植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

金とゴミは溜まると汚くなる

2020年06月29日 | 書道
ちょっと気の利いた言葉じゃないか。
先日40年来の付き合いの友人(先輩)と電話で話をしたら、若き日のワタシが「金とゴミは溜まると汚くなる」と言ったらしいのです。生意気盛りのワタシであったのは間違いありませんが、当人がその言葉自体を覚えていないので、どういうシチュエーションで発したかは定かでありません。
 金に縁がなく年中ピーピーしていたので、金持ちを羨み半分で悪態をついたのかもしれませんね。
 お金に汚く吝嗇な人だからこそ財を成すのです、お金持ちはだんだんと財布の紐を締めるようになるから更にお金が溜まるのです。だからといって、その人が幸せになるか、周りの人を幸せに出来るかは別の問題ですが。
 
 今日月曜日は家庭ごみの日。
書道の練習では、ほぼ欠かさず日に数十枚の半紙を使います。とっておいても仕方ないのでまとめてゴミに出すのです。半紙の消費量だけは負けません。
ヤフオクでまとめて(1000枚単位)入手するので在庫は売るほどあります。

なのに、オークションで良さそうなものをみつけるとつい落札に走ってしまいますな。コンセプトは、書き味のいい手漉き半紙で漢字練習用であります。
 というのも、これまでの研究経験(笑)で、清書・作品用には、試し書きして気に入った半紙を新品で買うのが最も確実、これに優るものがない、という結論になったからです。今は何種類かはすでに清書用として温存しており、一日数枚仕上げのつもりで使ったりする程度です。
 一枚20円前後もする「専門家向け」半紙なので、ワタシら準中級者にはもったいないのです。ですから、普段の練習にはオークションで落札する古い半紙で十分なのです。

先日も、2000枚(一締)の相当古い半紙を落札してしまいました。

伊予手漉き半紙「金鶴」です。恐らく2,30年前のものでしょう。ネットで調べると、新品として販売されているものが1件見つかりました。同じようなパッケージの伊予手漉半紙で、認証判も同一で「金鶴」と表記され、500枚入りで15千円!!

 品質が同じとは到底思えませんが、同じ地域で製造販売された同等程度のものと踏んだわけです。落札価格は2万円弱であります。一枚10円相当ですね。
 落札したものが手元に届き、その日に試し書きいたしました。

結果   うーーーむ  ビミョーだな

 作品用の手持ちの高級半紙は、一枚20円前後であります。これに比肩するほどとは思えないのでした。作品用の半紙に比べると、やはり経年劣化もあって、乾燥していまいち筆のかかりが弱い、筆先がしっかりと紙に密着する感じがないのです。滲みもちょっと多いかな。これが、職人が伝統的な手漉き工法で作った半紙ならば、一枚30円なのかもしれません。確かめようがありません。悲しいかな準中級者としてはその価値が実感できないのです。まぁ練習用には適しているでしょうか。

 もし、そうとしたら、ワタシは、書道界でも滅多に居ないくらい、練習用に贅沢な半紙を使っていることになります。毎日千円位に相当する高級な半紙を書き散らかしてせっせとゴミにしている勘定になりますね。 

 昨夜ついに師匠の藤原先生から書道教室再開の連絡をいただきました。コロナの影響で3か月間お休みとなっていました。ワタシは、毎日稽古を欠かさないのでブランクはありませんが、日々同じようなことの繰り返しなので、たまには客観的な第三者からの評価や指導が必要なのです。
 これをいい機会として、作品作りに取り掛かりたいと思います。半紙に書き続けて基本的な運筆を学んで、次には条幅で、作品として字の流れ・大小・強弱などをいかに生かしてくのかを勉強したいと思います。
 昨日はそれもあって、手本用に3件34冊の古書・旧筆・名筆・拓本などの書籍を落札しました。9千円でありました。1冊300円足らずで臨書の練習が出来るので安いものです。書道の基本は、中国の名筆や卓越した書家さんの字をまねて書く「臨書」が基本です。

 何冊も持っている臨書・練習用の「展大法帖」とか二玄社の教本等は墨で汚れ、綴じも取れたりしてきます。何十回も同じ手本で書いているとマンネリにもなります。これらの教本お手本は、いわば消耗品なのでそのうちゴミに出して、別の手本を臨書するのです。

 汚くなる前にゴミは出しておりますが、書道などの趣味には相応のお金がかかります。紙も相当溜まっておりますな。
 
残念ながら、汚くなるほどお金はたまりそうにありません。


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