【art】「生誕300年記念 若冲展」
初日!混んでる! (@ 東京都美術館 (Tokyo Metropolitan Art Museum) - @tobikan_jp in 台東区, 東京都) https://www.swarmapp.com/c/7p99LFEaMUQ
大好きな伊藤若冲(Wikipedia)の生誕300年を記念した企画展。これは絶対見たいとチケットゲット! 入手したのが5月13日までのチケットだったことと、この日定時上がりできれば17:45~の『レヴェナント 蘇りし者』を見る予定だったのだけど、残念ながら定時上がり出来ず ということで、急遽初日に行くことに。
疲れた 感想は後ほど… 激混み
初日だから混んでるかなと思ったけど、入場規制まではしてなかった。でも、やっぱり混んでた 下のtweetにも書いているけど、ちょっと見方を考えて欲しいと思った。間近で見たい人と、全体的に見たい人もいると思う。係りの人が列は作っていないので、空いている所から見るようにと声をかけていたけど、間近で見たい人は自然と列を作ってしまう。東京都美術館はB1から2Fまでの3階構造だけど、1フロアはそんなに広くないし、今回のメインとも言える1Fの「釈迦三尊像」と「動植綵絵」(Wikipedia)の一挙展示などは、フロアの入り口から列になってしまい、見終わって次の展示階に向かう人の導線を塞ぐ形になってしまうことも。
B1の「乗興舟」に並んでいた時に、後ろのカップルの方も話してらしたけど、間近で見たい人には列を作らせて、立ち止まらずに流すようにした方がいいと思う。流さないので真ん前で動かない人もいるわけで・・・ じっくり見たい人は、動いてる列の外側で立ち止まって見るようにしないと、真ん前に陣取られてしまえば、やっぱりその人が動くまで待ってしまうわけで、となると動きが止まってしまう。空いている所から見ろと言われても、全部混んでいるし、人をかき分けて前に行くわけにもいかないので、結局全然見れない。導線を決めないから、間近で見たくて並んでいる人たちは、結局どんどん横入りされいる状態だから、いつまでたっても列が進まない。間近で見るのを諦めるか、じっくり見るのを諦めるかしなければどんどん混んでしまうわけで、それを見る側の配慮に委ねるのは限界がある。ある程度は線引きしなきゃダメなんじゃないかな?
あと職員の方々についてもちょっと愚痴が・・・ 会場外の映像展示を見たくて、エスカレーター付近で誘導していた職員の方に、そばに出来ていた列が映像展示のものか尋ねたら、みなさん先ほどから並んでますけど何でしょう的なこと言われてしまった 確かに担当はエスカレーター付近の誘導かもしれないけれど、その答えはちょっとどうなんだろう? 物販のレジも1時間待ちということで、職員の方々も大変だったとは思うけれど、職員の方同士の連携に夢中になって、流れに逆らって歩いて来てぶつかられたのに、気づかないのか謝られもしなかった 愚痴ばかり書いて申し訳ないけど、残念な気持ちになったので、書かせていただきました
ということで、気を取り直して感想をドゥゾ♪(っ'ω')っ))
【若冲展①】若冲はかなり見てるので、見たことある作品が多かったけど、やっぱり何度見てもスゴイ!圧巻なのは釈迦三尊像と動植綵絵の一挙展示。でも、混んでて全然見れない。円形の展示方法はいいと思うのだけど、見方をもう少し考えて欲しいところ。一度見てるので流したけど、ちゃんと見たかった
「群鶏図」
「老松白鳳図」
「南天雄鶏図」
「動植綵絵」は実は1度見ていて、細かい感想は既にコチラ(「皇室の名宝1 日本美の華」|・*・etoile・*・)に記載済みなので割愛。っていうか、前述したとおり、とにかく混んでて全然見れなかった なので、細かい感想が書けない状態。でも、頑張って画像の3点は見てきた! 若冲といえばの鶏。これはやっぱりスゴイ。とにかく美しく気高い。その立ち姿の凛々しさに驚く。とさかや羽根の描き込みの細かさ。その線の迷いのなさ。素晴らしい。そして夢のように美しい「老松白鳳図」。鳳凰を描いた作品は今作を含めて3枚展示されていたけど、全て構図が同じ。鳳凰はこの角度で描くと決めていたのかしら?
tweetにもあるとおり、円形の展示スペースの正面に「釈迦三尊像」、その両サイドにぐるりと「動植綵絵」を配した展示が素晴らしく、このセットでの展示を望んだ若冲の思いにそったものだと思う。あとは導線を考えてもらえれば・・・
追記:
2016年4月30日にBSプレミアムで放送された「若冲 いのちのミステリー」で、さかなクンが語っていたところによると、「群魚図」にプルシアンブルーで描かれているルリハタは、水揚げされて時間が経つと体の色彩が失われてしまうのだそう。プルシアンブルーの青や、背中の黄色を使って描いているところを見ると、若冲はまさに水揚げされたばかりのルリハタを見て描いたのではないか?とのこと。
2016年4月30日にテレビ東京で放送された「KIRIN~美の巨人たち~」によると、「動植綵絵」の"綵"という字には、美しい彩りという意味があるのだそう。また、若冲が「釈迦三尊像」と「動植綵絵」を相国寺に寄贈する際、これが永久に伝わるようにという願いを込めたとのこと。
maru ◖ฺ|´⌣`*|◗·˳♪˚♫ @maru_a_gogo
【若冲展②】墨で描かれた鹿苑寺大書院障壁画シリーズがよかった。落ち着く。花鳥版画シリーズも初めて見たけど版画もやってたなんて知らなかった!このシリーズはかわいかった。今見ても全然古くない!乗興舟はマンガ的でおもしろい。菜蟲譜は野菜や果物、そして虫を描く。これ好き!
