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ロンドンから徒然に

ロンドンの小劇場

2008-02-23 | 映画・演劇
 ニューヨークにブロードウェイがあって、オフ・ブロードウェイ、オフ・オフ・ブロードウェイと続くように、ロンドンではウェスト・エンド(West End)が演劇やミュージカルの中心ですが、同様に少し離れてオフ・ウェスト・エンド(Off-West End)があって、さらにはフリンジ(Fringe)と呼ばれる周辺地域に小規模の劇場があります。

 僕のうちから、それこそ1~2分も歩いたところにその手の小劇場があり、以前から気になっていたところに、オリヴァー賞を取った俳優や、トニー賞にノミネートされた俳優が出演する劇が上演されるというので、今夜行って来ました。

 最近になって改装された1階のパブをくぐり抜けて、階段を昇った2階にその劇場はあります。椅子がひとりひとりにあるわけではないので、満員御礼の客席は横の人の体が触れてしまうくらいに詰め合っています。

 1970年代半ばのロンドン。労働争議が相次ぎ、経済は傾き、労働党がパワーを持って来たけれど、国の向かう方向は見えてこない。そんな中で、チェコからの労働者でスターリニズムのトラウマを引きずっている主人公を中心にして話が展開する...
 という、いかにも小劇場といったテーマの演劇だったのですが、話の展開そのものよりむしろ客席の目と鼻の先で演じられる俳優たちの熱気を楽しんできました。

 日本にいた頃、同じように小さな劇団の音楽を手伝わせてもらって、作曲や演奏をやっていたので、ちょっと懐かしくなりました。演劇に取り組んでいる人たちの熱心さは本当に刺激になったものです。 
 あぁ、ライヴやりたいな。

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