'11.11.26
4回目&BD鑑賞『オペラ座の怪人25周年記念公演 in ロンドン』
@品川プリンスシネマ シアターZERO Part.2
ということで続き・・・(笑)
*ネタバレありです! 今回も長文で暑苦しいです(o´ェ`o)ゞ
BD版に残して欲しかったChristine , why?!とturn around!が絶叫してた!
個人的にここは絶対残して欲しいと思ったところ。Down Once Moreでno compassion anywhere!と歌った後の、Christine , why?!の絶叫から毎回涙腺決壊なので・・・。゚(゚´ω`゚)゚。ピー この絶叫でファントムのこれまでの人生、全てをかけたクリスティーヌへの思い、そしてそれらが既に自分でもコントロールできない状態になってしまっている、そのどうしようもない叫びが、胸に突き刺さって毎回やられてしまう。ここに比べるとturn aroundはそこまで深くはないので、あくまで個人的な好みってだけ(笑) クリスティーヌを地下に連れてきた後、彼女にウエディング・ベールを着けるところのpity come to lateの後turn around!と叫ぶんだけど、すごい迫力! 初めて聞いた時はビックリした。ここが公開版と同じだったのは個人的にうれしい♪
The Final Lairはやっぱりスゴイ!
まぁ、ここは毎回ホントに号泣なのだけど・・・ カット割が増えた分3人それぞれの表情を見ることが出来て、より気持ちが分かりやすくなった。もちろんそれはそうなんだけど、ここはもうそれぞれがその瞬間どんな演技をしてたのかってことが見れるのがうれしい。その時、その場面に一番ふさわしく、良い表情をしているカットを入れてるとは思うけど、もうホントに今回入らなかったカットも見たくて仕方がない! とにかく全部が見所だけど、追加された表情で良かったのは、
①クリスティーヌにand turn to tears of hateと言われた時のラミンの表情
hateと言われた時のラミンの呆然とした表情が悲しい。 ?!みたいな。上手く言えないけど・・・ 確かにそうだと思う。hateって言われてるのに反応してないはずない。この後、ファントムはクリスティーヌにさらに決断を迫っていくわけだけど、heteって言われてショックを受けて、より追い詰められて引けなくなってる感じが、ホントによく分かる。上手いなぁ。
②クリスティーヌがファントムにキスする時のラウルの表情
ここ公開版では遠景で目を閉じて顔をしかめてるヘイドリー・ラウルが映っているだけ。ヘイドリーは最後までファントムに向かっていくラウルで、ファントムにはあまり同情的ではない感じ。でも、同じ男として、同じ女性を愛する者として、無意識の共感とかもあるのだとは思う。でも、ここでは愛する女性が、他の男にキスをする姿を直視できず、嫉妬と自分が救えないことの悔しさの混じった表情をしている。この表情はいい。
③ファントムがラウルのロープを切った時のシエラの表情
クリスティーヌにキスされたファントムは、よろよろとロウソクに火をつけラウルに向かう。そして、クリスティーヌを見る。それからラウルのロープを切る。その時のシエラの表情がいい。ファントムにラウルを救って欲しいと思っているけど、ラウルを助けたいためにキスしたわけじゃない。ファントムを救いたいから。だから、結果ファントムの取った行動は、彼女にとってファントムのために悲しかったんだと思う・・・ あぁ、上手く書けない うれしくもあり、悲しかった。うれしかったのはラウルのためだけじゃなくて、ファントムのため・・・ うーん。心の中に湧き上がった感動って、あまりに強いと全然言葉にできないものなんだね・・・
④Christine , I love youと言われた時のシエラの表情(ただし、ちょっと言いたいこともあり(笑))
