい麦茶のような色のソースで、タイ産が主。しかもめっぽう安い。色んなブランドのものが売っているが、アジア食品店の顔見知りのおにーさん(私と同じくらいの歳か?)が、「匂いの強いほうのこのブランドのほうがキムチを作るにはいいよー。韓国の人たちはこっちを買っていくよー。」とか言っていたが、理由は不明。私は、一応お勧めのほうを買って使っている。

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暑い時期には辛いものが欲しくなる…。今週末は37度くらいになるとか。MKさんとHIROMIさんが遊びに来てくれるので、このキムチと韓国焼肉でビールで昼間から盛り上ることにしよう!

ある退役軍人病院の怪談話

2007-11-25 21:41:12 | 看護に関するあれこれ


〈CityのAdelaide Arcadeのクリスマスデコレーション。デンマークから旅行に来たという老夫婦が、このツリーのそばで仲睦まじくお互いの写真を交代でとっていたので、2人のツーショットを撮ってあげる。〉

真夏のクリスマスムードもいよいよ盛り上がってきた。あちらこちらでクリスマスプレゼント用のセールを見かける。今週もあっという間に過ぎていった。木曜日には子供達の空手クラスを教え、クラスが思っていたよりかなりスムースに行き、満足(安心?)。金曜日には、友人のうちに次男と一緒に遊びに行き、韓国から遊びに来ている姑さんが作ってくれた、大豆から作ったスープの冷麺をご馳走になった。夏なのでこういうあっさりしたのがとてもおいしい。これはもう、冷えた豆乳にそばが入っているって感じ?で、夜にはいつものように道場でしごかれ、土曜日には午前いつものようにチビ達と動物園で朝の散歩をし、夕方には家の常連のHIROMIさんが遊びに来てくれた。アラビアンローストラムを夕食にする。日曜日には午前中に病院で半シフトの勤務、午後には大嫌いな庭掃除…とチビ達の散歩。そして大量のすき焼きを夕ご飯に食べる。

土曜日にHIROMIさんがきてくれたときに、どういうわけか、私達が一緒に働いている退役軍人病院の怪談話へと話題が移っていた。暑い所為か?これは本当にあったという、彼女の働くICUでの話。

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あるナースMさんが、夜勤で高齢の女性の患者さんを看ていた時のこと。彼女が突然、「誰かが私の上に乗っかっている!」と騒ぎ出した。彼女の横たわっているベッドの上には、Mさんには何も見えない。あまり繊細なタイプのナースではないMさんは、おののいている患者さんの話を真に受けないで、「大丈夫ですよ、何もいやしませんよ。」と軽く流そうとしたところ…なんとそのベッドの患者さんの顔が、まったく違う人の顔にぱっと変わった。「キャー!」と驚いて叫んだMさんのそばにいた同僚ナースのEさんもその顔をばっちり見たという…。でその人は「ニター」っと笑って10秒後くらいには消え、もとの患者さんの顔に戻った。HIROMIさんは夜勤でその話を当のMさんとEさんに直接聞いたらしい。その日、怖くなったHIROMIさんは勤務中に一人でトイレに行けなくなったとか…。

その話を聞いた私は、まっ昼間の汗もじっとりとにじむような陽気の中で一気に鳥肌が立った。暑いときの怪談効果、結構馬鹿に出来ない。

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この病院はかなり古く、もうアンティークな建物をそのまま修復しながら大切に使っている。特にホスピスやリハビリC病棟なんかは、建物がとてもとてーも古い。そして、特にこの古い建物にある病棟にはこういった怪談話が多いらしい…。どう?オーストラリア在住の人、ちょっとは涼しくなっただろうか?

空手道場での柔道稽古

2007-11-22 12:33:56 | 空手道場日誌
今日も木曜日の市場買出しの日。チャイナタウンとセントラルマーケットを一通り回ってあっという間に二段式のカートが一杯になる。旬のピーチとネクタリンを何とキロ当たり3ドルで、しいたけに似たスイス何とかっていうマッシュルームが半キロで2.5ドル、でかい新鮮なさばが珍しく魚屋に出ていて2匹で6.5ドル…。結構良い買い物ができた。最近、ジャンクフードが好きな割には食事にうるさい夫に加え、チビ達がガンガン食べるようになり、食費も馬鹿にならなくなってきた。今でこうなら彼らが高校生になる頃には毎日買い物に行くはめになるのではないか??

