飾釦

飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

乱歩NO.60・・・<怪人二十面相/1954年>

2006-10-09 | 江戸川乱歩
怪人二十面相

製作:1954年松竹
監督:弓削進
出演:若杉英二、藤乃高子、須賀不二夫

怪人二十面相が映画化されたのはこの作品が初めてである。映画会社は松竹。ボクの中では二十面相は松竹が作るイメージではないので意外です。映画が製作された時代が時代ですから、全体のテンポはおっとりゆったりです。台詞もどことなく棒読みな印象。当時のことはわかりませんが、子供達が観る映画ということで集中力が続かないのか3部構成となっています。

  第1部 人か魔か?
  第2部 巨人対怪人  
  第3部 怪盗粉砕

どうも週代わりで上映したようですね。この映画の二十面相、頬に大きなホクロがあります。それが目印。変装が見破られ二十面相に戻ると眉毛がつり上がり悪人顔となります。ところで、一緒に観ていた家内が変なことを言いました。「当時はブラジャーを着けていたのかな?」明智小五郎の女助手、おっぱいの形が妙に生々しいです。そのようなことには全く気がつかなかったのですが、女性ならではの視点なのでしょうか。

さて、明智小五郎は二十面相のアジトに潜入、対峙するのですが床がパッと開き、その下深くにに落ちてしまいます。そこでお決まりの水攻めです。明智危機一髪と思いきや、胸元まで浸かった明智、いつの間にか防水着を着ています。小林少年の力を借りて脱出すると軽々と防水着を脱ぎ捨てダブルのスーツ姿になります。(??)

同じく二十面相もそのアジトを脱出すべく変装をするのですが、鏡に向かってメイクを始めます。この第2部の冒頭から展開されるシーンが何とも印象に残りました。ラストは二十面相は捕らえられてしまうのですが海に飛び込んで逃げてしまいます。つまり、次回に繋がっているということでしょうか。


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