モリモリキッズ

信州里山通信。ナチュラリスト、自然写真家、郷土史研究家、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

貝母が枯れた陣場平で里山保全作業。花と蝶とハナアブと(妻女山里山通信)

2016-05-29 | アウトドア・ネイチャーフォト
 前回のヨシの除去作業の仕上げとして集まったのですが、突然の知らせだったのでメンバーは3人だけとなりました。前回にクワで掘り返してあるので作業は楽かなと思ったのですが、さにあらず。26日から27日にかけての雨で、新芽が続々と出ていました。まあそれが地下茎がある印なのでそこを掘ればいいのですが、地上には出ていない芽もあり、結局全部掘り返さないといけないわけです。暑いし重労働でした。以前出会った千曲市の野草の愛好家の人達が訪れてくれて、ニラのおやきとオレンジを振る舞ってくれました。ありがとうございました。

 その人達にも話した林道入口の不明な花が2株。黄色いアザミ? 左2枚は同じものです。右はすぐ近くにあった別の似た花。帰って調べて判明しました。ノゲシの様です。ヨーロッパ原産で、世界中に帰化植物として分布しているそうです。しかし、左と右では微妙に違います。左はオニノゲシに近いですね。畑作とともに帰化した史前帰化植物で、若葉は食用になるそうです。平安時代の「本草和名」や「倭名類聚抄」に「苦菜」として出てくるのですが、和歌などには詠まれていない様です。

 スイカズラ(吸葛)の花(左)。白花と黄色の花がありますが、白色の花が受粉すると黄色に変わるそうです。生薬名で金銀花といい、解毒、解熱作用があるそうです。甘い香りの花は忍冬酒という果実酒になるとか。ヤマホタルブクロも咲きました(中)。例年なら6月の花です。桐の花が落ち始めました(右)。そこら中に甘い香りが充満しています。

 妻女山へ車を走らせると地面からプチプチと音がします。ソメイヨシノやヤマザクラのさくらんぼが潰れる音です。これはたぶんソメイヨシノ(左)。唱歌「夏は来ぬ」で卯の花と歌われるウツギも咲きました(中)。先日はカッコウとホトトギスが鳴いていました。
〜夏は来ぬ〜NHK東京放送児童合唱団

 右はノイバラの花。以前の記事で、「童は見たり野中のバラ」という記事を書きましたが、一番は清らかですが、二番三番はなかなか意味深で激しい歌詞です。

 クサフジで吸蜜するツマグロヒョウモンのオス。クサフジは蜜の量が少ないので、すぐ飛び立ってしまうため非常に撮影に苦労しました。できればメスも出現して欲しいものです。

 ツマグロヒョウモン(左)。体の大きさと翅のあまりの小ささから航空力学的に飛べないといわれてきたクマバチ(中)。羽音が大きく近くに来ると驚きますが、刺すことはめったにありません。ミナミヒメヒラタアブがハルジオンで吸蜜(右)。体調が8ミリぐらいで、まず発見するのが至難の業です。尾部についているのはタカラダニでしょうか。セミにつくことが多いのですが、こんな小さなアブについているのは初めて見ました。希少なカットです。

 ヒョウモンチョウの一種なんですが、メスグロヒョウモンのオスでしょうか(左・中)。仲間の蝶の専門家に聞いてみようと思います。ツマグロヒョウモンのオスと壮絶な縄張り争いをしていました。イボタノキで盛んに吸蜜。これはヒラタアブの仲間なんですが、複眼が離れているのでホソヒラタアブのメスでしょうか(右)。

 夏の香りがする陣場平。手前は菱型基線測点。右向こうに掘り出したヨシの山が見えます。暑い日でしたが、湿度が低いので日陰に入ると気持ちのいい日でした。こういう場所で鳥の声や虫の声を聞いていると心が鎮まります。じっとしていると野生動物が現れることもあります。ニホンカモシカやヤマドリ、ノウサギやタヌキ、キツネなどなど。上空をトビが旋回していました。

 貝母は枯れ始めています(左)。実のつかない球根が小さなものから枯れます。実がつくものは球根が大きいので最後に枯れます。今年は実を採取して、ヨシの根を掘り出したところに蒔いてみようと計画しています。ヨシの根を掘り出す作業は本当に重労働でした。江戸時代にヨシ原を開梱して新田を作るという時はこんなだったのでしょうね。先人の苦労が偲ばれます。今回は最も根が多い箇所をやりました。まだ半分が残っています。
 ミヤマウグイスカグラの赤い実(右)。甘くて美味しいのですが、たくさん採って冷やした方が旨いですね。昔はナツグミや桑の実と共に、田舎の子供のおやつでした。

 午後2時に作業を終えて下山。妻女山展望台へ行くと、信濃毎日新聞に載った私の記事を2枚持っている車3台でいらした年配の方々が大勢いました。その記事は私が案内しましたと言ってガイドをしました。喜んでいただけた様です。もう100人以上にガイドをしていると思います。晴れの日はいつも里山保全と撮影で妻女山のどこかにいます。会いたいな会えるかなという方もいらしゃるので、メッセージを送るからご連絡いただければ、都合が合えばご案内もできるかもです。妻女山 花と歴史のハイキングに来られた赤坂山で出会った方も、一人で鞍骨山まで行かれないのであれば、スケジュールが合えばご案内できますよ。それにしても全国から訪れるようになりました。今日も福島から来た方を斎場山に案内しました。
 展望台からの景色はすっかり夏色に染まりました。麓では、長芋の種芋の植え付けが盛んに行われています。それにしても今日は疲れました。
 6月5日に「全国植樹祭ながの2016」が開催されます。植樹なので植林地の話が主なのですが、里山の保全や豊かな自然に多大な貢献をしているのは、むしろ広葉樹林や混合林です。そんな里山の豊かな自然の共生関係や共進化の話を面白いエピソードと共に書籍化したいと企画中です。ビジュアルも文章も、たぶん今までにはなかった本になると思います。

妻女山の位置と名称について」妻女山と赤坂山と斎場山について。『真田丸』で訪問者が激増中。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 スライドを使用した自然と歴史を語る里山講座も承ります。左上のメッセージを送るからご連絡ください。

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ウスバシロチョウとアオバセセリが舞う陣場平で里山保全作業と撮影(妻女山里山通信)

