11月14日 金曜日
今日も朝から雨でした。「花蓮・太魯閣(トロコ)渓谷観光ツアー」に参加しました。(22,910円)
実は、このツアーは、私が台湾に発つ前は、希望者が少なく、催行されるか決まっていませんでした。
11月6日頃催行が決定したとのメールが入りましたが、旅先なのでバウチャーを印刷できません。
ツアー会社のホームページの「バウチャー印刷」中に、"FAX"送信欄があり、宿泊先のホテルに送信しろと言うことでした。
申し込み時点では、ホテルピックアップ時間が7~7:30とあり、私には時間が早すぎてネックでした。
ツアーには、往復飛行機・往復電車・往路飛行機、帰り電車など色々あり、私は一番楽そうな往路飛行機、帰り電車を選びました。
ホテルピックアップ時間が8時となって一安心、ところが泊まっているホテルの朝食時間は
7時からなので私にはトイレ問題がネックでした。
天気予報を調べようとパソコンの電源を入れる、何とクラッシュしてしまい、あわてましたが、
何とかシステム復元モードで復帰し、7時10分前にレストランに行くと空いていたので、
大急ぎ・ちょっと少な目の朝食を食べ終わり、準備をしていると、10分前にレセプションから電話が入り、
ツアー会社が迎えに来ました。
途中でいくつかのホテルに立ち寄って参加者をピックアップし、ツアー参加者は私以外は、
東北の花巻から参加したツアーの人々8人でした。
花巻発からのツアー参加者がなければ私のこのツアーも催行されなかったわけでした。
彼らは、今日は一日フリーで、ツアーのオプションの中の一つにこの現地ツアーがあって参加したとのこと。
ガイドを含めて10人なのに大型観光バスなので実にゆったりでした。
以上、前置きがだいぶ長くなりましたが、8:25に台北松山空港に着き、9:00出発でした。 花蓮空港
松山空港は、とても小さな空港ですが台北に地下鉄ですぐなので便利です。
乗ってすぐ、紙パック入りにジュースが配られ、飲み終わらない30分ほどで花蓮空港に到着しました。
Trans Asia航空という会社でした。80人乗りの小さなプロペラ機でしたが満席でした。
花蓮空港は昔は多くの飛行機が発着したのですが今は台北に4便、高雄に1便しか無くなったと言うことです。
電車の便が良くなったからのようです。
観光バスで太魯閣渓谷に向かうのですが、オフシーズンのような静けさで、広い道路に車はまばらでした。
太魯閣渓谷入り口
橋の欄干が大理石できた橋、橋の入り口に急階段があって、トレッキングトレルに降りられます。
コースは4.5キロあるので一日歩きの感じだそうです。
子を背中に背負ったシシ
過日、台風などの大雨で土砂崩れなどが各所であったそうで、あちこち工事中、
片側一車線の通行規制などで予定の時間を大幅に超過し、ツアーにあった「少し歩く」は、割愛となりました。
さらに電気が止まっていて、信号はなく、手信号とトンエル内も無灯火です。
ガードレールも頑丈でなく、かなりヒヤヒヤものでした。
燕口 燕の巣になっているそうです。
11:30、緑水と言うところでトイレ休憩をして来た道を引き返しました。
帰りは不思議なことに渋滞が無くスムーズでした。
長 春 祠 12:15、三つの祠がある長春祠に泊まって写真を撮ることが出来ました。
道路建設で200人以上が工事関係者が亡くなり、この地に慰霊の祠が三つ作られたそうです。
ガイドの彭(ホゥ)が、写真を撮ってくれました。
この大きな木は鳳凰の木と言い、木の実は毒があって食べられないそうです。
ツアーに付きものの大理石の加工工場見学とは名ばかりで、宝石のショッピング店です。
店員が客の三倍もいて、威圧され、私はさっさと退散しました。
12:45から1時間の昼食、ビールを飲みました。
アミ族の踊り 南島文化劇場
最後に何人かの観客が舞台に上げられ、一緒に踊りました。それを踊り子が写真に撮っていました。
踊りが終わると10センチメートルほどの丸い大理石の真ん中にその写真が貼られたペンダントが400元で売られました。
花蓮駅に戻る車窓から 花蓮駅
花蓮駅に15:15に戻り、15:30の電車(指定席)に乗り、帰路に着きました。
予定より少し遅れて17:45に台北に到着、台北駅東三門(東口3番出口の意)を出たところで、
台北のガイドの蝶さんと待ち合わせ、合流し、ホテルまで送ってくれました。
台北市内はすごい渋滞で、ホテルに着いたのは19時ちょっと前でした。
花蓮のガイドは彭(ホゥ)さんは、昔運転手をし、その後ガイドになったそうです。
台湾では、公的な灰皿が置いてあるところ以外ではタバコは「ダメよダメよ」とのこと。
正直な所、太魯閣(トロコ)は是非訪れたいところとは私には言えません。
トレッキングしたい人には魅力的と思いますが、その場合は花蓮あたりに1泊しないと無理でしょう。
--------------------------------------------
11月15日 土曜日
昨夜は、寝るのが遅くなり、また今日はのんびりと行こうと思ったのですが…、
朝起きて、空を見ると朝焼けでしたので、今日は久しぶりに晴れだな、ゆっくり出かけようとのんびり、
たっぷり朝食を摂り、9時過ぎにホテルを出ると何とまた雨でした。
ホテルの隣はツアーがお土産ショッピングに寄るお菓子屋で、私も出かける前に立ち寄ってお土産を買いました。
