植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

書道のABCからXYZ

2022年06月21日 | 書道
日々落ち着かず、目が回るような忙しさであります。大方が自分で招いた事態で誰にも文句は言えません。マイガーデンの草取りは遅々として進まず、抜いた面積より新たに生えて伸びる勢いが勝り、草ぼうぼうに近づいてまいりました。

それでも、メダカや植物たちは私以外に世話をする人はいませんから、とにかく気づく範囲出来る限りで、水替え水やり。エサやりと除草殺虫・殺菌などをやっていくよりありません。そんな中、毎日少しでも篆刻をやり続けております。ただし、書筆を握るまでには辿り着かないまま夕方を迎えるのであります。

先日書道のオープンチャットのことを書きました。200人ほどのメンバーですが、いつの間にか抜け、その分、新たに入って来る人が居る自由な情報交換の場であります。ここで新たに加わった「めがね」さん、がとても熱心に毎日習字の稽古をしてその書いたもの(半紙)の写真を投稿しています。どうやらど素人で、しかも少し書き込みの日本語がアヤシイのです。恐らく女性であろうと思いますが、「永」の字を楷書でひと月ほど練習しているのです。永字八法は、漢字の字画を構成する要素をすべて含んでいて、習字を始める時に教わる書に必要な技法8種であります。 

最初は全くでたらめで下手でありました。しかし、毎日書いているので、見かねてチャットのメンバー(ワタシを含めて)がその書き方を指導してくれるのです。その甲斐あって「永」の字も形やそれぞれのハネやとめも上達いたしました。何より全体のバランスが「らしく」美しくなりました。熱意は素晴らしいもので毎日欠かさず練習しているのです。が、さすがにこればかりを仇のように書いているのもどうかと思うのです。

いわば、英語を始めるとアルファベットをAから習うのですが、A(エイ=永)から1個も進まない状態なのです。書道の初めは、ほとんどの教室・団体が「楷書」そしてその手本になるのは大体「九成宮禮泉銘」か孔子廟堂碑と相場が決まっています。永の字を稽古しているのは準備体操のようなものでありましょう。書道を学ぶならばちゃんとした法帖の臨書をする、というのが常道なのです。

それで「余計なお世話」ながら、そろそろちゃんとしたお手本を入手して臨書に入る頃合いでは、とアドバイスしたのです。加えて、忙しさにかまけてすっかり書道をおろそかにしていたワタシもここ2日は「十七帖」の臨書などをいたしました。がんばっているメガネさんにエールを送るつもりで書いたのがコレ。
見直すとお粗末、恥ずかしい書作品です。技量不足・練習不足は明らかでした。行書や隷書体などが混じっとる!(´;ω;`)
先ほど、チャットに送信した写真は取り消しいたしました。
「九層の台(うてな)は累土より起こる 」は「老子」九層之台、起於累土、千里之行、始於足下 からの諺であります。
意味は、高楼など大きな建造物も最初はわずかずつ積み上げ盛り上げる土からなっている、大きなことは一つひとつの小さな積み重ねから成り立つという 意味であります。英語では梯子は一段ずつ登れ『Step after step the ladder is ascended. 』などといいますな。

メガネさんにその思いが届いたかどうかはわかりません。ワタシの書の力も、せいぜい「E=いぃ」から「G=じぃ 爺」程度で、「XYZ」という九層にはとうてい及ぶべくもありません。因みにXYZはスラング・慣用句では「社会の窓が開いていますよ」( eXamine Your Zipper )ということらしいです。

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