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ロンドンから徒然に

ロンドンの物価

2007-10-22 | 旅・イベント
 昨日ちょっとだけ書きましたが、実は11月から仕事の都合でロンドンに住むことになりました。一応2年間のビザを取っています。延長することになるのか、そこまで待たずに帰国するのか、まだ状況次第ですが、ともかくこれで2度目のロンドン生活です。

 前回はもう10年以上前ですから今とは大きな違いがありました。あの頃はバブルがはじけたとはいえ、円は相対的に強く、1ポンドが150円くらいでしたが今は約240円。イギリス自体も不景気で元気がなかったのですが、この数年間は好調そのもので、物価も大きく上がっています。
 特に顕著なのが不動産。僕よりもさらに前に赴任した商社マンで、向こうで家を買ったはいいものの、帰国の際にあまりの不景気で売ることができず、泣く泣く賃貸として維持していたら、あれよあれよと値上がりして、多額の税金を納めてもなお大儲けが出るくらいの価格で最近売れたらしいです。

 よくロンドンの物価の高さを象徴する話として地下鉄の初乗り運賃が引き合いに出されます。これがなんと4ポンド。つまり一駅乗るのに1000円近くかかる(!)ということなんですね。これを最初に聞いた時僕は信じられませんでした。きっと1日乗車券と間違えているんだと(それにしても高いと感じたのですが)。でも、これ本当なんですよ。ただ、あまり皆言わないことだけれど、僕が思うにこれってきっと政策的なことなんです。

 日本ではSUICA(関西はICOCA)やPASMOが普及し、PASMOなんて製造が間に合わずに何ヶ月か再発売を待ったくらいですが、イギリスのこのICカードにあたるのが『オイスターカード』。鳴り物入りで登場した割りには普及がいまいちで、業を煮やしたロンドン交通が、初乗りの値段を高くして、オイスターカードで乗ればお得ということにしたかったんじゃないかと思います。
 この辺の事情を報道せずに、“初乗り1000円”のニュースばかりがまかり通ると、本当にめちゃくちゃな物価ということになります。

 と、ロンドンの物価を少し弁護した後、明後日から家探しに行くのでホテル代をチェックすると、もうめちゃくちゃな高さです。なんでこんな普通のビジネスホテルの広さしかないようなところが1泊7万円も8万円もするんだ!
 もちろんこれはホテルの提示する正規料金。ちゃんと裏から4分の1以下の値段で押さえました。さぁ、本当のところどうなってるんだろう?

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