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【cinema】『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』オンライン試写会

2020-09-22 14:32:37 | cinema

2020.09.11 『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』オンライン試写会

 

cocoでオンライン試写会に当選! いつもありがとうございます😃 この時期ホントにありがたい上、自分のタイミングで鑑賞でき、期間中な繰り返し見れるのもうれしいところ✨

 

 

ネタバレありです! 結末にも触れています!

 

「看護師のジョンヨンの当時7歳だった息子ユンスが6年前行方不明になった。教師だった夫ミョングクと2人で必死に捜索するが消息はつかめない。そんな中、ミョングクが事故で亡くなってしまう。打ちひしがれるジョンスに、ユンスによく似た少年がネブ島にいるという情報が入るが・・・」という話。行方不明の息子を探す話といのは知っていたけど、かなりの闇を見せられるので正直辛い。でも、14年ぶりの映画出演となるイ・ヨンエの演技が素晴らしく引き込まれて見てしまう。どんよりと不穏な空気が感じられる映像も良かった。

 

キム・スンウ監督作品。今作が長編デビュー作となるため、もちろん作品を見るのは初めて。監督1作目でイ・ヨンエ復帰作ってスゴイね😲 しかも脚本もご自身で書かれたのだそう。12年前にいつも通っていた場所に、子供を探しているという横断幕がかけられた、その光景やご両親の手の皺などが浮かび、家に帰ってからも辛く、脚本を書き上げたのだそう。そんなことがあったのね😢 作品のWikipediaはないので、興業成績などは分からない。公式サイトによると韓国映画ナンバーワンヒットとなったとのこと

 

今作、実はあまり説明的なセリフはなく、会話などから主人公の過去や現在の状況を推測する感じ。しかも、後につながるけれど2つ場面が交互に描かれる。大きな出来事も起きるけれど、全体的にジワジワと見せる感じなので、細かく描写しつまらないし、そもそもそんなに覚えていない💦 なので、細かくシーンごとに書くのではなく、適当に端折ったり要約したり、順番を変えたりします。毎度どうでもいいと思うけれど、断り書きとして書いておく😌

 

髪は乱れ、服にも顔にも泥がついている姿で呆然とした表情で歩く中年女性の姿がタイトルバックに映し出される。一体、彼女に何があったのか? この導入部から引き込まれた。

 

本編に入ると直ぐ、運び込まれた救急患者の処置に当たる看護師ジョンヨン(イ・ヨンエ)の姿が映し出される。このシーンは主人公が看護師であるという説明描写。主人公が看護師をしていることは、後のシーンで生かされる。

 

仕事を終えたジョンヨンは、夫のミョングク(パク・ヘジュン)とある家を訪ねる。どうやら6年前に7歳で行方不明になった息子ユンスのことを聞きに来たらしい。藁をもつかむ気持ちなのでしょうが結果は芳しくない。夫婦は自身も行方不明児童だったという行方不明家族捜索の会のスンヒョン(イ・ウォングン)に相談しながら、ユンスを探しているようだけれど、韓国では子供の行方不明は多いのかしら?

 

行方不明というからには探している人がいるわけで、迷子だけでなく誘拐などの可能性もある。身代金目当ての誘拐ではなく、人身売買目的ならば手がかりをつかむのは難しいかもしれない。今作でも少しそういう側面もあるけれど、世界的に問題となっている子供の人身売買目的の誘拐を描いているわけではない。

 

ミョングクは教師だったようだけれど、ユンスを探すためか今は無職らしい。車にユンスの写真と連絡先を貼り情報提供を呼び掛けている。帰宅するとジョンヨンはボンヤリとしていて、夕食の支度が出来ていない。夕食を買って来るというミョングクに、直ぐに作ると言うもののお米がない。買って来ると言い張るジョンヨンをミョングクは優しくなだめる。するとジョンヨンは泣き出してしまう。

 

どうやらジョンヨンは育児疲れだったようで、ユンスがいなくなればいいと思ったことがあると告白する。ミョングクはジョンヨンを責めることはなく優しく抱きしめる。必ずまた3人で暮らそうと言う😢 このシーンは直後の悲劇の振りであるとともに、家事や育児の比重が女性にかかり勝ちであること、そのことが女性に追いつめていることを伝えていて、ユンス捜索とは一見関係ないけれど。重要なシーンだと思ったし、監督の訴えたかったことの一つなのだと思う。

 

ミョングクは仕事も探しており、教師の仕事を得る。その帰り道、ユンスを見たとの情報がメッセージに入る。慌てて現地に急ぐ。しばし情報に沿って車を走らせる描写が続く。しかし、冗談だ本気にしたのかとあざ笑うメッセージに愕然としてしまい、そこにトラックが突っ込んできてミョングクは亡くなってしまう。ビックリ😲

 

この一連のメッセージを送ったのは小学生か中学生。まさか事故死してしまうと思わなかっただろうけれど、藁をもつかむ思いで生きている人にしていい仕打ちじゃない😡 警察に厳重注意されたというシーンが入るけれど、この辺りはSNSなどでのいたずらに警鐘を鳴らしているのかも?

