My Laid-back Aussie Life

オーストラリア、アデレード発のオージーライフ、家族、看護などについて~

Specialナースの半日

2007-07-16 14:16:38 | 看護に関するあれこれ
先週末、土日両方半日勤務で働いた。土曜は、内科病棟で(何故か)小さい手術したかなり高齢の患者さんの個室での看護に付けられた。かなりの難聴で補聴器がほとんど役に立たず、目がほとんど見えない、痴呆の人で、コミュニケーションを獲るのに一苦労だった。術後1日目のせいか疲れていてほとんどウトウトしていた。必要な処置をして、患者さんがうとうとしているときは、看護記録をしたり、患者さんのカルテを読んだりする。それでも暇をもてあまし、病室の壁に架かっている小冊子用のホルダーに入っている資料を手に取る。

その1つに、「Your Right and Responsibilities(患者の権利と責任)」があった。こちらで大学院で勉強していた頃、散々患者の権利について論文や研究をしたが、こうして実際患者のベッドサイドに当たり前のように置いてあり、臨床で患者に自分の権利に関しての情報を積極的に提供し教育している現場を見るととても新鮮な感じがした。この小冊子は、SA州政府厚生省が出版しているSA州での公立のヘルスケアの消費者のための権利憲章。とても簡潔に解り易くまとめられていて、デザインも色々な色を使いつつ見やすくしてあり、A4の半分のサイズで10ページそこそこものも。患者の権利に関してはとても良く知られているが、患者の責任という項目に目が引かれた。例えば、

*自分の健康状態や問題、アレルギーなど聞かれたことは詳細に答えること
*医師には勧められた治療・薬・検査についての詳しい説明を聞くこと
*もし説明されたことでわからないことがあればさらに説明してもらうように伝えること
*自分が認めた治療に関して、例えば与えられた注意事項を守る・健康状態の変化を医療者に知らせるなどして、自分も積極的に参加すること(残念ながらこれが出来ていない患者さんが結構多い)

そうそう、権利を持つということは自分もそれに対して責任を負うということ-何も医療だけではない物事の理(ことわり)だ。



そうこうしている間にあっという間に時間が過ぎ、帰る時間。とその前に、日本で介護関連の記事を書いている友人に頼まれたリフティングマシーン(患者さんをつるして移動させる機械)の写真を撮る。私としてはリフティングマシーンを使っている私の写真を獲りたかったのに、看護婦が面白そうだと2-3人集まってきて、「まあ、せっかくだからあなた自分が入っているところ撮りましょうよ!患者さんの側からリフティングについて考えてみるということで。」とかなんとかいって盛り上がって、結局私が吊るされている写真をゲット。こっちのナースは仕事が忙しくでも結構こんなのりだ。とてもふざけたことが(ジョークが?)好きでユーモアをいつも大切にする。この日も良いシフトで終わったとこに彼女たちに感謝する…。






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