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【cinema】『しあわせな人生の選択』

2017-08-10 00:22:36 | cinema

2017.07.07 『しあわせな人生の選択』鑑賞@ヒューマントラストシネマ有楽町

 

試写会応募したけどハズレ ということで自腹で鑑賞。テアトル系会員は1,000円で鑑賞できる金曜日に見に行ってきた~

 


ネタバレありです! 結末にも触れています!


「カナダに住むトマスは、ある選択をした親友フリアンに会うためにマドリードを訪れる。会うのはおそらくこれで最後。滞在期間の4日間。2人は人生を楽しむ」というあらすじはちょっと違うかな。断り書きはしているけれど、あらすじの時点ではネタバレしたくないのでボカして書いたら中途半端な感じになっちゃった。まぁいいけど。大感動って感じじゃないけど、重いテーマをユーモアを交えて描いていて、心にじんわりしみてくる作品だった。そしてやっぱり泣いた。

 

セスク・ゲイ監督作品。脚本もトマス・アラガイと共同で手掛けている。公式サイトには簡単な紹介しかなく、毎度のWikikediaも英語版しかない。スペインのアカデミー賞と呼ばれるゴヤ賞を何度も受賞しているのだそうだけれど、作品を見るのは初めてで、お名前も今回初めて知りました。すみません 今作は監督がお母さまの闘病生活を体験したことで、この経験をユーモラスな形で残したいと考えたことから製作したとのこと。

 

毎度のWikipediaによりますと、2015年のトロント国際映画祭の現代ワールドシネマ部門と、2015年のサン・セバスティアン国際映画祭のコンペティション部門で上映されたとのこと。受賞歴としては、2015年のサン・セバスティアン国際映画祭では、リカルド・ダリンとハビエル・カマラが揃って主演男優賞を受賞。2016年2月に開催された第30回ゴヤ賞では、作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞(ダリン)、助演男優賞(カマラ)の5部門(最多)を受賞した。とのこと。

 

見たいと思ったのはリカルド・ダリンとハビエル・カマラ共演作だったから。ゴヤ賞ではハビエル・カマラが助演男優賞を受賞しているけれど、他の賞では2人とも主演男優賞受賞、もしくはノミネートとなっているので、おそらくW主演という形なのかと思われる。どちらが主演なのかとなると、やっぱりリカルド・ダリンなのかなと思うけれど、明確ではないけれどハビエル・カマラ側の目線で描かれていると思う。狂言回しというほどではないけれど。ということで、映画もトマス(ハビエル・カマラ)がカナダを出発するところから始まる。

 

トマスは曇天の中家を出て空港に向かい、飛行機に乗って飛び立つ。これはラストシーンと呼応する形となっている。カナダやマドリードの天候具合がよく分からないし、舞台となった4日間の季節がいつなのか説明がなかったように思うけれど、主人公たちはジャケット着用適度の服装だったので、春か秋? 物語のテーマやこの曇天具合からすると秋頃なのかな? 全体的に快晴という日はなかったように思うので、これはやっぱり意図的なのかなと思う。

 

うーん。どうやって感想書こうかな。というのは、前述したとおり実際のテーマは重いのだけど、描かれているのはおじさん2人の4日間。大きな事件が起こるわけでもないし、フリアンの現状についても説明的なセリフがあるわけでも、2人が切々と語り合うわけでもない。会話の中で自然に主人公たちの人となり、彼らの現状、そして再会と別れが描かれている。例えば、トマスがフリアンが出演する舞台を見に行くことで、フリアンが役者であることが分かるという感じ。全体的に監督の意図どおりユーモラスな形で描かれており、テンポもいいので飽きてしまうことはないけど、ホントに普通のことが描かれている。だから1つ1つのエピソードを事細かに書いても、あまり面白さが伝わらないかもしれない。実際は主演2人の演技が自然で楽しいのだけど、それを文章で表現できる自信がない

 