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昨日は、先週から先生がインドに空手を教えに行っているため、かなり経験のある三段の先輩が師範代として教えてくれることになった。スイス人だけど、オーストラリアにきてかなり長い。私は、気に入ったドイツビールなんかがあって、銘柄を読めないときはかれに発音を教えてもらう。

彼はすごい…。とても礼儀のある強い人で、基本を重んじ、特に組み手が得意。形の分解なんかも詳しい。そしてさらにすごいのは、人を教えるのがとてもうまい。

・まず、軽く柔軟をして首・肩・股関節・膝などのストレッチをする。そして、徐々に基本に導入していくけど、いきなり全速・全力ではせず、ゆっくりとウォームアップとしての基本をしっかりフォームに注意をしながらひと通りの突き・蹴り・受け技を四方突きの八方向バージョンでする。これだと、それぞれの基本だけでなく、腰の使い方、バランス、方向転換したときのフォームが出来きてないとすぐにわかるので見直しの良いチャンス。そして、人数が多いときには限られたスペースで多くのことが出来る。そして、練習の合間にストレッチをちょくちょくさせて、どんどん体をほぐしていく。そして、いつの間にかスピードを上げて行き、その場の基本終了。

・移動稽古も、先生みたいに6つくらいのそれぞれ凝った複雑なコンビネーションを一気にやらせるのではなく(先生には先生なりの理由があるのだろう…)、青帯も黒帯もみんながついていけるように一つ一つを確実にさせる。例えば、「踏み出して内受け・足を変えないで反対側での内受け・前蹴り・そのまま進んで追いつき・逆突き・下段払い」とか。戸惑っている生徒に、特にあまり若くないコンビネーションがぱっと覚えられない生徒(私を含む;)には、「いくつかに分けて、区切りをつけてするといいよ。」ととても的確なアドバイスをする。それでもピンと来ない人には、具体的に2つくらいに区切ってみせる。

・散々汗をかいて体が柔らかくなった頃には、さらっと平安3段と抜塞大の形。休憩2分をはさんで、5本組手。そのあとは、自由一本組手。

・それで前半(1時間半)終了。それからは、1級と黒帯以上の30分の稽古。この師範代は柔道をしていたこともあるので、柔道技にも詳しい。もともと空手も沖縄から全国に伝わる前には、今の古武道と同じく、関節技や投げ技・武器の使用もあった。その代わりにその時代に無かった凝った足技なんかが今の空手にあったりする。それで、この練習のときに彼は、基本的な足払いと投げ技(種類とタイミング)、そして投げ技をかけられたときのための落ち方(れっきとした柔道用語があるんだろうけど!)を習う。どうやら私は投げられる方が得意らしい。そして、最後は自由組手。(豪基準では)小さい女一人が、がっしりしたオージー達を相手に全力でかかっていく。身長190cmはあるだろうこの師範代も真剣に相手にしてくれる。充実の2時間。

全体的に基本・型・組手を網羅していて、バランスがとてもいい。時間配分も申し分なし。そしてさらに、個々の生徒をしっかりと観察していてはっきりとしたわかりやすいアドバイスをする。例えば、「受けのタイミングを注意するように。」と何度も言われている生徒には、さらに具体的な説明の仕方をする。そして、出来ている模範になるような生徒にはちゃんと出来ていることを伝える。

来年の初めから、空手の指導員養成コースに行くことになった。彼の指導と、我等がD先生の良いところをぜひ参考にしたいと思う。練習内容を延々と書いたけどこれはそのときの為に…。

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今日は子供達の空手クラスの師範代として教えに行く日。先週はほかの黒帯の高校生の子が前に立って教えていたけど、暑さの所為かもうまったく集中できずにかなり大変なクラスだった。さて、今日はどうなることやら…。ちょっと怖い。


