一足早く出た鳩山首相の「不起訴相当」にあやかりたいのか、自身の検察審での議決に対しても、「冷静な判断を」と期待したのもつかの間、翌27日に、「起訴相当」が公表された。
当然といえば当然、「検察庁の判断は国民目線に立っておらず、不起訴は納得できない」との告発者の訴えに検察審も耳を貸したのである。
なお、これにより、東京地検は3ヶ月以内に再捜査を行うが、よしんば、特捜部が再び不起訴処分にしても、検察審で起訴相当を再決議すれば、小沢氏は裁判所が指定した弁護士により強制起訴されることになる(wikipedia)。
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おそらく、小沢氏が本当に怖かったのはこの検察審の結果と、これを機に、一敗地にまみれた特捜部がリベンジだと闘志を燃やすことであろう。
そして、小沢氏の命運を握っている3人のキーマンの動きが気懸かりなのである。
①その一人とは捜査の指揮を執る大鶴基成次席検事。この人は本来なら、小沢事件捜査の失敗の責任を取って地方に左遷されるところを、3月1日付の「法務省人事」で「最高険検事」から「東京地検次席検事」へ呼び戻されたといういわくつきの人。
しかも、その理由が小沢不起訴を政治判断したキャリアと現場の間に齟齬が生じたので、その現場の不満をなだめるために呼び戻されたという。つまり、大鶴氏のカムバックこそ現場の面子を立てて、小沢捜査の継続を上層部が暗黙裡に認めたとも見なされるのである。
②そのことは、「zakzak」の「まだ安心できない? 小沢イライラ、特捜が元側近を事情聴取」の記事でも明らかなこと。
そこには、第二の人物、「小沢氏の元大物秘書だった高橋嘉信元衆院議員が東京地検特捜部の事情聴取に応じていた」のである。
さらに、記事は「特捜部が1月中旬、小沢氏の個人事務所や資金管理団体、大手ゼネコンなどを家宅捜索し、大量の資料を押収。国税当局の応援も得て、ブツ読みに当たってきた。また、法務・検察当局は今月初め、東京地検次席検事に、特捜部長経験者で「小沢氏を起訴すべき」と強く主張したとされる大鶴基成氏を抜擢している」と言うのである(http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100326/plt1003261631006-n2.htm)。
③そして、タイミングよく、先月24日に第三の男の水谷建設元会長が仮釈放されている。この御仁こそ、小沢秘書の石川被告に1億円の裏献金をしたと暴露した本人で、立件こそ出来なかったが、だからといってその疑惑は未だ晴れていない。
又、このことは決して、特捜のデッチ上げでもなく、「赤旗」にも、水谷建設幹部の証言があると書かれたぐらいで、まだまだ捜査線上から完全に消えたわけでもない。
④尚、このほかにも特捜部は捜査続行の別ルートとして国税当局とタッグで不正蓄財を洗うことも視野にあると、これ又、「zakzak」は言う。
確かにこの記事にもあるように、「(1)資金管理団体が所有する不動産は、代表者が交代しても相続税や贈与税がかからない (2)固定資産税を資金管理団体が支払っているのではないか (3)土地購入の原資と小沢氏が主張した家族名義の預金は生前贈与ではないか、贈与税は-等々」、疑惑は止まるところを知らないのだ(http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20100204/dms1002041233001-n2.htm)。
ま~、検察当局としても、昨今の「検察暴挙」の風評を取っ払うためにもここは威信をかけて、ものにしたいところ。
又、検察審のお墨付きを得たのだから、今度も不起訴ということでは、もはや「法の番人」としての面目が立たない。
しかも前回のように、検察上層部の人事と「不起訴」がバーター(?)では批判は免れないだろう・・。
一方、小沢氏も今の地位を維持しないと、彼らに隙を突かれかねないので一層、権力を誇示するに違いない。
ともあれ、リベンジの(結果の)予断は許されないが、万一、検察再不起訴の事態になっても検察審の再議決の可能性はきわめて高く、小沢氏は起訴されると同時にその栄華に終止符が打たれるのはまちがいないだろう。
又、このことは、マッシーパパのエントリー、『「ロッキード裁判批判を斬る」の著者・立花隆氏が、「”小沢不起訴”で、彼はむしろ大転落への道を大きく踏み出してしまった」と激白!?(http://massypapa.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-dcbe.html)』で述べたように、
立花隆氏の「小沢不起訴で小沢は助からない。小沢はむしろ大転落への道を大きく踏み出してしまったのだ」と言うことが立証されることでもある。
いや~、それにしても、小沢独裁体制を蛇蝎のように嫌っている人々にとっては待ちに待った朗報でないだろうか・・。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。ご批判ご賛同、なんでもいいですからコメントもいただければ幸いです。♪
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