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小島教育研究所

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プリンターで独走する日本企業(キャノン、エプソン) 何故これほどまでに独走するのか?その秘密。

2011-08-24 | コンピュータよもやま話

コンピュータガ実用化されてこのかた、しばらくはアルファベットと数種の記号、カタカナしかコンピュータは扱えなかった。ワープロ専用機が出来るまで、日本語をコンピュータで扱うことはほぼ出来なかった。それは、文字コードの問題であった。初期のコンピュータでは文字コードは1バイトコードしか認識しなかった。8ビットで識別可能な文字種は128文字なので、とても漢字など扱うことは、はなからむりなことであった。漢字を無理なく扱うには、2バイトコード体系を取らない事にはどだい無理な相談だった。

そこで、JIS漢字コード第1水準、第2水準が制定された。急速に発展するPC。16ビット時代をむかえて、ソフトウェア側からの要請で、マイクロソフトはシフト・ジスコードを推奨し始めた。また、漢字を出力しるためにプリンターヘッドのピン数が1辺当たり22ピンとか24ピンのドット・マトリックス・プリンターが考案された。複雑な漢字を出力する必要から、プリンターの作成技術は逆に日本で急速に発展した。

一方、アップル社のマッキントッシュはその多彩な表現力を備えた豊富なソフト群があり、中でもDTP(デスクトップ・パブリッシング)用の高解像度プリンターの出現が望まれていた。それを世界で最初に実現したのは、キャノンのレーザーライターであった。漢字で悩まされ続けた日本だからこそ出来た、出力機における華やかな成功である。エプソンはその昔、第二精工舎といわれ、8ビットパソコンQC-10を発表し、ヨーロッパで高い評価を得ていた。(OSはデジタルリサーチ社のCP/Mであった。)日本で買うプリンターはキャノン、エプソン、HPと相場が決まっている。他のメーカーも自社ブランドでレーザープリンターを発売しているが、出力エンジンは大半がキャノンかエプソンのOEMである。2バイトコオード体系中、日本語の成功があって、中国語、ハングル用のワープロソフトも生まれ始めた。

2バイトコードのハンディを乗り越えた日本人の先達には、頭が下がります。

以上から、ハンディは逆に成句へのキーなのかも知れないことが分かります。

「クラブでも、勉強でも、何事につけても、環境のせいにすることなかれ。」

劣悪な練習環境の中から、あのナデシコ・ジャパンは世界のTOPに立ったのだ。

 


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