ということで、つらつら何が言いたいかというと、シーンごとに詳細と感想を書くのはなくて、自分が印象に残ったシーンや必要だと思った部分以外はザックリとした記載にしようかと思うということ。不要なシーンはなかったと思うけれど、記載しても伝わりにくかったり、おもしろく書けなさそうな部分については、シーン丸ごと省く場合もあるかもしれない。まぁ、勝手に書けばいいとは思うし、こんなブログ誰も見てないと思うけど、一応公開している以上はちゃんとしておきたいので、断り書きとして入れておく

 

さて、映画に戻ることにする。冒頭、カナダから旅立ったトマスがスペインに到着し、ホテルにチェックインするまでを淡々と見せる。そして、あるアパートへ向かう。呼び鈴を押すと出てきたのは初老の男性。トマスの親友フリアン(リカルド・ダリン)。フリアンの姿を見て涙ぐむハビエル・カマラの演技が素晴らしい! ハグはしたけど、 欧米人にありがちな、大きなリアクションが一切ない。単純に久しぶりに親友に会ったというだけではない、複雑な思いでいっぱいになって、とても感動して感情が高ぶっていることが、派手な演技はしていないのに伝わって来る。素晴らしい

 

2人は懐かしそうに、でも少しぎこちなく会話を始める。会話から少しずつ状況が分かる。フリアンはある重大な決心をし、それに不満を持った従妹のパウラ(ドロレス・フォンシ)がトマスに相談したことから、彼が訪ねて来ることになったらしい。フリアンは親友との再会を喜びつつも、トマスが自身の決心について苦言を呈するようならば、帰って欲しいと言う。それを受けてトマスはそんな意図はないと言いつつも、やはりチラチラと小言を言ったりする。この感じが上手い。この時点でフリアンが決心したことについて詳しくは語られないけれど、トマスがフリアンの体調を聞いたりする様子を見れば、それが病気に関連することであることは分かる。これ以降もこんな感じで、フリアンの息子や元妻など人はたくさん出て来るけれど、せいぜい従妹のパウラが潤滑油になるくらいで、まるで2人芝居を見ているような感覚。そしてこの2人の掛け合いが楽しい! ボケとツッコミというか、フリアンが振り回してトマスがサポートすると感じ。

 

翌朝、フリアンに連れられて行ったのは動物病院。そこでフリアンは愛犬トルーマン(トロイロ)についていろいろ質問をする。トルーマンは老犬なようだけれど、話の内容的にはフリアン亡き後、トルーマンをどうするべきかという相談らしい。里親に出す場合に注意すべきことなど細かく聞く。ペットも飼い主を失うとショックを受けるのだろうか? 医師はいろんな意見があるけれども、自分はショックを受けると考えるとのこと。事前情報としてフリアンが重い病であることは知っていたこともあるけれど、どう考えても自分の死後の話をしているのに、他人ごとのように、でも熱心に聞くフリアンの姿に、見ている側は状況を理解しつつ、重くなり過ぎることがない。そして、何も知らされずに連れてこられたトマスの反応がユーモラスで、ニヤリとしてしまう。ユーモラスなのであってコミカルではないのがいい。この辺りの語り口が上手いと思った。そして主演2人が上手い。

 

動物病院を訪ねた後だったかな? フリアンがトマスにお互いよい刺激をもらった的なことを言い出す。自分はトマスから見返りを望まないことを学んだと言い、自分はトマスに何を与えたかと問う。トマスは少し考えてから立ち向かう勇気だと答える。そんな会話を例えば飲みながらしみじみとかではなく、街角で立ち話的に話してしまうのがまたいい。

 

この後もフリアンはこの調子でトマスを振り回すことになる。まぁ振り回しているわけではなく、フリアンはフリアンの考えがあってしていることで、彼にとっては必然。そこに突然現れたトマスが異端分子なわけなんだけど。でも、見ている側はトマスよりももっと情報が少ないわけだから、彼目線で見るしかなく、結果トマス同様振り回されることになる。そして、それが内容の重さにも関わらずちょっと楽しかったりする。それは、やっぱりフリアンがトマスと一緒にいることを楽しんでいるからなのだと思う。その辺りもいろいろ上手い。

 