2016-05-22 | アウトドア・ネイチャーフォト

 拙書『信州の里山トレッキング 東北信編』でも紹介している妻女山奥の陣場平の貝母は、松代夢空間主催の「妻女山 花と歴史のハイキング」が行われた4月27日が最後の見頃で、28日の雨と突風で散ってしまいました。現在はご覧の様に枯れ始めています(左)。右下に土が見えますが、ヨシがはびこり貝母にかなり侵入してきたので、妻女山里山デザイン・プロジェクトの面々を集めて5月8日に除去作業を行いました(中)。除去したヨシとその根っこを積み上げると小山ができました(右)。
 その後何度も地下茎の除去作業に撮影がてら行っているのですが。太い根だと10センチもあれば芽が出ることが分かりました。つまりみな掘り出さないとダメなわけです。結局、ザルで20杯分以上を掘り出したでしょうか。このところ、10時頃から昼まで除去作業をし、休憩の後で撮影。2時半には妻女山駐車場で撮影の日々。それを2週間近くやって体力の限界を感じています。ヨシは本当に手強いです。

 枯れてきた貝母ですが、これはたくさん実がついています。球根も相当大きいのでしょう(左)。種が入っているさく果の中心がかなり膨らんできました(中)。弾ける頃に採取してヨシを除去した場所に蒔いてみようと思っています。実に艶があるヤブヘビイチゴの赤い実(右)。ヘビイチゴは艶がありません。どちらも無味無臭で美味しくはありません。もちろん蛇も食べませんが、薬草です。

 花粉まみれになりながらヒレアザミで吸蜜するウスバシロチョウ。氷河期の生き残りといわれます。シェルランプの様な、はたまたステンドグラスの様な透けた翅が美しい。翔び方は不器用で、ヒラヒラ舞うというよりも、パタパタ舞ってスーッと滑空する様な舞い方をします。今年は2週間も早く出現しました。
 よく見ると尾部に交尾を終えた後にオスによってつけられる交尾板(受胎嚢)が見えます。交尾したオスが、メスがもう交尾できないように、分泌物の粘液でできた殻をメスの腹部につけるのです。言わば貞操帯。つまり、このメスは既に交尾が済んでいるということです。

 アマドコロの花が咲き始めました(左)。根は黄精といって強壮剤。毎夜の交合を記していた小林一茶が黄精酒を愛飲していたのは有名です。イボタノキの花も咲き出しました(中)。林道脇に生えることが多いので、除草で刈られてしまうこともあるのですが、シジミチョウの食草なので場合によっては何百という卵が死滅してしまいます。行政は業者に委託する時に、こういうところにも気を配って欲しいものです。ウバユリの葉もかなり大きくなりました(右)。夏に咲く白く長いユリの花は魅惑的です。

 アオバセセリを始めて撮影しました。ハルジオンで忙しなく吸蜜しています。留まっている時間がかなり短いので、撮影には苦労しました。ハルゼミとエゾハルゼミの鳴き声がクレッシェンド、デクレッシェンドで森に響きます。クロメマトイが五月蝿いので、ゴーグルは必須です。カッコウが鳴き始めました。遠くからはアオバズクの恋歌も聞こえます。下界は28度でしたが、山上は爽風もあって26度ぐらいで快適でした。里山に来ませんか。

 山椒の実も例年より早く成り出しました。たくさん摘んで縮緬山椒を作ります。私のレシピは一回しか茹でこぼさないのでかなり強烈です。そのため、ジャコではなく苦味のあるコウナゴを使います。現在はレシピより更に薄味にしています。
 帰りに「妻女山 花と歴史のハイキング」でも皆さんをお連れした猪のヌタ場(泥浴び場)へ(中)。かなり水量は豊富です。昨夜浴びた足跡はありませんでした。やはり案内した斎場山へ(右)。旧妻女山で、ここが地元で謙信の本陣と伝わる場所です。現在の妻女山は、本来は赤坂山といい斎場山の尾根の肩です。

 妻女山展望台から、松代城(海津城)方面と根子岳、四阿山の眺め。長野市の方にも言いましたが、左の案内図が間違いだらけで、どうにもなりません。下の説明や招魂社の説明にも、謙信本陣はここではなく、更に100m高い斎場山であるという説明がないため、たまたま私のガイドを聞いた人や、私のサイトを見てきた人以外は、皆誤解したまま帰ってしまうことになります。これは由々しき問題です。原因は、国土地理院が赤坂山に三角点を置いた時に、妻女山の名称を勝手に下ろしてしまったからなのですが。現妻女山は、すでに知られているので、本来の妻女山を本名の斎場山と呼ぼうと拙書やブログ、ホームページで啓蒙しています。
 疲れきって帰った後はシャワーを浴びてまずビール。その後畑で作っているカモミールでアイスティー。ドクダミも乾燥してドクダミ茶に、ドクダミは十薬といって優れもの。全草をちぎって酢に漬けて茶色くなった液を足に塗ると、水虫が完治します。足の臭いも取れます。ワキ臭や加齢臭にも効果あり。売薬など買う必要がありません。

 妻女山里山デザイン・プロジェクト(妻女山SDP)は、様々な分野の専門家の集まりになりつつあります。長野県政への提言もできる里山をフィールドとするシンクタンク(政策立案・政策提言する研究機関)になれると思っています。目指すところはそこでしょうか。大企業のシンクタンクは、詰まる所自社への利益誘導が目的で、よく発表される経済効果など全く信用に足らないものですが、我々は金を生み出す植林地だけではなく、里山の生物の多様性を担保する広葉樹林や混合林を特に保全、観察の対象としていくつもりです。

「妻女山の位置と名称について」妻女山と赤坂山と斎場山について

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。

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全国植樹祭2016が行われる茶臼山自然植物園と静かに佇む棚田へ(妻女山里山通信)

2016-05-15 | アウトドア・ネイチャーフォト
 全国植樹祭ながの2016が茶臼山自然植物園でも行われるということで、昨年から園内の大改造が行われています。6月5日に植樹などの行事が行われるようです。久しぶりに茶臼山へと週末の2日の午前中のみ撮影に出かけました。といっても私が向かうのはまず植物園とは反対側の青池方面の棚田です。こちらの方が日本の里山の原風景が残っていて生態系も豊かなのです。