アデレードの真夏日の過ごし方

2007-11-18 14:43:50 | 日常あれこれ


〈ジャコランタンの花:ノースアデレードの高級住宅地〉

アデレードはもう真夏。誰が決めたかは知らないが、夏は一応公式には「12月から」といわれているように、12月に入ったとたんにググッと暑い日が多くなる。でも、今年はちょっと早めに夏が来て11月中旬からオーストラリアでは夏の象徴のような花、ジャコランタンが咲き乱れ35度の真夏日が続いている。

ジャコランタンはもう日本の春の桜のようなもの。真っ青な空にはっきりした藤色の花がとても映える、比較的大きな木。いつぞや、友達になった大学の警備員の人に友達とかれの操縦する4人乗りの小型飛行機でアデレードの町並みを空から眺めたことがあった。ちょうど季節はこの頃で、あちらこちらに街路樹として植えられているジャコランタンの花は、空からみたら道路に沿って紫の線が縦に横にと書かれているようだった。

こっちの人は結構暑い日が好き。夏より冬のほうが好きなのは私とボストン育ちの夫、近所のイギリス生まれのおばさんくらい…。私は小学校のとき暑い日にはよくぶっ倒れて、よく保健室で寝ていたのを覚えている。家の息子達も暑いとぐったりするよりも、機嫌が悪くなる。昨日、空手道場も夜8時といってもクーラーを付けていても暑く、道着を着て立っているだけで汗がじっとりと出てくる。「暑いー、雪が恋しいー!」と叫んでいたら、「えー、雪ー??寒いじゃん。」とか言ってきたので、「だからその寒いのがいいんじゃん。」といったらみんなに変な目で見られた…。スコットランドから来た彼まで、「いやー、夏はいいね!ビールがおいしいね!」とか言っているし。甚平みたいな夏用の道着ってないかな…。

今日も相変わらず暑い。涼しい朝のうちにチビ達を庭に放して砂場兼ミニプールで水遊びをさせ、芝刈りと雑草抜きを手伝ってもらう。ご褒美に朝のおやつとして凍った薄切りの牛肉(どういうわけかとても好きならしい;)とフルーツジュースを凍らせたものを庭の木陰で食べさせる。私は白ワインを半分凍らせたものをゴクゴクッとやる。お昼には暑くなってきたのでクーラーをがんがんに効かせた家の中に避難し、長男はビーフパイ、次男はBBQ豚まん、私は昨日のカンガルーステーキの残りを使ったロケットとオレンジのサラダ、夫はチャーシューラーメン、とそれぞれが食べたいものを食べる。そしてゲームをしたりごろごろしたり形の練習をしたりして暑い日を平和にやり過ごす…。

アデレードは最高気温43度になることもある。そうなると、さすがに外をふらふら歩いている人はいない。あ、でも一度70歳は軽く超えてそーなおじーさんが、上半身裸で帽子なし・短パンひとつでジョギングに勤しんでいるのを見たことがある。それはもう見ているだけで眩暈がした…。まあ、それはともかく、それでも外に行かなくてはならない人は、でかいペットボトル入りの水を抱えて帽子・サングラス・日焼け止めを装備して脱水・熱射病にならないようにかなり気をつける。あの日本の夏の、温度はさほどではなくてもサウナのような湿気の高い暑さではなく、それはもう乾燥しきったオーブンのような暑さ。うげー…。夏はまだまだこれからが本番-。

The Game~空手をする人へ

2007-11-14 22:24:59 | 空手道場日誌
ちょっと前に、通っている空手の道場の先生からこんな面白いものをメールで送られてきた。これは先生のアメリカの友人からもらったものだとか…。これを読んで、思わず手をポンと叩いてうなってしまった。これを空手をする人、そして私の昔の空手仲間の「まみ」(プッ!)とシェアしたい。えっ?日本語にしろって?これは下手に訳すより、原文そのままで味わってほしい…。