Christine , I love you・・・のシーンについては、もう毎回暑苦しく書いてきたけど、とにかくこの直前のシーンで身を切り裂かれる思いで、絶叫しているファントムに、こちらの心も揺さぶられてボロボロ泣いている中、クリスティーヌ戻る → 一瞬期待 → 指輪見る → 諦め → Christine , I love you・・・ わーん。゚(PД`q。)゚。 ホントに毎回号泣。公開版ではこのクリスティーヌ戻るの流れを、左下からラミン中心に撮ってて切替しはなし。指輪がハッキリ映っていないので、「オペラ座の怪人」を何度も見ている人には分かるけど、初見では分かりにくいかもしれない。クリスティーヌを正面から映すカットを加えたことで分かりやすくなったし、Christine , I love you・・・って言われたシエラ号泣の表情が入ったのはすごい良かったと思う。こうなるよね普通。わりとアッサリ帰っちゃうクリスティーヌ多いけど。この2人のPONRからのギリギリの魂のぶつかり合いを見てきた身としては、アッサリ帰っちゃうのはありえない! クリスティーヌがファントムと生きて行きたいと思っているか、いないかは置いておいて、当然こうなるでしょう!あの絶叫とこの言葉を聞いて、あの表情を見てしまえばねぇ・・・ だけど、ここは個人的には公開版の方が好きだった。クリスティーヌがファントムの思いに打たれて、彼の愛に対して自分の思いを伝えているのは、号泣しつつ彼の手にキスするシーンで、見ている側には伝わっているので、それよりやっぱりファントムの表情を中心にして欲しかった。ファントムはクリスティーヌを自分のものにしたくて、声を武器にウットリさせてみたり、脅かしてみたり、泣き落としてみたりしてきたけれど、クリスティーヌからもらった大きな愛に、大きな愛を返し、全てを洗い流して一人の男として彼女に初めてI love youと言えた瞬間なので、ここはファントム中心がよかったなぁ・・・ ここのラミンの表情ホントにホントに素晴しいので。まぁ、シエラの表情も良かったし、ラミンの背中の演技も良かった。万人に分かりやすいのはBD版だと思うけれど。
⑤クリスティーヌが階段を上がる前、振り返った彼女にうなずくラミン
⑥Say you'll・・・の時のラミンのカットあり
⑤と⑥はまとめて(笑) うなずくラミンは切なかった。全部分かっているから心配しないで行っていいということだよね(涙) 悲しいけれど、その表情が優しい。Say you'll・・・のところはシエラの横顔のアップ。呆然としている感じがいい。こんなに深い愛情をくれた男性を置いていかなきゃいけないのだから、身を切られる思いをしたはず。でも、そういう葛藤がすご過ぎて、抜け殻のようになってしまっている感じ。Say you'll・・・はファントムに向けて歌っていると思うけど、もしかしたら無意識で誰かにすがってるのかも・・・ だから、迎えに来たラウルの手を取ることができたのかも。迎えに来るヘイドリーのカットは公開版のままだけど、心配そうなこの表情に別の意味が生まれてくる。自分は彼女を永遠に失ってしまったのではないか・・・ この先、2人がどんな関係を築いていくのかは不明だけど、今この瞬間はラウルの手もラウルだと思ってないかも・・・ それくらい憔悴しきっている。この表情はスゴイ。そして、Say you’ll・・・を聞いているラミンの表情が入ったことで、個人的には今作のファントムはやっぱりここで死ぬんだなと思った。クリスティーヌの方を一切見てないし・・・
この記念公演の演出については、来年から始まる新演出(ファントム若返り & セクシー路線)とか、続編「Love Never Dies」へつなげたいという部分がやっぱりあるのだとは思う。この公演でのラミン・ファントムは正統派でありながらセクシーだったし、大人の男というよりは、傷つきやすい少年のようだった。今まで見たどの「オペラ座の怪人」よりも、クリスティーヌとファントムの結びつきが強かったし、2人の間に確かに愛があったと思う。それはもちろん男女の愛。だけど、それが2人の芸術家による更なる高みへの愛でもあって、最終的には人間の尊厳というような、大きな愛に昇華した。それがしっかり伝わってきた。今、公開版が人気でどんどん延長されているのは、この辺りのことが分かりやすく演出されていたことも大きかったと思う。壮麗な音楽、豪華で美しい衣装、そして何より役者たちの魂のこもった迫力の演技。そういうものが人の心を打たないはずがない・・・
【カーテンコールについて】
カーテンコールは主役3人以外の登場の仕方を全く覚えていなかった!