 崩壊してしまった茶臼山の南峰(左)。この空間に山頂があったのです。山城と古墳の遺構があったといいます。北アルプス展望台(中)。北アルプスの稜線は雲の中でした。ハルゼミ、エゾハルゼミの鳴き声が森に響きます。虫倉山が見える棚田(右)。拙書『信州の里山トレッキング 東北信編』でもこのコースを破線で紹介していますが、日本の里山の原風景が堪能できるコースです。シオカラトンボが舞っていました。
 茶臼山で二人の山ガールに出会いました。どういうコースを歩くのか必ず聞きます。そして地図は持っているかも。イラストでした。それで迷ったことはないですかと聞いたら迷いましたと。イラストは楽しいけれど地形図の代わりにはなりませんよと。迷った時に全く役に立ちませんと。ベテランの人は分かっているのですが、初心者ほどそれが分からず遭難騒ぎになるのです。また、女性は歩きながらのお喋りに夢中になり、間違った枝道に入ってしまうこともあります。やはり地形図や、拙書の様な地形図にコースが記載された本を携帯すべきです。
 彼女達には、拙書を見せましたが、「わあ、綺麗!」と。それは有り難いのですが、拙書の地形図とコンパスを使うやり方を教えてあげました。実は北アルプスより奥多摩や丹沢で遭難する人の方がずっと多いのです。里山でも10mどころか100mの崖もあります。エベレストにも登ったベテランのクライマーが、冬の里山で遭難死した例もあります。読図力も鍛えましょう。

 キンポウゲ科の黄色い花の同定は難しいんです。これはウマノアシガタでしょうか(左・中)。こちらのキンポウゲの仲間で見ても同定はかなり難しそうです。葉や茎に苦味のあるニガナ(苦菜)ですが、これは頭花が多いのでハナニガナ。

 変種のシロバナニガナ(左)。数株だけ咲いていました。アカネ科のクルマバソウ(車葉草)。小さな花なので見落としがちな野草です。最深部の耕作放棄地の田んぼの畦道に蕨(ワラビ)がたくさん出ていました(右)。こんなところに来る人はいません。採ったら袋がいっぱいになりました。重曹と苦汁を入れて茹でこぼして冷蔵しました。

 茶臼山自然植物園の最上部。ここまで登って来る人は僅かです。綺麗なトイレもあります。ウスバシロチョウやツバメシジミ、ベニシジミが舞っていました。出会った人には拙書を見せてパンフレットも渡しました。ここからすぐに茶臼山へ行けることを知らない人が多いのは残念です。中央に見える濃い緑の丸い山が茶臼山の山頂です。写真左のトイレを右手に歩くとゲートがあります。そこを出て左へ登ると、すぐに右へ茶臼山への標識があります。そこから山頂までは10分ほど。山頂へ行く前にまっすぐ進むと左に北アルプス展望台があります。

 ツツジの向こうに見えるのが茶臼山の山頂です。ここからは15〜20分ほどで登れます。歩き慣れていれば幼児でも大丈夫。子育ては小さい頃から歩かせておくことが大事です。野生動物は歯がなくなったり歩けなくなったら死にます。それが自然の摂理です。歩きましょう。山登りはインナーマッスル(大腰筋)も鍛えます。

 茶臼山自然植物園のヤマフジのプロムナード(左・中)。訪れたご婦人も言っていましたが、例年なら満開の見頃なのですが、散り始めていました。園芸種のヤマオダマキ(右)。私は慎ましやかな野生種が好きです。NASAが、今年の夏は今までにない猛暑になるかもしれないと警告しています。異常気象は続くのでしょうか。

 全国植樹祭2016のために園内は新たな遊歩道や花壇ができて様変わりしました。なんか人工的過ぎる。色んな木が切られて残念という人にも複数出会いました。この下にスミナガシの舞う森があるのですが、それは大丈夫なのでしょうか。少し心配です。オオムラサキの繁殖飼育を始めたようなんですが。他の蝶、ゼフィルスにも気を配って欲しいものです。茶臼山は自然が豊かな里山ですから。

 午後は2日とも妻女山の陣場平の貝母の保護のためにヨシの芽切りに行きました。大変な作業です。真田丸で訪問者も増えているので、展望台のある妻女山は謙信の本陣ではなく、更に100m高い円墳のある斎場山が地元では謙信の本陣と伝承されているところですと、時間があればボランティアで説明もしています。長野市の設置した絵図や看板にはその表記がないので、知らない人は誤解したまま帰ってしまうのです。これは由々しき問題です。展望台のあるところは地元では赤坂山といい、妻女山は往古は斎場山といい、山頂は古代科野国の円墳です。拙書ではそのことを詳しく説明しています。
 写真は妻女山展望台から松代城(海津城)方面の眺め。奥に根子岳(左)と真田の山家神社奥宮がある四阿山(右)が見えます。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。

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■『国分寺・国立70Sグラフィティ』村上春樹さんの国分寺「ピーター・キャット」の想い出。はてなブログに移動しました。
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今回の妻女山SDPは陣場平のヨシの根の除去。重労働でした(妻女山里山通信)

2016-05-09 | アウトドア・ネイチャーフォト
 5月2日の信濃毎日新聞の一面下の「斜面」でも紹介していただいた陣場平の貝母(編笠百合)ですが、ノイバラとヨシが急速に増えだしてしまいました。4月2日にノイバラの除去をしたのですが、ヨシはほぼ手付かずでした。8日の妻女山SDPは、そのヨシの根を掘り出してしまおうという作戦でしたが、これがとんでもない重労働でした。

 まずN氏制作の登山者ノートボックスを妻女山駐車場の最奥に設置しました(左)。これは登山届ではありません。斎場山や鞍骨山への登山道の状況や動植物や人との遭遇、感想や要望を書いていただくためのものです。お気軽に書いてください。どんな些細な情報でもあなただけが見た貴重な情報なのです。
 作業の二人を残して我々は陣場平へ(中)。ヤマグワやクワ、スコップなどでヨシの根を掘り出します。地面が固いところも多く、根も絡み合って非常にきつい作業でした(右)。掘り出した根は集めて山にしました。高さ1メートル以上の小山ができました。しかし、完全な除去は不可能で、後日芽切りに何度も来なければなりません。あちこちにブタクサが生え出して、これも除去しないといけません。突風での倒木処理や落枝の処理もしました。里山保全は本当に大変です。