「秋海棠図襖絵」
「芭蕉叭々鳥図襖絵」
鹿苑寺って金閣寺だよね? 若冲が金閣寺の障壁画を描いていたなんて知らなかった! これがまた素晴らしかった。墨で描かれた作品は、どちらかというと余白の方が多い。その贅沢な構図がとても落ち着く。きっと、この襖絵に囲まれて座っていたら、心静かな気持ちになるのではないかと思う。特に好きだったのが「芭蕉叭々鳥図襖絵」 これ素晴らしい!
「雪竹に錦鶏図」
若冲が版画をやってたなんて知らなくてビックリ! 若冲好きだと言っているけど、まだまだ知らないこと多い。この「花鳥版画」シリーズは文字通り花と鳥を題材とした版画で、版画なので小さめなのだけど、そのサイズ感も含めて、とってもデザイン的で現代的。特に好きだったのが「雪竹に錦鶏図」 これカワイイ
「乗興舟」
これは初めて見た。全長5mくらいある作品。白黒反転していて、版画のように見える。どこかマンガ的でほのぼのとしてしまう。若冲は様々な画法や題材に挑戦していたらしく、「石燈籠図屏風」などは、燈籠が点描で描かれていたりする。「群系図」のように写実的な作品もあれば、「伏見人形図」のようなマンガ的なかわいらしい作品もあって、ホントに幅広い。絵を描くことが大好きだったんだろうな
「菜蟲譜」
「菜蟲譜」は最後の展示室2F上がって直ぐの展示。またまた列が出来ていて、閉館時間も迫っていたので、とりあえずスルーして最後に戻って並んで見た。これは並んで間近で見て正解。絶対後ろからじゃ見えない。こちらも5mくらいある作品。名前のとおり、野菜や果物と虫を描いた作品。どういう目的で描かれたものなのかは不明だけど、写実的でありながら絵画的。どこか作った部分がある。野菜たちがカワイイって不思議
【若冲展③】そして鳥獣花木図屏風!2回目だけどやっぱり感動!升目描きで描かれた動物たち。もうグラフィックアート。これは何から発想を?周囲に装飾の縁取りを描いているけど、何かタイルのような物を見たのかな?
「鳥獣花木図屏風」
「鳥獣花木図屏風」も見るのは2回目。以前の記事はコチラ(プライスコレクション 若冲と江戸絵画展|・*・etoile・*・)。これ初めて見たのって10年も前なのか ビックリ(*`ロ´ノ)ノ 象や虎、猿などとともに、空想の動物たちも描かれる不思議な作品。こちらもマンガ的。そして、今作の最大の特徴は升目描きと呼ばれる手法。これ約8万6千の升目が描かれている。前回見た時も、今回もこれをタイルだと話されている方がいたけれど、もちろんこれは絵画。そう思ってしまう気持ちは分かる。周囲の縁取りなどから考えて、若冲はタイルを見て発想を得たのではないかな? 勝手な想像だけど・・・ 所有されいてるジョー・プライス氏は、お風呂の壁にこの「鳥獣花木図屏風」をタイルで再現されたんだよね? その気持ちも分かる(・∀・)ウン!!
追記:
2016年4月29日にBSプレミアムで放送された「若冲ミラクルワールド 豪華版」によると、左隻の右端真ん中あたりにいる黒い鳥、これには漆が使われているのだそう。漆は光が当たると反射するため色が変わったように見える効果があるとのこと。
2016年4月30日にBSプレミアムで放送された「若冲 いのちのミステリー」によると、創世記の挿絵の楽園図を見て、これを若冲なりに再現しようとしたのではないか?ということだった。かなり興味深い。懇意にしていた木村蒹葭堂(Wikipedia)から入手したかもしれないという説も・・・
【若冲展④】とにかく全て状態が良くて、今描かれたばかりのよう。200年以上前に描かれたとは思えない斬新さで、今見ても全く古くない!やっぱり若冲大好き
全体的な感想としてはtweetどおり。保存状態も含めて全く古くない。斬新で、様々な面を見せてくれる。かなり見ている方だと思うけど、それでも新たな発見がある。若冲大好き
見応えのある展覧会だと思う。前述したとおり導線に難ありではあるけど、混雑しているからという部分もある。「真珠の耳飾の少女」を見た時(「マウリッツハイス美術館展」 & 【見たい映画:8月18日公開】|・*・etoile・*・)は、先に「真珠の耳飾の少女」を見に行って、再度B1から見直した。今回も多分見直しできると思うけど、時間もなかったので諦めた。というか疲れちゃって無理 19:40の時点で物販1時間待ちとかちょっとビックリ(*`ロ´ノ)ノ この混雑が初日だからなのかは不明だけど、開催期間が1ヶ月しかないので、20時まで開館している金曜日と、土日はかなり混雑するんじゃないかな? 物販コーナーでなければ買えないものもあるけど、図録やポストカードならミュージアムショップで購入可能なので、そちらを利用するのもいいかも? ご参考までに
生誕300年記念 若冲展:2016年4月22日-5月24日@東京都美術館
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