米国法によって国内では活動が禁止されていても海外では活動が許されるCIAです。彼らの仕事の一つに
外国で保守派政治を助長させることがある。日本も例に洩れずにCIAの活躍により保守派政治が育つ瞬間を
安倍政権に観ることも多い。安保法制や集団的自衛権の行使容認などWW2で敗戦した日本では戦後70年近く
アンタッチャブルであった軍事に関連する法案を整備する政治だった。それを人は戦後レジームからの脱却と
呼ぶのだが多少の政治の知識のある人はそこに安倍総理と戦後の時代にCIAと関連性が高かった彼の祖父である
岸信介の姿をダブらせるのだろう。しかしよくよく考えてみれば、サンフランシスコ平和条約や朝鮮戦争で
米国の命を受けて警察予備隊や保安部隊を創設するに至ったCIA絡みの総理大臣と言えば今注目されている安倍
総理の祖父に当たる岸信介では無く現在の財務大臣の麻生太郎の祖父に当たる吉田茂だ。 意外と勘違いしている
人が多いように思う。総理大臣になってからご先祖様にご報告として山口県の田布施町にある岸信介の墓参りを
する安倍総理の姿は何度か報道されてますが総理は決して岸信介の孫であることをネガティブに想っていない。
それどころか不甲斐無い余りにも不甲斐ない吉田茂の孫の麻生太郎に代わって自らが日本の宿命を背負い大戦後の
長きに渡る呪縛を自分の代で終わらせようとしている。 戦後70年談話によって次の世代に謝罪を続ける宿命を
背負わせないとする安倍総理の気持ちがお彼岸の日に何となく思えてくる。 子どものいない安倍総理なだけに
後世への政治的な繋がりを子孫という形で残せないデメリットを逆に活かしたように思う。 無用の用。