 2時間半格闘し、やっと昼餉(左)。まずノンアルコールビールで乾杯。重労働過ぎて、みんないつもより口数が少なめ。私は山蕗の煮付け、コシアブラの卵焼き、蕨のお浸し、自家製の大根の酢辛子漬けととろろを持参(中)。今回はK氏が育てたイガチクオレゴンと夢ちからをブレンドした手打ちうどんがメインです(右)。色も漂白された白ではなく、薄い栗色。ツユはS氏のお手製。さらに胡桃のペーストも作ってきてくれました。これらを入れて食べましたが、絶品でした。こんなうどん他ではお金を出しても食べられません。

 K氏が持ってきたベーコンも焼きます。(左)。T氏のアスパラも茹でました。うどんは1.5キロを3回に分けて茹でましたが、少々食べ過ぎました。今回の作業道具(中)。重労働過ぎて腰痛が取れません。N氏が作った立派過ぎる登山者ノートの箱も設置しました(右)。我々は疲れ果てて2時過ぎにはお開きにしましたが、その後訪れた女性二人がいたようで最初の書き込みがありました。拙書のパンフレットも置いていますのでご自由にお持ち下さい。
 晴れの日は、11時前後から午後3時ぐらいまで、妻女山山系で撮影や陣場平の芽切りなどをしています。出会ったらお気軽に声を掛けてください。

 陣場平の貝母は結実し、下から黄色く枯れ始めました(左)。今年は種を採取して、ノイバラとヨシを除去したところに蒔いてみようかと思います。貝母の実(中)。櫺(さくか)といって、最後は割れて種が飛び散ります。その時に東風が吹くことが多いので西へ増えて行くのです。貝母は薬草ですが、かなり強い毒草です。球根はラッキョとよく似ています。最近も毒草を間違えて食べた事故がニュースになりました。死亡事故もありました。決して持ち帰らないでください。
 6日には小3、4年生の遠足に出会ったのですが、追い越しざまに毒草のクサノオウを触った子を見たので、先生に知らせました。拙書を見せると何かお話して下さいと突然のお願い。拙書を見せながら毒草やオオムラサキ、スズメバチや毒キノコの話などを10分ほどしました。結構キャッチーな質問をしてくれる男の子もいて、皆目をキラキラさせて聞いてくれてとても可愛かったです。
 氷河期の生き残りといわれるウスバシロチョウも例年より早く、4月中に舞い始めました(右)。シナノタンポポで吸蜜中。

 あちこちでギンランも咲いています。小さいので見落とすことが多い花です。里山が藪だらけになると絶滅する種です。菌根菌と共生関係をもつ植物なので、持ち帰っても育ちません。環境省の絶滅危惧II類(VU)です。これも決して持ち帰らないでください。

 蕾のように見えますが、これで満開(左)。フデリンドウ(中)。これも小さいので見落とす方が多いでしょう。私も出会ったご婦人に教えていただきました。ツクバネウツギ(右)。和紙の様な質感の可愛い花です。

 ヤマツツジも例年よりかなり早く満開になりました(左)。ホタルカズラも満開です(中)。苔の花。先端には胞子嚢(右)。

 天狗の団扇の様なハリギリの葉(左)。若芽は山菜ですが、今年は一気に開いてしまいました。ウバユリの艷やかな葉(中)。山菜ですが芽が出てから開花するまで7年ぐらいかかるので私は採りません。以前一枚だけとってお浸しにしましたが、そう美味しくもなかったから採らないというのもあります。歩いていると枯葉の上をカサカサと逃げていくニホンカナヘビ(右)。
 里山を見るときに、蝶とかある特定の生物だけを見るのではなく、共生関係とか相互連関とか、歴史や地理史なども含めて見るのが私のスタイルです。目指すのは、ホール・マウンテン・カタログという様なものなのです。そういう姿勢により、里山の全貌が見えてくるのです。

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子檀嶺岳 花と歴史のトレッキング(妻女山里山通信)

2016-05-02 | アウトドア・ネイチャーフォト
 1日に拙書の表紙にもなっている信州青木村の子檀嶺岳に登りました。山頂は里宮三社の奥宮があり、また真田の山城跡でもあります。上田から見ると烏帽子の形に、道の駅あおきから見ると崖がそそり立つ奇っ怪な台形の形に見え、一見するとどこからどう登るのだろうと思える山です。

 今回は車を二台用意し、村松西洞コースを登り、当郷管社コースを下ります。ゲートを明けて入るとすぐに駐車場(左)。ゲートに車で入ってはいけないと思う方が多く、これはゲートに表示が必要と思います。143号からの曲がり角にも子檀嶺岳登山口への表示が必要です。林道を登り登山道へ。フデリンドウが咲いていました(中)。更に登るとヒトリシズカの群生地が(右)。ヒトリシズカといいますが、大勢で賑やかに咲く花です。

 仏岩の手前で山頂が見えます。荒々しい崖と春紅葉も目立つ新緑が目を惹きます。

 仏岩(左)。ここから厳しい急登が始まります。一応細かくつづら折れにはなっていますが、かなりの急登(中)。滑りやすいのでゆっくりと確実に登ります。キジムシロがちらほら散見されます(右)。春に咲くバラ科の黄色い花は同定が難しいのですが、前日に陣場平で出会った千曲市の植物を研究している団体の方から、見分け方を教わりました。でも難しい。

 尾根から143号の谷を挟んで向かいに十観山。その左奥は御鷹山。

 尾根の肩に乗ったところで小休止(左)。左下に下山地の当郷が見えます。赤松の急登をこなして山頂の稜線に乗り、右へ辿ると奥宮がある山頂が見えます(中)。山頂には里宮三社の奥宮がありますが、結構狭いです。南面は高い崖なので転落に注意(右)。

 麓に伸びる何本もの尾根。向かいには夫神山。左奥には独鈷山。右奥に霞むのは美ヶ原。霞んでいるのは黄砂のせいでしょう。四阿山や浅間山、白馬三山もこの日は見えませんでした。山頂で昼餉の宴。私はコシアブラの卵焼きなどを持参。拉麺にビーフシチューなどと、ちょっと食べ過ぎました。基本、私は一日2食しか食べません。肉は少なめで野菜や発酵食品が中心です。炭水化物も少なめ、砂糖はほとんど摂りません。在京時代は20キロも太っていましたが、ブックスダイエットで痩せて現在は56キロをキープしています。

