モリモリキッズ

信州里山通信。ナチュラリスト、自然写真家、郷土史研究家、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妻女山山系の里山で繰り広げられる生と死。自然の営みを観る日々(妻女山里山通信)

2016-07-22 | アウトドア・ネイチャーフォト
 私は主に長野市から千曲市に跨る妻女山山系と、長野市の茶臼山山系をメインフィールドとして撮影や保全活動、自然観察をしています。定点観測をすることで、非常にデリケートな自然の生態系の経年変化も観ることができるからです。そして、観続けることで里山リテラシー(読解力)も鍛えられます。野生獣や昆虫だけでなく、植物から菌類までありとあらゆるものに目を向けています。そうすることで、里山の全貌、共生関係、相互連関、人為的な破壊などが詳細に見えてくるのです。そういう目で観ると、今年は異常に昆虫が少ないのが非常に気になります。特にミヤマフキバッタが全く見られません。夕方になるとヒグラシの物悲しい鳴き声がするようになりました。

「ひぐらしは 時と鳴けども 恋ふらくに たわやめ我(あれ)は 定まらず泣く」〔詠人不知 万葉集 第10 1982〕
(ひぐらしは時を決めて鳴くけれども、恋のせいでか、弱い私は時を定めず泣いてばかりいます)
 セミの中でもヒグラシは、漢字で書くと「蜩」「茅蜩」「秋蜩」「晩蝉」「日晩」「日暮」と色々あるように、その物悲しい鳴き声からか万葉の昔から日本人好みの昆虫でした。俳句では秋の季語ですが、実際はニイニイゼミなどと同じく梅雨から鳴き始めます。季節的には秋のセミではありません。
 しかし、カナカナカナと鳴く薄暮の森に佇んでいると、不意にとてつもない寂寥感に襲われます。どこか物悲しいヒグラシの鳴き声は古代から日本人の琴線に触れるものがあったのでしょう。古代中国の敗残兵の末裔が、故郷を偲んで落涙したのでしょうか。虫の鳴き声を左脳で聞くのは日本人(ポリネシア人も)の特性です。他国の人には音にしか聞こえないそうです。虫の音であり、虫の声ではないのです。
 万葉集の中に蝉の歌は10首ありますが、ヒグラシが9首。もう一首は単に蝉と書かれています。

 里山の海藻イシクラゲ(食用)の上で休むコミスジ(左)。明るい林道脇にクサイチゴ(中)。酸味が強いが美味しい。交尾しながら吸汁するアオカナブン(右)。この時期良く見られる光景。

 コナラの大木で樹液を吸うオオムラサキのオス。昨年の千曲市による空中散布の影響も確実にあるのですが、全般に昆虫が激減しています。ミヤマフキバッタに至っては全く見られない。右にいる小さな虫は、ユスリカの仲間でしょうか。
 写真で分かると思うのですが、オオムラサキの口吻はストローの様にチューブではなく、U字形の樋(とい)の様なものが羽化の際に合わさって筒状になるのです。そのため中央に筋が見えます。

 口吻はカブトムシの脚の一撃で簡単に切れます(左)。そういう個体も時々目にしますが、しぶとく生きながらえるのです。頭を削岩機の様に激しく振って吸汁するオオスズメバチ(中)。今回もいきなり飛び立って驚かせてくれました。樹液バーでは、カブトムシやミヤマクワガタの次に位置するのですが。オオムラサキのメスに追い出されることもあるのです。オオスズメバチとの緊張関係に疲れてしばし林道を散策して見つけたオナガシジミ(右)。オニグルミの木がある周辺に現れます。

 戻ってオオスズメバチ。この後2頭が来たが追い払いました。おそらく別の巣の個体なのでしょう。レンズフードの先端からは20センチもない。この撮影は緊張の連続。樹液が多い時には、顔を拭ってから飛び立つのですが、この様に少ないといきなり飛び立つので顔に激突することもあるのです。100m追いかけられたこともあるので、もう心臓バクバクです。どこを見ているか分からない勾玉型の目が怖い。

 オオスズメバチの吸汁を見ながら、吸汁の機会を伺っているオオムラサキ(左)。それにしても樹液バーに集まる昆虫が少ない(中)。2011年、12年、13年のブログのアーカイブスを見て下さい。樹液バーは考えられないほど大盛況でした。昨年までのネオニコチノイド系農薬の空中散布が原因ですが、今年は散布のない長野市側でも昆虫が異常に少ないのが気掛かりです。
 今回は山仕事や里山保全もあり、道具が必要なため車で上りました(右)。こんなところで撮影しています。木漏れ日と緑が美しいのですが、始終クロメマトイや藪蚊がまとわりつきます。藪蚊に刺されるのを気にしていたら撮影は不可能です。先月末はこの先の陣馬平に子熊も現れました。

 ふと足元を見ると、キリギリス(脚の長さからヤブキリか)の死骸にたくさんのトゲアリが群がっていました。トゲアリは、社会寄生という生態を持つ面白いアリです。また、エライオソームという餌になる物質がついたカタクリの種を巣まで運ぶアリ散布という種まきの生態も持っています。背中の鋭い棘でその名前の由来が分かると思います。

 クルマバナの群生地(左)。次々と咲き始めました。ウバユリの蕾も成長中(中)。やがて横に開き開花します。斎場山(旧妻女山)へ寄りました(右)。現在の妻女山は本来は赤坂山といい、512,8mのここが本来の妻女山で、本名が斎場山。謙信の本陣と伝わるのはここです。下の妻女山の長野市の看板にもそれが明記されていないため混乱を引き起こしています。山頂は古代科野国の円墳です。山頂のベンチにハチが営巣していて危険なのでひっくり返しておきました。ハチが営巣するので使用後は横倒しにしておいてください。

 妻女山展望台(赤坂山)からの善光寺平。眼下の長芋畑もつるが伸びて青々としてきました。AC長野パルセイロのホームスタジアムの向こうにそびえる飯縄山。飯縄神社の祭神の飯縄権現は、白狐にのった烏天狗。上杉謙信の兜の前立てがそれです。東京の高尾山薬王院の祭神もこれです。夏は信州の里山においで下さい。歴史、自然、スポーツ、癒やし。目的はなんでもいいのです。

この8月11日は、初めての国民の祝日「山の日」となります。それに先立ち、7月の第4日曜日(今年は24日)が「信州山の日」で、色々な行事が行われます。私も関連でお仕事を頂きましたが、写真を使った記事や、講座・講演なども承ります。お気軽にお問い合わせ下さい。
 妻女山展望台の南にある大きな駐車場の奥には、清野氏の鞍骨城への地図や、登山ノート、拙書『信州の里山トレッキング 東北信編』の見本誌とパンフレットなどが置いてあります。お問い合わせやお仕事のお申し込みは、当ブログのメッセージを送るからお願いします。

妻女山の位置と名称について」妻女山と赤坂山と斎場山について。『真田丸』で訪問者が激増中。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。


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幻のハナビラタケ。樹液バーにたった一頭のオオムラサキ。カブトムシとアオカナブン(妻女山里山通信)

