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やまゆり園大量殺りく事件と森友学園疑惑の裁判。

2020-02-24 22:53:52 | 社会

令和二年2月19日同日に横浜と大阪で二つの注目される裁判があった。 横浜地裁では植松聖被告が19人を殺害した

罪を問われた第一審の弁護側の最終弁論が行われ大麻精神病を理由に「無罪」を求めた。  大阪では森友学園疑惑

で安倍首相と金銭的繋がりがあるとされる籠池泰典氏が詐欺罪での判決が言い渡された。 皮肉な事にこの二つの裁

判はどちらも現在の安倍政権に関係があるものである。 しかし裁判に対する被告の姿勢は全く違ったものになった。



2月19日横浜地裁で19人の死亡者を出した知的障害者施設津久井やまゆり園事件の第16回公判が開かれ、検察側は

死刑を求刑し、弁護側は精神障害の植松聖被告に「犯行は精神障害の影響で病的で異常な思考によるもの。無罪が

言い渡されるべきだ」と無罪を求めて終審した。 判決は3月16日に言い渡される。植松聖は「どんな判決が出よう

と控訴いたしません。」と述べた。

2月19日大阪地方裁判所は国や大阪府などから補助金1億7000万円余りをだまし取った詐欺などの罪で籠池泰典被告

に懲役5年の実刑判決を言い渡した。籠池泰典氏は「もちろん控訴する。最高裁まで当然戦う。」と述べた。

裁判に対して“疲れる”を理由に控訴を行わないと発言した植松被告に対して徹底抗戦の構えを見せる籠池泰典の対

照的な両氏は二つの裁判が同じ日に行われた事を知っているのだろうか。 どちらにせよ目の離せない事件と裁判で

はある。 植松被告が裁判による判決が出る前に私なりに一言ある。 


知的障害者施設で働く事に強い不満があるのならば、その職場を辞めれば良いだけの事ではないか。 その不満が何

故か助長されて何時しか日本社会に対する大きな変革の意志になり、ヒットラー信仰に目覚めさせる切っ掛けになっ

たのならば、 それは彼を犯罪に駆り立てた動機が職場のストレスとは別の場所にある可能性がある。  知的障害

者の介護職から始まった彼の日頃のストレスは日々の生活では発散されず、心の中に蓄積していき、その苦労も報わ

れる気がしなかった。 ストレスは植松に大麻を吸わせ、やり場の無い怒りとなり増幅し、 抵抗の出来ない弱い立

場の知的障害者に大量殺戮となって返って来た。 ならば植松の犯行は社会に対する強い不満を弱者の知的障害者に

向けた犯罪とも見ることが出来る。 施設内の知的障害者に殺意を抱くほどの強い不満を持っていたのか、 社会に

対する憤りを弱い知的障害者にぶつけたのかで裁判の判決は同じでも意味が大きく変わってくる、更には動機に関し

ては両方であることを裁判では理解しているだろうか。 どうせ死刑か責任能力を問われる極端な発想で裁判を進め

ていたら事件の本質を見失ったうえでの解決となる。
















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