 

一方、ネブ島の釣り場では2人の少年がこき使われていた。大柄の若い男が特にひどく、少年の1人であるミンスを蹴飛ばしたりしている。それをたしなめる中年男性も、少年を庇っているというよりは、面倒に巻き込まれたくないという感じ。ただ、度々ミンスがいじめられることに心を痛めているような描写があったので、この人物により事態が好転するのかと思いきや、まさかの展開にビックリすることになる。

 

ハッキリした説明はないのだけど、この釣り場は家族経営のようで、老夫婦とその娘もしくは息子家族が経営していて、中年男性と大柄の男は従業員。後に実はこの2人は前科者であることが分かる。少年2人は明らかに身寄りのない子たちで、誘拐ではなさそうだけど、不当な扱いを受けていることは間違いない様子。

 

釣り場の主人である老人は島の権力者のようで、警察のホン警長(ユ・ジェミョン)に賄賂を渡して便宜を図ってもらっているらしい。ホン警長は若い警官と組んでおり、この警官は理想に燃えているというほどではないけれど、まだ毒されてはいない様子。たまたま目にしたユンスの尋ね人広告を見て、釣り場で働くミンスによく似ていることに気づく。

 

ホン警長は面倒を起こすなと取り合わない。この時点でホン警長はいい人とは言い切れないけど、若い警官とのやり取りがコミカルでクスっと笑ったりしていた。でも、後にホン警長は本性を表す。一応、若い警官がミンスを調べると、ミンスにはユンスの特徴である耳の後ろの痣や、ヤケドの跡があるなど、とても怪しいながらも結局踏み込めずに終わる。

 

ミンスは粗末な小屋に監禁状態で、夜には大柄な男がやってきて性的虐待を受けている様子。もう一人の少年はそういう描写はないけれど、同じような目にあっていたのかもしれない。とにかく胸糞悪い😠

 

若い警官が深い追いできなかったのは、子どもが生まれたばかりなのだから自重しろとホン警長に言われたこともある。でも、子を持つ父だからこそ、ミンスと彼を探しているであろう両親を放っておけなかったのだと思う。若い警官はチラシに書かれていた連絡先に電話を掛ける。

 

丁度その時、ミョングクの葬儀では大泣きし、これからはジョンヨンの力になると言っていた義弟は、妻にそそのかされて兄の保険金から子供の学費を用立ててもらおうと、ジョンヨンを呼び出していた。ジョンヨンが席を立った後、ジョンヨンのスマホが鳴る。義弟が出ると若い警官からで、ユンスと思われる少年ミンスの情報だった。義弟はこれを利用することにする。これは嫁の入れ知恵だったような? 義弟は乗り気ではなかったけど、それは良心が咎めるというより、バレないかドキドキしている感じもしたけれど😅

 

義弟の計画はミンスの居場所を教える代わりに金を出せというもの。人を雇って身代金の受け渡しさながらのやり取りをする。義弟の計画であることは後から分かるので、ジョンヨンは騙されてしまうのではないかとスリリングなのだけど、結局は大金を失ったものの、情報自体は正しかった。なので義弟夫婦の存在ごといらない気もするけれど、身内さえ信用できないという主人公の不幸を強調したかったのかも? あとはやっぱりサスペンス要素かな?🤔

 

さて、いよいよジョンヨンがネブ島へ乗り込む。見ている側はボートハウスの人々が良い人でないことは分かっているけど、ジョンヨンには分からない。なので、いきなり子供を探していること、よく似た子供がここにいるとの情報があったと正攻法で行ってしまう。ミンスたちを虐待している釣り場の人々は当然ながら否定し、適当にあしらわれてしまう。

 

ジョンヨンは強い女性だけどスーパーヒロインではなく普通のおばさんなので、この人たちを怪しいと感じつつも、特殊能力で犯罪を見抜いたり、複数の曲者相手に丁丁発止を繰り広げられるわけでもない。なので、見ていてとってももどかしい。でも、うつろな表情で何かに突き動かされて必死な姿が、見ている者の胸を打つ。イ・ヨンエの演技がスゴイ

