And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

老人は探検者になるべきだ

2015-03-03 23:55:20 | 日記
子どもの頃の小さな記憶は消えることなく残っている。それは最初から最後までではなく、一瞬のことなのだがそれだけがなぜ残っているかなどはわからない。重要なことばかりでなくというより、ごくつまらないことばかり。断片なので調べてみたら前後違っていたなどは仕方のないこと。ごく断片の記憶でも今はネット調べれば出てくること多いし、昔買ったミニカーなどもオークションで手に入ったりする。何十年もずっと頭から離れなかった曲、「颱風とざくろ」というテレビドラマの主題歌で「大人になりたくない」というフレーズが出てくる曲、確か森山良子が歌っていたくらいの材料があればすぐ探し出せる。勘違いは主題歌だと思っていたら、挿入歌で最初の曲は別にあったが、最初の曲はまったく覚えていない。出だし「並木よ坂よ古い友よ、私は今大人になり・・」だと思っていたら、「君は今大人になり・・」だった。挿入歌なので曲は短かったうえ、たった3ヶ月のドラマだったにもかかわらず、その挿入歌「並木よ」がずっと頭から離れなかったのはどういうわけだろう。松原智恵子が主演だったのか、そんなことは覚えていない。ネットで見ると昔観た記憶があるとか歌が忘れられないといった自分と同じ人間いるのだと知る。なぜか森山良子のCDには入っていないものだから、YouTubeから音声を取り出すしかない。でもYouTubeアップした人、よくそのフィルム持っていたものだと感謝した。思い出話を書くようになったら自分も歳かと思うのだが、「だが僕はかたくなに幼さを胸に抱き」という時期は誰にでもあるのだろうが、それは草原の輝きでもう戻ることはない、だから振り返るのか。ECMからスティーブ・ライヒの「18人の音楽家のための音楽」が出たときに聴いて感じたのが、これは時間の流れ、プルースト、ベルクソンの世界ではと。未来の時間のほうがずっと長かったあの頃、交差する過去の時間について興味を持っていた。逆に今、過去を振り返る自分にぞっとする。だがまたスティーブ・ライヒ、フィリップ・グラス、テリー・ライリーなどの時間枠を取ったミニマルミュージックに耳を傾け、タイムマシンから見るように時間を見つめている。ミニマルミュージックは安っぽい環境音楽とは別で、いつまで流していても退屈にならないし、いつ止めても中途半端にならない。シェーベルク無調の流れの現代音楽は行き詰まるのは目に見えてた。ミニマルミュージックも音のずれから発展していって、もはやグラスなど映画音楽を作ったりとかすっかりメジャーになった。ミニマルももう行き詰まってるような気がするが、70年代に過去と未来を回想して聴いていたのを思い出して今聴くと40年の流れが「見出された時」のようにつながる気がする。

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