植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

柑橘占い 今日は良い日になる

2023年03月20日 | 植物
今朝は「せとか」占いをいたしました。世界広しと言えど、柑橘「せとか」を食して、本日の運勢を占うというのはワタシ位のものでしょう。

ワタシの自慢の果樹園(といっても実質30坪足らずの狭いエリア)に植えている果樹は約40本あります。その中でもメインはブドウと柑橘であります。柑橘は定番の柚子・レモンに加えて「不知火2,はるか2、清見、せとか、はれひめ、品種不明のオレンジ、ハルミ」であります。

昨年から今年にかけての柑橘は稀に見る凶作でありました。ほぼ例年通りにちゃんと収穫できたのが、せとかとハルミだけで、後は不知火3個、はるか1個と惨憺たる有様でした。これはどうやらマイガーデンだけではなく、全国的な傾向にある、と聞きました。

「せとか」は柑橘の大トロと呼ばれて、濃厚な甘さやねっとりした食感で、柑橘の王様にふさわしいものであります。最も晩生型の品種で、育て方などにちょっと工夫が必要ですが、とにかくここ数年はコンスタントに着果してきて、今年も100個ほど採れたのでありました。せとかは完全に樹上完熟させるのが理想なのです。しかし、アライグマの襲来の為に、やや早いタイミング(おそらく2週間くらい)で全部収穫しました。さらに、ほとんど初期の摘果をしなかったため、樹の大きさに比べて必要以上の数が付いたのであります。

結果として、せとかの果実は、絶妙な甘さのものから渋みえぐみ酸味といったものが残る美味しくないものまで、種々混在しております。美味しいか不味いかは皮をむいて食してみないと分からないのであります。世にいう木取り無選果です。

そこでかごの中に入れた「せとか」から、毎朝一個を食べて美味しかった場合は「当たり」酸っぱいのは「外れ」として、その日の運勢を占うことにしているのであります。しわしわになってきて、残り僅かになりました。

因みに本日は「当たり」でしたから、いい事があるかもしれません(笑)

さて、今年も柑橘には新芽が沢山つき始めました。理屈から言えば①早生タイプから芽が出始める ②昨年がうらなりなら今年は生り年(豊作)③新芽のほとんどは葉ッパの新芽となります。
びっしりと新芽が出ている今朝の柑橘を見る限り、今度の冬を占うと、相当な収穫が見込めそうだと出ました(笑)。
この二本は昨年ほとんど収穫が無かった「はるか」と不知火なので、今年は、花が多く咲き、沢山の実をつける順番になります。すでに数年たった果樹で、幾つもの収穫実績がありますし、昨年一年は根と葉っぱに栄養が回り、実をつけずに体力を温存しているので期待大であります。只今のところ黄色い新芽が無数についていて、そのほとんどが葉っぱになります。一部が花芽に分化する予定でありますが、こればかりはお天気任せ、黙って見つめるよりありません。

柑橘と言えば、九州の重い病気の兄と、実家の庭に「柑橘類および花の香りのよい低木樹」を植える約束となっていて、来月大分に出向くのです。亡父が農家の古家ごと買い取ったのが50年前、すでにそれまでに建てられていた納屋が廃屋状態であったのを壊したので、空き地が増えたのです。たまに交わすlineのやり取りが唯一の情報交換連絡手段なのですが、そこは病気のなせる業、もともとへそ曲がりで意固地な家系であり、すぐに怒りだしへそを曲げるのです。

先日、ラインで病状や現況を尋ね、車の運転を控えて出来るだけタクシーを使ったら?と送った途端、猛烈な勢いで怒りの返信がきて「お前の指図は受けん」と大変な立腹でありました。「もうlineの返信もしないし、庭木を植えに来るな」とえらい剣幕でした。

でももういちいちそんなことに一喜一憂しても仕方ありません。兄だって酷い病気とがん治療のために辛くしんどい思いをしているのです。いつ意識不明になっても、あるいはそのまま両親のもとへ旅立ってもおかしくない病状であります。ワタシだって、だんだんお迎えが近くなっているのを実感しております。そんな状況で、飛行機に乗って「デコポン」やら清見オレンジや蝋梅などを植樹し、花壇を作りに出かけるのはほとんど自己満足です。そのくらいしか、もはや兄にしてやれることはないと考えているので、彼が怒っても関係ありません。兄にせよ自分にせよ、明日・この先のことを占う術はありませんが、取り合えず今日はなんとか悪いことが起きずにいて欲しいと願うばかりであります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする