まさおっちの眼

生きている「今」をどう見るか。まさおっちの発言集です。

ホトトギスはウグイスを親だと思っている!

2013-06-27 | 随筆
最近、少し変わったホトトギスの鳴き声が聞こえる。
巣立ちした幼鳥のようだ。
ホトトギスは中国南部などから日本に五月中旬頃やってくる。
そして、ウグイスの巣の中に托卵するものが半数いる。
動物は生まれてくると初めに見た者を母親と確信するという。
その点からみると、ウグイスの巣の中で生まれたホトトギスは、せっせとエサを運んでくれるウグイスを、やっぱり母親と思って成長するに違いない。
母親に至っても、自分より何倍も大きく成長するホトトギスに対して、やっぱり我が息子(娘)と思い続けるに違いない。
そうして初めて巣立ったホトトギスの鳴き声は、なにやらウグイスの鳴き声に近づけようと一生懸命鳴いているように聞こえる。
最近の変わったホトトギスの鳴き声はそのようだ。
一見「托卵」と言えばそこには「ダマシ」という悪意を感じる。
しかし、母子と思って、育ち、育てられたウグイスとホトトギスは、本当は森の中で、実に仲がいいのではないだろうか。
ウグイスに育てられたホトトギスは、何年経っても、森のなかでウグイスを見た時に「お母さん」と思うだろうし、ウグイスも「我が息子(娘)」と思うだろう。
托卵は悪意ではなく、実は仲のいい証拠でもあるのだろう。

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