And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

手をつなぎながら眠る人々

2015-02-27 20:03:02 | 日記
好きならどういう聴き方しても構わないのだけれど、ジャズをちょっと聴き込んでいる人なら誰でもそういうだろうが、キース・ジャレットはリチャード・クレイダーマンでもジョージ・ウィンストンでもない。最高傑作は「ケルン・コンサート」じゃない。女、子どもを喜ばせる音楽を奏でる演奏家じゃない。反対をいえばそういうイメージだろう、「ケルン・コンサート」大好き!というたぐいには。マイルスと同じかもしれない。マイルスは最晩年に再会セッションをしたが、50過ぎてから枯葉やったりとかしなかった。最後まで日本に来るとワルツ・フォー・デビーを演奏したエヴァンス、モリタートを演奏したロリンズとは違う。70過ぎてイエスタディ歌う誰かと違う。キースはいい曲など山ほど書いているのに例外を除いて再演などしない、と思う。どこかのコンサートでやってるかもしれないがそんなことないだろう。CDでは「マイソング」がソロコンサートで入ってるくらい。日本で「マイバックペイジズ」なんかやってやれば喜ぶだろうにそんなことしない。チック・コリアはばりばり前衛ジャズやってたのに聴きやすいほうに走ると、もうまったくそんなフレーズさえ出さない。キースはたまにそういうフレーズ出していたが未だ前衛的な演奏を絡める。キースは音楽聴いているとまたインタビューなんか読むと頑固で変人、チックは逆に友達が多く好かれるというという印象。キースがスタンダード曲を演奏したのがものすごく新鮮だったが、まさかそれを30年もやり続けるとは思わなかった。たまに自作曲はフリージャズ。ひたすら自分のために演奏しているようにさえ思える。マイルスは客はマイファニーヴァレンタイン聴きたがってるかもしれないがだから何だって、ということを言ったらしいがキースも同じだろう。でもそんなこと関係なく、私ジャズが好きなの、特にキース・ジャレットの「ケルン・コンサート」何か最高ねというお姉ちゃんには関係ない。その娘にとってはスタンダーズさえ退屈なのだから。90年代の重苦しいソロなんか聴いたらびっくりする。自分がキースを聴いたのはレコードで3枚組の「ソロコンサート」今でも繰り返し聴くが飽きない。その前の「フェイシング・ユー」。「ケルン・コンサート」は当時からすでに飽きていた。レコードのときはとても買えなくてCDになって買った「サンベアコンサート」最近やっと全部CD化された「ヨーロピアンコンサート」このくらいかソロは。「ヨーロピアンコンサート」はボックスで買ったので知らなかったが、それからプレゲンツコンサートが1枚独立して発売され、その邦題が「愛のバラード」。まいりましただ。レコード時代の話。最近のピアノソロはぶつ切りで何も面白くない。スタンダードナンバーのソロは退屈。才能の枯渇とレビューに書いたら載せてもらえなかった。最近ヨーロピアンバンドの日本公演の残りテープー昔出た「パーソナル・マウンテンズ」よりはるかにいいから残りテープというのもおかしいがー「スリーパー」をキースの新譜としては久々何度も聴いている。

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