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飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

映画「スパイダーマン3」(監督:サム・ライミ)

2011-07-14 | Weblog

■製作年:2007年
■監督:サム・ライミ
■出演:トビー・マグワイア、キルスティン・ダンスト、ジェームズ・フランコ、トーマス・ヘイデン・チャーチ、他

 

それまであまり積極的に見ようと思っていなかったスパイダーマンの映画、想像していた以上に面白く私の食わず嫌いであったというのがよく実感できた作品でした。「1」を見て面白くって拍手し、「2」は期待を裏切らずさらにグレードアップしているとなると、当然「3」も早く見てみたいとなるのです。シリーズものの映画は大抵は「2」以降は面白みが半減して期待を裏切られるのが多いのですが、スパイダーマンのシリーズはこれまでのところ期待以上の出来栄えだからサム・ライミ監督なかなかのもんじゃないと。 

で、単刀直入にどうなのかというと「3」はまあまあ面白かったもののあれこれいろいろ詰め込み過ぎたんじゃないのかなと。見ている側の情報の調整が追いつかなかったように思います。それというのも、エピソードが多くそれらの一つ一つをとっても一本の映画が出来上がってしまうくらいのヘビーなものばかり、逆にそれら一つ一つの説明が不十分であったとも言えなくもないのです。また、スパイダーマンである主人公 ピーター・パーカーは今回も人間的な側面を見せて悩むのですが、スパイダーマンである時の自分と普通の学生である時の自分のギャップが大きく乖離しすぎているところがだんだんとスーパーヒーローなのになあと、逆に目についてこなくもありません。また、遥かに人間のレベルを超えた他のキャラクター(よく言えばそうであるのですが現実的にはモンスターである)が何体も登場し、これまた現実を遥かに凌駕するどちらかというとウルトラマンとか仮面ライダーの世界となってしまう展開にここまできてしまうとなあとそれも戸惑いを覚えたりして。それがいいのかどうか、それは見る側の好みとなるのでしょうね。 

私がこの映画で素直にいいな、秀逸だなと思ったところは、宇宙から飛来してきた謎の寄生虫により寄生する宿主の悪の側面を開花させていくという性質により、スパイダーマンは黒のスパイダーマンとなっていくのですが、平時の時のピーター・パーカーは踊りながら女性に視線を送り街を闊歩するいかれたあんちゃん、遊び人風のピーター・パーカーへと変化していきます。ここの部分の描き方が、漫画で言えばヘタウマのような感じで、微妙なラインをギリギリ一杯に演出は走らせていきます。このズッコケ寸前の感覚が何とも言えずいい感じなのです。サム・ライミ監督のセンスの見せ所、ボクは成功しているように見えました。モテそうにない男がリズムにのってシェイクしながら色目線を送るのは下手をするとドッシラケになりかねない。だからボクはこのシーンが実は一番印象的であったのです。サム・ライミの感性に拍手です。

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