飾釦

飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

怪異の世界#31・・・映画「牡丹燈籠」(監督:山本薩夫)

2008-09-17 | ワンダーゾーンの世界
累(かさね)さんから、お露さんに戻ります。

「牡丹燈籠」
製作年:1968年
配 給:大映
監 督:山本薩夫
主 演:本郷功次郎、赤座美代子、小川真由美、西村晃、志村喬 、他

ボクが子供の頃にテレビで見たと何となく記憶している「怪談 牡丹燈籠」はこの映画です。見るまで気がつきませんでしたが、新三郎を演じた本郷功次郎が、死霊に取り憑かれ死相が出ている顔を見て思い出しました。子供心に目が落ち窪んだ顔は印象に残ったのでしょう。

監督は、「あゝ野麦峠」「戦争と人間」などを創った社会派監督の山本薩夫です。話しは女の幽霊が男のもとに通いつめ、とり殺す部分をメインに持ってきていますので、設定をやや変えております。家の都合による結婚せまられている武士・新三郎、町民たちの中に入って学問を教えている(寺子屋)心やさしい青年。お盆の夜に、既に死んでしまっているお露=玉虫は、新三郎を見て一目惚れしてしまう。この幽霊は玉虫という源氏名を持つ女郎だが、元は武家の娘わけあって吉原の女となった。そして、じいさんに囲われ床に入る段になって嫌気を差し自害したのであった。と、まあこんな風に三遊亭円朝の原作とやや設定が変えられている。

そしてお露は、宙を舞ったり刀で切りつけても歯がたたない、恐ろしい幽霊の側面を見せます。新三郎は怯えまくっているのですが、お露(=幽霊)は情に訴えかけ、それに負けてしまいます。彼は真面目に生きているのに、一方的に幽霊に惚れられてしまい死の淵をさ迷うのであります。考えたら身勝手な幽霊かもしれませんね。

この世に未練があると、裏の盆までその魂はこの世をさ迷うという台詞がありました。裏盆というものがあるわけですね。ちなみに、幽霊に100両持ってこいとお札はがしの取引をした伴蔵とおみねは盗賊に殺されることになり、想いが実現したのは幽霊にのみということになってしまいました。

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