 葉の形からたぶんジロボウエンゴサク(左)。あちこちに咲いていました。殆どが散っていたミヤマエンレイソウ。シロバナエンレイソウともいいます(中)。これが分かりません。赤斑の結構大きな葉です。なんでしょう。花が咲けば同定もし易いのですが。分かる方おられますでしょうか。

 登山道を横切って結構広い旧道が残っています(左)。おそらく修那羅峠辺りから来る牛馬道でしょう。ウスバサイシン(中)。葉の下に咲くウスバサイシンの花(右)。ヒメギフチョウの食草です。

 イタドリ(左)。仲間がかじっていましたが、かなり酸っぱい味です。シュウ酸が多いのでご用心。昔、調布の野川をサイクリングしていたら、前から来たご婦人がこれをかじりながら散歩していたので仰天したことがあります。バッコヤナギ(ヤマネコヤナギ)は既に結実していました。オケラの新芽(右)。山で旨いはオケラにトトキといわれる山菜です。

 石畳公園の岩に彫り物が(左)。公共とか山とか書かれていますが、判読できません。何が書いてあるのでしょう。
その畳石公園の板状節理(中)。溶岩ダイクですね。当郷の駐車場には、大きなウワミズザクラが見事に咲いていました(右)。
当郷管社コースの登山者休憩所があるT字路の角に新しく駐車場ができました。ここの方が駐車し易いです。

 下山後は大法寺の国宝三重塔、通称見返りの塔に寄りました。鎌倉時代の塩田平の栄華を今に残す名塔です。詳細については拙書でも詳しく書いています。その後、半過岩鼻の絶滅危惧種のモイワナズナを見に行きましたが、やはり今春は季節が早く、例年なら今頃が見頃なんですが、既に残花でほとんどが結実していました。
 今朝の信濃毎日新聞の一面の「斜面」で、私と陣場平の貝母の記事が載りました。先日電話取材を受けたのですが、まさか信毎の論説委員の方をご案内していたとは思いませんでした。現在は結実し解けていく段階です。記事を見て訪れてくれた人達がいましたが、薬草ですが強い毒草なので決して持ち帰らないでくださいと念を押しました。
 ここのところ、山菜での事故がニュースでいくつも流れていますが、「やはり野に置け蓮華草」、野草は毒草がほとんどです。安易に庭に植えてはいけません。自分は分かっていても、亡くなった後、それが伝達されて行くか考えると危険すぎます。野草は山で楽しみましょう。
 世間は大型連休ですが、私は妻女山山系の撮影や里山保全、雨の日は企画の立案やらブログ更新などで休みなしです。『真田丸』でハイカーや歴女、山城マニアも増えています。出会った方には必ず声をかけますので、なんでも聞いて下さい。左上のメッセージを送るからのメールでのお問い合わせにも、できるだけ迅速に返答する様に心がけています。ぜひ里山の素晴らしさを体験してください。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。松代の観光案内所、まち歩きセンターでも販売しています。

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妻女山 花と歴史のハイキング(妻女山里山通信)

2016-04-28 | アウトドア・ネイチャーフォト
 27日(水)に、松代夢空間主催の「妻女山 花と歴史のハイキング」が行われました。私がインタープリターとして皆さんをご案内し、自然や歴史について話しながら爽風の吹く初夏の妻女山を歩きました。信濃毎日新聞で事前に記事が載ったため、20人募集のところが、最終的には45人にもなりました。夢空間からサポーターがついてくれたので、無事に終了しました。また、信毎の記者の方が同行取材してくれたので、翌日の紙面に載りました。

 9時集合で受付開始(左)。拙書の販売も行われました。もちろん今回のコースも載っています。最初の挨拶で、謙信の本陣は、今の妻女山(旧赤坂山)ではなく、これから行く513mの山頂で本名を斎場山といいますと説明。ほとんどの方が初耳で驚いていました。まず林道を15分ほど歩いて、長坂峠から斎場山(旧妻女山)へ(中)。円墳なので山頂は平で円形です。ここが本陣かと皆さん感慨深げでした。ここでは古代科野国について説明しました。
 その後、御陵願平にある猪のヌタ場(泥浴び場)へ(右)。前夜浴びたようで足跡がありました。

 次に陣場平へ。地理史の重要な文化遺産である菱形基線測点を説明(左)。初めて見たという人が多かった様です。貝母は残花でしたが、薬草でかなり強い毒草であることなどをお話しました。そして、堂平大塚古墳へ(中)。私有地なので本来は立ち入り禁止なのですが、今回は自前に了解を得たので皆さんをお連れしました。谷にある謙信の陣用水といわれる泉も紹介しました。妻女山へ戻ります(右)。気温は夏日で高めでしたが、時折爽風が吹いて気持ちのいい山行でした。ここのところ、晴れの日はほとんど毎日撮影や山の保全で陣場平に来ていたので、歴女やご婦人方やご夫婦などを案内しました。事前にメールとかで連絡いただければ、都合が合えばご案内できるかもしれません。左にあるサイドバーのメッセージを送るからお願いします。ダイレクトメールなので公表の心配はありません。
 【君待つと 吾が恋ひをれば 我が屋戸の すだれ動かし 秋の風吹く】万葉集:額田王
 秋どころかまだ夏にもなっていないんですけどね。春紅葉はなぜか哀愁を誘うのです。すだれが動いたので会いたいなという人が来たのかなと思うと、ただの風だったという切ない歌。いずれにせよ想いははっきりと伝えないといけません。待っているかもですよ。

 この時期に妻女山山系のあちこちで咲いている花をピックアップします。まずはイカリソウ(碇草・錨草)メギ科イカリソウ属。別名は、三枝九葉草(さんしくようそう)、生薬名は、淫羊霍(いんようかく)で強壮剤などに用いられます。年々群生地が広がっているのが嬉しいです。アマドコロはまだ蕾でした。三つ葉やモミジガサも芽吹きました。

 左はシナノタンポポ(信濃蒲公英)。花の下の総苞が太く萼片が反り返っていません。花も大きく草高があり、私が計った最高は81センチありましたと話すと皆さん驚かれていました。中はクサノオウ(瘡の王) ケシ科クサノオウ属。別名は、皮癬草(ひぜんくさ)。生薬名は、白屈菜(はっくつさい)といいますが、非常に毒性が強いものです。瘡(くさ)・丹毒(たんどく)・湿疹を治す薬効があるために、くさ(瘡)の王と呼ばれるようになったとか。茎は中空で、折ると白汁が出て、橙黄色に変化します。 北信濃では、里山の林道脇にたくさん咲くのが見られます。右はタチツボスミレ(立ち坪菫)スミレ科。ラベンダー色が美しいもっともありふれたスミレですが、白花や斑入りなど変種も多く、なかなか奥の深いスミレです。妻女山にはアカフケタチツボスミレもあります。

