「人でなしの恋」byJET
JET氏の単行本「黒蜥蜴」を購入、それに収録されていたのがこの「人でなしの恋」。ピグマルオニズム(=人形愛)の話です。漫画は一捻りしてあり、主人によって裏切られたその行為によって自身も人形の妖しい魅力に捉われてしまい魔界の住人となってしまったとも解釈できる終わり方になっています。
江戸川乱歩の作品の中では、ピグマルオニズムの話は「押絵と旅する男」がありますが、本作品を含むこれらの幻想譚は、どちらかというと“おとぎ話”の領域に入っているような気がします。物語性としては非常に異色、ありえないような話なのですが、どこか心理的な真実性のような、あるいは寓意性というか・・・を持っている。底に流れているのはファンタジーそのものではないかと思うのです。
ところで、このところ寺山修司と平行してその本を読んでいる澁澤龍彦は、乱歩の「人でなしの恋」について“まさにピュグマリオン伝説の現代版と称するにふさわしかろう”と書いています。
そして当の乱歩は人形について
“人間に恋はできなくとも、人形には恋ができる。
人間はうつし世の影、人形こそ永遠の生物。”
(江戸川乱歩「人形」より)
と書いているのでした。
※「人でなしの恋」の過去記事から
↓ ↓ ↓
乱歩NO.17・・・<人でなしの恋/1995年>
江戸川乱歩の研究?20⇒「人でなしの恋」から
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■小説(人でなしの恋所収)
JET氏の単行本「黒蜥蜴」を購入、それに収録されていたのがこの「人でなしの恋」。ピグマルオニズム(=人形愛)の話です。漫画は一捻りしてあり、主人によって裏切られたその行為によって自身も人形の妖しい魅力に捉われてしまい魔界の住人となってしまったとも解釈できる終わり方になっています。
江戸川乱歩の作品の中では、ピグマルオニズムの話は「押絵と旅する男」がありますが、本作品を含むこれらの幻想譚は、どちらかというと“おとぎ話”の領域に入っているような気がします。物語性としては非常に異色、ありえないような話なのですが、どこか心理的な真実性のような、あるいは寓意性というか・・・を持っている。底に流れているのはファンタジーそのものではないかと思うのです。
ところで、このところ寺山修司と平行してその本を読んでいる澁澤龍彦は、乱歩の「人でなしの恋」について“まさにピュグマリオン伝説の現代版と称するにふさわしかろう”と書いています。
そして当の乱歩は人形について
“人間に恋はできなくとも、人形には恋ができる。
人間はうつし世の影、人形こそ永遠の生物。”
(江戸川乱歩「人形」より)
と書いているのでした。
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