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The Game

Before White Belt You dream of being in the game

At White Belt You decide to be in the game

At Red Belt You can see yourself playing the game

At Orange Belt You are introduced to the game

At Yellow Belt You are invited to make a commitment to the game

At Green Belt You realize that the game is more than just a game

At Purple Belt You realize that you have to earn your ticket to the game

At Brown Belt to Black you learn the ground rules for the game

Upon earning your 1st Dan Black Belt You earn your ticket to the game

At 2nd Dan Black Belt You realize that the game is just beginning

At 3rd Dan Black Belt You realize that the game is never over

At 4th Dan Black Belt The game is everywhere you look

At 5th Dan Black Belt You think you know the game so well. You decide to
have your own game.

At 6th Dan Black Belt You realize that you have always been in the game.You decide to be in the game. Again. No need to reinvent it.


最近飲んだイタリアンワインとスパニッシュワイン

2007-11-10 15:12:15 | Wine & Beer Notes


今まで散々、無数にあるオーストラリアワインとくにSA州のワインをあれこれ試していたのを、少し趣向を変えて、何気にイタリアワインとスペインワインを買った。私はどういうわけかこういうものを買うときは変な勘が冴えてめったに失敗をしない…。反対にこういうものを選ぶのが苦手な母に、中学生のときから重宝された。

今回は軽めの飲みやすいトスカーナイタリア赤ワイン「Dogajolo Rosso Toscano I.G.T」、そしてそれとは対照的な、「独特の癖のある渋い男」って感じの(何だそりゃ?)リオハ地方のスペイン赤ワイン「Siglo」を選んでみた。

Dogajolo Rosso Toscano:とってもフルーティーで飲みやすい。さわやかだけど軽いだけじゃなくちゃんと飲み応えがある。Sangioveseというブドウが主で、おなじみのCabernet Sauvignonが加えられている。お値段もお手ごろで15ドルほど。そしてラベルがとてもきれい。私は実はこのラベルに惹かれたのかもしれない。これから夏。こんなワインをちょっとだけ冷やしてのみたい。

Siglo: この面白い味が気に入って日本にいたころたまに飲んでいたワイン。スペインのかなり北のほうのリオハという地方で作られている、おなじみの麻袋に入っている有名なワイン。買ったのは2004年産。とてもきれいな紫っぽいルビー色をしていて、オークの味だけではないなんだか面白い癖のあるワイン。ワイン批評家はこのワインのことをよく、「男らしい」とか「力強い」とか表現している。これもお手ごろな値段でオーストラリアでは18ドルほど。

家の近くにお気に入りの場所、Dan Murphyという激安巨大酒屋がある。色んなデザインのラベルを眺めたり(もうほとんどアートギャラリーにいるような気分)、ボトルの後ろにあるワインの説明を呼んでいるだけで時間があっという間に幸せに過ぎていく。これからしばらく、いろんな国のワインを試してみよう…。

忙しい日常に潤い~フラメンコショー

2007-11-04 21:39:00 | 日常あれこれ
今週末は2日とも午前中の勤務だった。しかも同じリハビリ病棟でかなりのほほんとした勤務。でも、少ない自分の患者さん達の看護にこういう余裕のあるときにこそは、とめいいっぱい力を注ぐ。さらに給料明細書を何気に見て給料が上がっていることを発見。とても充実した気分の良い勤務だった。その他はいつものようにチビ達を朝に晩にと公園に連れて行って遊ばさせ、自分もそのそばで柔軟体操と懸垂をする。ご飯は土曜日に私以外はカンガルーのプラムソースのステーキにサラダとフレンチフライ、日曜日には夫の十八番の鴨のロースト(北京ダックみたい)と空芯菜の炒め物、そして友人からもらった韓国人のおばーちゃんの手作りの白菜キムチ。食生活もとても充実していた。

そして…土曜日には同年代の同じく2人の子持ちの日本人女性で空手をする知人と一緒に久々に会うことに。一緒にせっかくだからゆっくりディナーをして、私達の共通の知り合いの美容師さんが出演するフラメンコのショーに行ってきた。