本編のカーテンコールの時、マダム・ジリーやメグなど脇でも主要なキャスト達が、両脇の階段から降りてくる演出。BD版見ていて気づいて、アレ?と思って公開版見たらやってたね(笑) イヤ、ヘイドリーからは整列したキャスト達が、左右に分かれて中央に花道を作って、ラウル → 花道広がる → クリスティーヌ → 花道さらに広がる → ファントム登場というのは覚えてて、通常と同じだなとか思ってたんだけど、その前が全然覚えてなかった。3回も見てたのに・・・ やっぱり魂持って行かれてたんだな・・・
マイケル・クロフォードをシエラが裏にエスコート!
観客の熱狂的な歓迎ぶりに感極まっていたマイケル・クロフォード。サラ・ブラトマンが登場し、POTOを歌い始める直前、シエラがマイケル・クロフォードの腕を取り、舞台裏に連れて行ってた。この後、4ファントムとサラ・ブライトマンが歌って、最後ラミンが登場。どんどん声が上がっていくサラの後ろに立つラミンが、ニコニコしているのはBD版で気づいた。で、5人でSing for me!の後、ラミンがサラをエスコートして舞台裏へ。ここは公開版で気づいてた(笑) 4ファントムがMOTNを歌い、最後にラミン登場でワンフレーズ歌い、5人で手をつなぎthe power of the music of the nightを歌った後、サラ、マイケル・クロフォード、シエラが出てきて、ラミンが迎えに行き4人で並ぶ。オリジナル・クリスティーヌ、オリジナル・ファントム、記念公演クリスティーヌ、記念公演ファントムが手をつないで進む。そしてラミンがマイケル先生にYou alone can make our song take flightと歌って、先生の手を取り深く頭を下げるシーンは毎回感動(涙) 全員でIt’s over now the music of the nightと歌い、花火 & 紙ふぶき! このカテコは基本同じかな。公開版には、お気に入りの次期WEファントム ピーター・ジョバックが、Sing for me!を言った時のサー・キャメロンの超うれしそうな笑顔は入ってたかな? コレちょっと笑える(笑)
BD版にはラミン & シエラのお姫様抱っこが入ってる!
噂に聞いていたお姫様抱っこカテコ。公開版ではカット(涙) すごく短くて画質の良くない動画は見たけど、よく見えなかった・・・ 実はこれスゴイ感動的なシーンだった。ほとんどの出演者が舞台裏に消えた後、出入口付近で手を振るシエラにスポットが当たる。ここちょっと距離があるし、エンドロールも流れているので分かりにくいんだけど、シエラの左辺りに瞳こらせば、誰かに押し出されている人が見える。カメラが寄るとWEファントムのJOJことジョン・オーウェン・ジョーンズが、ラミンに舞台に戻って挨拶して来いという仕草をしている。そばにいたコルム・ウィルキンソンがラミンの背中を押して舞台の中央へ連れて行く。ひとしきり歓声に応えつつ、客席の方を向いたまま戻って行くラミン。その背中に抱きつくシエラ。ラミン思わず笑顔からのお姫様抱っこ! これは(・∀・)イイ!! JOJさんやコルムさんの感じもすごくいい。BD版GJ と、言いたいとこだけど、これは入れなきゃダメでしょ!(笑)
【特典映像について】
特典映像は20分くらい
