マリの水彩画とグルメ

MARINE blog 水彩画家・家庭料理研究家のMariがつづるルポと日記
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昭和な食卓

2006-09-28 09:20:58 | グルメ
 あ、ついまた食べ物ネタになってしまいました。一応ブログタイトルにもなっているのでご容赦を(笑)。
これは昨晩の食卓に並んだもの。ポテトサラダと油淋鶏(ユーリンチー)です。油淋鶏は鶏の竜田揚げに近い物で、いわばどちらもとてもお馴染みの食卓の味ですね。

 ところがこの両方とも、家庭の定番であるだけに各家庭で微妙に、また時には大幅に味の違いがあるもので、とくにポテトサラダ。
ちなみに私の実家のは、ジャガイモ、キュウリ、タマネギ、ゆで卵、ハムのシンプルなもので、味付けはマヨネーズにたっぷりのレモンと、やや酸味の強いものでした。

 結婚してすぐ、このポテトサラダを作って出したところ、「あれ?ミカンは入っていないの?」とダンナさん。当時ミカンが入ったポテトサラダくらい田舎臭い物はないと思っていた私に、追い打ちをかけるように「リンゴは?レーズンもマカロニもない、何も入っていないじゃないかこのポテトサラダは!」と続く…。
 
 マカロニはマカロニサラダだろ!とまず反論したかったし、「何も入ってないってなんじゃ、こんだけ入ってるでしょ、充分でしょ」と言い返したかったのですが、それよりポテトサラダが甘かったり料理に甘い食材が入るのがあまり得意ではなかった私にとって、この発言はかなりのカルチャーショックでした。
しかし夫婦とは妥協の上になる物(笑)。まして子供達の嗜好がダンナ派につけば、快く従わざるを得ません。
 
 で、写真のポテトサラダは、ジャガイモ、キュウリ、タマネギ、ゆで卵、ハムに加え、缶ミカン、リンゴ、レーズン、コーン、マカロニが入り、ジャガイモは蒸したてにバターを落としてマッシュしておき、調味料はマヨネーズにレモン、マスタード、塩、コショウ、そしてヨーグルトと隠し味にバルサミコ酢が入る、複雑な?物が、わが家の定番ポテトサラダになりました。あ、ホントはこれにニンジンも入るんだけどこの日は買い損ねて入れられませんでした(笑)。
 
 どーんと置かれたポテトサラダを前に、「今日のは全部入りだね」と長男。そして「ここまでくると豪華っていうより『デラックス』って感じだね」と感想を述べる。
確かに。確かにすごいんだけれど食材がどれも庶民的な物だからか?「デラックス」という言葉から感じられる昭和の香りがしますね(笑)。
 
 そういえば「デラックス」が高級のイメージから遠ざかってしまったのはいつからなんでしょう?バブル期ぐらいからかしら? いつか「セレブ」という言葉も、そういう運命になるのかしら?
と、自分が幼い頃親しんでいたものよりやや甘めなポテトサラダを食べながら思いました。

 そうそう、今回油淋鶏は揚げナスの上に乗せ、ボリュームアップしてみました。ショウガとネギが効いたごま油の甘酸っぱいタレがご飯に合い、こちらも美味しいひと皿です。

鮭の白子天ぷら

2006-09-26 09:46:09 | グルメ
 食べ物のお話が続きますが、「食欲の秋」ということでお許しいただきます(笑)。
昨晩は天ぷらうどんでした。もちろんうどんは手打ち。つゆはこの記事の前に書いた銀座のお店「最上」さんでいただいた美味しい蕎麦つゆです。

 天ぷらのタネは信州の義父母が送ってくれた甘いカボチャと、ピーマン、オクラ、インゲン。買ってきたマイタケにイカと、「最上」さんでいただいた「だだ茶豆」のかき揚げ、そして鮭の白子です。
 
 鮭の白子は、昨年健康系番組で知って早速買っていただいたのですが、軽くてけれど旨味があってすごく美味しい食材なのです。
今回のように一口大に切って軽く塩で下味を付け天ぷらにすると、まるで高級はんぺんを揚げたような、サクッとふっくらを同時に味わえる得も言われぬ美味しさになるのです。フライにしてタルタルソースなどでいただいても美味!
 