町中で買うより少し高い様ですが買うことにしました。
ホテルの部屋にお土産を置いてホテルの傘を借りて出かけました。
淡水はメトロの淡水線の終点で、台北駅から30分以上かかったと思います。
4年前台北を訪れた時、淡水は訪れたことがあり、歩き出すと記憶が蘇ってきました。
土曜日で大変な人混みでした。
地下鉄淡水駅 大将軍爺廟
対岸に八里を望む 福佑宮
さて次の隆山寺の場所がどうしても分かりませんでした。
最初に聞いたのはお店の人でした、駅の方向に戻ってセブンイレブンの所を左に行けと教えてくれました。
これだと思って入ったのが淡水清水巌祖師宮でした。
私には、どうにも道教のお寺に見えたので、道士に聞くと、ここではないと隆山寺の場所を教えてくれました。
どうにも行き当たらないのでお店に入って聞くと英語が分かる息子を呼んできてくれました。
彼に教わった様に行くのですがどうにも分からず、市場の人に聞くと教えてくれたのは清水巌祖師宮でした。
仕方なくもう一度セブンイレブンに戻ってその前の店の女性に聞くと、お店を出てきて「あれよ」と教えてくれました。
先入観は恐ろしいもので、もっと大きい門構えを予想してしたので分からなかったのです。
でも入り口がどうにも分かりません。
こんな細い市場の中を通って行くとやっと入り口にたどり着いたのでした。
市 場
隆 山 寺
ここからは地図がはっきりしてあまり困りませんでした。
馬偕の銅像 馬偕さんはカナダ人牧師で19世紀末台湾に入り布教と教育・医療で活躍し、今日の真理大学を作った人のようです。
馬偕記念医院跡
淡水礼拝堂
小白宮(元淡水の税務司官邸跡) 無料 受付の女性が親切で英語で色々説明し地図をくれました。
私が「真理大学台湾文学資料展(馬偕博士の旧居のようだ)」の前で入って良いか迷っていると、
出てきた若いカップルの男性が英語で話しかけて来ました。
入ることが出来るのですかと聞くと、「入れます、淡江中学校内も入れます」と教えてくれました。
私は、ナイスカップルとお礼を言い、淡江中学に向かいました。
真理大学台湾文学資料展
淡江中学 私立の学校ですが、ガードマンにパスポートコピーを見せると、「どうぞどうぞ」と手招きします。
太っ腹と言うしかありません。校内を開放し、自由に散策して良いというのです。 八角堂
埔頂石
原住民石版屋根
淡江中学校史館
私はトイレに行きたくなったので、校内の喫茶店に入りトイレを借りようとしたら、
校舎内のトイレを使って良いと言うのです。
ここを出ると、真理大学本校があり、ここも自由に入ることができます。
大礼拝堂
校内は広いので、大礼拝堂だけ写真を撮って外に出ると牧師堂とか色々あり、通って行くと何と小白宮の裏門に出たのでした。
周辺
紅 毛 城
ここから忠烈堂、砲台跡もあるようですが遠いし、時刻も12時を過ぎたので引き返すことにしました。
海岸
麺と豚肉の昼食
野柳自然公園に来た時、基隆の港町風景が欧米風のそれに見えて、なぜか懐かしく再訪したいと思っていました。
メトロの淡水駅に戻り、台北に戻るか基隆に行くか迷いながら、バスターミナル・基隆行きのバス停を探していると、
目の前にそのバスが向かって来ました。私が手を挙げると、停留所ではなかったのですが止まってくれました。
席は埋まっていました。男子学生が私に席を譲ってくれました。
時刻は1時15分頃だったと思います。バスは海岸沿いを猛スピードで走りました。
基隆までは約2時間なので緊張感が薄れ、爆睡してしまいました。
途中、金山などいくつかの町を通り、基隆(キーリン)に着いたのは15:30を過ぎていました。
バス代は120元だったと思いますが、カード支払いですので正確ではありません。
雨が相変わらず断続的に降り続けていました。
基隆も歩けばおもしろそうでしたが、時刻も遅くなったので、極楽寺と慶安宮だけに行くことにしました。
途中小さな観音寺がありました。
極 楽 寺
中正公園 この急階段を上ると基隆港を一望できるようですが、あきらめました。
慶 安 宮
基隆駅に着くと16:15程でした。
台北までの在来線の切符を買うと41元で、時刻を聞くと16:40でした。
区間(各駅)電車でした。単線なのでしょうか25キロほどなのですが50分もかかりました。
運良くバスに乗れて、基隆を再訪できて良かったと思います。
バスの本数は多くないようなので、バスに乗り遅れたら、来られなかったでしょう。
淡水から基隆まで直線距離は遠くはないのですが、新山市、金山など海岸線を遠回りして通ります。
時々降る雨の中、猛スピードで走るバスの中から、荒れる海や通り過ぎる街をうとうとしながら楽しみました。
折しも、台湾の選挙投票日が11月29日に迫り、各陣営が必死の追い込みをはかっているようで、
選挙事務所では、盛大に炊き出しなどが行われている様子も見えました。
台北駅着は17:30、メトロで行元宮駅に戻り、コンビニでお弁当を買ってホテルに帰りました。
この日は時間があれば、基隆の仙洞にも行きたいと思ったのですがそこは行けませんでした。
逸山公園、建物のミニチュア博物館「袖珍博物館」も行来たいところでしたが行くことは出来ませんでした。
明日は、台湾・台北の最終日、飛行機は16時ですので、午前中ホテルの近くの行天宮と隆山寺参拝だけだと思います。
【11月15日、淡水、再訪基隆終わり】