マッシーパパの遠吠え

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中国デモの背景を得々と解説する中国通の先生にただ感心しているTVコメンテーターって本当に必用なの!?

2010-10-19 21:56:33 | Weblog
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「中国四川省綿陽市で17日午後、反日デモが起きたという。尚、複数の香港紙は、16日の四川省成都市などにおける反日デモは 『各大学の学生会が組織したものだった』と伝えた。大学の学生会は共産党の下部組織、共産党義青年団の支配下にあり、事実とすれば、デモは当局の意向を受けた「官製デモ」だったことになる」と17日の「産経」記事(http://sankei.jp.msn.com/world/china/101017/chn1010171847005-n1.htm)。

このわかりやすい綿陽市の反日デモがTVワイドショーにかかると、なんとも面妖なことになる。

まず、18日の「朝ズバッ」では、中国情勢に詳しい専門家ということで、富坂聰というフリージャーナリストが生出演、「官製デモの可能性は低いというより、当局のコントロールが利かなくなっている」という。

さらには、デモの背景に「学生の就職難」があり、その不満がエスカレートしたと説くのである。

ところで、この御仁、「スパモニ」にも収録出演して、ここでも、経済発展と学生の就職難の矛盾を語る。

ただ「朝ズバッ」にないのは、中国の馬報道局長の「日本側の誤った言動に怒りを表すのは理解できる」としながらも「合法的理性的に愛国の熱情を表現すべきで、理性を欠いた違法な行為には賛成しない」とする発言。

彼はこれこそ中国の危機感の現れで、その中国の焦りを甘く見て、日本に伝わらないのがむしろ問題だという。

ま、後段の「甘く見て」はその通りだろうが、デモの真相が「学生の就職難から来る暴発」には恐れ入ってしまう。

いや、驚くのはむしろこれから。例によって、KY鳥越がトークの口火を切っていうことには、

学生デモの本当の原因は江沢民の「愛国教育」が「染み付いているから」と、わざわざ用意したフリップをかざして得々とのたまう。

勿論、ここでも吉永みち子女史に、「染み付いているのはわかるが、むしろ、染み付いたものが(政府に)どう利用されたかである」とやんわりいなされたのである。

いやはや、”しゅんたろう”のまたまたミスリードで、「反日デモ」も結局、中国のお家事情でチョン。

閑話休題。ワイドショーといえば、ほかにも「ミヤネ屋」が、中国人の一橋大で教えている王雲海教授に解説させていたが、彼はこの直接原因を、日本のデモ隊が中国大使館に抗議する予告を学生たちがネット上で知り、対抗上、起こしたものだとする。

従って、官製デモでもなければ、学生の就職難などの不満から起こったものでないときっぱり否定、

考えられるのは、自然発生的に起こり、当局がそれを黙認したのが正しい見方だと言うのである(http://www.nicovideo.jp/watch/sm12470944)。

ま~、富坂先生の頼りない解説よりまだましだが、だからといって中国のデモはご案内のように届出制。厳しい統制の一党独裁の国だけに、(デモを)させるもさせないも政府の胸三寸にある。

ましてや、これまでも、何かと日本の方にアクションがあれば、必ず報復するやり方から見ても官製デモでなかったとはとても考えにくいこと。

その証拠が馬報道局長の「怒りは理解できる・・」の言に明らか。早い話、「政府として一定の範囲内は許す」が「それ以上は許さない」というところでは。

つまり、反日デモが燎原の火のように中国本土に広がれば、不満の多い彼らの中から、反政府運動に矛先が移り、天安門事件の二の舞にならぬとも限らないのでそれは困るからほどほどに、ということでは・・。

それにしても、不思議なのはマスコミ。四川省各地のデモが官製か否か、学生の就職難が背景にあるのか?どうでもいいことばかりにこだわる。

問題の本質は尖閣諸島への中国漁船の侵入。なかんずく船長による巡視船への公務執行妨害にあり、肝心なことはこれに弱腰対応した管内閣の失政に源があるということである。

しかも、中国人若者がネット情報に刺激されて、今回の騒動の元となったというのなら尚のこと、事件の真実を伝えなかった日本政府の責任は大きいということになる。

なぜ、事件を明らかにするビデオが公開されなかったのか?(公開がしかるべきになされていれば)いかに傲慢な中国人といえど、世界に発信された真実の中でこのような過激な騒動が起こせていたであろうか?

これこそが反日デモの真の原因でないだろうか?

そんなわかりきったことすら、コメントできないようでは、どこが中国通だの、コメンテーターと言えるのか。

ましてや、ミヤネ屋の春川正明解説委員のように、「中国大使館にデモしたのは日本人の感覚としてはある主義主張に沿った人がやっているので一般の人たちと違う」発言など、国民の感情を愚弄するもの。

あなたがどう思おうと勝手だが、自分の考えが日本の一般人だと言うのは思い上がりもいいところ。

だからこそ、「読売」は左に傾きだしたとマッシーパパが心配している証左でないか・・。

ともあれ、こんなマスコミが日本の弱腰外交を後押ししているかと思うと、まことに残念なことである・・。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。ご批判ご賛同、なんでもいいですからコメントもいただければ幸いです。♪

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