 ちなみに栄養的には核酸や特殊タンパク(プロタミン)の宝庫で、老化と成人病を退ける際立った効果があるそうです。
核酸は新陳代謝を活発にし、シミやしわを防ぎ、プロタミンは脂肪の吸収を抑え、肥満,高脂血症、動脈硬化に大変有効だそうです。
う〜む…、オトナ向けの食材ですな(笑)。
 
 とにかく扱いやすく美味しい食材なのでオススメですが、これらが気になる方も、買われてみてはいかがでしょう?
今が旬のようで、1パックに3腹ほど入って200〜300円でスーパーに並んでいます。
 
 手打ちうどんの粉は伊賀筑後オレゴンというものでした。大正から昭和40年代まで信州の更級と上田地方で盛んに作られていた小麦です、黒っぽく味の濃い美味しい小麦粉です。
うどんの写真と詳細は、「モリモリキッズ」にありますのでどうぞご覧ください。

松茸ご飯!

2006-09-24 07:52:29 | グルメ
  松茸ご飯が炊きあがる香りって、なんていいものなのでしょうね〜。
で、この香りって結構残って、普通の白米を炊くときにも香ってトクした様な、でも松茸ご飯じゃないんだって切ない様な…。
ま、秋の風物詩のひとつですね。
 
 先日、作品を納入した際にお土産としてこの松茸をいただいてしまったので、今年は例年より早く、そしてたっぷりといただくことが出来ました。
ご飯だけでなくお吸い物も。本当に松茸を堪能してしまいました。

 そしてこの松茸ご飯が美味しい理由が実はありまして、松茸をくださったのはお蕎麦も美味しい銀座のお料理屋さん。
舌の肥えた銀座のビジネスマンが贔屓にしているお店ですからね、当然蕎麦つゆも美味しい。
今回松茸ばかりでなくお蕎麦も、そしてこの美味しい蕎麦つゆもいただいてしまったのです。
で、ご飯をこのおつゆを使って炊いたのですよ。美味しくないわけがない!

 ご主人のお友達自作の北海道産のそば粉を使った手打ち蕎麦はごちそうになるわ(細く角が立った新蕎麦で技はプロ級!)ご主人ご自慢の〆さばや、めったに口に出来ないほどいい中トロはいただいてしまうわ…。
色々なお仕事先があるけれど、食いしん坊一家としては、大変嬉しいお仕事先なのでありました。
本当に申し訳ない!ごちそうさまでした。今度はちゃんとお食事とお酒を楽しみに伺います!

で、その銀座のお店とは…
■最上
住所:中央区銀座1-20-11 銀座120ビル11F(地下鉄日比谷線東銀座駅A7より徒歩6分)
電話番号:03-3564-3041
定休日:日曜・祝日
営業時間:11:00〜14:00 16:00〜23:00
※自家製〆鯖など築地から仕入れた新鮮な素材を使った海鮮料理、手作りの焼き鶏や、男爵コロッケ、山形のだだ茶豆、信州茅野のそば粉8割のそばもりなど美味しいお料理がたくさん。
名酒は50種がラインアップです。

私の水彩画がメニューで並んでいます!(笑)

江戸文化歴史検定に向けて勉強中?

2006-09-21 09:32:36 | 
 江戸文化歴史検定というのをご存じですか?
そのまま、どれだけ江戸の文化と歴史について知っているか検定する試験だそうで、江戸文化歴史検定協会が主催しています。
 
 江戸文化に詳しく、谷根千を案内してくれた友人に教えてもらったのですが、日頃「お江戸好き」を口にしている以上、受けないまでも興味がないわけがない。
「テキストを読むだけでも楽しいですよ」とその友人にいわれ、早速図書館で予約。(それだけいうなら買えよ:笑)順番が回ってきて手元に来ました。
 
 これ、初級編なんですけれどね、まだまだ知らなかったことが満載!私なんてただのミーハー! 受験なんてもってのほかですよ。
でもその友人がいうように、このテキストは江戸の町の様子や決まり事、食べ物などを下町のご隠居さんや、山の手に住む江戸詰の地方藩の武士だったご隠居が話して聞かせてくれるように書かれていてとても楽しい。
楽しく勉強して来年にでも受けようかな?なんてつい思ってしまいます。
 