リハーサル・シーンとかシャンデリア組み立てとかが中心で、当日の舞台裏とかはほんの少し。メインキャストの当日の映像はチラッと・・・ ラミンのファントム・メイクが出来るまでを早回しで見ることができておもしろい。あたりまえだけどリハは普段着とか稽古着だったりして不思議。Tシャツ、ジーンズ、コンバースで歌うファントム(笑) Il Mutoのカルロッタかえる声シーンのリハでは、ウエンディー・ファーガソンとラミンが並んで歌っていたりする。当日の舞台裏ではスレイブ・マスター姿のセルゲイ・ポルーニンが動作確認してて素敵 振付のジリアン・リンがwonderful boyって言ってた! あとマスカレード衣装の支配人たちが映ると、ムッシュー・アンドレの人は普段メガネ着用みたいで、メガネしたまま行こうとしちゃって「あ!メガネ!」みたいなこと言って、楽屋へ戻ってた(笑) ラミン、シエラ、演出家、サー・キャメロン、ジリアン・リン、特殊メイク担当の人、マスク製作者の人などのインタビューが数分ずつあるけど、日本語字幕ないからねぇ・・・ 英語のヒヤリングが・・・
というわけで、BD版も公開版もそれぞれ良い! BD版を大画面で見てももちろん感動すると思うけれど、やっぱりこれは家庭のテレビ画面で見ることを意識しているかなとは思う・・・ 上手く言えないけど。それは陳腐になったってことではない! 上手く言えないけど、より分かりやすくなってる。公開版には生の迫力がある。声の上ずりも、話題のヨダレも生ならばこそ。大画面、大音量で見ているならその辺りも生の魅力となるけれど、家電サイズの画面で繰り返し見るなら、ヨダレはありえないし、上ずりもダメでしょう。
さて、もう毎回書いているけど、役者の数だけファントムとクリスティーヌは存在するし、その数だけ「オペラ座の怪人」も存在する。でも、とにかく今まで見てきた全てを覆された。演じて欲しかったとおりのThe Phantom Of The Opera、The Music Of The Night、The Point Of No Return! The Final Lairのすごさは想像を超えてた。毎回号泣・・・ ホントに見てよかった! BD版、公開版を見終わるたび、また見たいと思う。スゴイものに出会ってしまった・・・
『オペラ座の怪人25周年記念公演』 Official site
4回目&BD鑑賞『オペラ座の怪人25周年記念公演 in ロンドン』
@品川プリンスシネマ シアターZERO Part.2
ということで続き・・・(笑)
*ネタバレありです! 今回も長文で暑苦しいです(o´ェ`o)ゞ
BD版に残して欲しかったChristine , why?!とturn around!が絶叫してた!
個人的にここは絶対残して欲しいと思ったところ。Down Once Moreでno compassion anywhere!と歌った後の、Christine , why?!の絶叫から毎回涙腺決壊なので・・・。゚(゚´ω`゚)゚。ピー この絶叫でファントムのこれまでの人生、全てをかけたクリスティーヌへの思い、そしてそれらが既に自分でもコントロールできない状態になってしまっている、そのどうしようもない叫びが、胸に突き刺さって毎回やられてしまう。ここに比べるとturn aroundはそこまで深くはないので、あくまで個人的な好みってだけ(笑) クリスティーヌを地下に連れてきた後、彼女にウエディング・ベールを着けるところのpity come to lateの後turn around!と叫ぶんだけど、すごい迫力! 初めて聞いた時はビックリした。ここが公開版と同じだったのは個人的にうれしい♪
The Final Lairはやっぱりスゴイ!