 

たしか、ジョンヨンは一度車で帰ろうとするのだけど、途中で車を止めてまだ釣り場に戻ったよね? 確かまだ明るいうちに髪の毛を結び直して臨戦態勢的な感じのシーンがあったと思うのだけど?🤔 そして、釣り場の人もまた戻って来た的なセリフがあったように思う。2度目はしつこいと追い返されるんだっけ? ミンスじゃない方の少年に会わせて納得させるのは1回目? 2回目? 去り際にジョンヨンが少年をハグしていたと思う。

 

ジョンヨンはその夜、ネブ島のホテルに泊まる。このネブ島の説明があまりなく、釣り場はあまり流行っている感じでもなかったけど、このホテルの部屋はスタイリッシュで意外だった。別にいいけど😅 一人の時間を過ごすジョンヨンは足の小指の爪から血が出ているのに気づく。これ副爪と字幕に書かれていたのだけど、見ている時には副爪の意味が分からず、ウチのプロジェクターの画質の限界かよく見えず、どういう状態なのか分からなかった😣💦

 

というのも実はユンスも副爪で、そしてこれが後に重要なカギとなるから。とはいえ、そのシーンもしかしたら自分の知識のなさと、さらにプロジェクターの画質問題で間違った理解をしているかも?🤔 調べたところ副爪というのは巻き爪の一種で、足の小指の爪の横にもう一つ爪が出来てしまう状態のことを言うらしい。遺伝するものなのか不明だけど、前述したとおりジョンヨンとユンスは副爪ということになっている。

 

ジョンヨンの副爪を見て、ミョングクがユンスもそうだったと話したことを思い出し、張り詰めていたものが切れたように号泣してしまう。そして、ジョンヨンは釣り場に戻る。釣り場に忍び込んだジョンヨンは少年が閉じ込められているのを発見する。ジョンヨンは、やはり釣り場の人々はユンスを隠していると確信する。

 

ちょっと記憶が曖昧な部分があるのだけど、2回目にジョンヨンが訪ねた時、ミンスは監禁されていたけれど、ジョンヨンがキム・ユンスという子供を探していること、それが自分なのではないかということを知ったんだよね? 虐待していた若い男から聞かされたんだっけ? 床にキム・ユンスと彫るシーンがあって、その文字をジョンヨンが発見するのはこの段階だったっけ? 曖昧な記憶😅

 

ここからは怒涛の展開なので、細かなことを忘れてしまったのだけど、重要なのはミンスが脱走したこと。この後のミンスの行動含めて、彼がどこまで考えて行動したのかは不明だけど、自分を探している人がいるというのは、彼に行動する勇気を与えたのでしょう。しかし、それが悲劇を生んでしまう😢

 

ジョンヨン含めて全員でミンスを探そう!となったわけではないけど、いろいろあって結果ミンスが桟橋に向かっていることが分かる。皆で追いかけると彼は桟橋の先まで行ってしまう。海が荒れていて危険な状況。ホン警長や釣り場の人々は悪い人たちだけど、ミンスに死んでほしいと思っているわけじゃない。だから、皆で戻って来るように言うけど、ミンスは動かない。そこで、ジョンヨンが進み出て、自分はミンスの母親であり、ずっとミンスを探していたと言う。ミンスが「お母さん?」と言うと同時に波にさらわれてしまう。なんてこと!

 

ジョンヨンは呆然として車の方へ歩いてく。すると彼女の頭を殴って気絶させた人物が。なんと唯一まともそうに見えた中年男性だった。ショック!😣 気が付くとジョンヨンは柱に拘束されており、傍には中年男性と若い大柄の男。確かここで彼らが元犯罪者だったことが分かったのだと思う。

 

理由は忘れたけど中年男性がいなくなり、大柄の男のみになる。彼はジョンヨンを襲おうとする。ジョンヨンはこれに乗る形で、巧みに拘束を解かせることに成功。もしもの時に忍ばせておいた注射器を男の首に突き立てる。これは勤務する病院から持ち出したもので、薬品の名前も映っていたと思うけれど覚えていない💦 なので一時的に動きを麻痺させるものなのか、命を奪うものなのかは不明。この後の展開から考えるとおそらく後者。

 

ここからは怒涛のアクションシーン。役者たちがどの程度自分で演じているのか不明だけど、ジョンヨンはホン警長に殴られたり蹴られたり投げられたりする。ホン警長は釣り場の娘? 嫁?と男女の関係にあるらしく、ジョンヨンは2人が一緒にいる所に踏み込み2人をやっつける。老夫婦は後に事情聴取されていたと思うので、ジョンヨンにやつっけられてはいないと思うけど、息子? 婿?はどうだったっけ🤔

