My Laid-back Aussie Life

オーストラリア、アデレード発のオージーライフ、家族、看護などについて~

ちょっと怖い便のお話

2008-11-09 21:34:48 | 看護に関するあれこれ
転ばぬ先の杖とか、油断大敵とか、今日は一気にこんな感じの言葉を思い出す羽目になった。

今日、午前中、リハビリ病棟での勤務だった。なんとどういうわけか、私の受け持ちの患者は2名のみ。こういう日は暇すぎて、時間がたつのがとてつもなく遅い。

8時にシフトを開始して、10時までにはシャワー介助も看護記録も術創ケアもすべて終わってしまった。そして、何かやることがないかうろうろ探しているときに受け持ちの患者さんからナースコールがかかった。さっさとベッドサイドに行くと、うつ病持ちでもある患者さんが、トイレに行きたい、と立ち上がったところだったので、Walking Frame(日本語でなんと言うのだろう?歩行器だっけ?)を使いながら歩く患者の介助をした。トイレまではたったの2.5m。で、患者さんが急いで座ろうとする瞬間に、「あっ、待った!ズボン下ろさないと!」といって、彼のズボンとパッド(部分的なオムツ?)をおろしたその瞬間、なんと、「ゴロンッ!」と彼の大きなジャガイモのようなごついウンチが、予測もしないような角度からあろう事か私の左手の甲に一旦当たってトイレの床に着地した。ちなみにいつもは、患者さんが自分でお下を拭くことができない場合には私が手袋をはめて介助するが、彼の場合は自分でふけるので、このときは思いっきり素手だった…。一瞬のことだったはずなのに、瞬間的にあらゆる感覚が研ぎ澄まされ、その便の大きさとか、未消化の人参や豆が入っている所とか、当たった瞬間の温度ととかの情報が詳細に脳みそに刻み込まれた。

実は、こういうことは病院で働く限り全くの想定外でもない。そのまま、(うげーっ!)と思っている心の動揺を見せず、手をさっさと石鹸で念入りに洗い、「本当にすまないね。こんなに汚してしまって手間をかけてしまって…。」としきりに謝る患者さんに、「こういうこともありますから、気にしないでくださいね。」と、一応プロらしき態度で、たぶん結果的には彼の気を和らげる手助けにはあまりならないだろう言葉をかける。こちらで学生の時、老人ホームで働いたことがあったが、合い方の介護師が、ある寝たきりの患者のオムツを替えているときに突然、「ウギャーッ!」とすごい絶叫をしはじめ、患者をそのままほったらかしで、一番近くの手洗い場にすっ飛んで行って狂ったように手を洗い始めた、という場面を見たことがある。彼女もそのとき手袋をはめていなくて、どうやら便を直接触ってしまったらしい。彼女はそのとき看護学生で、バイトで介護師の仕事をしていたが、今はそんな態度をとっていないことを祈る。でも私も彼女も同じく、痛い目にあって学んだということだ。

まあ、便といっても、分らないだけで人によっては性質の悪い感染症にかかっている患者もいるだろうし、手洗いをしているといっても最初から手を不潔にしないに限る。-良い教訓になった。今度から、両方のポケットに手袋を1セットずつ入れておこう…。

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2 コメント

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Unknown (MK)
2008-11-10 11:38:04
お疲れ様です。これまた、運が付きましたね!私も、脳外で働いていたときに、いろいろ運つきの話あります、です。
Unknown (May)
2008-11-10 11:55:42
もーホント、いい経験になったさー。それにしても運が付くって…(笑!)。これもまたナースの宿命。

そうそう、秋刀魚、今日買ってきたんだけど数匹いる?

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