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飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

「死霊のはらわたIII  キャプテン・スーパーマーケット」(監督:サム・ライミ)

2011-07-10 | Weblog

■製作年:1992年
■監督:サム・ライミ
■出演:ブルース・キャンベル、エンベス・デイヴィッツ、マーカス・ギルバート、イアン・アバクロンビー、他

 

この間書いたように、サム・ライミ監督の「死霊のはらわた」が公開された当時ボクはそれを映画館でみて、作品の持っているパワーに驚き、閉塞空間の中で襲いかかってくる死霊たちに、心底怖わ~と思わされたことを強く覚えています。その死霊シリーズの3作目となるのがこの「死霊のはらわた3」なのですが、1作目を見た観客が3作目の内容がまるでアニメのような冒険活劇へと展開していくのを誰が予想し得たでしょうか?それほを飛躍した展開をみせているのがこの作品なのでした。

 

話は前作の続きを受けて主人公演じるブルース・キャンベルが、ぽっかり開いた時空を越える穴に吸い込まれて中世の時代へとタイムスリップするところから始まり、そこで勇猛果敢に死霊軍団と壮絶な戦いを見せるというもの。しかしこれが前作の「死霊のはらわた」とは似て非なるものに仕上がっているという次第。スプラッターホラーはどこ吹く風、まるでナンセンスなアニメを見ているようなはちゃめちゃさ全開で、むしろ冒険活劇か西部劇をみているような戦闘映画になっていました。中世の世界に放り出されたブルース・キャンベルの暴れっぷりは「2」の時よりもグレードアップしていて、コミカルだけど死霊に一歩も怯まない荒野のガンマンのような無敵のヒーローぶりを発揮します。さらに見せ場のひとつ?である彼の一人演技もどんどん派手になっていて一世一代のド派手演舞を見ているような感じでした。

 

とにかく映画は怖がるのではなく、笑えるものになっています。もしかしたらサム・ライミ監督は恐怖創造のセンスもさることながらユーモア創造のセンスの方が上回っているかもしれません。ブラックユーモアで苦が笑うこと度々の映画なのです。となるとサム・ライミの真骨頂はユーモアとかギャグとか笑いなんじゃないかとあらためて認識させられてしまうのです。キワモノ的な映画ではありますが、それを極めるとこうなったという作品でした。

 

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