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ロンドンから徒然に

観光客相手の詐欺

2010-07-23 | 旅・イベント
 随分昔の話ですが、NYで写真を撮っていたらいきなり後ろから黒人にぶつかられました。同時に瓶の割れるいやな音。いきなり大層な剣幕で「これは高い白ワインなんだ。弁償しろ」
 
 もちろんこれ詐欺です。
 割れた瓶から流れている液体からは、高級ワインの香りどころかアルコールの匂いさえしないんです。普通の水を入れた瓶を用意しておいて、カメラを持ったいかにも観光客の日本人(多分あの頃の僕はまだ慣れないNYでそう映ったに違いありません)にわざとぶつかり、脅かして金を取ろうという魂胆なんですね。
 僕は意外と肝が据わっているので(笑)すぐに見抜いて、「じゃ、警察に行って事情を話そう」と反撃しました。そして彼の腕を取って連れて行こうとすると、さっさと逃げて行きました。



 観光客を狙ったこの手の詐欺は後を絶たず、ケチャップを上着にかけて親切ごかしに拭いてあげるふりをして財布を抜いていくという古典的なものから数えても、次々と手を変え品を変えたくさんの“技”が編み出されています。

 最近ロンドンでよく聞く日本人を狙った手口というのは次のようなものです。
 日本人観光客から見えるところで、刑事のふりをした男がイタリア人っぽい容疑者(というところがちょっと面白いですが、もちろんこれもグルです)を尋問するふりをして、クレジットカードを渡させ暗証番号を訊き出します。その後に今度は矛先を日本人観光客に向け、グルの“イタリア人”にしたのと同じことを強要し、すぐにそのクレジットカードで金を引き出してしまうのです。

 どんな手口も、後から冷静に考えたらおかしなことばかりだと思うのですが、慣れない海外で英語で強い口調で話されたりしたら、ついパニックになってしまうんでしょうね。
 最近は日本人の観光客は減って、中国人や韓国人が増えていますが、彼らはとてもたくましく見えて、あまりこういった手口にひっかからないんじゃないかと思うのは気のせいでしょうか(笑)

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