まぁ、ここは毎回ホントに号泣なのだけど・・・ カット割が増えた分3人それぞれの表情を見ることが出来て、より気持ちが分かりやすくなった。もちろんそれはそうなんだけど、ここはもうそれぞれがその瞬間どんな演技をしてたのかってことが見れるのがうれしい。その時、その場面に一番ふさわしく、良い表情をしているカットを入れてるとは思うけど、もうホントに今回入らなかったカットも見たくて仕方がない! とにかく全部が見所だけど、追加された表情で良かったのは、
①クリスティーヌにand turn to tears of hateと言われた時のラミンの表情
hateと言われた時のラミンの呆然とした表情が悲しい。 ?!みたいな。上手く言えないけど・・・ 確かにそうだと思う。hateって言われてるのに反応してないはずない。この後、ファントムはクリスティーヌにさらに決断を迫っていくわけだけど、heteって言われてショックを受けて、より追い詰められて引けなくなってる感じが、ホントによく分かる。上手いなぁ。
②クリスティーヌがファントムにキスする時のラウルの表情
ここ公開版では遠景で目を閉じて顔をしかめてるヘイドリー・ラウルが映っているだけ。ヘイドリーは最後までファントムに向かっていくラウルで、ファントムにはあまり同情的ではない感じ。でも、同じ男として、同じ女性を愛する者として、無意識の共感とかもあるのだとは思う。でも、ここでは愛する女性が、他の男にキスをする姿を直視できず、嫉妬と自分が救えないことの悔しさの混じった表情をしている。この表情はいい。
③ファントムがラウルのロープを切った時のシエラの表情
クリスティーヌにキスされたファントムは、よろよろとロウソクに火をつけラウルに向かう。そして、クリスティーヌを見る。それからラウルのロープを切る。その時のシエラの表情がいい。ファントムにラウルを救って欲しいと思っているけど、ラウルを助けたいためにキスしたわけじゃない。ファントムを救いたいから。だから、結果ファントムの取った行動は、彼女にとってファントムのために悲しかったんだと思う・・・ あぁ、上手く書けない うれしくもあり、悲しかった。うれしかったのはラウルのためだけじゃなくて、ファントムのため・・・ うーん。心の中に湧き上がった感動って、あまりに強いと全然言葉にできないものなんだね・・・
④Christine , I love youと言われた時のシエラの表情(ただし、ちょっと言いたいこともあり(笑))
Christine , I love you・・・のシーンについては、もう毎回暑苦しく書いてきたけど、とにかくこの直前のシーンで身を切り裂かれる思いで、絶叫しているファントムに、こちらの心も揺さぶられてボロボロ泣いている中、クリスティーヌ戻る → 一瞬期待 → 指輪見る → 諦め → Christine , I love you・・・ わーん。゚(PД`q。)゚。 ホントに毎回号泣。公開版ではこのクリスティーヌ戻るの流れを、左下からラミン中心に撮ってて切替しはなし。指輪がハッキリ映っていないので、「オペラ座の怪人」を何度も見ている人には分かるけど、初見では分かりにくいかもしれない。クリスティーヌを正面から映すカットを加えたことで分かりやすくなったし、Christine , I love you・・・って言われたシエラ号泣の表情が入ったのはすごい良かったと思う。こうなるよね普通。わりとアッサリ帰っちゃうクリスティーヌ多いけど。この2人のPONRからのギリギリの魂のぶつかり合いを見てきた身としては、アッサリ帰っちゃうのはありえない! クリスティーヌがファントムと生きて行きたいと思っているか、いないかは置いておいて、当然こうなるでしょう!あの絶叫とこの言葉を聞いて、あの表情を見てしまえばねぇ・・・ だけど、ここは個人的には公開版の方が好きだった。クリスティーヌがファントムの思いに打たれて、彼の愛に対して自分の思いを伝えているのは、号泣しつつ彼の手にキスするシーンで、見ている側には伝わっているので、それよりやっぱりファントムの表情を中心にして欲しかった。ファントムはクリスティーヌを自分のものにしたくて、声を武器にウットリさせてみたり、脅かしてみたり、泣き落としてみたりしてきたけれど、クリスティーヌからもらった大きな愛に、大きな愛を返し、全てを洗い流して一人の男として彼女に初めてI love youと言えた瞬間なので、ここはファントム中心がよかったなぁ・・・ ここのラミンの表情ホントにホントに素晴しいので。まぁ、シエラの表情も良かったし、ラミンの背中の演技も良かった。万人に分かりやすいのはBD版だと思うけれど。