 上杉謙信槍尻ノ泉近くにシナノタンポポの群生地がありますが、雑種もあります。近くに咲いている黄花のクサノオウは毒草なのでご注意を。

 左と中のウワミズザクラ(上溝桜)は、バラ科ウワミズザクラ属。落葉高木。別名は、花が強い杏仁に似た香りがあるため杏仁子(あんにんご)といい、実は食べられます。果実酒にも。総状花序の下に葉がつきます。上溝とは、亀甲占いのために上溝桜に溝を掘って燃やし、亀甲のひび割れで占ったため上溝桜が転訛してウワミズザクラになったということです。右はガマズミ(莢迷)スイカズラ科ガマズミ属。葉はクスサンの大好物。秋になる赤い実は果実酒に。滋養強壮、抗酸化作用があります。

 ハイキングの前日には、久しぶりにニホンカモシカのシロに出会いました。まだお腹が大きいので出産はしていないようです。中はマルバアオダモ(丸葉青だも)双子葉植物・合弁花類・モクセイ科・トネリコ属。バットや家具の材料。別名はホソバアオダモ。招魂社の八重桜も満開になりました。花を塩漬けにすると桜茶になります。

 左はヤマツツジ(山躑躅)も満開です。中はキジムシロ(雉筵)バラ科。縁が鋸状の小さな葉が地面にべたっと広がります。春のバラ科の花は、ミツバツチグリ、ツルキンバイ、ヘビイチゴ、オヘビイチゴ、ヤブヘビイチゴなど皆似ているので同定が厄介です。下山後は、清野にある「レストラン はなや」さんで、杏おこわや手打ち蕎麦をいただきました。また、ここでも拙書をお買い上げいただき、希望者にはサインをしました。

 はなやさんの店内(左)。参加者が途中で見つけた大きなキノコ(中)。その場では同定できなかったので持ち帰らせていただきました。松の切り株などに生えるマツオウジです。食菌ですが、人によっては中毒を起こすそうです。酒と醤油をふってオーブンで焼いてみました。コリコリとした食感で美味しいキノコでした。右は謙信の陣用水といわれる蟹沢(がんざわ)の泉。
 解散後は、陣場平のヨシの新芽が気になったので切りに行きました。下山後に妻女山の駐車場で、ちょうど私が置いた不法投棄の大量の雑誌を回収中の長野市の職員の方に遭遇。不法投棄の話や、今日のハイキングの話、展望台の絵図が間違っている話などをし、拙書のパンフレットも渡しました。

 長坂峠から陣場平方面のカット。この芽吹き具合は、例年なら連休明けぐらいの感じです。季節の進み方が早すぎて撮影が追いつかなくて困っています。植物の成長も旺盛なので里山保全の作業もあります。ゴールデンウィークも妻女山山系を駆けずり回ることになりそうです。若干過労気味ですが、今の季節が撮影の肝なんです。妻女山や斎場山、陣場平などで出会った方には必ず声をかけています。拙書をお持ちの方にも既に20人以上に出会いました。感謝です。
 陣場平ではなんとウスバシロチョウも舞い始めました。4月に舞い始めたのは初めてで驚いています。5月1日は、妻女山里山デザイン・プロジェクトの面々と四阿山から根子岳縦走をする予定でしたが、28日の降雪で冬山に戻ってしまったという情報。急遽、拙書の表紙にも使われている子檀嶺岳に変更になりました。偶然お会いしたら声をかけてください。むさい男4人のパーティーです(笑)。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。平安堂書店や松代まちあるきセンターで買えます。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。

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■『国分寺・国立70Sグラフィティ』村上春樹さんの国分寺「ピーター・キャット」の想い出。はてなブログに移動しました。
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シナノタンポポ、ホタルカズラ、クサボケが咲く妻女山は初夏の趣(妻女山里山通信)

2016-04-21 | アウトドア・ネイチャーフォト

 長野マラソンの当日は、大変荒れた天気になりました。突風に砂嵐の後、雨になり、その後晴れるとまた砂嵐。翌日、妻女山奥の陣馬平へ行きましたが落枝がすごく、度々車を止めて片付けました。陣馬平まであと100mというところで、立ち枯れのコナラが折れて道を塞いでいました(左)。のこぎりで切断し片付けるのに小一時間を要しました。
 翌日と翌々日は晴れたので撮影に。東風超えから見る長坂峠と斎場山(中)。一気に木々が芽吹き始めて里山がカラフルになってきました。毒草ですがウスバシロチョウの食草、ムラサキケマン(シロヤブケマン)もあちこちで咲き始めています(右)。

 陣馬平の貝母は、下から徐々に咲いていきますが、一番上の蕾もすべて開いて満開の状態です。何人か人づてに聞いて見に来られる方がいます。発見の経緯や保全活動などをお話しますが、同時に薬草ですが毒草なので持ち帰らないでくださいと伝えています。猛毒のヤマトリカブトや呼吸停止もあり得るレンゲツツジやスズラン、ホウチャクソウ、フクジュソウなども危険です。野草は有毒が基本と考えてください。事故が起きてからでは手遅れです。

 突風が吹くと、丸まった葉の先が絡み合い、強風にも耐えられるようになります(左)。和名の編笠百合という名は、花の中を覗くと分かります(中)。すでに落花して結実しているものもあります(右)。これから大きくなり、最終的には花ぐらいの大きさになります。

 総苞がひっくり返っているので交雑種(左)こちらはシナノタンポポ(中)。総苞がひっくり返っておらず、頭花が大きく、総苞外片は短く幅広く、先端は内側に巻き込み、小角突起がないのが特徴。花が大きく草高が最大で80センチのものを見つけたことがあります。例年ならゴールデンウィークに咲くホタルカズラも開花(右)。

 タラの芽ももう開いてしまいました(左)。通好みの山菜ハリギリ(中)。コゴミもあっという間に開きます(右)。季節が10日から2週間ぐらい早く進んでいます。

 巨大な猪のヌタ場(泥浴び場)も、このところの雨で水位が上昇(左)。今年は100キロのオスが捕れたそうで、罠にかかる子供もいて全体頭数はかなり減った様です。どこからかタヌキが登場(中)。側溝の落ち葉の中のミミズや虫を食べに来た様です。堂平大塚古墳の花桃も満開です(右)。