 本の下にあるトランプは、広重の東海道中五十三次の版画がプリントされたもの。「一」の日本橋から「五十五」の(五十三ではないのね)京都まで全て揃っています。
ホテルオークラの中にある書店で買ったのですが、こういったホテルには英訳の本などが充実していて、読めないけれど異国情緒が感じられ、小さな頃から好きでした。
 
 以前と違うのはずいぶん漫画やアニメの本が増えたこと。本当は「らんま1/2」なんかが欲しかったけれど、普通の日本語の3倍くらいの値段だったので諦めました。
ホテルに泊まる子供向けなのだなと思いましたが、日本の漫画やアニメが文化として認められているのだなとも思いました。
 
 この写真を撮っている私に長男が「あ、でもお母さん、下に敷いてる鳥獣戯画は平安だからね」「………」
さすが現役高校受験生です。
って、江戸以前から勉強し直さなくちゃって感じです…(汗)

この秋初のパンプキンタルト!

2006-09-20 08:39:37 | グルメ
 このところまた暑さがぶり返していますが、先日の涼しい日を狙ってパンプキンタルトを焼きました。
 そして昨日、このようにバニラアイスクリームとキャラメルソース、シナモンをかけていただきました。
カボチャの天然の甘みが生きた素朴な味にアイスクリームのコクと冷たさがマッチした美味しいデザートになり、息子達も大喜びです。
 
 次の涼しさ到来の時は、また別のお菓子がリクエストされることでしょう。
栗やさつまいもナッツ類など、これから秋の恵みを活かしたお菓子をたくさん作りたいと思います。

夕焼け鑑賞会

2006-09-19 08:57:55 | 雑記
 昨日の夕焼け、素晴らしかったですね!
しばし夕飯を作る手を休め、包丁をカメラに持ち替え、蚊に刺されながら次男と撮影会。
 
 数分のうちに刻々と変わっていく色や形。
夕焼けは自然が見せてくれるエンターテイメントですよね。
元々空が好きですから、夕焼けはできる限り見逃さず鑑賞しています。

 ベランダに出てみたり玄関から出てみたりバタバタと家の中を往復して、東側と西側を撮りました。
これからは雲も表情豊かになり、夕焼けが楽しめる季節ですね。
そういえばキンモクセイも数日前に香りましたよ。
四季のうちで一番好きな季節到来です。

なんだと思います?

2006-09-18 07:50:00 | 雑記
 これはマリアージュフレールのティーバッグで、茶葉はオレンジペコセイロンです。
先日テレビ東京の方が収録時に、みなさんでどうぞと持ってきてくださったのです。
紅茶の美味しさはもちろんなのですが、この「モスリンコットンティーバッグ」の形がかわいくてかわいくて…(笑)。
 
 茶葉というのは、とても匂いの吸着が良く、箱に入れてしまって置いても石鹸など香りの強いもののそばだとその香りを吸ってしまい、とんでもない香りの紅茶になってしまったという話しを以前ティーインストラクターの方に聞きました。
その能力を使って、出がらしの紅茶を乾かし脱臭剤にするのですが、この形なら鞄の中潜めていても可愛いですよね。

 ということで、晴れ間を狙っては乾燥中です。飲んだ後も楽しめる「モスリンコットンティーバッグ」の紅茶でした(笑)。

タマゴダケと鶏のクリームパスタ

2006-09-16 09:37:17 | グルメ
 考えてみたら、食べ物の記事は久しぶりですね。秋になって涼しくなり、食欲もずいぶん出てきました。
というわけで、久々のグルメ記事。今回は「タマゴダケと鶏のクリームパスタ」と「鮭の白子のフライ」をご紹介します。

 タマゴダケはいうまでもなく(笑)買ったものでなくて採取したもの。
先日息子達に予定があったので、ダンナさんと大人2人でキノコ狩りに行きました。
今年の雨の多さがキノコには良かったようであちらこちらにニョキニョキ…。
たくさんあっても全てが食べられるキノコではないし、まして美味しいものといえば種類が限られます。
そんな中でもこのタマゴダケは格別の美味しさ! 日本のキノコなのに、こうしたクリーム系やコンソメ系など、洋風料理に合うのです。
見た目も可愛く、見つけるとかなり嬉しいキノコなのです。