2016-07-17 | アウトドア・ネイチャーフォト
 今年の梅雨は雨が多めです。妻女山から長坂峠への林道も大雨で随分とえぐれてしまいました。蒸し暑い中をクロメマトイに纏わり付かれながら登って行くと、10mぐらい先をまるで道案内するかの様にキセキレイが行きます。歩きながらたまに餌をついばみ、私が近づくと飛び立ち先へ。また尾を振りながら先導します。車の先導をすることもあります。面白い習性ですね。

 長坂峠分岐(左)。右手が斎場山で、左へ歩くと陣馬平です。高い木がコナラで、その下の木はオオムラサキの幼虫の食草となるエノキ。オオムラサキが全く見られません。昨年の松枯れ病の空中散布の影響でしょう。今年は中止になったので昆虫も復活してきましたが、少ない。特に十数種類いたゼフィルスは全滅状態です。
 ひとつの樹液バーにはカブトムシとアオカナブン、カナブンにオオスズメバチ。もうひとつのにはオオムラサキがいました(中)。昨年はなにもいなかったことを考えると一安心ですが、たった一頭とはあまりに寂しい。
 中尾山-茶臼山ハイキングに参加されたご夫婦と邂逅したので、陣馬平と堂平大塚古墳へ案内しました。喜んで頂けたと思います。出会った方には必ず声を掛けます。特に貝母の時期は必ず。戻ると別の樹液バーで吸汁中(右)。これがカブトムシやミヤマクワガタだとオオムラサキにとってはかなり危険。脚の一振りで口吻が切断されたりするのです。まあ、たいていはそれでも生きられますが。口吻はチューブではなく、U字型の樋(とい)の様なものが羽化する時に合わさるのです。たまにそれが上手くいかなかったのか、樹液が口吻の途中から漏れている個体を目にすることもあります。

 曇ってきたのと、小雨も降ってきたので帰ろうとして、長男がハナビラタケをもらったということを思い出しました。そうだ、その季節だと反転して森の奥深くのシロへ。落葉松の根本に幻のハナビラタケを発見(左)。しかも大きい! これは三分の二を収穫した後(中)。胞子を飛ばしてもらうためです。喜々として帰る途中に今度はシロキクラゲを発見(右)。

 ハナビラタケ(Sparassis crispa)は、担子菌門ハラタケ綱タマチョレイタケ目に属し、ハナビラタケ科のハナビラタケ属に分類されるキノコの一種。これは幅が40センチ以上、高さが30センチはありました。βグルカンが豊富で栽培もされていますが、大変高価なキノコで、これぐらいだと5000円は下らないと思います。腐朽菌なので、右側にある落葉松の仮導管の壁を貫通して菌糸が蔓延しているはずです。
 天ぷら、湯がいてサラダ、クリームパスタ、アヒージョ、豚肉と中華炒めなどに。冷凍保存や乾燥保存もできます。幻といわれるのは、発生時期が梅雨時でいわゆるキノコ狩りの季節でないこともあるでしょう。また、舞茸などと同じくシロを知らないと採れないキノコというのもあるかも知れません。妻女山山系の放射能汚染はかなり低いのですが、念のため塩水に浸け、一度茹でこぼしてから調理します。

 シソ科トウバナ属クルマバナ(車花)が咲き始めました(左)。クマノミズキの実が大きくなり始めました(中)。秋には濃紺の色になり、軸は鮮やかな朱色になり、それは美しいもので、私は森の珊瑚と呼んでいます。ヌスビトハギの群生があちこちで咲き始めました(右)。実はいわゆるひっつき虫で、ズボンのあちこちにたくさん付く厄介な植物です。

 上杉謙信が七棟の陣小屋を建てたという陣馬平(左)。貝母に侵食し始めたヨシの根の除去はほぼ終わりました。梅雨明け後に仲間に集まってもらい最後の仕上げをします。その貝母の現在(中)茎は枯れ、さく果も弾け始めました。さく果をヨシの根を掘り起こした部分に蒔いています。信濃毎日新聞で三回も取り上げていただいたので、訪問者が200人位になったのではないでしょうか。ヨシのあった裸地に貝母が増えるといいのですが。
 多雨のために苔の胞子嚢も元気です(右)

 翌々日の樹液バーには、大雨だったのでオオムラサキの姿はなく、カブトムシがいました。お分かりでしょうか。よく見るとオスのカブトムシの下に別のカブトムシが見えます。メスのカブトムシです。ペアになり交尾したオスは、メスが吸汁中はずっと覆いかぶさってメスを守るのです。クワガタも同じ行動をします。
 樹液バーのヒエラルキーでは最上位に位置するカブトムシですが、主な天敵はタヌキやカラスで、これに狙われるとその樹液バーに来るカブトムシがほぼ全滅することもあります。右にいるアオカナブンのメスは後部しながらオスをおんぶして吸汁することもよくあります。こんな感じで、撮影だけでなく生態や相互連関、共生関係などを注意深く観察するのが私のスタイルです。定点観測をすることで、微妙な里山の変化も見えてきます。

 そのカブトムシのオスを別の角度から撮影した一枚(左)。カブトムシの色が保護色であることが分かります。吸汁中のカナブンとアオカナブン(中)。こちらのカブトムシは吸汁に夢中です(右)。この後すぐにオオスズメバチが飛来しましたが、難なく排除撃退しました。

 ヌルデ白膠木)ウルシ科ウルシ属(左)。別名は、フシノキ。生薬名は、塩麩子(えんふし)/塩麩葉(えんふよう)/五倍子(ごばいし)。小葉と小葉の間に翼(つばさ)があるのが特徴。 ヌルデにできる虫こぶ(虫えい・ゴール・GALL)のことを五倍子といいます。これは、ヌルデの若芽にアブラムシ科のヌルデノミミフシが寄生し、枝の翼に卵を産み付け、それが耳状にふくれたものです。
 エノキ(榎)ニレ科(中)。幹周り1m、高さ20mになる落葉高木。これも葉に小さなブツブツがたくさん。やはり虫コブで、エノキハイボフシといいます。フシダニ(ダニ目フシダニ科)の一種によって作られる不規則な形の袋状の虫えい。体調は0.2ミリ以下のウジ虫状。また、エノキには先の尖ったエノキハトガリタマフシもできることがあります。形成者はエノキトガリタマバエ(ハエ目タマバエ科)。各々の虫こぶには幼虫が1匹ずつ入っています。年1世代で成虫は3~4月に羽化をして、エノキの新芽付近に産卵します。5月~6月に幼虫と虫こぶは成熟し、成熟した虫こぶは落下します。幼虫は地上に落下した虫こぶの中で翌春まで過ごして蛹になるのです。
 エゴノキの実 エゴノキ科エゴノキ属(右)。別名は、ロクロギ(轆轤木)、チシャノキ。エゴノキにも、エゴノネコアシアブラムシによるエゴノネコアシという虫コブができることがあります。但し、近くにイネ科のアシボソという草があることが必要条件。果皮にはサポニンが含まれ天然の石鹸として使えます。下向きに鈴生りに咲く白い花は、芳香があります。散り始めると地面が真っ白になるほど。