⑤クリスティーヌが階段を上がる前、振り返った彼女にうなずくラミン
⑥Say you'll・・・の時のラミンのカットあり
⑤と⑥はまとめて(笑) うなずくラミンは切なかった。全部分かっているから心配しないで行っていいということだよね(涙) 悲しいけれど、その表情が優しい。Say you'll・・・のところはシエラの横顔のアップ。呆然としている感じがいい。こんなに深い愛情をくれた男性を置いていかなきゃいけないのだから、身を切られる思いをしたはず。でも、そういう葛藤がすご過ぎて、抜け殻のようになってしまっている感じ。Say you'll・・・はファントムに向けて歌っていると思うけど、もしかしたら無意識で誰かにすがってるのかも・・・ だから、迎えに来たラウルの手を取ることができたのかも。迎えに来るヘイドリーのカットは公開版のままだけど、心配そうなこの表情に別の意味が生まれてくる。自分は彼女を永遠に失ってしまったのではないか・・・ この先、2人がどんな関係を築いていくのかは不明だけど、今この瞬間はラウルの手もラウルだと思ってないかも・・・ それくらい憔悴しきっている。この表情はスゴイ。そして、Say you’ll・・・を聞いているラミンの表情が入ったことで、個人的には今作のファントムはやっぱりここで死ぬんだなと思った。クリスティーヌの方を一切見てないし・・・
この記念公演の演出については、来年から始まる新演出(ファントム若返り & セクシー路線)とか、続編「Love Never Dies」へつなげたいという部分がやっぱりあるのだとは思う。この公演でのラミン・ファントムは正統派でありながらセクシーだったし、大人の男というよりは、傷つきやすい少年のようだった。今まで見たどの「オペラ座の怪人」よりも、クリスティーヌとファントムの結びつきが強かったし、2人の間に確かに愛があったと思う。それはもちろん男女の愛。だけど、それが2人の芸術家による更なる高みへの愛でもあって、最終的には人間の尊厳というような、大きな愛に昇華した。それがしっかり伝わってきた。今、公開版が人気でどんどん延長されているのは、この辺りのことが分かりやすく演出されていたことも大きかったと思う。壮麗な音楽、豪華で美しい衣装、そして何より役者たちの魂のこもった迫力の演技。そういうものが人の心を打たないはずがない・・・
【カーテンコールについて】
カーテンコールは主役3人以外の登場の仕方を全く覚えていなかった!
本編のカーテンコールの時、マダム・ジリーやメグなど脇でも主要なキャスト達が、両脇の階段から降りてくる演出。BD版見ていて気づいて、アレ?と思って公開版見たらやってたね(笑) イヤ、ヘイドリーからは整列したキャスト達が、左右に分かれて中央に花道を作って、ラウル → 花道広がる → クリスティーヌ → 花道さらに広がる → ファントム登場というのは覚えてて、通常と同じだなとか思ってたんだけど、その前が全然覚えてなかった。3回も見てたのに・・・ やっぱり魂持って行かれてたんだな・・・
マイケル・クロフォードをシエラが裏にエスコート!
観客の熱狂的な歓迎ぶりに感極まっていたマイケル・クロフォード。サラ・ブラトマンが登場し、POTOを歌い始める直前、シエラがマイケル・クロフォードの腕を取り、舞台裏に連れて行ってた。この後、4ファントムとサラ・ブライトマンが歌って、最後ラミンが登場。どんどん声が上がっていくサラの後ろに立つラミンが、ニコニコしているのはBD版で気づいた。で、5人でSing for me!の後、ラミンがサラをエスコートして舞台裏へ。ここは公開版で気づいてた(笑) 4ファントムがMOTNを歌い、最後にラミン登場でワンフレーズ歌い、5人で手をつなぎthe power of the music of the nightを歌った後、サラ、マイケル・クロフォード、シエラが出てきて、ラミンが迎えに行き4人で並ぶ。オリジナル・クリスティーヌ、オリジナル・ファントム、記念公演クリスティーヌ、記念公演ファントムが手をつないで進む。そしてラミンがマイケル先生にYou alone can make our song take flightと歌って、先生の手を取り深く頭を下げるシーンは毎回感動(涙) 全員でIt’s over now the music of the nightと歌い、花火 & 紙ふぶき! このカテコは基本同じかな。公開版には、お気に入りの次期WEファントム ピーター・ジョバックが、Sing for me!を言った時のサー・キャメロンの超うれしそうな笑顔は入ってたかな? コレちょっと笑える(笑)
BD版にはラミン & シエラのお姫様抱っこが入ってる!
