And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

日曜日に耕す

2014-09-25 12:30:21 | 日記
この間「コンバット」のDVDを観て、リック・ジェイソンもビック・モローも出ない回があるのに驚いた。
「奥様は魔女」でサマンサが出ないことあったか?「宇宙大作戦」でミスタースポックが出ないことあったか?
カラーになったころはマンネリで中身のない本になっているのもあるが、少なくとも最初のシーズンは脚本が今観てもどれも新鮮。
戦後の戦争映画で連合国は正義の味方で、やましいことなどないもない、ドイツは虐殺レイプを繰り替えした極悪非道な人間たちという図式に
ドイツ人だって「同じ食いものを食い、同じ刃物で傷つき、同じ病気にかかり、同じ薬でなおり、同じ冬の寒さ、夏の暑さを感じ」たりするというのを
やっと映像で表現できるようになったのではないか。ドイツ人を対等に扱っているものはそれでも少ないが、ヒーローが悪役をぶちのめす話ではない。
戦争という新興宗教を操る政治家に集団催眠術をかれられ、ユダヤ人を虐殺するのは正しい、中国人を虐殺するのは正しい、小林多喜二を殺すのは正しいという世界があったことまで表現する必要はないので、せめて誰でも殴られたら痛いし、刃物で切られたら誰でも血が出ることが表現できたことはテレビにも少しは良識があったということか。
元々コンバットは撃ち合う話ではないのは知っているのだが、主役を出さずに成り立つドラマ、正直驚いた。戦争に主人公などいない。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