 クロアゲハに似ていますが、尾状突起が長く、内側に湾曲しているのでオナガアゲハでしょうか。どこかから飛来して休憩中(左)。幼虫は、コクサギ、サンショウ、カラスザンショウ、ツルシキミなどの葉を食べます。
 ヨツスジハナカミキリ(四條花天牛:Leptura ochraceofasciata)カミキリムシ科ハナカミキリ亜科(中)。交尾をしながらメスがヒヨドリバナの花粉を食べているところを邪魔してしまいました。翅の模様はハチの擬態。
 小雨模様なので帰ろうと車を出すとボンネットにタマムシが(右)。そうっと停車して静かにドアを開けて撮影。アオカナブンと共に、森の宝石と呼びたくなる様な美しい甲虫です。

 妻女山展望台から茶臼山。右奥が神城断層地震で山頂が4割も崩壊した虫倉山。茶臼山手前は自然植物園や動物園。その手前は篠ノ井の市街地。さらに手前の千曲川の手前では長芋畑のつるが伸びて青々としてきました。雨は止みましたが、この後かなりの本降りになりました。
 今回、山の日にちなんで斎場山と茶臼山を紹介する記事を監修しましたが、里山にもっと興味を持っていただけるといいなと思います。講座やインタープリターの仕事も徐々に増えたらいいなと思っています。

この8月11日は、初めての国民の祝日「山の日」となります。それに先立ち、7月の第4日曜日(今年は24日)が「信州山の日」で、色々な行事が行われます。私も関連でお仕事を頂きましたが、写真を使った記事や、講座・講演なども承ります。お気軽にお問い合わせ下さい。
 妻女山展望台の南にある大きな駐車場の奥には、清野氏の鞍骨城への地図や、登山ノート、拙書『信州の里山トレッキング 東北信編』のパンフレットが置いてあります。お問い合わせやお仕事のお申し込みは、当ブログのメッセージを送るからお願いします。

妻女山の位置と名称について」妻女山と赤坂山と斎場山について。『真田丸』で訪問者が激増中。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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炎天下の農作業。久しぶりの陣馬平や妻女山、斎場山。オオムラサキがいない(妻女山里山通信)

2016-07-13 | アウトドア・ネイチャーフォト

 五つ前の「カッコウの鳴く日曜日、一反の畑に大豆を蒔く。私はだだちゃ豆も」の6月上旬の記事で書いた一反(10アール)の畑の大豆ですが、雑草がはびこってえらいことになりました。そこで除草作業。画面の左が除草終了、右の緑が今回の作業場所(左)。これ麦ではないです。この中に大豆があるのです(中)。条間は耕うん機で除草。株間の雑草を抜いて行くのですが、炎天下での重労働(右)。ネオニコチノイド系の除草剤とかベトナム戦争の枯れ葉剤ですからね。使えません。大豆はほとんどが輸入品。遺伝子組み換えも普通。私たちはほとんど使いませんが、平地では無農薬で商品化できる大豆を作るのはまず不可能です。この写真を見たら分かると思います。30度を超える炎天下の中、5時過ぎまでやってやっと終わりました。

 翌日はほぼ10日ぶりに妻女山奥の陣馬平へ(左)。ヨシの新芽はほとんど出ていませんでした。除去は成功したといっていいでしょう。問題はここにどの植物が寡占するかということ。貝母なら問題ないのですが。
 中尾山・茶臼山ハイキングに来てくれたご夫婦と邂逅。陣馬平と堂平大塚古墳にご案内しました。歴史と自然を解説。喜んで頂けた様です。こんな風に、時間が許せばご案内します。
 蟹沢(がんざわ)の泉に謎の卵?(中)。そうですサワガニの卵です。産卵した母蟹は役目を終えて亡くなっていました(右)。子供の頃はたくさんいて、採って帰って祖母に唐揚げにしてもらい塩をふって食べました。

 堂平大塚古墳からの千曲川。この美しい風景が実は汚染されているのです。去年と同様にオオムラサキやゼフィルスがほとんど見られません。昨年の千曲市によるネオニコチノイド系農薬。エコワン3フロアブルの空中散布の影響です。成分はベトナム戦争の枯れ葉剤と同じ。実際に千曲市では人的被害も出ています。水俣病等に匹敵する犯罪的行為といっていいでしょう。今年は暫定的に中止する様ですが、自然が回復するには何年、いや何十年もかかるかも知れません。信濃毎日新聞の一面下のコラムでも、空中散布を止める勇気をという記事が以前出ましたが、こんな犯罪的行為は絶対に止めるべきです。

 コナラの樹液バー(左)。まだ樹液はほとんど出ていません。昨年は上記の理由によりなにもいませんでしたが。今回はカブトムシ、オオスズメバチ。アオカナブン、カナブンがいました。左の虚(うろ)ではカブトムシが吸汁。右でオオスズメバチが吸汁(中)。オオスズメバチは寄ってくるアオカナブンを頭突きで撃退。満腹で巣に戻った後で再来。カブトムシの虚に入りましたが、撃退されてあえなく降参。他の木へ飛んでいきました。オオムラサキが全くいません。気掛かりです。総苞が粘るノアザミの花(右)。秋になるとノハラアザミが咲き出します。

 斎場山(旧妻女山)の西側、御陵願平にあるイノシシのヌタ場。昨夜泥浴びに来たのでしょう。イノシシの足跡がありました。少し前に象山で子熊三頭を連れたは母熊が目撃されました。私も陣馬平で子熊を目撃。淡竹の筍を食べに来たのでしょう。今年生まれた子熊は小さいので(4〜5キロ)。母熊は逃げられないと思うと待って人を襲います。熊鈴も役に立ちません。遠距離からも聞こえるホイッスルや爆竹を鳴らすことが必要です。

 ヒヨドリバナが咲き始めました(左)。言われるようにすぐ上でヒヨドリが喧しく鳴いていました。葉を見てこれはトウダイグサ科だなと思ったのですが種名がわかりません(中)。ウバユリ(右)。咲くのは旧盆頃でしょうか(右)。楽しみです。

 斎場山(左)。私のブログやサイトをご覧になっている方はご存知でしょうが、ここが地元で上杉謙信が本陣としたと伝わる妻女山です。妻女山は松代藩が江戸時代につけた俗名で本名は斎場山で古代科野国の円墳です。いつきなるば、ゆにわと称して単なる斎場ではなく、祀りごとを行う神聖な場所でした。
 現在の妻女山(右)。地元では赤坂山という場所です。国土地理院が勝手に名前を変えました。よってここを謙信の本陣と勘違いして変える歴史家や歴史マニア、観光客が絶えません。長野市の看板にも明記されえていません。非常に不親切です。
 神社は招魂社。戊辰戦争以降の戦没者を祀っています。例年ならこの社の瓦でオオムラサキがたくさん昼寝をしているのですが、今年は一頭も見られません。間違いなく千曲市による空中散布の影響でしょう。昆虫が絶滅すれば次は人間です。

