And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

さあ、気ちがいになってみるか

2013-10-02 00:43:25 | 日記
昔からセザンヌ、ポール・ヴァレリー、バルトークが何かわからなかった。どれもどこがいいのか。でもわからないということは興味を持てるということでいつも気にしていた。あるとき五味康祐の音楽エッセイのバルトークを読んで、これかなと思ったことがある。弦楽四重奏を聴いて「バルトークは私を気違いにさせたいのか」最後まで聴くに耐えられず「やめてくれ」と心中で叫んだと。
自分はそんなかっこのいいこと言えず、管弦楽のための協奏曲くらいならなじめたし、ポリーニで出たピアノ協奏曲はいいなあと思った。シェーンベルクやウェーベルン、もっと新しい現代音楽はわかる。でもバルトークの弦楽四重奏はわからなかった。今CDになって聴きやすい演奏も出てきた。わからないと言いながら何度も聴いてきたので、途中で聴くのをやめることもなくなった。でもわからないまま。疲れも少なく今日は楽しかったなという日を選んでバルトークの弦楽四重奏をかけて「さあ、気ちがいになりなさい」というささやきを聞いている。

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