And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

虐げられし人々の発狂

2014-05-19 09:31:30 | 日記
H・G・ウエルズの「タイムマシン」久々DVDで観た。
タイムトラベルものといえば後のSF小説、「タイムトンネル」「バックトゥザフューチャー」などの映像もののような
夢のある冒険もののイメージだが、ウエルズの「タイムマシン」はオーウェルの「1984年」のように楽しくない未来の暗示でしかない。
知能の発達していない人間たちが地下の怪物に食われていくという資本家と労働者のたとえそのもの。昔「透明人間」を映画で観たときも楽しい映画を想像したら、後味悪い結末に驚いたことがあった。要するにH・G・ウエルズは子ども向け小説を書いてたわけではないのだ。
学生の頃からSFはジャンルでいうと小説でなくて漫画だろうくらいにしか思っていなかったが、H・G・ウエルズで見直したわけどもなく。
と書くとこれで終わってしまうが、映画でいくと何だろう。
ジャック・フィニィの「盗まれた街」の映画化。ボディ・スナッチャーズという小説の原題で知ってるだけで4度映画化。
番外編で「侵略」というこれも「盗まれた街」なのだけれどアダルト版?とにかく映画にして面白い小説。
特に一番最初の白黒の映画が一番怖かった。DVDではそのカラー化したのが一度出たきり。LDでは元の白黒で出てた。
「アルジャーノンの花束を」は「まごころを君に」という甘い邦題で名前通り甘い映画に。
映画館で観たのがタルコフスキーの「惑星ソラリス」何度途中で観るのやめて帰ろうと思ったことか。「火星年代記」のテレビ映画化は意外と面白かった。
「アンドロメダ病原体」は普通に映画化すれば面白いに決まってるし、その通り面白かった。
「ブレードランナー」「2001年宇宙の旅」はそれについて書くのすら面倒。ファンがたくさんいるだろうから。