 畑に灌水に寄りました。アマポーラ(雛芥子)の向こうに藪萱草(左)。ニッコウキスゲの仲間です。カンゾウ、ヤブカンゾウの蕾は金針菜といって中華の高級食材です。鉄分も多く女性の味方。横浜中華街では乾物が結構な値段で売られています。アマポーラ(中)。太陽が登ると開花します。すごく好きな花です。選定をしたお陰で今年も柿が鈴生りになりました(右)。また柿酢を作りましょう。
 今日は、篠ノ井の77号見六橋付近にイノシシが出没。春が異常に早く、季節の進行がおかしいので野生動物の動きにも例年とは違う変化が出ているのかも知れません。

この8月11日は、初めての国民の祝日「山の日」となります。それに先立ち、7月の第4日曜日(今年は24日)が「信州山の日」で、色々な行事が行われます。私も関連でお仕事を頂きましたが、写真を使った記事や、講座・講演なども承ります。お気軽にお問い合わせ下さい。
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梅雨の晴れ間に妻女山へ。ネムノキ、ゼフ、ミツバチ、カブトムシ、キノコ(妻女山里山通信)

2016-07-02 | アウトドア・ネイチャーフォト

 林道脇にエビガライチゴの実(左)。甘酸っぱい美味しい木苺ですが、これが両側から繁茂すると登山道が塞がれるので、春に鞍骨城跡まで切りに行きます。マルバハギの花が咲き始めました(中)。ゼフィルスが好む花ですが、今年はゼフがほとんど見られません。天女の様なユキノシタの花(右)。薬草であり山菜。

 ネムノキの花はそろそろ終わりです。花は樹冠で咲くので、なかなか間近で見られないのですが、この木は林道の下の斜面に生えていたので丁度花が目の高さにありました。花弁は発達していませんが、線香花火の様な雄しべが可憐で美しい。

 木漏れ日のスポットライトを浴びて輝くネムノキの花。マメ科なので、秋には長いさやの豆がなります。葉は夕方になると閉じてしまいます。マメ科なので窒素根粒菌のコブを根に形成します。根粒バクテリアが窒素を変換してネムノキに与え、ネムノキがバクテリアに栄養を与える共生関係を作っています。アメリカでは、その豆を猿が食べるためモンキーポッドというそうですが、日本のネムノキは食べられるのでしょうか。山藤の実は炒って食べたことがありますが。

 カブトムシを発見(左)。すぐ近くに我々(妻女山里山デザイン・プロジェクト)が作った産卵所があります。まだ樹液が出ていないので餓死しないといいのですが。熟して落ちた桑の実などを吸っていると思われます。吸蜜中のヤマトシジミ(中)。小さなシジミチョウよりさらに小さな黄花ですが、未同定。
 シロツメクサで吸蜜するセイヨウミツバチ(右)。以前はニホンミツバチもいたのですが、松枯れ病の空中散布で全滅しました。このセイヨウミツバチは養蜂家のものです。気になるのは、その影響か、オオムラサキのオスとメスをそれぞれ一頭しか確認していないのです。こんなことは今までありませんでした。非常に心配です。

 ホコリタケ科のノウタケの幼菌(左)。大きくなると脳みそみたいなシワができるので脳茸と書きます。中が白い幼菌は食べられます。てんぷらやフライ、オリーブ油炒めなどで。クセはあまりありません。美味しい方です。これもホコリタケ科のタヌキノチャブクロ(中)。キツネノチャブクロより大きくなるようで、後日見たら直径が6センチ位になっていました。これも中が白い幼菌なら食べられます。味噌汁に入ったものを食べたことがありますが、特に不味くも美味でもありませんでした。
 ヤマザクラの倒木に鮮やかな朱色のヒイロタケ。タマチョレイタケ科(右)。もちろん食べられません。

 艶のあるヤブヘビイチゴの実(左)。ヘビイチゴは艶がありません。クサイチゴはブツブツの間の空間がなく甘酸っぱく食べられます。ヤブヘビイチゴは無毒ですが、無味無臭。薬草です。
 この小花が分かりません(中・右)。凄く小さな花ですが、草高は50〜60センチ位あります。葉は右の様で、茎には細かな繊毛が生えています。お分かりでしょうか。思い出しました。ヌスビトハギです。

 上杉謙信が七棟の陣小屋を建てたと伝わる陣場平。クマノミズキの花も満開から結実へ。手前は貝母(編笠百合)の群生地ですが、現在はほとんど枯れて蕗やカナムグラが繁茂しています。キツツキの激しいドラミングが聞こえてきました。右の地面は、貝母に侵入してきたヨシとノイバラの地下茎を掘り出した跡。右奥に掘り出した根が積まれています。梅雨明けに最後の仕上げをします。両者ともここが藪だった時には生えていなかったものです。最近は帰化植物のブタクサも侵入してきたため、それも抜いています。

 貝母のさく果も枯れました(左)。梅雨明け頃には弾けて種がこぼれるでしょう。林の明るい縁に咲くクララの花(中)。ルリシジミやオオルリシジミの幼虫の食草。クララの数が減っているので心配です。
 妻女山展望台から左後ろへ振り返ると、本当の妻女山、本名斎場山が見えます。地元で妻女山と呼んでいた山は斎場山のことです。展望台のある所は、地元では赤坂山と呼んでいた場所で、謙信本陣ではありません。赤坂山に三角点を設置した時に国土地理院が勝手に妻女山の名前を下ろしてしまったのです。長野市が建てた説明看板にもそのことは書かれていないので、多くの人が誤解したまま帰ってしまいます。ウィキペディアの妻女山には諸説あるようなことが書いてありますが、全くの出鱈目です。

 展望台から見る茶臼山(左)。写真中央の丸い山です。手前は観光客に非常に評判の悪い看板。地図と照らし合わせられないほどこれも出鱈目で、間違いも多い。下部にある写真の説明も間違いがあり、また山名の表示が少なすぎて不明朗。観光客には山座同定をしてあげています。
 帰りに畑に寄ってヤブカンゾウの蕾を採りました(中)。右後ろに見えていますが、蕾は金針菜といって中華料理の食材。炒めてよし、天ぷらでも美味、煮物にも使えます。晴れの日にはヒナゲシ(雛罌粟・雛芥子、別名は虞美人草)が咲き乱れます(右)。英語だとポピー、スペイン語はアマポーラ、フランス語はコクリコ。
 虞美人草という名は、秦末の武将・項羽が劉邦に敗れて垓下に追い詰められた時に、垓下の歌を死を覚悟して詠い、合わせて虞という愛人が舞ったという中国の伝説に基づくもの。80年代に車のCMにも使われたギリシャのナナ・ムスクーリの『アマポーラ』は大好きです。


