And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

西脇順三郎は待てよ

2014-05-15 12:31:56 | 日記
ジャズや現代音楽の評論を書いていた鍵谷幸信という大学の先生がその中でよく引用した自分の専門、
詩人なんて全く興味なかったのに知ったのが西脇順三郎。マイナーな詩人なんだろうと思っていたら、
大学の図書館に全集があり、あとで知ったことはノーベル文学賞の候補にもなっていたと。
興味を持ち始めた時にはもちろん全集は絶版。「詩と詩論」という選集がかろうじて手に入った。
詩を何篇か読むくらいなら文庫でも手に入ったのだが、音楽でも文学でもとりあえず全部並べてみたくなる。
そして並べると安心するので読まない、聴かないは今もよくあること。
最後の詩集「人類」もサイン入りの限定のほうを買ったり。
亡くなって2度目の全集と全詩集が出て、平成に入って3度目の全集が出た。
すべて部屋のインテリアになっているけど、で何がいいか。
”(覆された宝石)のやうな朝”のようなフレーズははっとさせられるのだけど飽きる。
たとえば「秋」という詩の1節「タイフーンの吹いている朝」こういうのが頻繁に出てくる「近代の寓話」という詩集あたりが好み。
でもこのよさがノーベル賞選考委員にわかったのかね。