まず、セントラル・マーケットで待ち合わせをし、私のお勧めのIndian Bracceriesというインド料理でタンドリーの盛り合わせ(ミントとヨーグルトのソースつき)、チキンマサラカレー、ライス、ギーがついているナンを2人でシェアし、それぞれデザートを注文した。ああ、天国…。とてもとてもおいしかった。ここは私の通っている空手道場の仲間のインド人の彼のお墨付きでもある。

食べながら、4ヶ月ぶりだったので話にも花が咲き(でもほとんど空手の話)、気がつくとショー開演の10分前!!そこからさらに車で数分移動しなくてはならないのにすっかり失念。でも…なんか夢中で話していたから気にはしなかったが、かなり浮いた迷惑な客だったかもしれない。

「今、セイエンチンっていう形を練習しているんだけどね…。こっちの人が『センウンチン』とか言っているけど、英語で書いてあるのを見ると『セイエンチン』だったのよねー。」

「あ、私も流派は違うけどそれって形試合の指定形じゃん?審判の勉強のために自分で出来るように覚えたんだー!こういうやつでしょ?(といって、5挙動くらい上半身だけで食べながらやってみせる)」

「あーそれそれ!!」

と、こんな感じで話が延々と続いていく。いい年をした余所行きにおしゃれをした女二人、ちゃんとしたレストランで空手の話。しかも2人とも声がでかい。日本語でしゃべっていても端から見るとちょっと奇怪な2人だったかもしれない…。

そして肝心のフラメンコショー。シティから2-3分くらいのSA Folk Theaterというかなり古いバー付の寂れたホールで行われた。軽く10分くらい遅れていってもなんとこちららしく、まだ開演していない。それどころか、実際の開演は30分ほど予定より遅く始まった。でも、みんなこういうことは普通なので、ゆったりとビールやワインを飲みながら談笑したりして過ごしている。

ホールはシンプルにデコレーションされ、照明はググッとおとされているのが良い。で、ショーはプロのギタリストと歌手が付き、あるフラメンコ学校の生徒さん達のようだった。ソロで踊ったり、グループで踊ったり、中にはギタリストのソロや歌だけを聞かせるプログラムもあって盛り沢山だった。この歌手のスペイン人のおっちゃんがまた面白いキャラで、さらっと独り言のようなジョークをぶつぶつ言って、これがとてつもなく面白い。しかも、ステンレス製の酒筒(?)からチョコチョコ演奏の合間に何かを飲んでいる。一体中に何が入っているのだろう?水ではないことは確かだ。その証拠に、時間がたつにつれ、おっちゃんのジョークも歌も段々とのってくる。

踊り子さんの年齢層は下は小学生、上は…40代と幅広く、レベルもまちまちで、そして何より面白いと思ったのは、同じ踊りをしていても踊り方が全然違う。きちっと踊りをこなしている人、おまり細かいことにはとらわれてなさそうに野生的に情熱的に肉感的に惹きつける踊りをする人、派手さは無いが秘めた強さとベテランだとすぐにわかる美しい無駄の無い切れの良い動きが光る人(空手の形はこういうのが良い)、とても楽しそうに踊る人…。こういう個性がもろに出るものってとても好き。しかし体力と筋力かなりいる踊りだと想像する。タンゴやサルサは触りだけはしたことがある。今度一度、体験レッスンを受けてみよう!

こうして、安っぽいグラスの赤ワインを傾け、友達とあれこれショーについて話しながら夜は更けていき公演は11時まで続いた。忙しい女性にはたまにはこういうGirl`s Night Outがとても良い…。

空手大会の審判の制服~困っている女性のために

2007-11-01 11:37:53 | 空手道場日誌
空手の審判の試験に正式に通ったので、制服を揃えなくてはならないことになった。

オーストラリア空手連盟で指定されている審判の制服

1.白の半袖ワイシャツ
2.資格取得時に支給される赤と紺のストライプのネクタイ
3.グレーのスラックス
4.紺色ブレザー(2つボタンと指定)に支給される連盟のエンブレムを左胸につける