この8月11日は、初めての国民の祝日「山の日」となります。それに先立ち、7月の第4日曜日(今年は24日)が「信州山の日」で、色々な行事が行われます。私も関連でお仕事を頂きましたが、写真を使った記事や、講座・講演なども承ります。お気軽にお問い合わせ下さい。
 妻女山展望台の南にある大きな駐車場の奥には、清野氏の鞍骨城への地図や、登山ノート、拙書『信州の里山トレッキング 東北信編』の見本誌とパンフレットなどが置いてあります。お問い合わせやお仕事のお申し込みは、当ブログのメッセージを送るからお願いします。

妻女山の位置と名称について」妻女山と赤坂山と斎場山について。『真田丸』で訪問者が激増中。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。


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妻女山の陣場平から茶臼山の棚田へ。あんず狩りが始まった千曲市の森へ(妻女山里山通信)

2016-06-25 | アウトドア・ネイチャーフォト

 梅雨の晴れ間に上杉謙信の陣城跡と伝わる陣場平へ。貝母(編笠百合)の群生地に侵入してきたノイバラとヨシの地下茎の除去もほぼ終わりました(左)。樹冠からは、ホイホイホイというサンコウチョウの鳴き声が聞こえます。しかし、実際はクロメマトイが始終まとわりついて五月蝿いこと。貝母のさく果も枯れてきて種もこぼれだしました(中)。来年はヨシの根を除去したところにもたくさん生えてくれるといいのですが。信濃柿(豆柿)も今年は豊作の様です(右)。初見以降、オオムラサキを一頭も見ていないのが気掛かりです。ゼフィルスも見ますが少ないです。やはり昨年の空中散布の影響があるのかも知れません。ネオニコチノイド農薬、グリホサート系農薬は、生物を破滅させます。しかし、世界では規制が進んでいるというのに、政府は新たに規制を緩和するという暴挙に出ました

 そこから車を走らせて茶臼山へ。地滑りで崩壊した南峰の崖(左)。茶臼山山頂へは行かず、山布施の棚田へ。途中でなんと時候坊(ハナイグチ)を発見(中)。10月のキノコが狂い咲き。虫も入っていないので採りました。棚田への途中にあるヤマアジサイが咲き始めていました(右)。

 昼は北アルプス展望台でおにぎりを。山布施の集落と青々とした棚田。北アルプスは見えませんでした。長閑な信州の里山の原風景が広がります。この展望台は友人たちが作ったのですが、本当にお気に入りです。晴れていれば白馬三山、仁科三山の北アルプスの絶景が見えます。もちろん拙書でも詳しく紹介しています。旗塚の駐車場から登れば標高差も100mもなく、歩き慣れていれば幼児でも高齢者でも登れます。もう少し北に下ると、反対側の善光寺平が一望できる展望台もあります。

 ドクダミの群生地(左)。ドクダミは十薬という極めて優れた民間薬です。葉と花を酢に漬けたものを塗ると水虫が即治ります。また乾燥させてドクダミ茶を作るといいでしょう。効能はこちらを御覧ください。ここではなく、ドクダミ茶を作ろうと庭のドクダミを摘んでいたら地蜂に刺されました。即ポイズンリムーバーで毒抜き。僅かに腫れるだけで済みました。オオスズメバチとキロスズメバチには刺されたことはありませんが。アシナガバチ、ムモンホソアシナガバチ、ジバチには、子供の頃から何度も刺されています。幸いアナフィラキシー・ショックはありませんが、やはりポイズンリムーバーは必携です。拙書でも紹介しています。
 ヤマホタルブクロ(中)。妻女山のものは既に咲き終わりました。やはり茶臼山の方が標高も高く遅いのです。山道にウツボグサの群生地があります(右)。

 棚田の上から見る虫倉山。この棚田も数年前までは稲が植えられていたのですが、耕作放棄地となってしまいました。水が張られないため、マツモムシなどの水生昆虫はいなくなりました。シオカラトンボやミナミヒメヒラタアブやルリシジミなどは、相変わらず舞っています。

 ウリカエデの翼果(左)。ヤマグリの花(中)。たくさんの虫が吸蜜に訪れ、羽音がします。ひっそりと佇む神社(右)。本殿の前に神楽殿があるこの辺りでは珍しい造りです。

 帰りに千曲市のあんずの里に寄りました。今年は例年より早く収穫が始まった様です。あちこちの農園で、あんず狩りも始まっています。

 集落の道路脇や歩道には落下したあんずがたくさん見られる場所もありました。うちの近所もそうですが、車で出る時に踏み潰さないと走れないところが各所にあります。つぶれたあんずは、甘酸っぱいあんずの実の香りを集落中にふりまきます。並木のあんずは、基本的に収穫されない様なのです。近隣の住民もあんずは腐るほどあるので採りません。もったいないですね。なんとか有効利用を考えて欲しいものです。

 信州大実やハーゴットなどの生食用のあんずは実が非常に大きく美味ですが、在来種の酸味がやや強い小振りのものも私は好きです。焼酎漬け、シロップ漬け、紫蘇巻きあんず、干しあんず、アプリコットジャム、あんずエード、あんずワイン、あんずソフト、あんずアイス、あんずタルト、どれも美味です。今回もらったあんずは焼酎漬けにしました。砂糖は入れません。
 帰りに撮影した岡地集落の上の有明山。高速道路の上の赤松が排気ガスでやられて全て枯れています。この辺りの松枯れ病の原因は、マツノマダラカミキリではなく排気ガスです。高速道路ができてから酷い松枯れが始まったと、亡くなった伯父も断言していました。

この8月11日は、初めての国民の祝日「山の日」となります。それに先立ち、7月の第4日曜日(今年は24日)が「信州山の日」で、色々な行事が行われます。私も関連でお仕事を頂きましたが、写真を使った記事や、講座・講演なども承ります。お気軽にお問い合わせ下さい。
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オオムラサキのオスを初見。子熊にも出会った模様(妻女山里山通信)

2016-06-19 | アウトドア・ネイチャーフォト

 週末の土曜日は晴れて気温も急上昇。まずは陣場平でヨシの根掘りを1時間ほど(左)。貝母の群生地は林の向こう側に広がります。林道からは見えないので、知らないと気づかずに通りすぎてしまいます。随分と緑が濃くなりました。手前のオニグルミにはたくさん実がなっています。早くもオカトラノオが咲き出しました(中)。群生地はまるで青海波の様。ヒレアザミが咲き終わり、ノアザミが咲き始めました(右)。総苞が粘るのでザトウムシや小さなハエなどがトラップにかかります。食虫植物でもないのに不思議です。

 林道で今年初のオオムラサキのオスを発見しました。昨年よりは発生が遅めですが例年並みです。今年は終齢幼虫を全く見なかったので心配していました。発生数は少ないかもしれません。約一週間後にメスも出現します。

 ニガナで吸蜜するシロチョウですが、種が特定できなかったので詳しい友人に聞いてみました(左)。スジグロシロチョウのオスではないかということですが、エゾスジグロシロチョウの可能性もあるようです。鱗粉を顕微鏡で見ないと判別不可能とか。ヤマトシジミ(中)。似ているルリシジミも舞っていました。ベニシジミ(右)。街の小川などでも見られます。他にはウラナミアカシジミも。
 帰りに千曲川の堤防上から斎場山と妻女山のパノラマを撮影。7枚の写真をフォトショップでつなげてあります。上杉謙信は、この山系全体と麓に布陣したと伝わっています。

