TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

数学のおもしろさ

2006年05月08日 17時39分53秒 | 数学

 数学がどんなときおもしろいかといえば、「無限」を扱ったときではないだろうか。たとえば「証明」。文字を使った証明で、 「5つの続いた整数の和は5の倍数であることを証明せよ」という場面。

証明  中央の数をnとすると、5つの続いた数は、
   n-2,n-1,
nn+1,n+2 と表せる。
    したがって、5つの続いた整数の和は
         (n-2)+(n-1)+n+(n+1)+(n+2)= n-2+n-1+n+n+1+n+2=5n
          n
は整数であるから5nは5の倍数である。
  したがって、5つの続いた整数の和は5の倍数である。

 これが証明だが、「これでどうして証明になっているの?」と聞いても
分からない生徒が多い。「これでどんな数の場合でも説明がつくの?何で?」と言ったところ、「文字はどんな数にもなれるから」と発言した生徒がいた。nは整数のどんな数にもなれるので、さまざまなnを上の式にあてはめると、5つの続いた整数の様々な場合になる。
 文字の「結集作用」というのだが、文字はどんな数の場合も表すから、上の証明であらゆる「5つの続いた整数の場合を示すことになる」文字を使ったことで、無限の場合を説明することができる。これが数学の偉大さだろうと思う。「無限」を扱ったときに数学のおもしろさを実感させることができる。

 

 

 

 

    
    

   

 

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2 コメント

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そっかぁ・・・。 (かえる)
2006-05-08 18:57:10
私は、n,n+1,n+2,n+3,n+4,としてしまいました。

真ん中をnにすれば5nで綺麗に証明出来るんですね。

私の回答だと5n+10になりますね・・・。
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Unknown (takasu)
2006-05-09 07:32:24
それでもいいのです。教科書では、かえるさんのやりかたと同じです。
返信する

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