株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

市場概況(4.14.09)

2009-04-15 07:13:25 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説   赤字部は15日朝の更新

後場は一度落とされてからは、ジグザグ模様のボックス圏でしぶとさを発揮した4月14日(火)の市場概況です。

◆日経先物:8850円(-40円)、OSC47%(-5%)4月8日の45%から切り返し中。
◆日経平均:8843円(-82円)、OSC51%(+1%)4月6日の48%から踏ん張る。
◆日経平均指数値倍率:113(-1)数字が増えるほど下降傾向を示します。
◆TOPIX:843.42(-5.6) OSC51%(+1%)4月6日の43%から切り返し中。
◆マザーズ指数:314.45(-1.32)、OSC51%(+4%)4月9日の61%から下落中。
◆ヘラクレス指数:499.5(-1.34)OSC60%(+5%)4月9日の71%から下落中。
◆ドル・円:98.99円(1円11銭の円高)OSC46%(-10%)4月7日の62%から円高へと進行中。更新
◆日経先物イーブニングセッション:8880円(大証終値比+30円)更新
◆シカゴ日経先物:8760円(大証終値比-90円)更新
◆NYダウ:7920ドル(-138ドル)OSC59%(-5%)4月9日の69%から下降中。更新

後場は、大きく落ちそうになると切り返し、少し上げてもまた売り込まれるという、いわばジグザグのパターンに終始しましたが、どちらかというと、右肩上がりの傾向を辿りました。

その結果、主力市場のOSCは終値こそマイナスですが、わずかながらもコンバージェンスしております。

日経先物は限月の関係もあり、まだOSC値そのものは信憑性がありませんが、4月8日の45%は上回って終了しており、まだ底抜け状態には陥っておりません。

後場は、いくつかの押されていた銘柄を手がけましたが戦利品はわずか。このご時世に戦場に金の卵が落ちている訳はありません。

試しに持ち越したのは2371カカクコムの293200円のみ。最後に押されましたがいい形での終了でした。

持ち越しの場合の条件は、OSCがプラ転しプラス終了で終わり、かつ、出来ればOSCが前々日の値を少しだけ抜いている状態であり、かつ、直前の最低OSCをマークした時の終値よりもアンダー値で終了していることとしております。

任天堂が結局プラスで終了するなど、場の雰囲気はまだまだ強気が勝っております。この2日が程よい調整となったのかどうかは、アメリカ市場での金融株の決算その他のニュースによって左右されるのではないかと思います。

-------15日朝のコメント-------

欧州株が堅調だったにもかかわらず、ダウが下げた大きな理由は3月の小売り売上高でした。前月比+0.3%の予想に対して-1.1%に沈んでおります。これでGSの好決算で意気軒昂だった市場関係者のやる気が一気に萎みました。

原油は再び50ドル割れ。長期国債の金利は低下。(価格は上昇)

ダウは下げたものの、4月1日のOSC54%、終値7761ドルよりは上に位置しており、まだ3月30日の7437ドルも割れておらず、下値切り上げ基調には変化はありません。

こうした流れを受けて、バーナンキ議長は米株安は一巡していると語っております。確かにこの1ヶ月では上げておりますが、一巡したということは、また元に戻る可能性もあると受け取れなくもありません。何しろ、一巡という言葉は、①一回りする ②一通り行き渡る、の2つの意味があります。

この②の意味だとすると、行くところまでは行き着いたと受け取れますが、その後は、一体全体、再度2巡目に入るのかどうか不明。さすが、偉い人の言葉は違う。。。揚げ足がなかなか取れません。

これに対して、昨日のオバマ大統領の言葉はもう少し率直です。

曰く、リセッションは無責任さと不誠実さが引きおこした。長期的な赤字は主要な問題だ。ストレステストはどの程度の支援が必要かを明らかにするためのものだ。GMには収益確保の道程が必要だ。米金融市場には堅固で新しいルールが必要だ。長期的繁栄を達成するためには財政支出の拡大が必要だ。  等々。

しかし、これは馬の耳に念仏を唱えているようなものではないでしょうか。誰もが言葉尻を捉えて非難も賛同もすることがない易しい言い回しです。

今の金融恐慌は、無責任さと不誠実さが引きおこしただと?

馬鹿を言ってはいけません。人間はずっと無責任で不誠実であったのです。

なお、ストレステストはどの程度の支援が必要かを明らかにするためのものだとの発言は注意が必要ですね。市場は全員合格しそうだと言って囃し立てておりますが、中学校の学期末試験ではあるまいし、テストに合格すればそれでいいってものではありません。

このテストは、何かの学習効果の測定を行うのとは違って、どれだけ体力が蝕まれているのかのいわば精密検査です。どういった治療方針で臨むのが良いのかを決定するための医学的な現状判断のためのものですね。

そうなってくると、合格しそうだとの市場の反応はどこかずれてやしませんか?

最後に、欧州の小国、ポルトガルの中銀総裁が良いことを言っております。

欧州のリセッションは米国よりも深い。国際的な経済政策は危機対応としても不十分。やはり、人間は辺境に位置しなければなりません。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 明日のモニタリング銘柄(4... | トップ | SY症候群 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

市場概況」カテゴリの最新記事