 妻女山展望台から松代方面の眺め。拙書で紹介している山々が見られます。四阿山は、真田の修験の山で、麓の山家神社の奥宮があります。尼厳山は、東条氏の山城でしたが、真田幸隆の攻略で落城しました。こちらは3枚の写真を合成しています。いずれも三脚を使わず手持ちなので撮影にはかなり気を使います。

 翌日曜日は最初は薄日も差しましたが曇り空で、午後は雨になりました。コムラサキの花(左)。陣場平のクマノミズキも咲き始めました(中・右)。たくさんの昆虫が吸蜜に訪れます。その陣場平で、子熊らしき黒い動物が逃げていくのを目撃しました。完全には確認できなかったのですが、もしそうなら近くに母熊がいるはずなので、そそくさと山を下りました。今の季節は、山際の落下した杏の実や淡竹の筍を食べに下りてくるのです。熊も美味しいものは知っているのです。しばらくの間は注意が必要です。幼い子連れの熊は、逃げずに待って襲うことがあるからです。熊鈴も役に立たないので、彼らが逃げられるように遠くからも聞こえるホイッスルを吹くとか花火や爆竹を鳴らすなどの行為が必要です。拙書でも熊に出会った時のことを詳しく書いています。

 ハハコグサ(左・中)。麦などの栽培植物とともに来た史前帰化植物です。御形(おぎょう)と呼ばれる春の七草のひとつ。長坂峠から見る天城山(てしろやま)(右)。オオムラサキが見られるかなと思ったのですが、見られませんでした。雨が降りだしたので3時過ぎに下山しました。

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妻女山から斎場山へ、更に陣場平へ。オオムラサキの初見を求めて(妻女山里山通信)

2016-06-13 | アウトドア・ネイチャーフォト

 季節の進行が2週間ほど早いので、妻女山山系は既に夏の様相です。長坂峠から斎場山(旧妻女山)を見たところ(左)。私の斎場山への行き方の記事を見て訪れる方も増えています。斎場山の山頂は古墳(円墳)です(中)。地元で謙信の本陣跡と伝わるのはここで、現妻女山(旧赤坂山)ではありません。
 次に陣場平へ向かいます(右)。途中に大きなコナラが何本かあり、夏には樹液バーが現れ多くの昆虫が集まります。オオムラサキも来ますが、オオスズメバチも来るので要注意です。

 シモツケもあちこちで咲いています(左・中)。ホタルブクロは早くも咲き終わりました。コナラの樹下にイチヤクソウの小さな群生がありました(右)。慎ましやかな小花なので、気をつけていないと見落とします。

 上杉謙信が七棟の陣小屋を建てたと伝わる陣場平(左)。ギャップの中央に大きなクマノミズキがあります。クマノミズキは、月末頃咲くでしょう(中)。小さなクリーム色の小花には多くの昆虫が吸蜜に訪れます。ヒルガオが咲いていました(右)。花言葉は「優しい愛情、和やかさ」。

『甲陽軍鑑』の編者といわれる小幡景憲が、謙信の陣小屋の絵を描いています。「河中島合戦圖」(狩野文庫)リンクの23番と27番が陣場平になります
 陣場平は、私のブログや信濃毎日新聞に、私がインタープリターをした松代夢空間主催の「妻女山 花と歴史のハイキング」が掲載され、また5月2日の「斜面」でも紹介されたため、貝母(アミガサユリ)を求めて訪れる人が増えました。今年は2週間も早く咲いてしまったため、見られなかった人も多かった様です。中国から来た薬草ですが、同時に強い毒草なので球根などを決して持ち帰らないよう説明しています。毎年の開花情報は、当ブログでお伝えしています。貝母に侵入してきたノイバラとヨシの根の掘り出しは、ほぼ終わりました。梅雨明けに最終の仕上げをする予定です。非常にたちの悪い帰化植物のブタクサも、根を残すとダメなので、発見する度に抜いています。
 手前のコンクリートは、菱型基線測点といい、地球の歪みを計った地理史の重要な文化遺産です。茶臼山有旅と妻女山陣馬平の菱形基線測点。地理史の重要な文化財(妻女山里山通信)

 貝母は倒れて枯れています(左)。雨上がりに地面に染み込んだ水を吸うクジャクチョウ(中)。ウスバシロチョウは早々と姿を消し、わずかにヒメジャノメやコジャノメが舞う程度。エノキの葉に虫こぶ(虫えい・gall)のエノキハイボフシ(右)。エノキの葉は、オオムラサキの食草なのですが、今年は終齢幼虫を一匹も見ていないので心配です。昨年は14日にオスとメスを同時に見ました。結局、この週末は見られませんでした。非常に気掛かりです。

 開けて今日はまとまった雨が降りました。雨に煙る斎場山(左)。雨上がりにMTBでポタリング。満開のデルフィニウムの向こうに妻女山(中)。ヒナゲシは雨で閉じています。例年より早く杏の実が色づき始めました(右)。千曲市の杏狩りも始まるそうです。

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カッコウの鳴く日曜日、一反の畑に大豆を蒔く。私はだだちゃ豆も(妻女山里山通信)

2016-06-07 | 男の料理・グルメ

 一反は10アールです。かなり広いです。そこに大豆を蒔きました。まず肥料を撒いてある溝をクワで埋めて行きます(左)。下がりながら山を崩し平らにしていきます。コツはリズム感と無駄な力を入れないこと。結構大変な作業です。休憩を挟んで、次に鳥に食べられないように薬品をコーティングした大豆を蒔きます(中)。ちなみに私が蒔くだだちゃ豆はこれをせずに、蒔いた後に燻炭(もみ炭)を蒔きます。これで鳥避けになります。K氏が考案してきたしゃがまずに豆を蒔ける道具(右)。アイデアは良かったのですが、漏斗の口が狭く時々豆が詰まるのが難点でした。株間30センチ、条間70センチに豆を2~3粒蒔きました。

 二人一組で、豆を巻く人、後から土をかけて踏む人と分担。時折曇りで風もありましたが、日差しが出ると暑い日でした。後方は、JR東日本の北陸新幹線としなの鉄道。その奥は、中央に富士ノ塔山、右に旭山。この日は天皇ご夫妻も見える全国植樹祭の日だったので、ヘリコプターも結構飛んでいました。近隣の茶臼山も賑やかだったでしょう。