 

とにかく、ジョンヨンはかなり暴れた。とはいえ、前述したとおりスーパーヒロインではないので、本人もかなり暴力を受けるし、アクションシーンとしてスタイリッシュではない。でも、だからこそ主人公の怒りと悲しみが伝わってきたし、見ている側はこの復讐を正当化してしまう。ホン警長を倒したジョンヨンが外に出ると、そこにいたのは中年男性。この人がラスボスで、確かやっつけたのだけど、どうやったのか忘れてしまった💦 少年のお手柄があったようにも思うのだけど、はて?🤔 

 

通報を受けたのか若い警官が釣り場に来たと思う。とにかく、老夫婦がしょんぼり警官に囲まれている画が浮かぶので、そうだったのでしょう😅 そして、そのシーンで少年がジョンヨンと一緒に行くと言う。

 

場面変わって海岸。この海岸かなり広い砂漠のような画が浮かぶのだけど、実際はどうだったかな?🤔 ミンスの遺体が見つかったらしい。ここが前述のシーンで、ミンスの左足の小指が映る。副爪がどういうものか知らなかったこともあり、自分はミンスの爪は普通の爪のように見えた。なので、ミンスはユンスではなかったのだと解釈した。ただ、副爪だったのだとしたら、この後のシーンの意味が違ってくる。

 

シーン変わって2年後。助手席にはあの少年。2人はどこかへ向かっており、少年は"兄"のことを話題にしている。また場面が変わって芝生の生えた庭のような場所。子どもたちが遊んでいる。そんな中、コチラに背を向けた少年に女性が何か話しかけている。彼の耳の後ろには痣がある。ユンスの特徴? 彼がゆっくりコチラを振り向くシーンで映画は終わる。

 

で、このシーン。前述どおり自分はミンスはユンスではないと思っていたので、この少年こそがユンスなのだと解釈し、希望の持てるラストだと思った。でももし、ミンスがユンスだったのだとしたら、ジョンヨンはユンスの死を受け入れられず、永遠にユンスを探し続けるというラストもあり得る。これどっちなんだろう🤔

 

あくまで個人的な意見だけど、子どもを探しているという横断幕を掲げたご両親の姿を見て、今作の脚本を書き上げた監督が、永遠に子供を探し続ける母親を描くことはない気がする。例えミンスが副爪だったとしても、ラストに振り向いた少年こそユンスだったのではないかな。さすがにDNA鑑定してると思うしね😅

 

そして、不幸な人生を生き命を落としたミンスは、ジョンヨンを母親と思ったまま逝けたということなのかなと。それが本当に幸せなのかは別として、自分が誰からも愛されない、必要とされていないと思ったまま亡くなるのは悲しすぎる😭 

 

役者たちは皆良かった。とにかく主人公と夫以外のほとんどがイヤな人なので、それぞれアクが強く見ていて嫌だけど、それだけ演技が上手いということ。釣り場の従業員の中年男性が唯一の良心と見せかけて、実はラスボスという感じがとても良かったのだけど、公式サイトに紹介がなく役者名が分からなくて残念😢

 

ホン警長のユ・ジェミョンが前半のいい人とは言い切れないけど憎めないコミカルな感じから、後半の最悪な人物っていうのも良かった。優しくて理解のある夫ミョングクのパク・へジュンも、亡くなった後も主人公を支える役どころとして印象を残す。

 

何といっても14年ぶりの映画出演となったイ・ヨンエが素晴らしい  ご自身も女優業を休んでいた間の子育ての経験が、どのように演技に現れるのか気になっていたと公式サイトに紹介されているけれど、スーパーヒロインではない普通の女性が、子どもに会いたいという一心で突き動かされている様子には鬼気迫るものを感じさせた。それは、やはりご自身が母親だからだと思う。この演技はスゴイ!

 

子どもの失踪や児童虐待など社会問題を描き、登場人物も嫌な人が多くて気分が重い。その感じを表すように終始どんよりとした映像。特に釣り場のさびれた感じが陰鬱で、閉塞感があって息が詰まる。前半はサスペンス調で、後半はアクションものになったりと、見ていて辛いのに目が離せなかった。

 

コロナ禍でなかなか劇場鑑賞をオススメしにくい😢 でも、母の愛情を感じる作品が好きな方はオススメ。イ・ヨンエ好きな方必見!

 

『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』公式サイト

 


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