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ホルムズ海峡の機雷攻撃から数日間での世界の動き。

2019-06-24 23:00:08 | 国内国際情勢
米国トランプ大統領が5月25日に訪日し、その後バトンを持った日本の安倍総理が6月12日にイランを訪問した。

13日にイランの核開発合意から米国が離脱した為に拗れていた米国とイランの関係を修復する仲介役を果たす為

にイランの最高指導者のハメネイ師と会談しトランプ大統領のメッセージを渡そうとするが交渉する相手では無い

と門前払いにされ、残念ながら米イラク関係の調停仲介外交は失敗に終わった。問題はそれだけではなく安倍首

相がイラン滞在中にも関わらずハメネイ氏と会談をした同日13日にオマーン湾で日本企業運航のタンカー「コクカ

・カレイジャス」を含む2隻のタンカーが何者かによって機雷による攻撃を受けた。 タンカーを攻撃した犯人

は今のところ明確には判明していないが米国とイスラエルはイランのハメネイ氏に関する武力組織の犯行だと主張

した。タンカーから不発だった機雷を回収するボートの様子を撮影した証拠映像も出している。


最早自作自演のテロが戦略的手段として当然のように使われている今の国際情勢の中では利害関係と証拠から安直

に判断してイラン犯行説を信じる事が難しくなっているのは言うまでもないが、米国も疑われているとはなかなか

一筋縄では行ない所が中東情勢らしい。18日にはイランの核開発を支持しているドイツのメルケル首相がウクライ

ナ大統領の歓迎式典中に抑えることが出来ない程の体の震えを見せて健康問題を不安視させた。脱水症状を起こし

たとみられている。20日には米国の無人偵察機がイランに撃墜された為にトランプ大統領は報復攻撃計画を進めて

いたが多くの死者が出るとして10分前に計画実行を思い止まった。僅か10日余りで急展開を見せる米国とイランの

関係を核開発だけに焦点を置いて語る事が出来なくなる日も近いだろう。そもそも2015年のオバマ政権時代に安易

にイラン核開発に合意したものだから、今になって問題が変化して蒸し返して難しくなってしまっている。


2012年に自民党が野党時代にホルムズ海峡が封鎖された場合のエネルギー問題をどのように対処するか国会で問わ

れた事もあった。それと同時にホルムズ海峡での機雷撤去作業に自衛隊を派遣するように米国から要請が在った場

合に日本は日米軍事同盟で自衛隊を海外派兵出来るかどうかも当時の軍事右傾化の波に乗って問われた問題でもある。

機雷攻撃が前々から予想されていた事であっても今となってはホルムズ海峡で機雷を使かったタンカーへのテロ攻撃

の米国犯行説の疑惑を深める事になってしまった。米国とイランの緊張状態は日本でももっと注目されても良いと思

うのだが何故かイマイチ反応が薄い。それもこれも今の日本の安全保障の問題が身勝手な妄想を繰り返したネトウヨ

全盛期を通過した後の内側から崩れた安全保障の劣化著しい状況から未だに回復していないからだろう。

ホルムズ海峡のタンカー攻撃に関してこのまま放置が続くならば、日本の防衛相や自衛隊がどれほどまでに空洞化し

ているか理解するには役に立つかもね。 多分おそらく日本の自衛隊はこのタンカー機雷攻撃で真面な対応は出来ない

だろう。しかしせめて米軍に世話を焼いて貰う位ならば可能かもしれない。







 







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