噂に聞いていたお姫様抱っこカテコ。公開版ではカット(涙) すごく短くて画質の良くない動画は見たけど、よく見えなかった・・・ 実はこれスゴイ感動的なシーンだった。ほとんどの出演者が舞台裏に消えた後、出入口付近で手を振るシエラにスポットが当たる。ここちょっと距離があるし、エンドロールも流れているので分かりにくいんだけど、シエラの左辺りに瞳こらせば、誰かに押し出されている人が見える。カメラが寄るとWEファントムのJOJことジョン・オーウェン・ジョーンズが、ラミンに舞台に戻って挨拶して来いという仕草をしている。そばにいたコルム・ウィルキンソンがラミンの背中を押して舞台の中央へ連れて行く。ひとしきり歓声に応えつつ、客席の方を向いたまま戻って行くラミン。その背中に抱きつくシエラ。ラミン思わず笑顔からのお姫様抱っこ! これは(・∀・)イイ!! JOJさんやコルムさんの感じもすごくいい。BD版GJ と、言いたいとこだけど、これは入れなきゃダメでしょ!(笑)
【特典映像について】
特典映像は20分くらい
リハーサル・シーンとかシャンデリア組み立てとかが中心で、当日の舞台裏とかはほんの少し。メインキャストの当日の映像はチラッと・・・ ラミンのファントム・メイクが出来るまでを早回しで見ることができておもしろい。あたりまえだけどリハは普段着とか稽古着だったりして不思議。Tシャツ、ジーンズ、コンバースで歌うファントム(笑) Il Mutoのカルロッタかえる声シーンのリハでは、ウエンディー・ファーガソンとラミンが並んで歌っていたりする。当日の舞台裏ではスレイブ・マスター姿のセルゲイ・ポルーニンが動作確認してて素敵 振付のジリアン・リンがwonderful boyって言ってた! あとマスカレード衣装の支配人たちが映ると、ムッシュー・アンドレの人は普段メガネ着用みたいで、メガネしたまま行こうとしちゃって「あ!メガネ!」みたいなこと言って、楽屋へ戻ってた(笑) ラミン、シエラ、演出家、サー・キャメロン、ジリアン・リン、特殊メイク担当の人、マスク製作者の人などのインタビューが数分ずつあるけど、日本語字幕ないからねぇ・・・ 英語のヒヤリングが・・・
というわけで、BD版も公開版もそれぞれ良い! BD版を大画面で見てももちろん感動すると思うけれど、やっぱりこれは家庭のテレビ画面で見ることを意識しているかなとは思う・・・ 上手く言えないけど。それは陳腐になったってことではない! 上手く言えないけど、より分かりやすくなってる。公開版には生の迫力がある。声の上ずりも、話題のヨダレも生ならばこそ。大画面、大音量で見ているならその辺りも生の魅力となるけれど、家電サイズの画面で繰り返し見るなら、ヨダレはありえないし、上ずりもダメでしょう。
さて、もう毎回書いているけど、役者の数だけファントムとクリスティーヌは存在するし、その数だけ「オペラ座の怪人」も存在する。でも、とにかく今まで見てきた全てを覆された。演じて欲しかったとおりのThe Phantom Of The Opera、The Music Of The Night、The Point Of No Return! The Final Lairのすごさは想像を超えてた。毎回号泣・・・ ホントに見てよかった! BD版、公開版を見終わるたび、また見たいと思う。スゴイものに出会ってしまった・・・
『オペラ座の怪人25周年記念公演』 Official site