フリアンはトルーマンの里親探しをしている。LGBTの女性カップルの家を訪問する。2人は息子のために犬を飼いたいと考えていて、できれば1日トルーマンを預かって様子を見たいと申し出る。フリアンはこれを了承。息子ちゃんは登場しなかったけれど、きちんとしたカップル。フリアンは亡くなってしまうのだから、生きているうちに飼い犬の里親を探しておくというのは、飼い主の義務だと思う。でも、やっぱり何も知らないトルーマンが切ない

 

結局、もう1日様子が見たいということで、2日間トルーマンを預けるけれど、残念ながら先方から断られてしまう。切ない その後、別の里親候補に会うも、ゴージャス熟女はカフェ店員への態度から人種差別的だと判断し、断ることになりトルーマン問題は難航中。

 

翌日、フリアンはトマスを連れて病院へ。フリアンの病気は末期の肺ガンで、現在では全身に転移している。医者は化学療法を提案するけれど、フリアンはこれを拒否。今後も病院には来るし、痛みを和らげる治療は続けたいけれども、どのみち助からないのだからガンの進行を遅らせるための化学療法をするつもりはないと告げる。トマスは考え直すように説得するけれど、お前は今考え始めたけれど、自分は一年間考え続けてきたと言われてしまう。こう言われてしまえばぐうの音も出ない。もちろん簡単に納得できるものでもないけれど、確かに余命が数ヵ月延びるだけと言われればそうで、そのためにかかる費用も大変な負担。あまり売れているとは思えない俳優のフリアンには貯えもあまりない様子。治る見込みがあるならば、借金をしてでも治療をするだろうけれど、数ヵ月寿命が延びるだけならば、ある程度の年齢になっていればフリアンのように考えることもあるのではないだろうか。フリアンとトマスの年齢設定が分からないのだけど、リカルド・ダリンの実年齢は60歳。亡くなるには早いけれど、金銭的そして肉体的、精神的な負担を考えれば、化学治療を止めて、覚悟を決めて終活したいと考えるかもしれない。

 

そうこれは終活の話。だからフリアンはトマスを連れて葬儀社にも行く。葬儀の費用やら棺桶の種類。火葬にするのか、散骨はどうかなど。担当者も親身になって説明してくれる。海外のキリスト教圏の葬儀自体は映画などで見たことがあったけれど、そこに至るまでの手配などについてはあまり見たことがなかったし、コミカルなわけではないけれどユーモラスに描かれているので興味深く見てしまう。イヤ、大切なことだからね!

 

翌日、時間の空いたフリアンとトマスは、フリアンの息子ニコ(ウリオール・プラ)に会いに行くことにする。てっきりマドリードにいると思っていたトマスだったが、なんとニコはアムステルダムに留学中。それでも会いに行くと言い張るフリアン。しかも飛行機代はトマス持ち(笑) でも、このフリアンが病気のことは別としても憎めない人なのだった。トマスは金銭面では余裕があるようで、前日だったか前々日だったかに、いくらかお金を置いていくと申し出ている。そのままもらうのでは気が引けるので、何かの缶に入れておいてくれと言われたりしている。いくら親友でも何故ここまでトマスがするのかとも思うけれど、それはもうフリアンの人柄であり、トマスの人柄なのかなと思ったりもする。2人の出会いや関係については会話の中で交わされていたかもしれないけれど、そんなに詳細に語られるわけではない。なので、見ている側としては2人の友情については、見せられているシーンから感じ取るしかないわけで、その辺りの信頼関係とか、トマスばかりが手を差し伸べているように見えるけれど、逆の立場だったらフリアンもそうするのだろうとか、そういうことが理解できる演出になっているし、主演2人の演技から伝わって来る。そういうのが見ていて本当におもしろい。

 