 昼は昔豚舎だった長屋で(左)。S氏が色々準備(中)。私が持って行った淡竹とS氏が用意してくれた鯖の水煮缶詰で味噌汁を作ってくれました(右)。この季節の定番料理です。馬鹿旨でした。鯖の水煮缶詰は、セシウムや放射性物質が検出されています。S氏が吟味して伊藤食品のものを用意してくれました。ただ検査済みとはいえ過食、常食は避けましょう。サケの缶詰からも検出されています。要注意。特に東京湾や太平洋沿岸は汚染されています。情報収集を。
 K氏が自家製の米でおにぎりをたくさん作ってきてくれました。それに私が持参した自家製の縮緬山椒と2年ものの唐辛子の醤油麹漬け。山蕗の煮物など。ゆっくりと昼餉の時間が過ぎて行きました。

 下はしなの鉄道やJR東日本のワイドビューしなのなどが通ります(左)。上は北陸新幹線(中)。作業もやっと終わりが見えてきました(右)。大豆やらを準備したK氏によると、約300キロの収穫を想定しているそうです。味噌、醤油、納豆、豆腐、お醤油豆、色々できますね。秋も色々駆りだされそうです。
 翌日、私は240粒のだだちゃ豆を蒔きました。枝豆はやはりこれに限ります。炊き込みご飯にしても、かき揚げにしても香ばしくて非常に美味です。梅雨入りした様なので、丸オクラ、ゴーヤ、モロヘイヤ、バジル、サラダ菜、二十日大根も蒔きます。最初のズッキーニとミニかぼちゃも大きくなって来ました。一度に蒔くと食べきれないので、ズッキーニは4回ぐらいに分けて蒔きます。

 後日、陣場平へ撮影のついでに1時間だけヨシの根の掘り出し作業(左)。大変な重労働なので、ひとりでやる場合は1時間が限度です。梅雨明け頃に皆を集めて徹底的にやる予定です。例年なら6月下旬に咲くシモツケが咲いていました(中・右)。シモツケは木本ですが、草本のシモツケソウもあります。これだけ季節の進行が早いと、オオムラサキも出現するのではと観察しましたが発見できませんでした。

 そういえば妻女山 花と歴史のハイキングに参加されて、昼食時に話しかけてくれた女性ですが、怖くてひとりでは登れないと言っていました。里山リテラシーがないと、恐怖心が先に立つのは当然です。これから登ろうという人には、必ず話しかけてその有無を訪ねます。先日も不案内なトレランの女性に拙書を見せて説明しました。先のアディダスのパーカーを着た女性も、前もってメールをいただければ案内できます。既に100人以上は案内していると思います。里山は枝道や獣道が多く迷い易いのです。いずれ里山リテラシーを鍛える講座もしたいですね。

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ゼフィルスの季節。ホトトギスとカッコウが鳴く陣場平で撮影と里山保全。松代城へも(妻女山里山通信)

2016-06-04 | アウトドア・ネイチャーフォト
 信州の3月から5月にかけては非常に気温が高かった様です。季節が2週間早く進みました。それがこの一週間ほどはまるで冬型の様な気圧配置で、北海道では降雪もあったとか。菅平ではなんとマイナス1.9度。そして九州四国は梅雨入り。なんだかよく分からない気象状況です。NASAは最大の猛暑になると警告しています。季節柄仕方がないのですが、里山保全や畑仕事、原稿執筆や企画で少し過労気味です。やれやれ。

 ホトトギスやカッコウが鳴く森で、ヒメウラナミジャノメが舞い始めました(左)。活性が高くなかなかいいカットを撮影させてくれません。シロツメクサで吸蜜するセイヨウミツバチ(中)。以前はニホンミツバチも見られたのですが、千曲市による松枯れ病のネオニコ空中散布で全く見られなくなりました。今年は中止というので復活するでしょうか。コミスジ(右)。人の気配に敏感で、これもなかなか撮影に手こずる蝶です。

 陣場平のヨシの根掘りも完全ではないですがほぼ終了しました(左)。元々畑だったところなので、周囲と土質が全く違います。貝母の種を蒔いてみました。その陣場平の真ん中に立つクマノミズキ(中)。クマノミズキの花芽も少しずつ大きくなってきました(右)。クリーム色の小花はたくさんの昆虫が吸蜜に訪れます。

 ウスバシロチョウも今年は4月に出現(左)。交尾も終えてもうほとんどが姿を消しました。やはり例年より2週間ほど早いですね。ウラゴマダラシジミがいました(中・右)。2012年以来の撮影です。ネオニコ農薬の空中散布で姿を消していました。嬉しいことですが、2012年に比べると十数種類いたのが数も種類も激減しました。元に戻るのにはいったい何年掛かるのでしょう。千曲市や坂城町の行ったことは、まさに自然破壊の犯罪的行為です。更に今年、千曲市は中止する様ですが坂城町は実施。猛毒の枯れ葉剤を撒くという愚行を犯すそうです。ネオニコチノイド系農薬、グリホサート系農薬は神経毒です。ベトナム戦争の枯れ葉剤と成分は同じ。生物の中枢神経を壊します。水溶性なので野菜の内部に入り、洗っても落ちません。残留性が高く、癌、奇形、鬱病、多動性障害、脳の発達障害などを引き起こします。これはもう農薬ではなく農毒であると金沢大学の教授も言っています。

 ルリシジミ(左)。翅の表が水色の美しいゼフィルス。これは暗くてよく分からないのですが、おそらくマガリケムシヒキのメスがシリアゲの一種(未同定)を捕獲して体液を吸っているところ(中)。蝶やコガネムシも捕獲します。オオムラサキの幼虫の食樹であるエノキにできるエノキハイボフシ(右)。フジダニの一種がエノキの葉に形成する虫こぶで、ダニの生育場所となります。

 久しぶりに亡き山仲間だったKさんのログハウスで休憩しました。緑濃くなった千曲川の河川敷と西山。その向こうに北アルプスの鹿島槍ヶ岳がそびえています。今年は北アルプスの雪が消えるのが早いですね。耳を澄ますとあちらこちらから鳥のさえずりが聞こえてきます。五感を集中させると、自然に溶け込むような感覚を覚えることがあります。そんな時はやってくる野生動物もこちらの存在に気がつかないということもあります。嫌いな人も多いので載せませんが、今日はアオダイショウの交尾を撮影観察することができました。
 この日はオフロードバイクで来た青年とログハウスで色々話しました。ボランティアで福島へ行くと鼻血が出たり体調不良になるとか、ネオニコチノイド農薬の話とか、拙書を見せて走れる林道の話とか。私は長年、編集アートディレクターをしていた仕事柄、性別年齢国籍人種を問わずにフレンドリーに話しをすることができます。

 そんなある日、所用のついでに松代城へ。『真田丸』で訪れる人も増えた様です。太鼓門前橋から左に真田幸隆に攻略された東条氏の尼巌城跡のある尼巌山と右に東山城跡(清滝城跡)のある奇妙山(左)。いずれも拙書で紹介しています。太鼓門(中)。櫓台から見る斎場山(旧妻女山で電柱の向こうの丸い山)(右)。
 ここが謙信の本陣と伝わる山頂で、円墳があります。現在の妻女山は、往古は赤坂山といい本来の妻女山の支脈の尾根の肩です。ここからは長い尾根の上に山頂がある様にみえますが、実際は尾根の400m向こうにあります。現妻女山にある長野市の看板にはそのことが書かれていないため、赤坂山を謙信本陣と誤解して帰っていく方が多いのが残念です。時間があればボランティアで説明していますが。皆さん本当に驚かれます。この日は櫓台で菅平から訪問の女性二人に声をかけられたので、斎場山のことを説明しました。

