TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

証明「は」と「が」

2014年04月25日 01時23分54秒 | 数学
時間講師をしていたとき、次のような例題の説明をする場面になった。


平行四辺形ABCDの対角線の交点をOとし、
対角線BD上に、OE=OFとなるように
2点E、Fをとれば、四角形AECFは平行四辺形に
なります。
このことを証明しなさい。

証明は簡単で
=================================
平行四辺形の対角線は、
それぞれの中点で交わるから
     OA=OC
仮定から、OE=OF

したがって、対角線がそれぞれの中点で
交わるから、四角形AECFは平行四辺形である。
========================================

教えたのは応用クラスの生徒たちだったので、理解はしてくれたが
「は」と「が」の区別を強調することで、さらに理解が深まったような
気がした。授業にも結構力が入り反応も良かった。


以下、「は」と「が」の区別
========================================
平行四辺形の対角線
それぞれの中点で交わるから
     OA=OC
(平行線の対角線の性質を具体的に表したのが
 OA=OC なので「は」を使っている。)

仮定から、OE=OF

したがって、対角線それぞれの中点で
交わるから、四角形AECFは平行四辺形である。

(OA=OC と OE=OF を受けている。対角線が中点で交われば
平行四辺形になるための条件を満たしているので。「が」が使われている。)
=========================================

 こうした言葉の違いを強調すれば、この例題の証明は少しは分かるように
なってくるとは思う。
だが、「平行四辺形の性質」とその逆の「平行四辺形になるための条件」
の違いが分かる応用クラスの生徒たちには良いかもしれないが、
証明そのものが分からない生徒にとってみれば、いくら「は」と「が」
の違いを説明しても納得してはくれないのではないかとも思う。
「仮定」と「結論」の違いが分からないと証明はチンプンカンプンであるからだ。

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