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飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

映画「スパイダーマン2」(監督:サム・ライミ)

2011-07-13 | Weblog

■製作年:2004年
■監督:サム・ライミ
■出演:トビー・マグワイア、 キルスティン・ダンスト、アルフレッド・モリーナ、他

今日もまたまたサム・ライミ監督作品の記事です。とても面白かった「スパイダーマン」の続編「スパイダーマン2」を取り上げたいと思います。昨日、サム・ライミ監督の「死霊のはらわた」から「スパイダーマン」への軌跡はある視点から見ると必然的であると思うと書いたのですが、その考えは基本的に変わらないものの、この「スパイダーマン2」だけを見ると同一人物による監督作品なの?と疑いたくなる部分も多々あるように思いました。というのもこれまでボクが見てきた限りのサム・ライミが監督した作品において、これほど主人公が悩み苦しんだところを描いたものを見たことがないからです。むしろウダウダせずに突進あのみ的な力強いキャラクターが多かったように感じます。

今回の主人公ピーター・パーカー(=トビー・マグワイア)はスパイダーマンとしての役割に悩み一度はスパイダーマンであることを捨ててしまうからです。それに伴い超人的な力もなくなってしまうところが、スパイダーマンとしての能力が心と密接に関わっているということがよくわかります。そう、今回の「スパイダーマン2」はアクション・ヒーロー映画であるなかに心の要素をかなり盛り込んだ作品となっていました。それがまたボクがこれまで見てきたサム・ライミ監督の作品にはなかった点であると思うのです。

では、それまでの流れと違うからどうなの?と思うのですが、逆にこの作品はサム・ライミ監督がホラー映画の中で描いてきたヒーロー映画の要素をただ突進するだけではなくさらに発展させ、全開させる形で構築したのだと言えるのではないでしょうか?ヒーローの悩みや迷い、ヒーローであることの意義、真のヒーローに出会った時に人はどう行動するのか(暴走電車をマスクなしで素顔をさらしながら止めたところ)など共感をよぶ要素を盛り込みながら作り上げた、どうだといわんばかりのアクション・ヒーロー映画なのです。

強さもあれば弱さもある等身大のスパイダーマン、老人賢者の知恵を授かりながら、悩みや試練を乗り越えたヒーロー、彼は一段と強くたくましくなり光り輝く、そして捕われの美女を救出し……。書きながら思うにこれは英雄譚として語られる神話的な普遍構造を持っている展開ではないかと。そのヒーローの潔さ、勇気、正義心が摩天楼を駆け巡るダイナミックなスパイダーマンの映像に反映され、よけいにその光景が美しくかっこよく見える。サム・ライミ、やってくれるじゃない。以前はこの監督は名前を知っている程度であったのですが、今回見てきた一連の作品とこの「スパイダーマン2」を見て、かなり要チェックの存在となりました。

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