マッシーパパの遠吠え

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解散の時期めぐり 与野党三すくみ!?

2008-10-03 08:33:18 | Weblog

麻生閣下は1日、小沢代表の解散要求に対し、「(解散の時期は)私が決める」と答えた。そして、昨日も更に、参院民主党興石氏の「補正成立直後の解散要求」に対し、「解散より景気対策を優先したい」とかわす。

これを受けて、マスコミの一部に早や、解散先延ばし論が出てきたようだ。曰く、「毎日」は『<麻生首相>追加の景気対策に意欲 解散先延ばしもにじませ』と題し、総理の「民意は解散より補正予算」の言葉から、早期解散の目は遠のいたと読む。

すなわち、「補正予算の原案を作った後に米国の金融危機が出てきた。実物経済に与える影響は大きい。『さらに』という声が出てくるのではないか」との総理の言に先延ばしのキーワードがあるというのだ(http://www.excite.co.jp/News/politics/20081002/20081002M10.143.html)。

又、日テレは解散したくても、直近の自民党が独自に行った選挙予想調査が、あまりにも悪く、過半数に達するか、あるいは、「割れる」可能性もあって踏み切れないとも言う(http://www.news24.jp/119958.html)。

それにしても、マスコミ報道とはいい加減なもの。確か、つい数日前には産経、中日、共同通信などの記事に、又、TVワイドショーでも「10月3日解散、11月2日にも投票」と騒いでいたっけ。

中でも、「朝日」など、『10月26日総選挙へ 3日解散、自公合意』と規制事実のような書き振りだった。それも、9月18日の段階にである(http://www.asahi.com/politics/update/0918/TKY200809170332.html)。

ともあれ、こういういい加減な記事を業界用語では「飛ばし記事」というそうだ。あるいは「与太記事」とも言うようだが、語源は、「与太を飛ばす(無責任なことを言いふらす)」からではないかと思う。

つまり、このように、大勢が早期解散になびきながらも、情勢が混沌とする場合、ちょっとした情報、たとえそれがしかるべき筋のリークであっても飛びつき記事にする類である。

たとえば、最近の例でも、「毎日」が「飯島秘書官がジュンイチローの引退発言に「小泉氏は(サプライズを生む)魔法のつえをなくしてしまった。次期衆院選で小泉氏が応援しても小泉チルドレンは負けるだろう」と捏造記事を書いたと訴訟を提起された。そして、同社は「引退表明数日前の談話を誤って引用した」と取り消しを発表している(http://www.47news.jp/CN/200809/CN2008092601001160.html)。

又、過去にも「朝日」が取材もせずに、田中長野県知事が郵政民営反対派と新党を起こすと虚偽報道したケースもあった。いずれも、一寸、当人に取材するだけで誤りを妨げたはずである。

特にニュースの記事を追っかける場合、心せねばならないのは敵対する一方が、ためにするため、観測記事やリークを流すことである。今回の場合でも、早期解散を求める野党は別にして、与党の公明党もどちらかといえば、早期解散を望んでいる。

理由は党内の事情。来年秋の都知事選とかぶらないよう、総選挙はできるだけに年内の早いほうがよい。又、民主党に首の根っこを押さえられている「矢野元書記長との軋轢」も公明党のイメージダウンにかかる問題だから、予算委員会を長引かせて標的にされては大変。だからこそ、北側公明幹事長も「補正審議長期化したら解散」だと、ことあるごとに”解散”をリークしているのである。

一方、自民の先生方は、麻生政権発足早々、内閣支持率低迷だの、中山失言や小泉引退など、どんどん、マイナス要素が増えてくる。それに、総選挙の当落を独自調査したら、公明は1議席を落とすだけだが、自民党は惨憺たる結果に終わりそうで、小泉チルドレンなど、80数名のうち、1割も厳しいといわれれば、もうみんな、選挙が怖くなる。

だからといって、待てば回路の日和もなさそうだし、それこそ、このままずるずる日和見せねばならない状況になっている。もちろん、総理も自分ひとりの問題に終わらないゆえ、一層、慎重になるであろう。つまり、本人が強調するように「解散の”カ”の字も言ってない」のでなく、言えないのが本音だろう。

そんなこんなでマスコミもここにきて、急に沈黙、あれほど、3日解散、11月2日投票と合唱した連中もトーンダウン。あの、朝日も産経も音なしの構えになってしまったのだ。

まさに、閣下の得意然に言った「私が決める」が功を奏してきたのである。逆にこうなれば、あせるのが、選挙資金に不足する民主党と、お家事情を持つ公明党。先に伸びれば伸びるほど、予定が狂ってくるからだ。

となれば、閣下が小沢をじらし、小沢が「矢野問題」をかさに公明を揺さぶる。一方、公明は「選挙協力」を武器に自民に早期解散を迫る。まさに三すくみ状態、チキンレース(根競べ、度胸試しの降りたら負け)が始まったのである。

そして、お互い、絶対、敵失は許されないのである。勿論、それでも、すねに傷持つ閣僚の多い分、次に何がはじけるかわからず、民主党に有利なのは変わらないだろうけど・・。♪

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