 妻女山展望台に戻って松代方面の眺め。妻女山展望台の南にある大きな駐車場の奥には、清野氏の鞍骨城への地図や、登山ノート、拙書『信州の里山トレッキング 東北信編』のパンフレットなどが置いてあります。ご案内や講座や講演、原稿依頼や写真使用など仕事のお申し込みは、当ブログのメッセージを送るからお願いします。

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『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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貝母が枯れた陣場平で里山保全作業。花と蝶とハナアブと(妻女山里山通信)

2016-05-29 | アウトドア・ネイチャーフォト
 前回のヨシの除去作業の仕上げとして集まったのですが、突然の知らせだったのでメンバーは3人だけとなりました。前回にクワで掘り返してあるので作業は楽かなと思ったのですが、さにあらず。26日から27日にかけての雨で、新芽が続々と出ていました。まあそれが地下茎がある印なのでそこを掘ればいいのですが、地上には出ていない芽もあり、結局全部掘り返さないといけないわけです。暑いし重労働でした。以前出会った千曲市の野草の愛好家の人達が訪れてくれて、ニラのおやきとオレンジを振る舞ってくれました。ありがとうございました。

 その人達にも話した林道入口の不明な花が2株。黄色いアザミ? 左2枚は同じものです。右はすぐ近くにあった別の似た花。帰って調べて判明しました。ノゲシの様です。ヨーロッパ原産で、世界中に帰化植物として分布しているそうです。しかし、左と右では微妙に違います。左はオニノゲシに近いですね。畑作とともに帰化した史前帰化植物で、若葉は食用になるそうです。平安時代の「本草和名」や「倭名類聚抄」に「苦菜」として出てくるのですが、和歌などには詠まれていない様です。

 スイカズラ(吸葛)の花(左)。白花と黄色の花がありますが、白色の花が受粉すると黄色に変わるそうです。生薬名で金銀花といい、解毒、解熱作用があるそうです。甘い香りの花は忍冬酒という果実酒になるとか。ヤマホタルブクロも咲きました(中)。例年なら6月の花です。桐の花が落ち始めました(右)。そこら中に甘い香りが充満しています。

 妻女山へ車を走らせると地面からプチプチと音がします。ソメイヨシノやヤマザクラのさくらんぼが潰れる音です。これはたぶんソメイヨシノ(左)。唱歌「夏は来ぬ」で卯の花と歌われるウツギも咲きました(中)。先日はカッコウとホトトギスが鳴いていました。
~夏は来ぬ~NHK東京放送児童合唱団

 右はノイバラの花。以前の記事で、「童は見たり野中のバラ」という記事を書きましたが、一番は清らかですが、二番三番はなかなか意味深で激しい歌詞です。

 クサフジで吸蜜するツマグロヒョウモンのオス。クサフジは蜜の量が少ないので、すぐ飛び立ってしまうため非常に撮影に苦労しました。できればメスも出現して欲しいものです。

 ツマグロヒョウモン(左)。体の大きさと翅のあまりの小ささから航空力学的に飛べないといわれてきたクマバチ(中)。羽音が大きく近くに来ると驚きますが、刺すことはめったにありません。ハルジオンで吸蜜するミナミヒメヒラタアブかと思ったのですが、(右)。体長が8ミリなさそうなので、ホソヒメヒラタアブの様です。小さすぎてまず発見するのが至難の業です。尾部についているのはタカラダニでしょうか。セミにつくことが多いのですが、こんな小さなアブについているのは初めて見ました。希少なカットです。このタカラダニはまだ小さく0.5ミリぐらい。メスしかみつからないので単為生殖するといわれています。花粉を食べるともいわれていますが、セミやハナアブにつくのはどういう理由があるのでしょう。その生態はあまり分かっていない様です。

 ヒョウモンチョウの一種なんですが、メスグロヒョウモンのオスでしょうか(左・中)。仲間の蝶の専門家に聞いてみようと思います。ツマグロヒョウモンのオスと壮絶な縄張り争いをしていました。イボタノキで盛んに吸蜜。これはヒラタアブの仲間なんですが、複眼が離れているのでホソヒラタアブのメスでしょうか(右)。

 夏の香りがする陣場平。手前は菱型基線測点。右向こうに掘り出したヨシの山が見えます。暑い日でしたが、湿度が低いので日陰に入ると気持ちのいい日でした。こういう場所で鳥の声や虫の声を聞いていると心が鎮まります。じっとしていると野生動物が現れることもあります。ニホンカモシカやヤマドリ、ノウサギやタヌキ、キツネなどなど。上空をトビが旋回していました。

 貝母は枯れ始めています(左)。実のつかない球根が小さなものから枯れます。実がつくものは球根が大きいので最後に枯れます。今年は実を採取して、ヨシの根を掘り出したところに蒔いてみようと計画しています。ヨシの根を掘り出す作業は本当に重労働でした。江戸時代にヨシ原を開梱して新田を作るという時はこんなだったのでしょうね。先人の苦労が偲ばれます。今回は最も根が多い箇所をやりました。まだ半分が残っています。
 ミヤマウグイスカグラの赤い実(右)。甘くて美味しいのですが、たくさん採って冷やした方が旨いですね。昔はナツグミや桑の実と共に、田舎の子供のおやつでした。

 午後2時に作業を終えて下山。妻女山展望台へ行くと、信濃毎日新聞に載った私の記事を2枚持っている車3台でいらした年配の方々が大勢いました。その記事は私が案内しましたと言ってガイドをしました。喜んでいただけた様です。もう100人以上にガイドをしていると思います。晴れの日はいつも里山保全と撮影で妻女山のどこかにいます。会いたいな会えるかなという方もいらしゃるので、メッセージを送るからご連絡いただければ、都合が合えばご案内もできるかもです。妻女山 花と歴史のハイキングに来られた赤坂山で出会った方も、一人で鞍骨山まで行かれないのであれば、スケジュールが合えばご案内できますよ。それにしても全国から訪れるようになりました。今日も福島から来た方を斎場山に案内しました。
 展望台からの景色はすっかり夏色に染まりました。麓では、長芋の種芋の植え付けが盛んに行われています。それにしても今日は疲れました。
 6月5日に「全国植樹祭ながの2016」が開催されます。植樹なので植林地の話が主なのですが、里山の保全や豊かな自然に多大な貢献をしているのは、むしろ広葉樹林や混合林です。そんな里山の豊かな自然の共生関係や共進化の話を面白いエピソードと共に書籍化したいと企画中です。ビジュアルも文章も、たぶん今までにはなかった本になると思います。

妻女山の位置と名称について」妻女山と赤坂山と斎場山について。『真田丸』で訪問者が激増中。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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 長野県シニア大学や自治体などで公表だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。

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