 カタクリももう咲き終わり(左)。残花も多く見られました。モミジイチゴの白花(中)。オレンジ色の実は木苺の中では最も美味。クサボケの朱色が鮮やかな花(右)。地梨という実がなりますが、黄金色の強壮、疲労回復に効くいい果実酒ができます。

 妻女山展望台から北の展望。ここは古名は赤坂山で、謙信の本陣ではありません。謙信本陣は、ここから20分ほど登った斎場山で、円墳が山頂です。行き方や伝説は、ぜひ拙書『信州の里山トレッキング 東北信編』をお読み下さい。

 最後は、17日に行われた長野マラソンのカット。雨に突風に桃の花や菜の花に、猛烈な砂嵐と、ドラマチックな大会でした。選手の皆さんも大変だったでしょうけど、砂嵐の土手上でずっと待機していたボランティアの方々が一番辛かったと思います。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。

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妻女山の貝母が満開。ベニヤマザクラにクサボケも。善光寺三社の武井神社で保全作業(妻女山里山通信)

2016-04-15 | アウトドア・ネイチャーフォト
 急激な気温上昇で貝母もベニヤマザクラ(左・中)もクサボケ(右)も、例年より2週間近くも早く花期を迎えてしまいました。撮影のタイミングが難しいので、毎日山を駆けずり回っています。その上、貝母の群生地にノイバラとヨシが侵入してきたのを除去しなければならず、これも大変な作業です。

 山吹ももう満開になりました。いつもならゴールデンウィークの花なんですけどね(左・中)。明るい林下でスジグロシロチョウの交尾(右)。捕まえるとバニラの様な香りがするそうですが、可哀想なので止めておきました。

 妻女山松代招魂社奥の駐車場(左)。ソメイヨシノが散って地面が桃色に染まっています(左)。今は独り身なので無縁ですが、在京の頃、息子達が小さい時は、深大寺や野川沿い、野川公園、多摩川や高尾山などに花見に行きました。
 これはアオイスミレでいいのでしょうか(中)。かなり小さく茎に繊毛があり葉は斑入りです。これはタチツボスミレでしょう(右)。これも例年より早く咲き始めました。大きく葉も明るく、これからもっと咲くはずです。

 仲間とやっている椎茸のホダ木に、ここのところの雨で椎茸がニョキニョキ出てきました(左)。大きいものから採取して干し椎茸にします。貝母(編笠百合)も例年よりずいぶんと早く咲き始めました(中)。先日の信濃毎日新聞に松代夢空間主催の妻女山ハイキングの記事が載りましたが、私がインタープリターをやります。それまで花が持つといいのですが。普通はゴールデンウィーク頃が見頃です。
 山菜も早いです(右)。ハリギリとタラの芽、コゴミとヨモギを採りました。やはり天ぷらで。

 千曲川河川敷の桃の花も満開です。堤防の菜の花も咲き乱れています。17日は長野マラソンですが、雨になりそうです。

 陣馬平の貝母も八分咲き。私の本や、ブログ、信毎の記事を見て訪れる人が増えています。持ち帰りたくなる気持ちも分かりますが、薬草ですがかなり強い毒草なのでご遠慮いただいています。やはり野に置け蓮華草。ヤマトリカブトやレンゲツツジ、スズランなども庭には植えてはいけません。不慮の事故が起きてからでは手遅れです。悪徳業者の盗掘を防ぐために毎日誰かが警備に行っています。

 某日、山仲間の友人の宮堀研究科(本業は医師なんですけど…)の依頼で、長野の善光寺近くにある武井神社所蔵の山嵜儀作の木彫へ防腐剤を塗布する作業をしました。彼は長野市妻科出身の宮大工で、彫師。 天保2−明治31(1831-1898)。 壊さないように慎重に運び出します。

 刺激臭があるので防毒マスクをつけての作業。込み入った木彫なので塗布作業も結構大変でした。塗ると欅の色が映えます。右の獅子は作者が不明なのですが、山嵜儀作のものかもしれません。足元の玉の透かし彫りの中に玉が入っています。一本の欅から掘り出すこの技術力には脱帽です。
 8月末に彼の主催する山嵜儀作展が、長野の八十二銀行の別館展示場で開催されます。信州の素晴らしいお宝がご覧いただけます。是非おいで下さい。彼のブログです。開設したばかりですが、これからどんどんアップされて行くでしょう


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妻女山のソメイヨシノが満開。キブシやミヤマウグイスカグラも咲きました(妻女山里山通信)

2016-04-11 | アウトドア・ネイチャーフォト
 あんずの花が散って妻女山のソメイヨシノが満開になりました。千曲川河川敷の桃の花も開花。ここのところ最高気温が割りと高く、最低気温もそう低くないので一気に開花が進みました。『真田丸』効果で妻女山(旧赤坂山)を訪れる人も増えました。ここが謙信本陣と勘違いして帰る人が多いので拙書を見せて、謙信本陣はここより100m高い旧妻女山、本名斎場山ですよとご案内しています。皆さん驚かれますね。

 妻女山山系で最初に咲くスミレ(左)。草高は3-5センチしかありません。葉の先は尖っているものと、丸いものがあります。茎には毛があります。アオイスミレでいいのでしょうか。交雑種でしょうか。ムラサキケマン(中)。毒草ですが、ウスバシロチョウの食草です。カンスゲの穂も出てきました(右)。こちらでは芝草ともいいます。林道ではヒオドシチョウやルリタテハが日向ぼっこ。陣馬平ではルリシジミが忙しなく舞っています。ホウジロのさえずり、ピーエーというノスリの鳴き声、クサボケも咲き始め、ベニヤマザクラも咲き出しました。

 ミヤマウグイスカグラ(左)。深山鶯神楽と書きますが、ウグイスが実をついばむ姿が神楽を舞うように見えることからの命名とか。葉や茎、赤い実にも毛があります。12月にも咲いていました。6月になる赤い実は甘く食べられます。玉暖簾の様に咲くキブシ(中)。ニワトコも開花(右)。

