マッシーパパの遠吠え

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臓器移植改正法案はひょっとして新しいビジネスモデルになる!?

2009-06-20 17:39:40 | Weblog

臓器移植法改正案は18日午後、衆院本会議で採決され、脳死を「人の死」とすることを前提に、現行では禁止されている15歳未満からの臓器提供を可能とすることを柱としたA案が賛成多数で可決された。

いや~、国民は突然、出てきた問題に混乱しているのでないだろうか。マッシーパパも分からないことだらけである。

まず、改正案がA案B案(臓器提供可能年齢を現在の15歳以上から12歳以上に引き下げる) 、C案(脳死の定義を厳格化する)、D案(15歳未満について家族の同意と第三者による審査を条件に可能とする)と複数提案されたこと。しかも共産党の棄権を除き、全政党が党議拘束をかけずに議員個人の判断に任せたという(http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090618-OYT8T00579.htm)。

ーーーどうやら、その理由はこの法案が議員提案だからか。それにしても、こんなミス・コンのようなやり方を許すのなら政党もいらなければ、議員もほんの少しでよいことになる。又、当然、国会で審議も尽くさなくとも、ロビー活動で済ませる。実際、わずか8時間の審議で、提案者の河野太郎議員がシャカリキに他の議員を説得して回ったようだ。

この法案、施行(97年10月)後3年をめどに見直すといって10年以上も棚ざらしにしていた。がWHOが臓器移植の自国内完結を促す指針を取りまとめる方向となり、15歳未満の臓器提供が禁止されている日本の小児患者は臓器移植を受ける道が閉ざされる可能性が出てきたことから、にわかに同法の改正論議が活発化したと聞く。

ーーーここにも、新学期が近づいてあわてて夏休みの宿題をするような、国会議員のいい加減さが見られる。しかも、言いだしっぺのWHOも新インフルでそれどころで無くなったというちぐはぐさ・・。

さらに不可解なのはA案に、この領域の専門家である弁護士や学会の人ほど反対が多いというから一層分かりにくいし、慎重な配慮が必要なのだろう。

つまり、①子供の脳死の判定が難しい ②虐待の児童が臓器提供の対象になる恐れがある ③何よりも法律で「脳死は死」と定義されれば今後、脳死状態の患者の医療保険適用が危ぶまれる。④救急医療現場の人手不足が深刻で、移植数の拡大に対応しきれない可能性が高い。⑤逆に臓器がほしいがために医師が患者家族に脳死を強要する可能性も否定できない、などなど・・。

ーーーこれらのいずれにも、今回は答えを用意していないのである。だからこそ拙速だといわれる所以なのかも・・。

④いえいえ、よく分からないのはこれだけでない。4大紙の社説が妙ちくりんなのだ。即ち、右派系の「産経」が『臓器移植 A案で参院成立を目指せ(http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090619/plc0906190304004-n1.htm)』、

「読売」も『移植法衆院通過 臓器提供の拡大へ踏み出した(http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090618-OYT1T01050.htm)』と題し、A案の積極的後押し。そして、奇妙なことに一切、問題点を掲げていない。

一方、人権・人道派の左派の「朝日」は『参院の良識で審議尽くせ(http://www.asahi.com/paper/editorial20090619.html?ref=any)』で、

「毎日」も『参院の良識で審議尽くせ(http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20090619k0000m070132000c.html)』とむしろ、慎重姿勢で歩調をあわせている。

ナンじゃこりゃ! いつもと逆じゃ。となれば、何か臭いません? きっと、この法案の裏に何かが、そして、「読売」「産経」といえば、もうひとつの顔、経済界との腐れ縁ですよね。

と念のためを思って、「日経」の社説も確認したら、何とこれまで、『移植医療の海外依存から脱する一歩だ(http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20090618AS1K1800318062009.html)』と、一応は個人の死生観と自国内で完結する移植医療の実現が両立する制度を目指してほしいと、バランスを装っているが中身は全面賛成に近い。

ーーーこれって、脳死をビジネスにする意図が隠されているのでないかと憶測するのはマッシーパパの勘ぐりに過ぎないのだろうか! そういえば、提案者も曲者の河野太郎でしたよね!・・。

ともあれ、衆議院はやっつけ仕事でやっちゃいました。せめて、良識の府といわれる参院だけは慎重審議を重ねてより良い答えを見つけてほしいものである・・。

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