 材料を集めにくいのが難点ですが、あれば作るという、この料理はわが家では定番です。
キノコとワインの香りがたまらなくマッチし、やさしいクリームに絡み口の中でフワッと広がる。
鶏とキノコの歯ごたえがアクセントになり、何とも美味しいひと皿です。
タマゴダケでなくても、エリンギやマッシュルーム、マイタケなど数種類のキノコを合わせたものでも作れますので、よろしかったら「タマゴタケのクリームパスタ」のレシピをご覧ください。
尚、このレシピには鶏肉は入っていないので、適量(4人で鶏もも肉1枚くらい)を一口大に切って、塩、コショウ、ワインで下味を付けて炒めたものを加えてください。

 もうひとつ、写真にあるフライは鮭の白子のフライです。
鮭の白子は大変美味しいのですがなかなか無いので、見つけると必ず買ってきます。
一口大に切って、ハーブ塩とブランデーでマリネして置いたものをフライの衣をつけて揚げただけですが、サクッとしていて中はフワフワ。そして白子の旨味がお口に広がる…。
ご飯にもパンにもおつまみにも合う美味しさです。栄養など詳細を、こちらも「マリングルメ」にアップしましたのでご覧になってみてください。

 また、このキノコ採取の様子が「Mori Mori Kids」にアップされていますので、よろしかったらご覧くださいませ。

 

欧米か?Secret live in Tiny cafe

2006-09-14 22:58:09 | ライブ
大好きなアコースティックギター奏者の末森樹さんから、「シークレットライブをタイニーでやるので、よろしかったら来ませんか?」とブログのコメントでお誘いを受けたので(この時点ですでにシークレットでない気が…:笑) 、ボーカルの伴奏として演奏されるという珍しい機会でもあったので聴きに行きました。

 シンガーは「まなぶ」くん。ICUで学ぶ大学生ですが、ゴスペルも歌われていて、末森さんがその伴奏をしたご縁だそうです。
歌われる曲はAll inglish.店内一杯の観客のほとんどがICUの方のようで、英語の歓声が飛び交い、欧米系の方の姿もちらほら。
かけ声もあってテンションも高く、なんたってまなぶくんのMCが、しゃべったあと英訳されるんですから、いつものタイニーの雰囲気とはかなり違います。
店長のせっきーがいなくて数人来た常連のお客さんがいなかったら、アメリカの小さな街の小さなお店に入り込んだようでした。
歌とギターもマッチしていて、心地いい…。
 
 徒歩数分のところでちょっと異国情緒(笑)。この日も楽しい経験をさせてくれたタイニーカフェでした。

紅葉と居酒屋メニュー

2006-09-13 08:38:03 | 水彩画
 先日のTV出演のお話し、肝心の放送日を書き忘れ、ご覧になりたいと思ってくださった方々にご迷惑をおかけしました。
ホントに自分のそそっかしさに自己嫌悪です…。
 
 さて、只今2件のお仕事の水彩画制作中です。1件は来月日貿出版から出版される「いきいき水彩画10」のページ内で使われる技法的なもので、紅葉の描き方など。
もうひとつは銀座にある「最上」というお酒と和食を楽しむ大人のお店からの依頼で、メニューの絵を水彩画で描いて欲しいという楽しいお仕事。
写真はご主人ご自慢の「しめ鯖」、香ばしい香りと甘さがたまらない「だだ茶豆」です。

 本の締め切りはもちろんあるものの、お店のご主人はきついスケジュールをおっしゃらない。けれどだからこそできるだけ早く描き上げ、お店に伺いたいのですよね。

 ということで、これから新鮮なお刺身の盛り合わせやジューシーな焼き鳥、揚げたてコロッケなど全部で8点、頑張って描きます。
お店に飾られる様子を思いながら描く素敵なお仕事ですが、いただいた資料がどれも美味しそうなのです。空腹と戦いながら描くのだけが難点です(笑)。