 キブシ(木五倍子)の花の暖簾は、明るい林道沿いで群生しているのが見られます。キブシの髄はスポンジ状で、昔は灯芯などにも使われたようです。髄を取り出すと中空になるので、酒樽の呑み口にも使われたとか。また、江戸時代には既婚の女性はお歯黒にする習慣がありましたが、キブシの実も利用されました。釘や鉄粉を食酢につけて酸化した液に、ヌルデの実、五倍子(ごばいし)やキブシの実の粉末をつけて、歯につけると黒く染まるそうです。

 カタクリも咲き始めました。花は温度により開閉します。花びらの温度が17-20度で開花し、25度では完全に反り返るといいます。気温はそれほどなくても、直射日光に当たると温度が上昇するようです。種にアリが食料とするエライオソームという物質がついているため、アリによって運ばれるアリ散布植物の一種で、日本には200種以上あります。
もののふの 八十娘(やそおとめ)らが 汲み乱(まが)ふ 寺井の上の 堅香子(かたかご)の花 (万葉集/大伴家持)

 カタクリは別名を初百合ともいいます。片栗粉で名前だけ残っていますが、江戸時代の、『茅窓漫録』に「病人飲食進みがたく,至りて危篤の症になると,かたくりといふ葛粉のごとくなるものを湯にたてて飲ましむ。」とあるように、薬草として用いられました。ちなみに花言葉は「初恋、嫉妬、寂しさに耐える」。

 カタクリの群生地の中にあったヤマトリカブト(左)。全草が猛毒です。山菜になるニリンソウと似ているので間違えないようにしないといけません。泉の小さな流れに咲いていたワサビの花(中)。私のレシピ集から「ワサビの粕漬けの作り方」。緑色なので一瞬ホトケノザかと思いましたが、よく見ると同じシソ科のヒメオドリコソウ(右)。最低気温が高いのでアントシアニンが生成されず赤紫にならないのでしょう。拙書の髻山のキャプションにホトケノザとあるのは間違いで、正しくはヒメオドリコソウです。両方共シソ科です。

 今は亡き山仲間のKさんのログハウスの枝垂れ桜も、例年よりかなり早く咲き始めました。左はソメイヨシノ。天然のカスミザクラ、オオヤマザクラ、ウワミズザクラやズミが咲くのは、今月下旬でしょう。

 陣馬平の貝母もかなり開いてきました。薬草ですが、これもかなり毒性が強いので要注意です。丸まった葉の先を互いに絡めあって東風(こち)に揺れる様は、非常に風情があり美しいものです。ここへの行き方は、拙書で紹介しています。貝母へ進入するノイバラとヨシの除去で腰痛が酷くて参っています。発見した時は酷いヤブの中で四畳半ほどしかなかったのですが、4年ほどかけてギャップを作ったらここまで増えました。元々畑だったので周囲と土目が異なるのです。

 貝母は、和名を編笠百合といいますが、花の中を見るとその理由が分かります(左)。妻女山松代招魂社のソメイヨシノも週末には満開になりました。たくさんの観光客や花見客が訪れていました。17日(日)は、長野マラソンですが、桃の花や堤防の菜の花も咲くでしょう。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます(書籍は送料無料)。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。

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あんずの里が満開。花散らしの雨が降る前に再び杏源郷へ(妻女山里山通信)

2016-04-07 | アウトドア・ネイチャーフォト

 木曜日が花散らしの雨になる天気予報なので、再び千曲市森のあんずの里へ。あんずの花期は意外と短いのです。満開を少し過ぎて、ちらほらと散り始める頃には、桜も開花するのです。山陰にあったため川中島の戦いで兵火を免れたという信濃三十三番札所第六番・観龍寺の桜も一気に開花しました。ここには母方の祖先が描いた絵が奉納されています。拙書『信州の里山トレッキング 東北信編』でも紹介していますが、この古刹の左手から夕日山を経て大峯山への登山道があります。

 禅透院の裏山から鐘楼と黄色いサンシュユの花。いつもあんずと同時に満開になります。在来種のあんずの古い樹も何本かあり、見応えがあります。右の空地で絵を描いているご婦人たちの一団がいました。

 その禅透院の裏山に登って撮影した一枚。中央の大ケヤキはまだ芽吹き前。その後ろの桜はほぼ満開です。プロのカメラマンはこういうカットは撮らないですね。立木は杉の木です。アートディレクターならではのカットです。

 諏訪立川流の天才、和四郎富昌作の「子持ち竜」の木彫がある興正寺山門越しに枝垂れ桜。これも枝垂れ桜だけを撮影しようとすると障害物だらけなのです。この外連味たっぷりの構図が私は気に入っています。

 興正寺全景(左)。母方の祖母の菩提寺なので、いつも花見がてらに墓参します。花見客もここまでは来ません。和四郎富昌作の「子持ち竜」(中)。「旧阿吽(あうん)獅子」嘉永四年 尾張なんとかと書いてある瓦(右)。4つあります。これも見事なものです。

 樹齢250年といわれる在来種のあんずの古木。「森のアンズは、天和年間(1681〜1683年)元禄時代、伊予宇和島藩主伊達宗利侯の息女豊姫が、松代藩主真田幸道侯に興し入れの際、故郷の春を忘れじとして国許よりアンズの苗木を取り寄せ、松代東条地区に植え付けたのが始まりとされるが、それ以前にもあった可能性はある。安永年間(1772〜1780年)松代藩は、森村・倉科村・生萱村・石川村などへ苗木を配布し、栽培を奨励した」

 人の多いメインストリートから外れて小道を行くのも一興。

 薬師山の展望台から上平方面の眺め。昔はほとんど藁葺き屋根でした。増築や新築によって集落内のあんずの木は減ったかもしれません。それでも在来種の古い木があちこちに見られます。

 帰りに妻女山奥の陣馬平へ。日当たりの良い場所の貝母が開花し始めました。来週末ぐらいには満開になってしまうかもしれません。花期はそこそこ長いのでなんとかゴールデンウィークまでは持って欲しいものです。妻女山松代招魂社の桜は、今週末が見頃になるでしょう。『真田丸』効果で訪れる人も増えるでしょう。でも展望台のある現妻女山は、正しくは赤坂山で、謙信本陣と伝わる妻女山、本名斎場山は100m高い古墳の上です。みなさん勘違いして帰っていきます。拙書をぜひお買い求め下さい。真実が書いてあります。

◉森のあんずのスライドショーは、私のYoutubeのページで。ハイビジョンなのでフルスクリーンで御覧ください。

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