植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

ヤーコンを植え付ける 園芸にミスはつきもの

2020年02月23日 | 植物
コバエがうるさい、と思っていたら、日の射さない冬越し部屋に大量発生していました。
 ランや観葉植物を除いて、熱帯・亜熱帯出身の非耐寒性植物は、ここで退避させていたわけで、ここを越冬基地と呼んでおります。球根類では、ヤーコン・チューべローズ・スプレケリア(ツバメ水仙)・クリダンサス・スパイダーリリー等、これに挿し木用ブドウツル、ヘリオトロープ、パパイヤなどが越冬隊のメンバーです。

 ヤーコンというのは、あまりなじみが無いのですが、血糖値抑制や整腸作用がある低糖食材としてひそかな人気があります。やんわりとした甘み、梨のような食感です。大きな葉っぱは一種のグリーンカーテンになりますし、秋にはヒマワリに似た小さな花もつきます。
 栽培は、基本的にはほったらかしなのですが極端な暑さと、零度になるような寒さを苦手にしています。霜が降りる前に収穫するのが重要です。種イモは実際は塊根と言われる根っこの部分で、芋そのものは単なる栄養貯蔵の働きしかありませんからこれを植えても芽が出ません。ネットでもなかなか出回らないので、幻の野菜と言えるかもしれませんね。
 ということで、昨年末に掘り上げた株をビニール袋一杯にもみ殻を詰めた中で貯蔵していたのですが、ちょっと水を入れていたのが失敗の元でありました。水分があって球根類が干からびるのを防止し、春の芽ぶきを早めようという魂胆ですが、この湿気が、コバエの産卵場所に変えたのですね。ま、どうってことはないです。実害はありませんから。
 用意してあった大型ポット10個に、芽が出始めたヤーコンの塊根を植え付けました。若葉が出そろったら、花屋のカナちゃんのところに持ち込みます。自分の畑にはもはや植えるスペースがありません。処分するのももったいないので、欲しい人に分けてあげるのです。

 もう一つ、冬越しについての痛恨のミスがありました。
 屋上の1.5坪の温室には、日中さんさんと陽光が降り注ぎ、夜間は電気ヒーターで、10℃位に維持できるようにしてあります。ハイビスカス・プルメリアなど南洋植物がぎっしり、そして過保護のメダカ「ミユキメダカ」のプールもあり、冬眠状態にならずすくすくと成長しております。

 ところが、先日、たまたま夜明け前の早朝温室を除いたら室内が寒いのです。3℃しかない。調べてみたらサーモ付きヒーターのスイッチがオフ!!。「なんだこれは」、です。いつからかは分かりませんが、夜中に加温していなかったのです。どおりで、プルメリアの葉がみんな落ちるわけです。せっかく早い時期から開花させるため、葉付きのまま冬越しさせようと思ったのに(´;ω;`)。
 幸い今回の冬は厳しい冷え込みが無く、薄氷が一度張っただけの暖冬でした。どの植物も枯れるほどのダメージは無いようです。夜中のヒーターで電気代を使わずに済んだと慰めるしかありません。

 そういえば、私のデスクの下に置いてある一人用電気マットは、今朝つけっぱなしでした。こんな失敗やうっかりはざらです。なにしろ、クルーズ船で汚染された中で救援・検査作業を行った専門のお役人グループは、自分たちの感染検査もしないで通常業務に復帰したそうです。また、ひと月軟禁されてようやく下船した乗客の多くも検査抜きで帰宅したそうですからね。気違いと間違いはどこにでもある、と言います。
 
 昨日は、春一番が吹きました。一斉に芽吹き始めたバラ、次々に花蕾が上がってくる球根たち、桃やアーモンドなどの蕾も膨らんできました。自分があと何回春を迎えられるかは存じませんが、せいぜい、今の目の前の心地よい季節を満喫したいと思います。
 おっと、その前にコバエの殺虫剤を撒いて、掃除機かけないと。
 

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