2つの体に包含関係があると、大きい方の体が小さい方の体を係数に持つ
ベクトル空間となる、ということがさっぱり分からなかった。
第2章から読み始めたからだ。
もしかすると第1章の部分を知れば分かるのではないかと考えた。
しかしこの部分はすでに日本語訳の本が出ており、日本語で読んで
みても良く分からなかった。
当時、学生時代の友人からTeXという数式が自由に書けるソフト
の使い方を教えてもらったので、それを使って、第2章の部分を
数式を使って書き直していた。プリントアウトして学習すれば
よく分かるかとも思った。
そんな時、大学時代の恩師に会う機会があったので、メールで
お願いしたのか直接お願いしたのか、第1章の部分のコピー
が届いた。本当はArtinの本がいただけるはずだったが、
先生は別の学生に本をあげてしまったそうで、コピーが届いた。
その時私は大変感激し、TeXで第1章を書き直し、先生に送ったことがある。
TeXで書き直せば、いい教科書が出来ると思ったのだ。
しかしそれから何年か後に、神田の古書店で、Artinの本を見つけた。
この本わずか600円。これでTeXで書き直すのをやめた。
この本は他の大きな書店にもあった、
話しを戻そう。
つづく