マッシーパパの遠吠え

インターネット情報を丹念に読み取り、ニュースの裏に潜む真実を綴るあなたのためのブログです。

「MR.BRAIN-part6」-多重人格のトリックもいいですが、でもどっか変!?

2009-06-29 00:41:40 | Weblog

マッシーパパの遠吠え」はより多くの人に見てもらえるようランキング上位を目指しています。そのためにも皆様の応援クリックが必要ですのでよろしくご協力のほどお願いします。♪

<a href="http://news.blogmura.com/news_nihon/">にほんブログ村 国内ニュース</a>

<A HREF="http://blog.with2.net/link.php?666082">人気ブログランキング

「MR.BRAIN」の視聴率が上らないのも「毎回の殺人事件で描かれる大量の血しぶきや猟奇的な手法には「怖すぎる」「グロい」と批判があるからだという説がある。

確かに、マッシーパパも気になる処であるが、第6話(http://www.tbs.co.jp/mr-brain/story/story06.html)はどうやら、テーマが多重人格。普段の自分はおとなしいのだが(専門的には主人格という)、別の誰か(交代人格と呼ぶ)がバイオレンスなのでその解離性を強調するために必要だったというのだろう・・。

としても、茶の間に「血がドバッ」はいいものでない。因みに、なぜ、内田康夫の事件ものが人気するのかを考えれば分かる。即ち、いくら殺人を犯しても血の匂いがしないからだが、参考にしていいのかも・・。

処で、今回は前回と異なり、いきなり、犯人と犯行過程が分かった上で物語が展開される、いわゆる「倒叙(とうじょ)」という手法を取り入れたようだ。

ま~、この手のドラマでは「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」が特に有名なのだが、だからといってそこまでの複雑な推理は用意してなさそう。

毎回言っているが、あくまでもキーワードが「脳」だけに、どうしてもトリックに限界が生じてしまう。それだけに、ストーリーが雑になり、視聴者もドラマに心底、のめりこむことが出来ないのだろう。

果たして、今回はどうか。

「多重人格」という素材は良く、トリックも脳科学の色と文字の関係を利用したすばらしいアイデア。しかも、ネタ振りがなんと、前回の和音ちゃんのトイレの間違い実験にまで遡る懲りようなのである。

即ち、多重人格者は交代人格になっている間のことは一切覚えていないはずが、犯人の秋吉かなこ(仲間由紀恵)は交代人格の「俊介」しか知らない「青の扉=一般病棟の入り口」、「赤の扉=隔離病棟の入り口」の先入観で行動してしまった。

それは、九十九龍介があらかじめ、かなこに、「一般病棟を通って」来てくださいと(色を言わずに)指示したのだが、彼女は文字を見ず、「青」の扉を開けて通ってきた。九十九が「青」と「赤」の表示をすり替えていると知らずに・・。

さらに九十九は、精神鑑定の際に見せた俊介しか知らないカメラ設置のはずが、主人格のかなこもカメラ目線をした怪しいそぶりから、多重人格のウソにうすうす気づいていたというのだ。

そんなこんなの事実から、あくまでもかなこの多重人格はニセモノだと九十九の名推理で事件は解決したのである・・。

とこれで終われば、どうということはない。でも、今回もどっか引っかかるのである。

まず、かなこは、享楽的でさばけた性格の「しょうこ」、そしてかなこを青木の毒牙から救い、復讐に燃える「俊介」等、一人で何人もかねる多重人格者だが、林田はそれと違うかなこを目撃したという。

しかも、教師の殺害現場でチラミしただけで、「自分が見たのは本当の彼女でない」と・・。又、九十九も偶然、繁華街ですれ違い、見返りしただけで、林田同様に感じる。

ま~、このドラマの都合のよい偶然性は許すとして、そんな「one of them」の女性に都合よく惹かれるものか?犯人が女優の仲間由紀恵そっくりなら分からぬでもないが・・。

ドラマの中でもかなこは一切、俊介のことを知らないというのに、俊介はかなこの一部始終を知っている。10年前にヤクザの青木に誘拐された時の教師と同級生たちまで。マッシーパパなど、この時点でかなこと俊介は乖離などないと思ったのだけど(?)・・。

本来、復讐をするなら、直接、拉致した青木だけのはず。それが拉致の間接の原因(?)となった担任の教師と同級生をうらむのは逆恨みと思うのだが・・。

それも好(よし)として、なぜ、同窓会に出席していた見ず知らずのものまで無差別テロを犯すのか益々、意味不明。

又、15年も監禁されておりながら、どうして突然、脱出できたのか? 又、別の処でどうして、青木を見つけて殺人できたのかもつじつまが合わない。

納得しがたいのはこのほかにも、「よれよれのワンピースで脱出して、その後、教師犯行現場でのジーンズ、ステーキ屋での柄物のワンピース、さらに事件検証現場での白いワンピース。そして、同窓会でのジーンズ」と度々、衣装を着替えている不思議。青木に買ってもらったのか、青木から盗んだ金で途中買ったのか?・・。

10才から以降、TVだけが情報源で生育したのに、ケイタイを自由に扱い、拳銃の射撃の腕も100発百中。ありえな~いと突っ込みたいぐらい。

いくらヤクザさんでも、納屋に拳銃を不用意に置いておくだろうか? しかもたくさんの実弾と一緒に2丁も(?)・・。

そして、無意味なシーンは九十九の計画で和音を地下に残したまま、食事に出かけるが、和音に真っ暗な閉所の恐怖を実験してもらうつもりなのだろうが、それが事件の解決とどうつながるのかさっぱり分からない。などなど

ま~、きりがないのであら捜しはこのぐらいにして、いいこともひとつ書いておこう。

それは、かなこのカメラ目線を見つけた生物学者の難波丈太郎が和音から「どうして難波さんは・・」と問われていったセリフ、「批判を覚悟で言えば、俺は精神鑑定を科学と認めていない。こんなことで人がだまされるのが許せない」である。

良くぞ言ったりと、マッシーパパは思わず手を打ったよ・・。だってそう思いません。

最近の裁判は、秋田の畠山鈴香の幼児殺害や光市の少年による親子殺害等、いずれも精神鑑定で有利な判決を導こうとする風潮がはなはだしい。

刑法39条1項「心神喪失者の行為は罰しない」を我田引水しようという魂胆が丸見えなのだ。

きっと、この作者もこのドラマの深奥にその思いをこめたのでないだろうか? そう思うのはマッシーパパの考え過ぎ!?

最後までお付き合いいただきありがとうございました。ご批判ご賛同、なんでもいいですからコメントもいただければ幸いです。♪