その他:靴や靴下はとくに指定されていないが、たいていは黒のかかとの低い革靴(組手の主審は動き回るため)とグレー・紺・黒などの靴下。


ぱっと見は、もう男子高校生そのもの。が、女性用でこれを探すのがかなり難しい…。最近大会で知り合いになった大先輩の女性の審判の先生も探し出すのにかなり苦労したとか。早速シティの病院や会社のユニフォームを扱っているショップに行ってみた。私の勤務している病院もここと契約している。で、色々試してみてグレーのパンツは見つかった。というか、気に入った形のパンツを自分のサイズと色を指定しての取り寄せになった。時間もかかる。これは110ドルほど。しかも、日本人にとってはたいていのこちらのジーンズやパンツは長すぎる。そのためまたまた買ったパンツは近所の仕立て屋さんで10㌦ほどで裾上げをしてもらう。シャツは同じ店で割りとしっかりしたどこかの会社のの制服らしきものを特売で30ドル。オーストラリアでは洋服や靴などの製品は、日本ほど質が良くなく種類も少ない上になんとお値段も高め。

さて、最後の紺色ブレザーがなかなか見つからない。80年代後半から90年代前半まで日本で流行りに流行った(ほら、トーキョーラブストーリーとかで鈴木保奈美が着てたよね)あの紺ブレ。同じショップで注文できるというが、ポリエステルの今風のスリムなスタイルで、審判の制服にはもうちょっとしっかりした物がほしい。女性用洋服のお店を日本のオンラインショップで探してもさっぱりなし。で、出会ったのがなんと女子高生制服販売サイト。BINGO!!サイズもぴったり、ウールのしっかりした金ボタンの「あの」紺ブレが見つかった。あれに空手連盟から頂いたエンブレムを付ければ良いだけ。値段も日本で買えばしっかりしたウールのものでも、オーストラリアで質のあまり良くないポリエステルのものを買うのと同じくらい。まあ、23000円くらい?あまり使わないし、出来るだけ安いのがいいわ、という人にはセシールから7240円でポリエステルの洗える紺ブレが出ている。早速日本の友人宅に配送してもらい、それをほかにも買った半纏や甚平やらと一緒に船便で送ってもらうことにする。すずさん、ありがとう!

この紺ブレを探しているときにある武道のサイトに迷い込んだ。日本の武道大会の女性審判も制服を探すのに苦労をされているらしい。無地のエンジのネクタイなどもここで見つかるのでお試しあれ!以下がショップのサイトのURL。なんだか怪しいサイト名もあるが…。

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I LOVE制服

http://i-love-seihuku.com/

KONOMI

http://www.konomi-sgs.jp/kuri-ori/index.htm

セシール

http://www.cecile.co.jp/p/pTE-609/

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空手をするときは、礼に始まり礼に終わる。そしてそのときは服装をきちっとし、空手に、先生に、道場に対して敬意を表し失礼のないように服装・身だしなみを整える。髪をきちっと束ね、装飾品もすべてはずす。指輪・ネックレス・ピアスはどうかしたら変なところに引っかかる恐れもあるため安全性を考えてもそのほうか良いと思う。審判もまた、自然と空手や大会にかかわるすべての人に敬意を表するべきだと私は考えるので、たかが服装・身だしなみ、されど服装・身だしなみ、出来るだけきちっとしたいと心がけたい。大会と私は日本で十数年前に空手を初めて習ったときから、オーストラリアの今の道場、いくつもの見たり参加したりした大小の大会でいろんな審判や選手を見た。そして言えるのは、礼節をわきまえている人は自然とそれが姿・態度に出るものだとということ。そういうものは大切だということを色々な大先輩に若いころに教えてもらって、おかげさまで今恥をかくようなこと無く済んでいる。以前は色々と叱られもしたが、今ではとてもとても感謝している…。

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オーストラリアの友人達に「この間、日本の女子高生制服販売サイトで、紺ブレを買ったのー!」と話したら、「え"ーっ!!」とか言ってちょっと退いていた。