話が反れてしまったけれど、2人はアムステルダムに向かう。留守電にメッセージを残したものの、直接連絡がとれないまま。大学ロビーで佇む2人。アンティーク調の素敵な校内。無事に会えるのか?と思うけれど、もちろん会える(笑) でも、突然来ちゃったので講義スケジュールの都合もあり時間がない。ランチならなんとかという感じだけれど、フランス人の彼女も同席。この彼女が同席したってことで、大きな作用があったわけではないけれど、実はフリアンは息子に病気のことを話しておらず、今回きちんと話すべきだとトマスに言われていた。結果、フリアンは話せなかったのだけど、そのことの言い訳にもなっているのかなとも思う。いくら息子の恋人とはいえ、初対面の第三者がいる前でする話じゃない。それを察してトマスはさりげなくフリアンと息子が2人きりになれるように席を外すけれど、フリアンは言い出せない。そして、話せないまま別れの時。講義に戻るニコを見送るフリアン。するとニコは戻ってきて父親をハグする。その様子から見ている側としては、ニコは父親の病気のことを知っているんだなと思うわけです。でも、フリアンは翌日偶然会った元妻から、息子に全て話したことを聞かされるまで気づかない。そんなものかな?と思ったりもするけれど、そもそも飛行機の中でトマスから言われるまで、ニコに話すつもりはなかったわけだから、知られたくないという気持ちもあって、そういう部分が作用しているのかもしれない。

 

トマスはフリアンの舞台を2度見に行っている。スペインの演劇事情はサッパリ分からないけれど、そんなに大きな劇場じゃない。でも満員。それなりに人気があるのかな。2度目に見た時、楽屋でフリアンと話していると、劇場のオーナーがやって来て、フリアンの病状を心配し自宅で養生するようにと言う。要するに体よく解雇されたということ。その夜ではなかったと思うけれど、トマスとバーで飲んでいた時、トイレに行こうとしたフリアンは既に失禁してしまっていることに気づく。トマスはショックを受けつつも優しく慰める。

 

最後の夜。トマスはフリアンの家で料理を振る舞う。パウラも一緒に食事を楽しむ。でも、フリアンの一言で状況が一変する。いよいよという状況になったら薬を飲んで自らの手で人生を終わらせようと思うというのだった。30代ぐらいと思われるパウラにはこの話は受け入れがたいものだったようで、彼女は怒って出て行ってしまう。失禁のことがあったからかトマスとしては、もちろん賛成ではないものの、パウラのように真っ向から否定ということもできない様子。これは年齢的なこともあるかなぁ・・・

 

どんな状況だって、自分が同じ状況になってみなければ真に理解するのは難しい。そして、人それぞれ価値観や考え方が違うのだから、同じ立場だって同じ結論になるとは限らない。でも、自分はフリアンの気持ちは分かる気がした。実際フリアンもそれを成し遂げることが出来るのかは不明だし、自分が出来るとも今は思わないけれど、どんどん自分が自分でなくなっていく中で、尊厳を持って人生を終わらせたいという気持ちは分かる気がする。要するに自殺するってことだから、それを聞かされてしまえば、はいどうぞとは言えないので、パウラの気持ちも理解できる。フリアンとしては大切な2人、特にトマスに知っておいて欲しかったのでしょうけれど、聞かされてしまった方は辛い

 

フリアンの家を出たトマスは、彼を待っていたらしいパウラと彼の部屋に向かう。激しく肌を重ね合った後、トマスは号泣する。2人の行為自体はいらなかったのでは?という意見もあるようだけれど、個人的は必要かなと思った。1人では受け止めきれなかったということがとっても伝わって来たので。トマスには奥さんがいるわけで、もちろんいいこととは思わないし、妻の立場であれば複雑だとは思うけれど、少なくとも見ている側には、2人がそうせざるを得ないことは理解できた。

 

