TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

公式を利用した因数分解

2007年07月12日 17時13分03秒 | 数学
公式を利用した因数分解の指導。
例によってxの2乗はx^2と表すことにする。

前にx^2+3x+1=(x+1)(x+2)などの話は書いたことがある。

x^2+5x+6=(x+2)(x+3)をやってから、x^2-5x-6は?とやると引っかかる。

x^2+(a+b)x+ab=(x+a)(x+b) の公式を使った因数分解では、まず一番最後の数に目をつける。



だから、x^2-5x-6 は-6に目をつけるのだが、
私は「6に目をつけて、6をかけ算で2つに分けてみなさい」と言う。

6=1×6
6=2×3

この中で「5」が出来そうなのは?両方とも5になりそう。
どっち? 1,6を使うのか、2,3を使うのか?
しばらく考えさせると、1、6を使うことに気づく。
このときどうして2,3ではだめで1,6だといいのかを聞く。

生徒「最後の数がマイナスだから」
 「何で?」
生徒「2つの数をかけてマイナスだと、たしたとき2,3だと5にならない」

だいたいこの問答で決まり。


それから、x^2-5x-6=(x 1)(x 6)とやって、それから符号を考えさせる。
「たして-5になるのだから、+1と-6だね。」

こうして、x^2-5x-6=(x+1)(x-6)

次に、x^2-10x-24をやる。たいてい(x-4)(x-6)と間違える。

24を分けると、 1×24、2×12、3×8、4×6
このなかで10ができるものは、2,12と4,6

「どっちだか見分ける方法は?」と聞く。
生徒「・・・」
生徒「最後の数がマイナスだから、引いて10になる方で、2,12」
「正解!」

x^2+5x+6=(x+2)(x+3)
x^2-5x+6=(x-2)(x-3)
x^2+5x-6=(x-1)(x+6)
x^2-5x-6=(x+1)(x-6)
この手の問題はこのパターンの他に

x^2+10x+24=(x+4)(x+6)
x^2-10x+24=(x-4)(x-6)
x^2+10x-24=(x+12)(x-2)
x^2-10x-24=(x-12)(x+2)

x^2+15x+54=(x+6)(x+9)
x^2-15x+54=(x-6)(x-9)
x^2+15x-54=(x+18)(x-3)
x^2-15x-54=(x-18)(x+3)

これらは教員になってからすぐに見つけた。
x^2+5nx+6n^2=(x+2n)(x+3n)
x^2-5nx+6n^2=(x-2n)(x-3n)
x^2+5nx-6n^2=(x-n)(x+6n)
x^2-5nx-6n^2=(x+n)(x-6n)
で、nに1,2,3・・・・を代入すればよい。

最近見つけたパターンは

x^2+13x+30=(x+10)(x+3)
x^2-13x+30=(x-10)(x-3)
x^2+13x-30=(x+15)(x-2)
x^2-13x-30=(x-15)(x+2)
現任校にきて、教科書にあったのを見た。

一昨年見つけたパターンは
x^2+17x+60=(x+5)(x+12)
x^2-17x+60=(x-5)(x-12)
x^2+17x-60=(x-3)(x+20)
x^2-17x-60=(x+3)(x-20)

引っかけ問題に使えそう・・・。


他にあったら教えて下さい。
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