翌朝、一緒に部屋を出たトマスとパウラは、ロビーで待つフリアンの姿を見つけてバツが悪そう。その感じがコミカルで場が和む。実際はとても重いものを抱えた3人だけど、そのことについては触れず、何事もなかったかのように振る舞う。空港、ゲートに向かうトマスと別れの言葉を交わすフリアン。多分、もう会えない。とっても切ないけれど、お互いそれを分かった上で、きちんと別れをできることはある意味幸せなのかもしれないとも思う。するとフリアンが連れて来ていたトルーマンのリードをトマスに渡す。そして書類を渡す。フリアンはトルーマンの里親にトマスを選んだのだった。ここで、フリアンが以前、自分には息子が2人いて1人がニコで、もう1人がトルーマンだと語ったことが生きて来る。そう、大切な家族だからこそ、一番信頼できる親友に託した。スペインとカナダの事情は分からないけれど、動物の検疫って数日でできるものではないのでは?というツッコミはなしで! フリアンがトマスに託したことが重要なので。トマスはフリアンの死だけじゃなく、トルーマンの死も引き受けなければならなくなるのだけど。命を預かるってそういうことだからね。映画はトルーマンを連れたトマスが去って行くところで終了。まさかこんな風に終わると思わなくてビックリ。ここで原題『TRUMAN』の意味が分かって涙

 

キャストは皆良かったけれど、従妹のパウラと息子のニコがアクセントになっているくらいで、ほぼ2人芝居という感じ。パウラのドロレス・フォンシは、ちょっと気が強いけど人情的で魅力的な女性を好演していた。この方、ガエル・ガルシア・ベルナルの元奥さんなのね! ニコのウリオール・プラも繊細な感じが良かったと思う。ハグはグッと来た

 

とはいえ、前述したとおり主演2人に尽きるという感じ。常に冷静で常識的でありながら、ユーモアもあるトマスをハビエル・カマラが自然に演じる。この自然というのが重要でトマスという中年男性にしか見えない。ホント演技上手い。派手なことはせず、ただその人として存在しちゃう。全体を通して上手いと思ったけれど、やっぱりフリアンと再会した瞬間のあの表情が素晴らしかった。

 

リカルド・ダリンが少しだらしなくていい加減に見えるけれど、情に厚く自分を客観視できるフリアンをこちらも自然に演じている。最初は説明もなく重い話にトマスをつき合わせて振り回しているように見えるけれど、トマスが来ても自分のペースを崩さないというのは、逆にフリアンなりの誠実さなのかなと思ったりもする。トマスが何故自分に会いに来たのか知っているわけだからね。常識的なトマスと比べるとダメな部分も多いけれど、それがフリアンの魅力となっていて、とてもかわいい

 

そうそう名脇役を忘れていた! トルーマン役のトロイロがかわいい。ブルマスティフという犬種だそうでブスカワ 自閉症の子供たちと接するように訓練された優しい子で、リカルド・ダリンととても良い関係を築いたそうなのだけど、撮影直後に亡くなってしまったのだそう。・゚・(ノД`)・゚・。 その知らせを聞いたリカルド・ダリンは涙ぐんでいたとのこと。トロイロが天国で楽しく過ごしていますように。

 

特に大きな事件は起きない。アムステルダムに行った以外は、動物病院や葬儀社に行ったくらい。まぁ、その内容が重いのだけれど、ユーモラスに描かれているので重くならずに見れる。なによりおじさん2人がかわいく見えてくる。特にフリアンがかわいい。1日目の夜には電話をかけてきて、トマスに買ってもらった死に関する本の話をし、翌日には里親に会わせるためトマスの部屋でトルーマンを洗う。酔いつぶれてトマスの部屋に泊まり手を握って寝たり、トマスに泊まりに来てくれるように言ったりする。パウラとの件も含めて、トマスの部屋が効果的に使われていると思った。

 

カフェで出会った2組の知人の件とか書きたいこともあるのだけど、長くなってきたのでこの辺で。フリアンのように余命宣告を受けたわけではなくても、死はいつか必ず訪れる。残された人に迷惑をかけないよう、そして自分が納得して死ねるように準備しておくことは必要だなと思った。終活の大切さを感じた。そういうことをユーモアを交えて押しつけがましくなく描く。とても良い作品だったと思う。2人が飲むワインがおいしそうで、ワイン買って帰っちゃった(o´ェ`o)ゞ

 

見てから1ヵ月以上経ってしまったけど、8月9日現在レイトだけど18日までHTC有楽町で上映中。じんわり心にしみる作品好きな方おススメ。リカルド・ダリン、ハビエル・カマラ好きな方必見です!

 

『しあわせな人生の選択』Official site


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